「最後の1本ペニス博物館の珍コレクション」のネタバレあらすじ結末

最後の1本 ~ペニス博物館の珍コレクション~の紹介:2012年製作のカナダ映画。アイスランドに建設された世界唯一のペニス博物館に密着したドキュメンタリー。様々なほ乳類の標本が展示されている中、決定的なヒトの標本が足りず、そこに二人の候補者が現れる。男性器の魅力に取りつかれた館長や、ペニス人類代表として世界初の1本を目指す男たちの姿を映し出す。

予告動画

最後の1本ペニス博物館の珍コレクションの主な出演者

シグルズル・”シッギ”・ヒャールタルソン、パゥットル・アラソン、トム・ミッチェル、テリー・ガネル、ミッチェル・B・モリス、アウスビョルヌ・ビョールグヴィーンスソン、ハネス・ブロンダルプジェートル・プジェートルソン、ダグ・メイソン、シャハル・ツァバリなど(すべて本人)

最後の1本ペニス博物館の珍コレクションのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アイスランドで中学教師をする男性・シッギは牛のペニスを貰ったことからペニス収集に興味を見出した。30年以上かけて哺乳類のペニスを集め続け、最後の1本で哺乳類は全て揃うところまで。最後の1本は「ヒトのペニス」だった。 ②マスコミで広く募集したところ、2人の男性がエントリー。1人はアイスランドの探検家・アラソン、1人はアメリカ人のトム。トムは生前に寄付すると好条件を出すが途中から暴走、そのうちにアラソンが逝去し、アラソンのペニスでシッギのコレクションは完成した。

【起】- 最後の1本ペニス博物館の珍コレクションのあらすじ1

(最初にお断り。タイトルはこんなですが、内容は「すごく真面目な」ものです。73分間じっくりとたっぷりとねっとりとペニスワールドのドキュメンタリーを描写してくれます。トム・ミッチェルの話も実話です)
〝家畜も家族もいずれ死ぬ
だが、勝ち得た名声は永遠なり
      ――オーディンの訓言〟
アイスランド共和国(イギリスの北部に位置する国)。北極圏からおよそ50キロ。
アイスランドの港町フーサヴィークには、世界で唯一〝ペニス博物館〟という博物館があります。これはペニスに取りつかれた男性シグルズル・〝シッギ〟・ヒャールタルソンが長年集めたものを展示している博物館でした。
シッギは「始まりは牛のペニスだった」と言います。
1974年、33歳のシッギはレイキャビクで中学の教師をしていました。その際に同僚が冗談で牛のペニスをくれたのです。
それがきっかけで、シッギのペニスの収集癖が開花しました。シッギは哺乳類のペニスを集め始め、ペニスに関する美術品も収集し始めます。
そのうちにシッギは気づきました。そもそも(ネットなどでもそうですが)世間ではペニスに対するタブーが多くあるのです。性器についての話題は不謹慎だとみなされ、常識的な大人が口に出したり、それについて触れるのはよくない…という雰囲気が世間一般にできていることに、シッギは疑問を覚えました。
シッギはありとあらゆる哺乳類のペニスを集め始めます。キツネ、ミンク、ハツカネズミ、ドブネズミ、クマネズミ、豚、鳥、羊、牛、トナカイ、ホッキョクグマ、セイウチ、さまざまな種類のアザラシ、クジラ、シャチ、イルカ…。
シッギは友人たちに頼み、あるいは広く募って、得られるもののペニスはすべて集めました。
集めたペニスは、水:ホルマリン=9:1でホルマリン漬けにします。その作業もシッギが行ないました。
最初は自宅にコレクションを飾っていました。ところが収集物が増えるにしたがって、家が手狭になってきます。
加えて…シッギの妻・ヨーナ、息子・ヒョールヅル、娘・スヌッラら家族が困るようになっていました。娘や息子は幼い頃から父のペニス集めを見ていたので違和感はありませんが、客を家に招くと、みんなうろたえるのです。
家の中にホルマリン漬けのペニスがずらっと陳列されているさまは、やはり異様なのでしょう。数が増えるにしたがって収拾がつかなくなってきました。

【承】- 最後の1本ペニス博物館の珍コレクションのあらすじ2

そこで1997年、56歳のシッギはペニス博物館を開きました。自分の誕生日8月23日を開館日にし、開会式は盛大にとりおこないます。
妻・ヨーナは…家が片付いたと喜びました。シッギはペニス博物館の館長になりましたが、本業の中学教師はずっと続けています。
シッギのペニス集めも、最初は変態扱いされていました。ところがシッギに淫らな意図がないと知ると、周囲も協力してくれます。
さらには、世界でひとつしかない博物館ということもあり、海外にも口コミで広まり、やがてマスコミが注目して取材に来るようになりました。その頃にはもう、シッギは変な眼で見られないようになりました。
シッギが収集を始めて40年近くが経過し、シッギも70歳を迎えた現在、シッギはある悩みを抱えていました。
あと1つで哺乳類全てのペニスが揃うのですが、最後の1本が問題でした。それは「人間(ヒト)のペニス」です。死体はいくらでもありますが、寄付してもらえないのです。
そもそも寄付してもらうには、ドナー(献体)による生前の法的な承諾書が必要です。それがないと、人間の身体のいかなる部分でも手にすることができません。
ヒトのペニスを手に入れて、哺乳類のペニスコレクションを完成させたいというのが、死ぬまでのシッギの目標になりました。
ところがここで問題となるのが、アイスランド共和国の人口でした。アイスランドは人口が少ない(約30万人)ので、標本につく名札によって、だれそれのものだと簡単に身元が分かってしまうのです。
また遺体にペニスがないと遺族が困るというのも、障壁となりました。
年を取ってシッギは身体の衰えを感じるようになりました。いつ死ぬかという不安も感じ始めます。しかし心残りがあるので、おちおち死ねません。
そこでシッギはマスコミの力を借りて、ペニスの寄付を広く募ることにしました。
効果は絶大で、まず1996年にアイスランドの高名な探検家パゥットル・アラソンが名乗りをあげてくれます。同年に同意書が届きました。
さらに2001年にはアメリカ人の男性トム・ミッチェルからもオファーが来ます。「外国人のサンプルはいらないか」というものでした。しかもトムは「生きている間に寄付をしたい」と言い出します。
ここで必要な手続きが2つあります。

【転】- 最後の1本ペニス博物館の珍コレクションのあらすじ3

1.まず法的に有効な書類の作成(同意書ですが、証人3名のサインも必要)
2.さらにペニスの長さが〝法的な長さ〟であることの証明(〝法的な長さ〟=12.7cm)
〝法的な長さ〟というのはアイスランドの古い昔話に基づくもので、ある老婦人が代官に、夫のペニスが7.6cmという理由で離婚を請求したというところから端を発しています。
アイスランドの民話には似た話がいくつもありました。この民話が言いたいことは「女性も性的な快楽を得てもよい」というものです。
民話での老婦人の訴えは「親指幅(約2.5cm)の1本目は毛、2本目は皮膚に埋もれてしまい、中でしっかり動くのは3本目から5本目なのだ。それが法的な長さだ」ということで、女性は代官に〝法的な長さ〟を作ることを要求しました。
そういううわけで最小限を12.7cmと定めています。
アメリカ人のトムは巨根を誇っており、すぐペニスの標本を送ってきました。全長ほぼ18cmで、太さも充分でした。トムは自分のペニスに「エルモ」と名付けています。
アラソンの大きさを測ろうとスタッフが標本を作成しようとしましたが、石膏で固めた際に毛が絡まって取れなくなり、結局割りました。まだ証明できていません。
シッギは…内心は「同胞のアイスランド人のアラソンのが欲しい」と思います。ところがアラソンは93歳になっても元気で、下手するとシッギの方が先に死にそう(大げさで失礼!)でした。
トムは生前にくれるというので、条件としては魅力的です。
ところがここでアメリカ・カリフォルニア州在住の、トム・ミッチェルの暴走が始まりました。
トムは先に書いたとおり、自分のペニスが巨大だということを誇りにしており「エルモ」と名付けているくらいですから、自分のペニス愛が深い人物です。そもそも名乗りをあげたのも「エルモを有名にしてやりたい」という思いからでした。
生きている間に切断することを決意したのは、エルモが世界一有名なペニスになって、みなに注目されているのを見たいからです。死んでからだとそれが叶わないですから。
トムは同意書を送ると、切除をしても生きていけるよう尿道の再建などを医者に問い合わせました。結果としてはOKでした。
またペニス切除の後に起こる精神のケアも万全にしました(男性ホルモンの乱れによる情緒不安定のフォローという意味)。

【結】- 最後の1本ペニス博物館の珍コレクションのあらすじ4

ここまではよかったのです。問題はここから先です。
シッギは「どうせなら」とエルモに3色の星条旗のタトゥーを入れました。アメリカのペニスがアイスランドに飾られる…それを誇りに思ってのアピールです。
続いてエルモを保管するケースを探し始めます。半永久的に保存が可能で、ありとあらゆる角度から見てほしいと、ガラス張りのケースを注文しました。
さらに切除したエルモの保存方法を模索しました。剥製、フリーズドライなども考えたのですが、最終的にトムが決断したのは、プラスティネーション(水分と脂肪分をプラスチックなどの合成樹脂に置き換える方法)でした。
さらに「勃起時の状態で、睾丸(精巣と陰嚢)つきのエルモ」にこだわります。
切除する前にトムはエルモを讃えるため、『エルモの大冒険』というコミックを作ることも考えました。まんまです。ペニスがヒーローとなって世界を救うのだそうです。
…ということを、それでも自分ひとりで行なっているだけならいいのですが、トムはペニス博物館のシッギ館長に逐一メールを送って報告しました。
シッギは最初のうちはきちんと応対していました。ところがトムがタトゥーを入れた頃から、1日に2~3通もメールが届くようになり、それら全てがエルモの内容なので辟易します。
付き合いきれないと思ったシッギは距離を置くようになり、トムは不満に思いました。
加齢によってアラソンのペニスが縮み〝法的な長さ〟をクリアできるかという問題が浮上し、シッギ自身も足に血栓ができて健康に不安を覚えます。
その5カ月後。アラソン氏が96歳で亡くなりました。シッギは知らせを受け、手配していた医師たちと共にアラソン氏のペニスを受け取ります。
〝法的な長さ〟もクリアしていました。しかもペニスと睾丸(精巣と陰嚢)一式が揃い、シッギは安堵します。
電話をかけてきたトムに、ヒトのペニスが手に入ったことを告げました。トムは落胆しますがまだエルモを世界一にする野望は捨てていません。
37年かけてヒトのペニスを入手し、シッギのコレクションは完成しました。
春にアラソンのペニスのお披露目とともに、シッギは引退をマスコミの前で公表し、息子のヒョールヅルが次の館長を継ぐことを発表しました。
〝シッギは2011年に館長を引退。その年の来館者数は1万1346人に上った。パゥットル・アラソンの寄付によって収集は完成した。
『世界一有名なペニス』を追求するトムは、エルモを主人公にしたマンガを制作中。エルモはまだ切断されていない〟
(エンドロール)そのマンガの中身。フルカラー。

みんなの感想

ライターの感想

…ほんとにまじめな内容です。そしてドキュメンタリーなので、ぜんぶ本人が出てインタビューに答えてくれます。
最初ごろはほんとに真面目な内容で、「へえ」とか思いながらも、まあありきたりかな。
途中「法的な長さ」が出てきてちょっとびっくり。そんなのがあるんだ。日本人はたぶん、ほとんどの人が知らないよね。
この「法的な長さ」というのは、あくまで「アイスランドでの話」だと思う。
さてさらに視聴し続けると…トムの登場。ドンビキ。いや、ごめん、ほんと怖い、この人。自己愛のかたまりなのかな。
あらすじで書かなかったけど、ほかにもペニスにコスプレして「リンカーン」だの「ガガーリン」だの…そんなの毎日送られてきたら、そりゃシッギ館長じゃなくてもヒクわ!
トムと、トムのペニス・エルモの名前は忘れないと思う。いや、もうほんと、びっくりした。

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