「殯の森」のネタバレあらすじ結末

殯の森の紹介:認知症を患いながら、亡き妻の思い出と生きる男性と新任介護士の女性が、家族を失った悲しみという共通点を抱え、心を通わせていく。「生」と「死」の結び目を描いた作品。
監督・脚本・プロデュースは、カンヌ常連の河瀨直美監督。第60回カンヌ国際映画祭コンペティション部門において、女性の監督としては史上初のグランプリに輝いた。

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殯の森の主な出演者

しげき(うだしげき)、真千子(尾野真千子)、和歌子(渡辺真起子)、真子(ますだかなこ)

殯の森のネタバレあらすじ

【起】- 殯の森のあらすじ1

軽い認知症を患っているしげきは、奈良の山あいにあるグループホームに入居しています。『ほととぎす』という名のホームは、古い民家を改築した温かみのある場所で、しげきと同じように認知症を抱える複数の入居者と職員が過ごしていました。
ホームに新任介護士の真千子がやってきます。仕事に対し不安そうな真千子を、先輩介護士の和歌子は大きな気持ちで迎えました。それでも真千子は常に暗い顔をしています。不慮の事故で息子を失い、自責の念を抱えているからでした。夫とも別れて、今は独りで暮らしています。
ホームにて僧侶の説法が行われ、しげきは「生きる」という意味を教わります。しげきの妻の真子は若くして亡くなりましたが、彼の心の中で彼女は生き続けていました。真子が亡くなり今年で三十三回忌を迎えます。三十三回忌とは仏の道に入る年で、もうこの世には戻らないと僧侶から聞かされたしげきは、激しく動揺しました。 この映画を無料で観る

【承】- 殯の森のあらすじ2

しげきの部屋のごみを片付けようとした真千子が、近くにあったリュックに何気なく触れると、しげきは真千子を思いきり突き飛ばしました。リュックの中には真子との思い出の品が入っていたのです。
真千子は手を痛め病院で手当てします。付き添った和歌子は帰り道で「誰も悪くない。こうしゃんなあかんってこと、ないから」と言って、真千子を励ました。その言葉に真千子はとても励まされ、彼女の指針となっていきます。
翌日真千子が出勤すると、しげきは木に登っていました。木から飛び降りて走り出すしげきを真千子が追いかけます。和歌子は「こうしゃんなあかんってこと、ないか」と言って、二人を自由にさせました。広大な茶畑まで走り抜けた二人は、追いかけっこをしては子供の様にはしゃぎます。そこには笑顔があふれ、しげきと真千子の心が通じていきました。

【転】- 殯の森のあらすじ3

しげきと真千子は、真子の墓参りに行くために森へ向かいました。しかし車が道中で脱輪してしまいます。真千子はしげきを車中に残し、近隣に助けを求めに行きましたが、戻って来るとしげきの姿が消えていました。
必死でしげきを探した真千子は、スイカ畑で彼をようやく発見します。息を切らした真千子にしげきは盗んだスイカを食べさせ、二人は笑い合いました。
それからしげきは、どんどん森の奥へ進んでいき、鳥のさえずりしか聞こえない場所まで二人は来ていました。死者の遣いの如く現れた蝶に続き、しげきは更に進みました。
安否を気にかけたホームから電話がかかってきますが、電波が悪く通話ができません。真千子は不安になりますが、しげきは止まろうとしませんでした。
やがて雷鳴が轟き始め、森は不気味さを増していきます。しげきを気遣い、真千子はリュックを持とうとしますが、しげきは頑なに譲りませんでした。

【結】- 殯の森のあらすじ4

降り始めた雨は強さを増し、水が溢れた小川をしげきが渡ろうとしました。真千子は「渡ったらあかん!行かんといて!」と狼狽します。泣き叫ぶ真千子の姿にしげきも何かを感じ、彼女を慰めました。
辺りは暗くなり、二人は焚火にあたりました。しかし濡れた体は冷え切ってしまい、しげきは凍えながら眠りかけます。真千子が懸命にしげきの体を摩りますが、震えが止まらないため、服を脱ぎ肌と肌を密着させ温めました。互いの熱を感じ、二人は生きていると確かめ合います。
夜が明けて、二人はまた歩き出し、ようやく墓に辿り着きます。一本の細木が墓標でした。
しげきはリュックの中から、書き溜めた日記とオルゴールを取り出しました。救助と思わしきヘリが上空を飛びましたが、行ってしまいます。しげきはそれを悟るかのように、墓の前に穴を掘り、土に身を埋めました。真千子は「ありがとう」と涙を流し、子守唄のようにオルゴールを鳴らしました。しげきは穏やかに笑みを浮かべ目を閉じています。真千子は天へ向けオルゴールを奏でました。

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