「毛皮のヴィーナス」のネタバレあらすじ結末

毛皮のヴィーナスの紹介:2013年公開。マゾヒズムの語源となった小説家レオナルド・フォン・ザッヘル・マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を下地にした戯曲を映画化した作品。「毛皮を着たヴィーナス」を舞台化しようとする演出家と、舞台では一変して気品と色気を漂わせる女優とのやり取りを絶妙に描いている。監督・脚本は「戦場のピアニスト」「ゴーストライター」のロマン・ポランスキー。

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毛皮のヴィーナスの主な出演者

ワンダ・ジュルダン(エマニュエル・セニエ)、トマ・ノヴァチェク(マチュー・アマルリック)

毛皮のヴィーナスのネタバレあらすじ

【起】- 毛皮のヴィーナスのあらすじ1

マゾッホの小説「毛皮を着たヴィーナス」を舞台化しようとしているトマ・ノヴァチェク。今日は主役のワンダを演じる女優のオーディンションを行っていました。
オーディションが終了して、満足な女優と出会えずに電話で愚痴をこぼしています。そこにどしゃ降りの中、遅れてオーディションにやってきた主役と同じ名前のワンダが訪れます。
携帯の電池が切れたり、ヒールが折れたりと彼女は散々な思いをしてやってきました。トマも散々で、婚約者との食事に急ぐため帰ろうとします。
ワンダは衣装も借りてきたのに帰るように言われて泣き始めます。気が引けてきたトマ。婚約者から電話がかかってきて、その隙にワンダは着替え始めます。
トマはしぶしぶ着替えを手伝うことにします。ワンダはがさつな印象で、気品のあるワンダを演じるには不向きだと考えていました。
舞台に上がったワンダは雰囲気作りに自ら照明を変え始めます。スタッフは帰った後なので、トマが相手役を務めることになります。

【承】- 毛皮のヴィーナスのあらすじ2

大きな発声練習をしたワンダ。トマに言われた3ページ目から演技を始めます。すると驚いたことに、ワンダは全て台詞を暗記しています。しかもがさつな印象から一変して、気品のある女性になります。
トマは目を疑ってしまい、見とれてしまいます。台詞を言えば言うほど、彼女の演技は際立っていきました。
3ページ目が終わってしまいます。トマはもっと演技を見てみたいため、他の場面もしようと提案します。
ワンダは本番でもトマが相手役をすれば良いと勧めます。謙遜するトマでしたが、次第に演技に没頭していきます。
役になりきるため、トマはワンダに衣装を借ります。1869年製のビンテージジャケットを貸してもらいます。
トマが演じる役は、召使いや猫をいじめていた子供でした。ある日、叔母が黒い毛皮を着ておしおきにやってきます。その時の出来事がきっかけでマゾヒズムに目覚め、結婚するなら叔母のような人だと決めます。
ワンダは子供の虐待の話しなのかと問います。トマは芸術性の高いものだと反論します。

【転】- 毛皮のヴィーナスのあらすじ3

ワンダは女神のシーンを取り入れることを提案します。裸になることは厭わないと言います。
舞台のセットを二人で変え始めます。照明も暗くして雰囲気を作ります。下着姿になったワンダは毛皮を着せるようトマに指示します。
即興での演技が素晴らしくて、トマは取り入れようとメモを取ります。そしてワンダはトマの婚約者についてプロファイリングしていきます。
育った場所や学歴、ペットなど言い当てて行きます。トマは恐れ始めます。
ワンダは衣装を着て、台本にある性差別的な台詞について激怒し始めます。トマは小説からの引用で、そうではないと反論します。
イラついたトマは舞台裏へと行きます。ワンダが帰ろうとすると、トマが謝罪して続けることになります。
トマはワンダと演技していく中で、次第に役柄と同じように、彼女に支配されていくことに夢中になっていきます。
ワンダは実在しない契約書にサインさせ、トマを奴隷のようにこき使い始めます。ワンダの好き放題にされることにトマは夢中になります。 この映画を無料で観る

【結】- 毛皮のヴィーナスのあらすじ4

ワンダは好きなシーンを演じて素晴らしい場面だと伝えます。駄目なとこもあって、変えるように指示します。
トマは自分の舞台のため、誰にも変えさせないと意地を張ります。ワンダは撮影道具の短剣をトマの喉に押し付けます。
その後、トマは婚約者から再度電話がかかってきます。ワンダは聞こえるようにトマといかがわしい事をしていると叫びます。
電話が終わって、ワンダは実は婚約者とはジムで出会っていたと話します。彼女から結婚する前に身辺を調べてほしいと依頼されていたのです。
トマは婚約者がジムでシャワーは浴びないと反論します。ワンダは彼女が濡れていたからと語ります。
ワンダはトマに起用するかどうか、はっきり答えろと言います。トマは起用することを認めて、演技が再開されます。
トマは婚約者に今夜は帰らないと電話で言わされ、さようならの言葉も言わされます。
ワンダの思い通りにされるトマは役にはまっていきます。今度はトマがワンダを演じるべきだと交代します。
トマは口紅を塗られ、像に縛り付けられて身動きができなくなります。ワンダが毛皮を着てダンスを踊り、劇場を後にします。最後に縛り付けられたままのトマが映しだされて、舞台は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は登場人物が二人しか出てこないのが印象的です。電話で話すことはありますが、出てくる登場人物は二人です。この二人が劇場の中、舞台で演技をし続けるという中々お目にかかれない映画と思います。
台詞が多いのも特徴的な作品です。ワンダ役のエマニュエル・セニエとトマ役のマチュー・アマルリックが台詞を喋り続けるので、全部暗記していたのかなと思うと両者の暗記力の凄さが伺えます。
初めは脚色と演出をしているトマは傲慢なイメージです。次第に役にのめりこんでいき、ワンダの支配下に置かれて行きます。最後には縛り付けられてしまいます。立場が逆転していく部分が、この映画の見所だと思います。
最後まで見終わって、官能的な作品だと感じました。ワンダの気品と色気が引き立てているからだと思います。一度見てしまったら、別の世界を知ってしまうようで後戻りができなくなる作品です。そんな異色な作品を見たい方にはぜひお勧めな映画です。

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