「永遠のマリアカラス」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

永遠のマリア・カラスの紹介:2002年製作のイタリア&フランス&イギリス&ルーマニア&スペイン合作映画。伝説的なオペラ歌手マリア・カラスの晩年を描く感動作。カラスの友人だったフランコ・ゼフィレッリ監督が創作を織り交ぜ、彼女の情熱的な人柄や天才ゆえの苦しみを描き出す。

予告動画

永遠のマリアカラスの主な出演者

マリア・カラス(ファニー・アルダン)、ラリー・ケリー(ジェレミー・アイアンズ)、サラ・ケラー(ジョーン・プローライト)、マイケル(ジェイ・ローダン)、マルコ&ドン・ジョーズ(ガブリエル・ガルコ)、エステバン・ゴメス(マニュエル・デ・ブラス)、スカルピア(ジャスチノ・ディアス)

永遠のマリアカラスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1977年、絶頂期を過ぎたマリア・カラスは隠遁生活を送っていた。元気ないカラスを心配した音楽プロデューサー・ラリーと女性ジャーナリスト・サラは、カラスの映像に絶頂期の声をあてることを思いつく。 ②カラスは『カルメン』を演じ、それに合わせて絶頂期のカラスの声をあてた。いい出来の作品ができたが、カラスが納得せずお蔵入りに。カラスはほどなく他界した。

【起】- 永遠のマリアカラスのあらすじ1

マリア・カラスは、超有名なオペラ歌手の女性です。
その歌声は今でも名高く、ソプラノの高い声は人々を魅了しました。
カラスの活動時期は1942年から1974年です。絶頂期は10年ほど続きました。
しかし、仕方のないことではありますが、年齢と共に声は衰えます。
(注:この映画では触れられないが、カラスの声の衰えには、複数の要因が重なっている。
キャリアや美貌に嫉妬しての嫌がらせがあったり、捏造されたスキャンダルを報道されたりして、カラスが疲れたこと。
プライベートで不摂生をしたこと。
難易度の高い曲ばかりを要求されたため、声を酷使してしまったことなどが挙げられる。)

1977年。
フランス・パリ。
豪勢な屋敷で、マリア・カラスは第一線を退き、隠居生活を送っていました。カラスは53歳です。
カラスはその頃、荒れた生活を送っていました。
ギリシャの大富豪の男性アリストテレス・オナシスと大恋愛をし、引退同然になったのです。
ところが、愛する男性・オナシスはその後、ケネディ大統領の妻であった未亡人ジャクリーン・ケネディと恋に落ちました。
最終的にオナシスはジャッキーと結婚し、1975年に他界しました。もうこの世の人物ではありません。
オナシスが伴侶としてジャッキーを選び、カラスは選ばれなかったことにひどく傷つきます。

それは生活に如実に表れました。
昼夜逆転生活を送り、生きがいのないカラスはろくに食べもせず、屋敷に閉じこもります。
お付きの初老女性・ブルーナがカラスの健康を案じますが、本人は聞きもしません。大スターだったので、お付きの人の言うことなど意に介しませんでした。

そのパリへ、音楽プロデューサーのラリー・ケリーがやってきます。
ラリーのパリ訪問の目的は、自分が今手がけているバンド『バッド・ドリームズ』の宣伝のためでした。
ラリーはゲイです。
補聴器をつける男性が、聴覚を取り戻す手術を受けた時に、男性の母が手術室にマリア・カラスの曲を持ち込んで流していたという話を聞きました。
その男性はまだ若いのですが、マリア・カラスのファンでした。

【承】- 永遠のマリアカラスのあらすじ2

ラリーはその男性を誘うことに成功しますが、名前は知らないままです。
(後に深い関係になってから、マイケルという名だと知る)
しかし一般的にはもう、若者たちにとってマリア・カラスは「過去の人」となりつつあります。

音楽スタジオで指示をしていたラリーは、サラという女性ジャーナリストの訪問を受けました。
サラはラリーに相談ごとをします。このところ、カラスが荒れているから様子を見に行ってくれというものです。
お付きの女性・ブルーナを押し切って屋敷に入ると、マリア・カラスは「何様のつもりなの、押し入るなんて」と言いながらも、別に本気で怒っている様子ではありませんでした。
ラリーとカラスはかつて一緒に仕事をした仲なので、気心は知れているのです。

その頃、マリア・カラスが落ち込む原因のひとつとして、日本公演の失敗というのがありました。
カラスは1974年、今から3年前に日本で公演をしたのですが、惨憺たる出来だったと自分で思っています。一世を風靡した歌手らしく、自分のコンディションには敏感で、自分へ下す評価も厳しいものです。
カラスはその公演を「まるで道化だ」と評していました。
ラリーはカラスを褒め称えます。補聴器の男性の話をし、「マリア・カラスを知らない若い世代が可哀そうだ。若い世代のためにも立ちあがってくれ」と言います。

ラリーが提案した話は、『1974年に日本で公演した映像』に『絶頂期のマリア・カラスの唄声を乗せる』ことでした。そしてそれを、販売するというのです。
それでもカラスは頑として応じませんでした。ラリーは、自分のバンドの前日に時間を割いて説得に来たのにと、内心怒りながら屋敷をあとにします。

とはいうものの、カラスもラリーのプランに未練がありました。後日、サラを呼び、話をします。
カラスはパリにもう20年も住んでいますが、パリが故郷とは思えませんでした。
(注:マリア・カラスはアメリカ・ニューヨーク生まれ、13歳のときにギリシャに移り住み音楽を学んだ)

【転】- 永遠のマリアカラスのあらすじ3

ギリシャをはじめ、いろいろな場所に行き滞在しましたが、どの言語も母国語と思えず、私は一体何なのかと、カラスはサラに心情を吐露します。
カラスの本名は〝マリア・カロゲロプーロス〟と言います(厳密には〝マリア・アンナ・ソフィア・セシリア・カロゲロプーロス〟)。
しかし「どっちも私じゃない。私は根なし草なのよ。オナシスが死んだ当時のままだわ」と言います。

サラはカラスがますます弱気になっていることを心配し、もう一度会いに行ってやってくれと、ラリーに話しました。最近では何か薬を服用していると聞き、心配したラリーも動きます。
お付きの女性・ブルーナの手引きで、ラリーはこっそり部屋にいるカラスを観察しました。
カラスは悲しそうな顔をして、自分の絶頂期のレコードを聞きながら、いっしょに歌っていました。
カラスはやはり歌うことに未練を持っていると感じたラリーは、もう一度声をかけようと思います。

翌日、昼過ぎにカラスを起こしたラリーは、友人みんなが心配していると言い、カラスを連れ出しました。
スタジオに連れて行くと、一世を風靡した歌手なので、女性連みんながカラスを見て色めき立ちます。
ラリーは日本公演の映像を見せ、22年前のカラスが絶頂期だった頃の声をかぶせて見せました。遜色や違和感は全くありません。
「それは本物ではない」とカラスは言いますが、ラリーは「じゃ、これは偽物の声なのか?と切り返します。
サラも「今は1977年よ。そういう技術があるんだし」と賛成しました。
そう言われると、カラスも悪くないのかなと思えてきます。

さらにラリーはどうせなので、今までカラスが演じていない演目を映画にしようと言いました。
カラスはこれに反応します。カラスは『カルメン』の役を一度録音しただけで、演じたことがないのです。
カラスが徐々にやる気を見せ始めたことを喜んだラリーは、会議でマリア・カラスを出演させる音楽映画を撮る企画を出しました。エステバン・ゴメスは乗り気だと言います。
もし成功すれば『椿姫』『トスカ』『ノルマ』など、次々に出していこうと言いました。

【結】- 永遠のマリアカラスのあらすじ4

マリア・カラスが音楽映画に出るというニュースは、マスコミにも注目されます。
カムバックを嗅ぎ付けたマスコミは取材に押し寄せ、カラスもまんざらでもありませんでした。
映画『カルメン』の準備は着々と進みます。カラスもオーディションの審査員に加わりました。
共演者のドン・ホセ役には、カラスがオーディションで気に入った若い男性・マルコに決まります。

撮影が開始されました。カラスは完璧主義で、一旦こうと決めると監督とも堂々とやりあいます。
ラリーとも言い争いをし、それもカラスにとっては楽しい時間でした。
隠匿生活を送り、オナシスの死を嘆いていたカラスは、打ち込むことができて明るくなります。
同じ頃、同性愛者のラリーもパリに滞在するうちに、画家志望の若い男性・マイケルとすっかり深い仲になっていました。
マイケルに会ったカラスは、マイケルの絵を見て感動します。それはマイケルに自信を与えました。

『カルメン』のラフ編集が終わり、試写をします。カラスだけでなく、役者もみんな声は別人をあてています。
マルコは劇の最中、カラスに「いつか僕もホセ役を歌えるでしょうか」と相談していました。マルコは歌手志望です。
最初は満足していたカラスですが、試写を見ているうちに、やはり不満を覚えました。若い時の声をあてているのが納得いかないと、サラにこぼします。
控室を出ると、みんなが祝福してくれました。その思いは嬉しいのですが、やっぱりやめようとカラスはラリーに言います。
「何かを創り出す喜びは感じた」と言い、カラスは「椿姫は駄目、トスカならやる。但し今の自分の声でやりたい」と答えました。
そう言いながらも、カラスは舌の根が乾かぬうちに「やっぱりトスカも駄目」と断ります。
『カルメン』は表に出さないでくれと、カラスはラリーに頼みました。

ラリーは若い愛人・マイケルに捨てられました。自分が年を取ったことを感じます。
そんなラリーにカラスは「私もあなたも老いた。現実を直視すべきよ」と痛いことを突きました。
もし芸能人じゃなく、普通の人間として過ごしていたらどうだったのだろう…と、カラスは人生を振り返ります。でもそれは今更、無理な相談でした。

〝マリア・カラス
本名カロゲロプーロスは
その後 ほどなく
1977年9月16日に世を去った〟

みんなの感想

ライターの感想

一流の音楽家は、ここまで細かなことにこだわるのか、ということを見せる作品。
オペラ歌手の生涯を描く映画なので、音楽シーンが多い。
この映画、マリア・カラスのことを知っていればいるほど、たぶん楽しめるのだろうなと感じた。
(私はあまり知りません。すみません)
カラス役の女性ファニー・アルダンがとにかく綺麗。
ただし、内容的には実在の人物を描いたものということもあり、多少物足りなさを感じる。
あんだけ必死で撮影したものをお蔵入り…お蔵入りの作品のほうを、むしろ見たいと思った。

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