「河内山宗俊」のネタバレあらすじ結末

河内山宗俊の紹介:歌舞伎狂言に登場する河内山宗俊の物語を脚色し映画化した作品で、監督は28才の若さで戦病死した山中貞雄が務めた。「丹下左膳余話 百萬両の壺 」、「人情紙風船 」と並び山中貞雄監督の現存する3本の映画の一つ。ヒロインのお浪役はデビュー間もない原節子が演じている。

河内山宗俊の主な出演者

河内山宗俊(河原崎長十郎)、金子市之丞(中村翫右衛門)、お浪(原節子)

河内山宗俊のネタバレあらすじ

【起】- 河内山宗俊のあらすじ1

用心棒の金子市之丞は街の露店商から所場代を徴収することを生業としていました。ただし、女手一つで弟を養う甘酒屋の娘・お浪にはめっぽう甘く、金子一人の判断で徴収を免除することもしばしばありました。
お浪の弟、広太郎は姉の苦労をよそに賭場へ出入りする不良者で、ある日金子の友人であり松江藩士の北村の小柄を盗み、姿を消してしまいます。広太郎が身を寄せたのは、河内山宗俊とその妻のお静が経営する居酒屋で、巷では有名な賭場でもありました。いかさまを見抜く広太郎の才能にひょんなことで救われた河内山は、広太郎とともに遊郭へと出掛けます。そこで広太郎は幼なじみで今は花魁となった三千歳と再会します。
一方、徳川家伝来の小柄を盗まれた北村は、切腹ものだとひどく動揺していました。それだけ由緒ある宝だったのです。そんなことをまったく知らない広太郎は、小柄を売りに出してしまいます。

【承】- 河内山宗俊のあらすじ2

お浪は広太郎を探しに河内山の居酒屋を訪れますが、広太郎は名前を偽ったうえで河内山に取り入っていました。河内山は自分が気に入る青年が広太郎とは思いもよらず、広太郎という名前の男はいないと言ってお浪を返してしまいました。
しかし、その後河内山と広太郎が一緒にいるところを見たという目撃証言を聞いたお浪は、河内山に広太郎の所在を問い詰めます。河内山は自分が側に置いている男が広太郎だと確信、金子とともに広太郎探しに乗り出します。これを快く思わない河内山の妻は、嫉妬心からお浪につらく当たります。河内山たちを頼ることに心苦しさを感じたお浪は、一人寂しく自宅で広太郎の帰りを待つのでした。
当の広太郎は、三千歳を遊郭から連れ出し街を放浪していました。人生に絶望する三千歳のために、広太郎は入水による心中を持ちかけます。ところが、広太郎はおめおめと一人生き残ってしまうのでした。

【転】- 河内山宗俊のあらすじ3

広太郎はお浪に何も語ろうとしません。そこに三千歳の身請け人の神戸屋が現れ、広太郎が死なせた三千歳の賠償金300両をお浪に請求しました。神戸屋が帰ると、お浪は広太郎を何度もひっぱたき、やがて家を出ていきます。
お浪の窮状に気づいた金子が家に向かうと、そこには北村が先客で来ていました。盗んだ小柄がセリに出されてしまったことを聞き、北村は意気消沈します。しかし、北村はその代用品として本物と見紛う見事な小柄を手に入れていました。実はこの小柄は本物で、セリで小柄を落札した男から北村は高額な値段で買い取っていたのです。北村はこの小柄で切腹を免れようとし、小柄が偽物であると露見しないよう注意を払っていました。
河内山もまたお浪が借金に追われていることを知り、自分の店に匿うことに。お浪の借金を工面するため、金子と河内山は一世一代の大芝居を打つことを考えつきます。その裏では、金子の雇い主である森田屋がお浪を狙っていました。借金に困窮したお浪を森田屋に身売りさせ、遊女として大金を稼がせようと考えていたのです。

【結】- 河内山宗俊のあらすじ4

河内山は幕府目利き役の坊主に扮装、北村が仕える出雲守の屋敷に向かいます。坊主は北村が持つ由緒正しい小柄を目利きすると、小柄を偽物と断言します。しかし、「将軍には小柄は本物と報告しよう」と思わせ振りな表情を浮かべ、松江藩に揺さぶりをかけます。
河内山らはこの大芝居で松江藩から大金を得ますが、店に戻るとお浪は不在。店に駆けつけた広太郎もお浪の行方を知りません。河内山は店番をしていたお静を問い詰めると、森田屋の子分が品川に連れていったと白状します。
そのとき、広太郎を探す神戸屋の子分たちが店に押し寄せます。神戸屋がお浪を誘拐したと誤解した広太郎は、逆上して神戸屋の親分を刺してしまったのです。広太郎を守ろうと河内山たちは善戦しますが、お静と金子が斬り合いの中次々と倒れていきます。河内山も追手をなんとか押さえ込むも、限界が近づいていました。河内山から金を託された広太郎はお浪の元へ全力で走ります。その後ろ姿は、やがて江戸の夜の闇に消えていきました。

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