「画家と庭師とカンパーニュ」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

画家と庭師とカンパーニュの紹介:帰郷した中年画家と雇われた庭師の友情を、夏草が薫る光り輝く田舎を舞台に綴ったヒューマンドラマ。監督は『殺意の夏』で知られるジャン・ベッケル。2007年製作のフランス映画。なおカンパーニュとは“田舎”の意味で、原題は私と庭師との対話という意の『Dialogue avec mon jardinier』。

映画「画家と庭師とカンパーニュ」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「画家と庭師とカンパーニュ」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

画家と庭師とカンパーニュの主な出演者

画家<キャンバス>(ダニエル・オートゥイユ)、庭師<ジャルダン>(ジャン=ピエール・ダルッサン)、エレーヌ<画家の妻>(アレクシア・バルリエ)、庭師の奥さん(ヒアム・アッバス)

画家と庭師とカンパーニュのネタバレあらすじ

【起】- 画家と庭師とカンパーニュのあらすじ1

中年画家はパリを離れ、静かな故郷に戻りました。浮気を繰り返した彼は妻とも別居中です。
画家は両親が残した荒れた庭をかつてのように菜園にするため庭師の求人広告を出すと、同世代の庭師がやって来ます。奇遇にも画家が幼き頃一緒にいたずらをした同級生でした。
労働者の子供だった庭師は、中学を卒業し国鉄に就職し、退職後に念願だった庭師の仕事を始めました。ずっとこの町で過ごしてきた庭師は、ヤブ医者のこと、住人のこと、町のことは何でも知っています。慎ましい生活ながらも家族を愛し、幸せに暮らしてきました。画家と庭師はこれまでの時間を埋めるように、会話に花を咲かせます。
庭師はなぜ故郷に戻ったのか画家に尋ねると、パリに疲れたこと、3年前に父母が亡くなった際、屋根裏に父の素晴らしい水彩画を発見したことを理由として挙げました。父は画家になる夢を封印し、家業の薬局を継いだのでした。こうして二人は多くの思いを語り合っていきます。

【承】- 画家と庭師とカンパーニュのあらすじ2

会話の流れから画家は、苗字は自分で決めるべきだと言うと、庭師はジャルダン(庭)、画家はキャンバスと名乗り、その時から互いにそう呼び合うことにしました。またジャルダンは、唯一のアドバイスとしてナイフと紐を持っていると役に立つと教えてくれました。
キャンバスは暫くパリに行くことになり、菜園のほか家の改装などもジャルダンに任せ家を空けました。
パリで妻に会ったキャンバスは、離婚手続きを進めていることを彼女に知らされ、必死に抗います。娘キャロルが離婚を勧めたと聞き、キャンバスは落ち込みました。
キャンバスは絵のモデルで愛人でもあるマグダを連れて家へ帰ると、菜園が完成していました。
キャンバスが外で絵を描き始めると、ジャルダンに庭の絵を描く理由を聞かれ、君の近くにいたいと答えました。またジャルダンの婿が仕事を解雇されたと聞き、キャンバスは知人を頼りすぐに新たな仕事を紹介します。彼らは互いが大切な存在になっていました。

【転】- 画家と庭師とカンパーニュのあらすじ3

キャンバスは顧客から頼まれた絵を描くだけで、本物の絵が描けずに葛藤していました。そんな彼の様子を見たジャルダンは自分なりにアドバイスしました。苛立つキャンバスの横で、ジャルダンが突然腹痛を訴えます。
キャロルがキャンバスを訪ねてきます。父と同年代の恋人と結婚すると言ったキャロルを、キャンバスは頭ごなしに反対しました。「相変わらずね」と吐き捨てキャロルは帰ってしまい、キャンバスは自分自身に落胆します。
ジャルダンは健診でヘルニアと言われ、コルセットを装着して仕事をし始めました。奥さんが留守中のジャルダンは、キャンバスを釣りに誘いますが腹痛で倒れ込みます。パリに行く予定だったキャンバスは、ジャルダンをパリの友人の医者に診てもらうことにしました。ジャルダンは何かを感じたのか、俺の好きなものを描いて欲しいとキャンバスにお願いします。

【結】- 画家と庭師とカンパーニュのあらすじ4

緊急手術したジャルダンは既に手の施しようがなくもう余命が長くないと、キャンバスは友人の医師から宣告されます。数日後ジャルダンは家に戻り、1週間後に釣りをする約束をキャンバスとしました。
巨大な鯉を釣ったジャルダンは、鯉と死神は同じだと言い、自分の死期が近いことを悟っていました。彼は奥さんの絵も描いてほしいとキャンバスに依頼します。その後もジャルダンは体調が悪くても、自分の畑の手入れをしていました。「菜園が人生」なのだと。
キャンバスがジャルダンの奥さんの絵を描いていると、電話にてジャルダンの訃報が届きます。キャンバスは気を落としながらも、自ら菜園に水やりをしました。
その後キャンバスは、黄色い長靴、野菜、バイクなどジャルダンが好きだったものを描き上げ、個展の開催に至ります。会場は賑わい作品も売れ、梱包にはナイフと紐が役に立ちました。会場の入り口にはナイフと紐を描いた大作が飾られていました。

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みんなの感想

ライターの感想

物語はほぼキャンバスとジャルダンの他愛のない会話で構成されています。
時々、ジャルダンが意味あり気な話し方をするので、何かとんでもない秘密でも隠されているのか思ってしまったのですが、作品を2回鑑賞したことで、ひねくれた見方をした自分が馬鹿だったと思いました。穏やかなカンパーニュでの暮らし。そこに根付いたジャルダンの生き方でキャンバスが新たな人生を見出したのですから、この作品はひたすらに静かに流れていくのがいい。そう感じました。二人の名前も、住んでいる地域も、病名も明かされないのがまた乙ですね。

フランスの田舎、庭、画家と来ると、やはりモネを思い起こしました。劇中で何度も“日本人”という台詞が登場するのは、日本の文化に刺激を受けていたモネへのオマージュでもあるのかな?と感じました。

太陽の光がやわらかでとてもまばゆく、ほんわりとしたあたたかさが伝わってくるような作品でした。

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