「白いカラス」のネタバレあらすじ結末

白いカラスの紹介:2003年公開のアメリカ映画。心に傷を負った人々の人間ドラマを描いている。フィリップ・ロスの傑作小説が原作。名匠ロバート・ベントンが監督を務め、アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマン共演で贈る作品。

予告動画

白いカラスの主な出演者

コールマン・シルク教授(アンソニー・ホプキンス)、フォーニア・ファーリー(ニコール・キッドマン)、レスター・ファーリー(エド・ハリス)、ネイサン・ザッカーマン(ゲイリー・シニーズ)、ミセス・シルク(アンナ・ディーヴァー・スミス)、青年時代のコールマン・シルク(ウェントワース・ミラー)、スティーナ・ポールソン(ジャシンダ・バレット)、ネルソン・プリムス(クラーク・グレッグ)

白いカラスのネタバレあらすじ

【起】- 白いカラスのあらすじ1

1998年、共産主義の衰退後、テロイズムの台頭する前、その幕間の大統領のスキャンダルを人々は話題にしていました。モラル談義が流行していたのです。
マサチューセッツ州アテナ大学に、古典教授で学部長のシルクがいました。彼はNY大とオクスフォードで学び、イギリスで教鞭をとった後、全米初のユダヤ人古典教授となりました。
彼は学部長となり、情け容赦なく合理化を推し進め、三流大学を一流大学にしました。その代わり、多くの敵も作りました。その報復を受ける時がきたのです。
シルクが講義をしていると、5週目というのにカミングスとトーマスという二人の生徒は欠席し続けていました。シルクは二人のことをスプーク(幽霊)と呼びます。
カミングスとトーマスはアフリカ系でした。スプークは第二の語義で、黒人を侮辱的にさすものだったのです。
シルクは口語であり、欠席していることが問題と会議で訴えます。しかし、現に抗議がきたこともあり、人種差別によって糾弾されてしまいます。
怒ったシルクは大学を辞め、弁護士に電話をするために、妻のアイリスに電話帳の場所を聞きます。アイリスは告訴しようと、シルクに賛同します。しかし、突然様子がおかしくなって座り込みます。数時間後に彼女は亡くなります。
半年後、作家のネイサン・ザッカーマンの元に、突然シルクが訪れてきます。ネイサンは湖畔の山荘で独りで暮らしていました。シルクはスランプ気味なネイサンにネタを提供しにきたのです。
ネタとは自分のことであり、ネイサンは自分で書くことを勧めます。しばらく話しをした後、二人の間に友情が生まれます。一緒にダンスをしたりと、ネイサンは世捨て人生活から抜け出すことができます。
ネイサンは二度離婚しており、数年前前立腺がんになりました。治療は上手くいきましたが、日常のしがらみをとって、山荘へとやってきたのです。シルクと出会って一年が経っていました。

【承】- 白いカラスのあらすじ2

シルクには、NY時代にスティーナという恋人がいました。彼女と結婚するつもりでしたが、母に会わせて上手く行かず、彼女は去ってしまいます。
現在、シルクには年の離れた、34歳の恋人がいました。彼女の名前はフォーニアで、出会いは郵便局でした。
閉める直前に、フォーニアが中に通してくれたのです。その後、車が故障して立ち往生しているフォーニアをシルクは家まで送ります。フォーニアはシルクを誘い、ベッドの上で体を重ね合います。
フォーニアはニカーソンの酪農場で、住み込みで牛の世話をしていました。更に大学や郵便局で清掃の仕事もしています。
昔は裕福な家庭で育てられましたが、両親が離婚し、継父が手を出してきたのです。母も誰もその事を信じてくれませんでした。14歳で家出をし、フロリダへと行きました。
彼女は元夫のレスから執拗に迫られていました。暴力を振るわれ、二日間意識不明だったことがあるほどです。
フォーニアは物をほとんど持っていませんでした。ベッドの下にあるのは子供の遺骨です。ヒーターが倒れ、火事となって死んでしまったのです。
火事の一ヶ月後に自殺未遂をし、母に20年ぶりに電話することになります。母はそんな人知らないと言いました。看護師から、駆けつけた時は心拍が無かったと言われ、中途半端な自分を責めています。
レスはフォーニアが男と寝ている間に、子供が焼け死んだと主張しています。彼は妄想症状がありました。
ベトナム従軍にいて、変になったのが原因でした。カウンセラーによる治療では、フォーニアを殴ってないと主張します。子供を奪ったフォーニアを殺しておけば良かったと言います。
ある日、シルクがフォーニアの家にいると、レスがやってきます。フォーニアは警官を呼び、やり過ごすのが一番だと考えます。
シルクは元ボクサーということもあり、レスに立ち向かいに行きます。警官がやってきて、レスは連れて行かれます。

【転】- 白いカラスのあらすじ3

シルクはフォーニアを大学まで迎えに行っていました。その様子を言語学のルー准教授は見ていました。
シルク宛に、若い女の弱い立場につけこんでなどと書かれた手紙がやってきます。シルクは古い友人の弁護士に相談しに行きます。
筆跡から見てもルー准教授に間違いありませんでしたが、弁護士はそれよりもフォーニアとの関係を絶った方が良いと助言します。この間、警官が一歩来るのが遅ければ、どうなっていたと心配してくれます。
それはネイサンも同じ意見でした。しかしシルクは、それ以上にフォーニアを愛していて、自分の最後の恋だと、のめりこんでいきます。
ある日、フォーニアは帰らなければと考えてましたが、ついシルクの家に泊まってしまいます。翌朝、シルクはルーが、しばらく失業中だと事件を話します。
フォーニアはレスのことや継父に手を出されたこと、子供が火事で死んだことが事件と呼ばれるものだと怒り出します。泊まるなんて馬鹿なことをしたと言います。
そしてフォーニアは一人で、野鳥保護センターに三ヶ月ぶりに行き、カラスのプリンスに会いに行きます。プリンスは人恋しくて外に出て、鳴かないことから襲われてしまっていました。フォーニアはプリンスに、今朝ひどいことをしたと話しかけます。
散歩に出て、映画から帰ってくると、シルクの前にフォーニアがいました。フォーニアが謝ると、シルクは彼女の言ってることは最もだと返します。二人はお互い一緒にいることに幸せを感じます。
シルクは今まで誰にも話してないことをフォーニアに明かします。それは自分が黒人であることで、アイリスにさえ言ってなかったことです。
1944年、シルクはイースト・オレンジの高校生でした。ボクシングの才能と学業の成績から、コーチがピッツバーグに奨学金をもらって行くことができると勧めてくれます。
ただ、黒人であることは言うなと言われます。コーチのお墨付きなら、ユダヤ人で通るとも言われます。
シルクの父は、ハワード大に行って医者になるようにと押し切ってきます。そんな父でしたが、列車の給仕の仕事中に倒れて亡くなります。

【結】- 白いカラスのあらすじ4

シルクは父の仕事を知りませんでした。母から父が知らせたくなかったのだと聞きます。
シルクは黒人の古典教授は嫌なことから、兄や妹もいないことにします。つまり母は孫に会えなくなるということでした。
母はシルクが雪のように白いのに、奴隷のようだと言います。兄が後日やってきて、二度と母に会うなと言ってきます。電話も手紙も駄目だと言われます。兄は母を守ろうとしたのです。
シルクは白人にチェックを入れ、進学をせずに海軍に入る道を選びます。
現在に戻り、シルクとフォーニアは車に乗って、雪道を走っていきます。反対車線からレスの乗った車が向かってきます。
二人の乗った車は避けて、横転して落ちます。二人は亡くなります。ブレーキ痕や衝突の跡はありませんでした。しかし、ネイサンはレスによる別の要素が絡んでると考えます。
レスはカウンセラーから事情を聞かれます。勝手に二人が死んだんだと証言します。
シルクが亡くなり、彼が初めて大学で採用した黒人のキースが演説します。彼は糾弾の時、味方できないと沈黙したことを終生消えない恥だと話します。
このような差別行為はありえないことであり、シルク夫妻は社会から裏切られたのだとも言います。
ネイサンは葬儀で、シルクの妹と出会います。妹だけは兄たちと違って、シルクとの関係を断とうとしていませんでした。
ネイサンはシルクの妹から、彼が黒人であることを聞きます。シルクの妹は糾弾されたことを聞いて、人はどんどん馬鹿になり、独善的になると言います。シルクが真実を話せば、差別発言をするわけがないと分かってもらえてたのです。
ネイサンはシルクやフォーニアのことを本に書くことにします。取材の最後に、レスに会いに行きます。
レスは息子がいて釣りができたらと言い、穴釣りと秘密の場所のことは本に書いて良いと言います。ネイサンは本を送ると言って去ります。いづれも付け加えて。
ネイサンはシルクと踊ったダンスを思い出し、黙々と執筆作業をしていきます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、シルクの隠された事実が少しずつ明らかになっていく過程が見所です。時系列が飛びながらの展開ですが、早すぎない作りが見る側に時間を与えてくれるので、最後には納得しやすくなっています。
出演陣の豪華さには驚かされます。彼らの一つ一つの演技に目が釘付けになってしまいます。セクシーな場面も所々であり、官能的というよりも芸術的な印象で大人向けです。
注目したのは、シルクがスティーナにボクシングを教えて、ロマンチックな展開へと向かう場面です。こんな展開もありだなと勉強にもなる場面です。
最後まで見終わり、シルクの妹が人がどんどん馬鹿になり、独善的になると言った台詞が記憶に残りました。とても意味深く、様々な事柄と照らし合わさって参考になりました。
今作は只のドラマ映画ではなく、恋愛要素やサスペンス要素も含んでいて楽しめる内容です。

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