「皆さま、ごきげんよう」のネタバレあらすじ結末

皆さま、ごきげんようの紹介:2015年製作のフランス・ジョージア合作映画で、ジョージアが生んだ巨匠オタール・イオセリアーニによる偶像劇。フランス革命の時代、どこかの戦場、現代のパリと、様々な時代に生きる人々の生き様をほのぼのと描いていく。2015年リスボン&エストリル映画祭審査員特別賞受賞作品。

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予告動画

皆さま、ごきげんようの主な出演者

管理人(リュファス)、人類学者(アミラン・アミラナシュヴィリ)

皆さま、ごきげんようのネタバレあらすじ

【起】- 皆さま、ごきげんようのあらすじ1

物語は、フランス革命時代のとある街から始まります。革命家たちがギロチンを用意していると、まわりに女たちが集まり処刑の瞬間を今か今かと待ち望んでいました。処刑されるのは年老いた貴族の男性で、今まさに処刑されるというのにパイプを吸っています。ギロチンの準備が終わると男性はすぐに処刑され、一人の女性がその首を喜んだ様子で持ち帰って行きました。

舞台は変わり、場面はとある戦場に切り替わります。そこでは兵士が死に、戦車が平和な街を破壊していました。兵士は一般市民から食べ物や家具、貴金属などすべてを奪い、年老いた女をレイプしていました。ある兵士は略奪した宝飾品を持って、愛する女が待つ家へと向かいました。女はその贈り物に喜び、男とともに束の間の幸せな時間を過ごしました。一方、兵士のキャンプでは兵士たちが川で従軍司祭による洗礼を受けていました。洗礼を終えた司祭が軍服に着替えようと服を脱ぐと、その体には無数の刺青が彫られていました。

再び舞台は変わり、今度は現代のパリの風景に切り替わります。そこでは、武器商人の裏の顔を持つアパートの管理人の老人と、骸骨コレクターの人類学者の老人が仲良く日々を過ごしていました。そんな少し変わった二人を取り巻くのは、覗き見が趣味のスキンヘッドの警察署長、ローラースケートの強盗団、がれきを集めて家を建てる男、立ち退きを迫られる貴族の男、のんびり暮らすホームレス…などなどの面々。街の人々はそれぞれユニークな日々を送っていましたが、そんなある日、人々を揺るがす事件が起きます。 この映画を無料で観る

【承】- 皆さま、ごきげんようのあらすじ2

そのきっかけは、覗き見警察署長がホームレスの暮らしぶりを目の当たりにしたことに始まります。ホームレスが街の景観を台無しにしていると感じた署長は、すぐにホームレスの取り締まりを部下に命じました。これに街の人々は猛反発。「家を奪うな、隣人を愛せ」のスローガンの下、人々は警察に抗議を開始しました。その先頭に立っていたのが、武器商人兼アパート管理人と骸骨大好き人類学者でした。しかし、人々の抗議は警察に抑え込まれ、管理人と人類学者も拘束されてしまいます。

二人はすぐに解放されたものの、すでにホームレスの住まいは跡形もなく撤去されていました。人類学者と別れた後、管理人はいつも歩く道の石塀に扉ができていることに気づきます。扉の中に入ってみると、そこには緑豊かな美しい庭園が広がっていました。庭園にいた若い女性がさらに奥へと招こうとしましたが、そのとき管理人は携帯電話が鳴っていることに気づきました。電話の主は管理人が恋い慕う老貴婦人からでした。管理人は電話に出るため、扉の外に出てしまうのでした。

【転】- 皆さま、ごきげんようのあらすじ3

いつものように管理人と人類学者が談笑していると、そこにローラースケート強盗団を率いる青年がやって来ました。青年は街で出会ったヴァイオリニストの女性に一目惚れし、二人に恋の相談をしに来たのです。しかし、青年の悩みに二人はいい加減な助言を繰り返します。ワーグナーとベートーベンの第九が嫌いと伝えて気を引け、わざと彼女のヴァイオリンを強盗団に盗ませ、さも自分が取り返したように繕え…真面目な青年は素直にそれを実行し、良くも悪くも彼女の気を引くことに成功するのでした。

管理人と人類学者もこの青年のように恋をしていました。それも二人が恋い慕うのは同じ相手で、二人は親友同士であると同時に、ある老貴婦人をめぐる恋敵同士でもあったのです。この日は老貴婦人のパーティが行われ、二人は正装に着替えて出かけて行きました。二人が到着すると、老貴婦人の親戚女性三人が興味津々な様子で二人を見つめていました。女性たちは老貴婦人の財産を狙っており、この二人に財産を横取りされないか心配していたのです。

【結】- 皆さま、ごきげんようのあらすじ4

管理人と人類学者は老貴婦人に温かく迎えられました。ところが、三人で楽しく会話をしていると、人類学者は管理人と老貴婦人の仲睦まじい様子に嫉妬し、部屋を出て行ってしまいます。残された二人はお互いの人生をしみじみと振り返るのでした。

人類学者は帰り道の途中、意地の悪い親戚女性たちによって溝に突き落とされてしまいます。ちょうどそこを管理人が通りかかり助けようとしましたが、人類学者はそれを拒み口汚く罵ってきました。二人の喧嘩はその後も続き、泥沼状態となってしまうのでした。

それから間も無く、管理人が石塀のある道を歩いていると、再びあの扉が開かれていました。しかし、美しかった庭園は荒廃しており、あの女性の姿もありません。管理人は扉の向こうの変わりように呆然とするのでした。

その後、管理人の元に封蝋された手紙が届きました。それは老貴婦人の遺言者でしたが、管理人は中身を読むとそれを暖炉に捨ててしまいました。その頃、人類学者は頭部のレプリカを製作していました。それは非常に精巧なもので、物語冒頭でギロチンにかけられた貴族の頭とそっくりでした。

人類学者が作業をしていると、「緊急事態だ」と言って管理人が部屋に入ってきました。車が不当にレッカー移動させられようとしている夫婦がいるのだといいます。二人は現場に向かい、警官を説得しようとしますが、まったく取り合ってくれません。管理人は夫婦を助けるために覗き見警察署長に電話をかけました。署長はちょうど自宅のプールでくつろいでいたところでしたが、管理人の「みんなを追い出すとバチが当たるぞ」という言葉に激怒し、電話を投げ捨ててしまいます。結局、二人の力は及ばず、車はレッカー移動されてしまうのだった。

後日、署長を悲劇が襲っていました。誤ってマンホールに落ち、そのまま郊外の水路へと掃き出されてしまったのです。署長に天罰が下されている頃、相変わらず街の人々はユニークな日々を送っていましたが、一つ変化点がありました。ローラースケート強盗団の青年がヴァイオリニストの女性と少しずつ仲良くなり始めていたのです。管理人と人類学者はというと、カフェでワインのまずさに文句をつけていました。二人はワインやグラスを使って遊び出し、それに飽きると店を出て行きました。二人の時はいつもと変わらずゆったりと流れていくのでした。

みんなの感想

ライターの感想

少し奇妙な人々がユニークな時間を過ごしていく様子を淡々と映し出すのがメインの作品であるため、明快なストーリーラインとは言い難い映画です。しかし、物語の随所からは確かにメッセージ性が感じられ、社会の不条理さと並行して描かれるポジティブな人間のありように勇気づけられました。何より、主役のおじいちゃん二人がとてもチャーミング。このおじいちゃんたちのようにゆったりとした気分で鑑賞するのがおすすめです。

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