「皆月」のネタバレあらすじ結末

皆月の紹介:1999年公開の日本映画。性と暴力と旅の果てに辿り着いた男女の極限の愛を描いている。芥川賞作家・花村萬月の小説が原作。望月六郎が監督を務め、奥田瑛二主演で贈る作品。北村一輝、吉本多香美、荻野目慶子らも出演。

皆月の主な出演者

諏訪憲雄(奥田瑛二)、アキラ(北村一輝)、由美(吉本多香美)、沙夜子(荻野目慶子)、我孫子(柳ユーレイ)、養鶏業者・萩原(斎藤暁)、高岡(篠原さとし)

皆月のネタバレあらすじ

【起】- 皆月のあらすじ1

諏訪憲雄は、48歳のパソコンオタクのサラリーマンです。庭付き一戸建てを希望する妻の沙夜子のため、貯金を2000万円貯めていました。職場で女房の尻にひかれてると陰口を叩かれても、我慢して仕事を頑張っていました。
7年の間、朝は新聞、夜はテレビを見て過ごしていました。沙夜子との夜の営みは、他に比べるものがないほど素晴らしいものでした。二人の間に子供はいませんでした。
ある日、仕事から自宅に帰ってくると、沙夜子の姿がありません。110番をしますが、近くのメモを見つけて電話を切ります。メモには、「みんな月でした、我慢の限界です、さようなら」と書かれていました。慌てて米びつを調べると、貯金の2000万円は小夜子と共に消えていました。
事情を聞いた沙夜子の弟のアキラが高級クラブに連れて行ってくれます。諏訪は警察に届けないことにします。
次にアキラが励まそうと、高級ソープに連れて行ってくれます。人気ソープ嬢の24歳のリンコ(由美)が相手となり、諏訪は初めてのソープを体験します。
諏訪は妻に出て行かれ、働く気がなくなっていました。働かなくても退職金が出るから大丈夫と由美に話します。
結局、諏訪は果てることができませんでした。アキラには、愛がなかったからだと理由を説明します。諏訪には沙夜子でないと駄目だったのです。
諏訪が外のトイレに行くと、怪しげなゲイが絡んできます。拒絶すると諏訪は殴られ、血を吐いて泡を吹きます。アキラが介抱してくれます。
テレビでは諏訪の会社が倒産したニュースが流れます。諏訪の退職金はもらえなくなり、アキラが家で面倒を見てくれることになります。
世話になってばかりの諏訪は、仕事を手伝うため、アキラの後をついていくことにします。アキラはヤクザの親分の倅と昔からの友達でした。ヤクザになれないゴンタロウがアキラです。組に出入りして顔が利くアキラは、友達に頼んで諏訪に仕事を与えてもらいます。

【承】- 皆月のあらすじ2

夜になり、アキラは諏訪を暴行したゲイを捕まえていました。諏訪に謝るようにと暴行を加えていきます。ナイフで切り、傷口に本人の指を押し当てたり、棒を口の中に入れてグリグリします。気持ち悪くなって、諏訪は吐いてしまいます。
再び諏訪は由美に会いに行き、彼女に何もしなくて良いと言います。逃げた女房のことばかり考える諏訪に、由美は指輪を外そうとします。
口論となって喧嘩に発展し、諏訪は興奮します。そして由美を抱き始め、彼女は余りにも気持ちよくなってしまいます。諏訪は由美の口の中に唾を垂らし、彼女に噛んでくれと頼みます。由美は諏訪の肩を噛みます。
その後、焼肉を食べに行って、由美は諏訪に一緒に暮らそうと提案します。諏訪がアキラに相談すると、姉貴のことをどうするか聞かれます。
諏訪は7年分の家事などの給料と考え、沙夜子のことはケリがついてると言います。アキラはどちらにしろ、沙夜子は金が尽きるまで、日本中を旅して逃げるだろうと考えていました。
沙夜子はドジで不始末なヤクザの高岡という奴と逃げたのです。アキラはたまたま1年前に高岡と会っていて、怪しいと思っていたのです。その頃から沙夜子が浮気してたと疑っていました。今回のことで納得できたのです。
諏訪は今日から由美のマンションに住むことになります。アキラは由美が町金から金を借りてるのを知っていました。諏訪の退職金が無くなったことを彼女に教えます。
アキラは女房に逃げられ、退職金もないおっさんに、由美に下心がないわけないと考えていました。そして金を由美に放り投げ、キッチンでサラダ油を使って彼女を犯します。
諏訪は我慢できず、キッチンに行って包丁を握りしめます。しかし、涙を流す由美を見ながら、事が終わるまで何もできませんでした。
由美はソープ嬢を辞めることを決意し、諏訪と共に引っ越します。そしてカツカツな生活ですが、二人は幸せな日々を過ごします。
しばらくして、アキラは指詰めをした指を持って、二人の元にやってきます。時間が経っていたので、腐っていました。捨てることにし、生ゴミのほうに入れてと由美は指示します。

【転】- 皆月のあらすじ3

由美には借金が700万ほどありました。どんな詐欺に引っかかったのかとアキラが相談に乗ります。そして三人が訪れたのは養鶏場でした。
そこに務める萩原という男性を見つけ、アキラはスコップを持って追いかけます。萩原の肩を外し、残りの金の在り処を聞き出して手に入れます。最後はスコップで殴り、電話で救急車を呼んでおきますが、後日萩原は死亡します。
諏訪はアキラに、2000万円を取り返して、その金で外国へ逃げるようにと提案します。二人が沙夜子から金を取り返しに行くため、由美も同行することにします。昨晩は女房に会いに行くと聞いて、由美は怒って諏訪の頭を灰皿で叩きまくりました。
情報を求めて、アキラの金沢の友達のところへと三人は向かいます。由美は道中の車の中で、沙夜子と高岡が駆け落ちしたことを知ります。
宿に泊まることになり、諏訪はいびきを掻いて寝ています。アキラは由美に、諏訪のどこがいいのか聞きます。由美は退職金がないと聞いた時、マズイと考えていたことを打ち明けます。体の相性が良いのが諏訪が好きな理由でした。昔飼っていた兎に似てるのも理由です。
アキラの元に、沙夜子が現れた情報が入ります。場所は能登半島の輪島の近くの「皆月」で、高岡の母の実家がありました。高岡の実家は民宿で、名前は「皆月」です。
高岡は母に金を渡しに来たのですが、借金取りが現れて逃げたそうです。アキラは高岡を借金取りに任せ、沙夜子には手を出さないようにと頼んでいました。
テントを張って、沙夜子と高岡がやってくるのを三人は待つことにします。由美は諏訪に捨てられるかもしれないと泣き出してしまいます。
諏訪は沙夜子のメモから、みんな月だったと話し始めます。自分もアキラも沙夜子も、みんな月だけれど、由美だけは太陽だと伝えます。由美は何だか良く分からないけど、嬉しいと落ち着きます。

【結】- 皆月のあらすじ4

待ち伏せてから五日が過ぎた頃、自然歩道にいる沙夜子と高岡を諏訪は見つけます。知らされたアキラが高岡を捕まえようとしますが、足場の悪い場所で流木で反撃されてしまいます。アキラは落ちてしまって、頭から血を流します。
諏訪はアキラのことを沙夜子に任せ、高岡を追うことにします。取っ組み合いになりますが、高岡に大きな石で頭を攻撃されてしまいます。
負けそうになっていると、アキラが猛ダッシュでやってきます。高岡を殴り続け、大きな石で止めを刺そうとします。しかし、諏訪は沙夜子を悲しませるなと止めます。
アキラは金の入ったバッグを取り返し、高岡と先に行くことを告げます。諏訪と沙夜子は自然歩道を歩きながら話しをします。
沙夜子は高岡の故郷が皆月と聞いて、五感が取り込まれたから逃げたと説明します。自分では光れなくて、他人の光を反射するのがやっとな月だと、みんなが思えたのです。そして高岡の嘘が太陽に思えたのです。
アキラは高岡をお袋に会わせたあげた後、借金取りに引き渡します。借金取りから金をいくらか受け取り、彼らは高岡を車に乗せて去っていきます。
由美は沙夜子に離婚届のサインを求めます。沙夜子は自分から逃げたのに、諏訪を由美にとられてしまったと言います。
四人は警察署へとやってきます。アキラは自首することにしたのです。萩原を殺したことで指名手配されていました。
出頭すると、警官から諏訪達のことを聞かれます。アキラは断崖から飛び降りようとして、兄貴から罪を償えと言われたと話します。
最後にと警官に頼み、アキラは姉の沙夜子に噛んでと服を脱いで頼みます。彼の背中には入れ墨があり、沙夜子の結婚式で入れたと報告します。二人は抱きしめあい、沙夜子はアキラの肩を血が垂れてくるほどに強く噛みます。
アキラが諏訪に謝罪すると、諏訪は帽子を脱いで自分の頭に親指を向けます。そしてアキラは警官と共に奥へと入っていきます。
諏訪と由美は車に乗って帰ります。アキラは10年ぐらいしたら出所できるのではと話し合います。ここで、由美は姉弟で結婚できないことを可哀想だと語ります。
由美は前橋で降りて、お嫁に行った母に会いに行こうと諏訪を誘います。休憩所の公衆電話で母に電話していると、諏訪は座席に金を置いて、隣りにいたトラックに乗せてもらって去っていきます。
諏訪は「みんな月でした、我慢の限界です、さようなら」と言います。電話が終わって気づいた由美は、諏訪の後を必死で追いかけます。そして、太陽でも月でもない、只のバカ女でヤリマンだと大声で叫びます。
諏訪はトラックから降りて、由美の元に走っていきます。由美もまた、諏訪の元へ走っていきます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、太陽と月をモチーフにしています。台詞でも随所に登場し、重要なテーマとしてストーリーに組み込んでいる奥深い設定が素晴らしいです。
また、出演者の演技力も相当なものです。役そのものになってるとしか思えないほど卓越されています。
注目すべきなのは濡れ場が多い点です。由美役の吉本多香美の濡れ場も凄いですが、警察署へ出頭する場面での北村一輝と荻野目慶子の噛むシーンも見所です。これほど官能的な映像は、中々お目にかかれません。
今作では、皆月の景色も映し出されています。断崖や海、砂浜、お茶屋も登場します。つい観光に行ってるような気分にもなれます。
とても衝撃度の高い作品に仕上がっています。大人が楽しめる映画としてお勧めです。

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