「精神」のネタバレあらすじ結末

精神の紹介:映画監督の想田和弘による、2007年度作品「選挙」に続く観察映画。第13回釜山国際映画祭の最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。日本公開は2009年。

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予告動画

精神の主な出演者

監督・撮影・編集(想田和弘)、製作(想田和弘、Laboratory X, Inc.)、製作補佐(柏木規与子)

精神のネタバレあらすじ

【起】- 精神のあらすじ1

岡山県にある外来の精神科クリニック『こらーる岡山』には、心の病を患う患者が何十人と通っていました。
モザイクなしで登場する患者たちは、世間に自分の顔と病気を公開することに同意した人々でした。彼らは待合室で横になったり、スタッフや患者同士でコミュニケーションをとり合っていました。
山本昌知医師の診察室に最初に現れたのは、自傷癖のある美咲さんでした。彼女はシングルマザーで、かつて子どもを養うために身体を売って生活費を稼いでいました。現在子どもは仏教の施設におり、週に1度電話をかけていると語ります。
次に現れた男性は、山本医師に孤独が辛いと打ち明けます。山本医師は、短期目標を見つけることで生き甲斐が得られるとアドバイスをします。

【承】- 精神のあらすじ2

施設内のホテルにショートステイをする藤原さんは、結婚と出産経験があり、1歳の子どもを絞殺した過去がありました。
彼女はうつ病を患い、夫がトラックの運転手で不在が多く、頻繁な夜泣きに耐えられず思わず首を絞めていたと語ります。その後病院に入院するも追い出され、周囲の人間から自宅に帰るように命令されてしまいます。
藤原さんは自宅にいないはずの自分の父親の幻聴に悩まされ続けており、ホテルに泊まると声が落ち着くと語ります。
ある年配の男性は、そろそろ自分の着地点を考えないといけないと山本医師に相談します。山本医師はメモ用紙に2つの絵を描き、1つは人生の四苦八苦がぐるぐると回る円、もう1つは右肩上がりの直線で最後は垂直に落ちる線でした。この絵を見せて「あんたはどっちがいいと思う?」と問いかけ、男性は「丸い円の方かな?」と答えます。

【転】- 精神のあらすじ3

ある日、山本医師は看護師対象の勉強会で教鞭を執ります。山本医師は参加者たちに「周囲の様子は見ずに紙に四角を描き、その上に丸をバランスよく描いてください」と指示します。
参加者は四角の上に丸を並べた絵や、四角の中に丸を均等に並べた絵などを描き、自分と違う絵がたくさんあることに驚きの声を上げます。そこで山本医師は、一方向性のコミュニケーションの危険性について話し、本人に尋ねることが最良の方法であると語ります。
こらーる岡山の経営状態は芳しくなく、政府からの助成金がなくなると運営が困難であることが懸念されていました。あるスタッフが山本医師の給料は月10万円であることを暴露し、彼の人格なくしては成り立たない場所であると語ります。
患者たちは施設内の作業所や障がい者カフェなどで、牛乳配達や調剤、調理などの仕事をしていました。 この映画を無料で観る

【結】- 精神のあらすじ4

躁うつ病を患う菅野さんは、山本医師とは25年の付き合いがある男性で、学生時代に1日18時間近く勉強してダウンしてしまったと話します。
彼は自分で作った写真詩をほかの患者たちに披露します。その中には山本医師の写真もあり、「ダイヤモンドの原石を磨くために、ダイヤモンドよりも硬い石、意志、医師がいるのです。ありがとう」という言葉が添えられていました。
40年前に統合失調症を患った今中さんは、想田監督に精神病の世界は健常者にとってカーテンの向こう側だと問いかけられます。今中さんは自分の中で自分に対するカーテン(偏見)を取り除き、社会の中で人の欠点を補うような役割を担ったと答えます。
その後、支離滅裂なことを電話でまくしたてる患者の男性が登場し、バイクに乗って去って行く場面で、物語は幕を閉じます。
エンドロールには、映画に登場した3名の方の追悼の写真と名前が載せられました。

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