「素晴らしきかな人生(2016年)」のネタバレあらすじ結末

素晴らしきかな、人生の紹介:2016年製作のアメリカ映画。3人の男女との出会いを通し、深い喪失感から立ち直っていく男を描く、ウィル・スミス主演の人間ドラマ。主人公の前に現れる男女をヘレン・ミレン、キーラ・ナイトレイ、ジェイコブ・ラティモアという世代の異なる実力派が演じ、物語に深みを与える。

予告動画

素晴らしきかな人生(2016年)の主な出演者

ハワード・インレット(ウィル・スミス)、ホイット・ヤードシャム(エドワード・ノートン)、エイミー(キーラ・ナイトレイ)、サイモン(マイケル・ペーニャ)、マデリン(ナオミ・ハリス)、ラフィ(ジェイコブ・ラティモア)、クレア(ケイト・ウィンスレット)、ブリジット(ヘレン・ミレン)、サリー・プライス(アン・ダウド)、ホイットの母親(メアリー・ベス・ペイル)、トレヴァーの母親(ライザ・コロン=ザヤス)、アダムの母親(ナタリー・ゴールド)、スタン(エンリケ・ムルシアーノ)

素晴らしきかな人生(2016年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①優秀な広告マン・ハワードは娘の死で仕事が手につかず会社は倒産の危機に。ハワードを解任する決断に迫られたホイットは、3人の役者を頼みそれぞれ〝愛〟〝死〟〝時間〟を演じてもらう。 ②3人の役者についたホイットたちも、抱えていた問題を解決、ハワードも娘の死を受け入れて妻と復縁。3人の役者は本当に化身であった。

【起】- 素晴らしきかな人生(2016年)のあらすじ1

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。
広告代理店の会社『ヤードシャム・インレット社』は、過去最高益をあげていました。
経営者は黒人中年男性ハワード・インレットと、白人中年男性ホイット・ヤードシャムです。互いの苗字で会社名を立ちあげています。
経営権はハワード:ホイット=6:4でした。
というのも、ハワードは並はずれたリーダーシップを持っており、ライバル社からも一目置かれるほどで、〝広告の哲学者〟と呼ばれる人物だったからです。
ハワードは社員の前で「会社に勤務するのは、互いに〝繋がる〟ためだ。そしてそこには、〝愛〟〝時間〟〝死〟が共通している。みんな愛を切望し、時間を惜しみ、死を恐れている。そこからはじめよう」とスピーチをしていました…。

…3年後。
ハワードは絶不調に陥っていました。というのも、最愛の娘を6歳で失ったからです。
ぬけがら同然になったハワードは仕事をする気にもなれず、会社に来てはオフィスにドミノを並べる生活でした。
(本編とは全く関係ないが、このドミノの美しさだけでも見る価値あり!)
感情の起伏が薄くなったハワードは、毎日ぼうっとしています。たまに思い出したように自転車に乗り、犬も飼っていないのにドッグパークで、赤の他人の犬を眺めたりするくらいです。
ハワードの不調が関係し、会社も経営難に傾きかけていました。最大の取引相手・ダンワース社が手を引くと言っています。そうなると倒産確定です。
倒産を避けるためには、ハワードを役員から外すしか道はありませんでした。しかしそれは苦渋の選択です。
ハワードと共に会社を立ち上げ、ずっと会社に尽くして来た3人の友人は、ハワードを心配しながらも、会社存続のために頭を悩ませていました。

・ハワード…2年前に最愛の娘を亡くしたため、やる気なし。

・ホイット…ハワードとコンビを組む、ハワードの一番の友人。妻とは離婚しており、小学中学年の娘・アリソンに最近会ってもらえないのが悩み(悩みは〝愛〟)。
・クレア…白人の中年女性。結婚せず会社に尽くしたため、子どもを持てず。精子バンクのパンフをチェック。子どもが欲しいのが悩み(悩みは〝時間〟)。
・サイモン…アラブ系の中年男性。妻子がいるのだが、多発性骨髄腫を再発し余命いくばくもない(悩みは〝死〟)。

ホイットは自分が離婚した時に妻が雇った、有能な探偵の初老の女性サリー・プライスを雇い、なんとかハワードを解任に追いやる方法はないかと模索しました。
もちろんハワードを責めるつもりはなく、むしろ個人的にはできるかぎり力になりたいと思っています。ただ、会社全体のことを考えると、ハワードを解任せねばならないのです。
するとある時、ハワードが夜中に手紙を書き、ポストに投函したことがありました。
探偵・サリーはそのポストから苦労して手紙を手に入れます。
手紙は宛先のないもので、〝時間〟〝愛〟〝死〟に向けて書いたものでした。
ハワードは〝時間〟に対しては「浪費するだけ、何も解決してくれない」と、〝愛〟に対しては「裏切られた」と、〝死〟に対しては「回避できないものだ」と書いていました。

【承】- 素晴らしきかな人生(2016年)のあらすじ2

クリスマスシーズンのある日。
たまたま会社の面接にちらっと顔を出し、ホイットの考えたキャッチコピーをよりよい表現に言い換えてくれた若い女性がいました。
ホイットはその女性を追いかけます。
女性は地下劇場のような場所に入ると、劇場の稽古を始めました。地下にはほかに初老女性、若い黒人青年がいます。
ホイットはその3人をみて、ある名案を思いつきました。

ホイットはクレアとサイモンを呼び、作戦を話します。
ホイットの母は脳卒中のせいで、ときどきおかしなことを話すことがありました。
しかしそれを真っ向から否定すると、母と口論になります。ホイットは最近では、母に合わせるようにしていました。「彼女のリアルに任せる」と表現します。
そのうえでホイットは「ハワードにぼくらのリアルは通じない。だから、ぼくらがハワードに合わせよう」と言いました。
つまり愛や時間や死に手紙を宛てて手紙を書くようなハワードに、それぞれ〝愛〟〝時間〟〝死〟という存在が現れて、話しかけさせようというのです。

ホイットは早速、地下劇場の3人に話をつけ、1人2万ドル(約222万円)で雇いました。

・エイミー…若い女性。〝愛〟担当。つきびとはホイット。
・ブリジット…初老の女性。〝死〟担当。つきびとはサイモン。
・ラフィ…若い黒人の青年(10代後半くらい)。つきびとはクレア。

こうしてそれぞれ演じてもらうことで、ハワードの心を動かそうというのです。
エイミーとホイット、ブリジットとサイモン、ラフィとクレアは入念な打ち合わせをし、OKが出た者から接触していきました。
まずは〝死〟担当のブリジットです。
ドッグパークでぼうっとしているハワードのベンチの横に座ったブリジットは、手紙の中身を話し始めました。自分しか知らないはずなので、ハワードはぎょっとします。
さらには、初老の探偵・サリーとその孫が「あのおじさん、フェンスとしゃべってる」と言いながら通るので、ブリジットの姿が周囲には見えないのかと動揺しました。

いっぽうでブリジットは、打ち合わせをするサイモンが咳をするので、病気だろうと指摘します。
サイモンは、多発性の骨髄腫に侵されていました。16歳で発病し、25歳で再発し、今回が再々発です。息子が生まれる2週間前に発覚し、現在は終末期でした。
サイモンは病気のことを、妻子に告げられずにいます。
それを聞いたブリジットは、「その死に方はよくないわ。家族に話しなさい」とアドバイスします。「病気を言わないと、家族はさよならも言えないまま、あなたと別れることになってしまう。心の準備もできないし」と言われたサイモンは、考えた末に、家族に言う決意を固めました。
妻に告げると、妻はうすうす感づいていました。残りの時間を、家族で大事にしようとサイモンは考えるようになります。
ブリジットの存在は、ハワードだけでなく、サイモンの心も動かしました。

【転】- 素晴らしきかな人生(2016年)のあらすじ3

その頃、ハワードは遺族の会合のセラピーのところで、逡巡しています。
セラピーを仕切っているのは、黒人の中年女性・マデリーンです。
ハワードはそのセラピーに参加できずにいました。セラピーに参加することはすなわち、娘の死を受け入れることになるからです。
マデリーン医師は「私も6歳で娘を亡くした。オリビアという娘を」と話します…。

次に接触したのは〝愛〟のエイミーです。
「私と別れるなんてひどい」と言われ、ハワードは困惑しました。エイミーはハワードが出した手紙を見せて、〝愛〟だと主張します。
戸惑うハワードは、本当に自分が幻影を見ているのではないかと思い始めました。

エイミーは、ホイットのことも心配します。
娘のアリソンは、実の父親のホイットの浮気を知って、幻滅しました。
母の再婚相手・バリーになついており、最近では実父のホイットに会おうとしません。
エイミーは、偽りのない心で娘と仲直りをしろと言います。

さらに〝時間〟のラフィが、ハワードのオフィスに登場します。
時間は何も解決しないというけれど、こちらこそ文句を言いたい、と、ラフィは切り口上です。
そこへクレアが入りますが、何も見えていない振りをしました。ハワードはまた動揺します。

いっぽうでラフィは、クレアが精子バンクのパンフレットを見ていたのも知っていました。
仕事に打ち込むあまりに婚期を逃し、もうすぐ出産のタイムリミットも迫っていると感じたクレアは、悩んでいます。
クレアはけっきょく、悩んだあげく「生まない」という選択肢を選びました。
そんなクレアにラフィは最後、「あなたはいいママになるよ。たとえ生まなくたって、母親になれるぜ」と言います。

ハワードは、セラピーの先生・マデリーンのところへ行きました。
マデリーンは、子供の死で離婚した夫婦が79%もいると指摘します。ハワードもその1人に該当します。
マデリーンは、自分が夫と別れる前にもらった手紙を見て、それでもまだ元夫のことを愛していると言いました。
自分が正直に話したのだから、ハワードも何か相談があるのだろうと言います。
ハワードは素直に、〝愛〟〝時間〟〝死〟と名乗る幻影が見えることを告げました。

すると、マデリーンは自分の娘の最期の時のことを話します。
病院で娘が瀕死の時、病室の外に出たマデリーンは、隣の席の初老女性に「見逃さないで。幸せのオマケがあるから」と言われたそうです(ここポイント、あとで出てくる)。
直後に娘・オリビアを亡くしたマデリーンは、そんなわけがないと思っていました。
ところが娘の死後1年が経過した頃、自分自身に変化が現れたそうです。
何をみても不意に涙があふれる瞬間があるそうです。それは「すべてのものと深いつながりを持っていると気付いたから」涙があふれるのだそうです。
その話をした後、マデリーンはハワードに「その〝死〟たちと向き合ってあげて。きちんと人生に関わって」と言いました。

【結】- 素晴らしきかな人生(2016年)のあらすじ4

ホイットはハワードと〝時間〟(ラフィ)が外で会った時の映像を撮影し、ラフィを消した映像を取締役会議に持ち込みます。
ハワードがひとりでしゃべっているように見える映像は、会議で問題になりました。
ハワードは自身に役員であることの適格性を欠くと認め、退任することをみんなの前で言います。
そのうえでクレアには「家庭も築かずプライベートまで犠牲にして、会社に尽くしてくれてありがとう」と感謝の意を述べ、サイモンには「君の病歴を知っている。家族の面倒は必ずみる」と言い、ホイットには「カッコつけるな。堂々と父親として振る舞え」と言いました。
買収合意の契約書ともう1通の書類にサインして、ハワードは立ち去ります。
もう1通の書類とは、会社の所有権を娘の信託財産に設定していたものでした。手続きに必要な死亡証明書です。
つまりそこにサインすることは、ハワードが娘の死を認めたということでした。
つらい決断をさせたことを知ったホイットたちは、申し訳ないと思い「今夜は飲まないとやってられないな」とつぶやきます。

サイモンは妻子と残された時間を大事に過ごす決断をし、クレアはラフィに言われた「生まなくても母親になれる方法」を考えます。
ホイットは娘・アリソンの学校へ行き、下校途中のアリソンと会って「君がどう思おうと、僕は君を愛している」と伝えました。アリソンの態度は軟化します。

クリスマス・イヴ。
ハワードは思い切って、セラピーの女性・マデリーン宅を訪問しました。
玄関を開けるマデリーンの目じりには、涙が浮かんでいます。ちょうど部屋で亡くなった娘・オリビアのビデオを見ていたそうです。
ハワードを部屋に通したマデリーンは「父とダンスするビデオの続きを見てもいいかしら」と言いました。そしてハワードの死んだ娘の名を聞きます。
ハワードは娘の名を言いました。娘の名は、オリビアでした。
そう、実はハワードとマデリーンは元夫婦だったのです。マデリーンが再生するホームビデオには、娘と笑いながら踊るハワードの姿がありました。さらにハワードが作ったドミノを倒す、オリビアの姿が映っています。
娘の名をハワードが言うことで、ハワードは娘の死を受け入れました。
ハワードとマデリーンは抱きしめあいます。

マデリーンは娘が亡くなる間際の病院のことを思い出します。
隣席で話しかけて来た初老女性は…〝死〟役を演じたブリジットでした(つまり…最後に記す)。
会社にあるドミノが倒れます。

翌日。
ハワードとマデリーンは、連れだってセントラル・パークを歩いていました。復縁の気配は濃厚です。
ハワードが行く手の橋を見上げると、そこにはエイミー、ブリジット、ラフィの姿がありました。
ところがマデリーンが見上げても、橋の上には誰もいません。
彼ら3人は、本当に〝愛〟〝死〟〝時間〟の化身だったのでした。
マデリーンに何も見えていないことを確認したハワードは、ひとり静かに微笑むと、マデリーンを引き寄せました。

みんなの感想

ライターの感想

全体的には地味ーな感じなんだけど、見て損はない映画。
ありきたり…なヒューマンドラマ、感動もそこそこ。
ただ…マデリーンとハワードが夫婦だったというのは最後まで気付かず、「やられた!」と思った。
しかも最後にたたみかけてくる「実はブリジットたちは本物だったんですよ」感もすごい。
ハワード&マデリーン夫婦というどんでん返しが大きいので、ブリジットたち本物という設定は見落とされそう。
最後に首をひねった人が意外に多いのでは。

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