「遠い空の向こうに」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

遠い空の向こうにの紹介:1999年製作のアメリカ映画で、「ジュラシック・パークIII」のジョー・ジョンストン監督が元NASA技術員の回顧録を映画化した作品。主人公を演じたジェイク・ギレンホールは、初主演ながらその演技力の高さが評価された。

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遠い空の向こうにの主な出演者

ホーマー・ヒッカム(ジェイク・ギレンホール)、ジョン・ヒッカム(クリス・クーパー)、フリーダ・ライリー(ローラ・ダーン)

遠い空の向こうにのネタバレあらすじ

【起】- 遠い空の向こうにのあらすじ1

 1957年、ソビエト連邦が人工衛星スプートニクの打ち上げに成功したというニュースは、アメリカを大いに驚かせました。それは炭鉱の街コールウッドにも広まり、肉眼で人工衛星を観ようと街の人々は夜空の下に集合。実際に人工衛星が動く様を目撃した人々は驚嘆の表情を見せましたが、その中に一際目を輝かせて夜空を見上げる少年がいました。少年の名前はホーマー、普段は友人二人と組んで悪ふざけばかりする高校生ですが、この一夜の出来事で少年は一念発起、スプートニクのようなロケットを作ると家族の前で宣言します。家族は皆呆気に取られた様子でしたが、その中でも険しい顔をしていたのは父親のジョンでした。ジョンはコールウッドの炭鉱で管理職として働いており、息子にもいずれ炭鉱で働いてほしいと思っていました。ロケット打ち上げの夢なんて持って欲しくなかったのです。

家族に呆れられながらも、ホーマーはいつもの三人組で早速ロケットの試作に着手し、高名な科学者でありアメリカのロケット技術開発の先駆者であるフォン・ブラウン博士に手紙を書き、ロケット打ち上げの夢を語ります。しかし、ロケットの試作は難航していました。そんなとき、ホーマーがクラスメートで理系オタクのクェンティンに目をつけ、口説き落とします。新メンバーの加入で試作は前進、ホーマーの家の地下室で試作が始まりました。試作には溶接工程がありましたが、炭鉱の工場で働くバイコフスキーに加工してもらいました。バイコフスキーはジョンの部下でしたが、ホーマーの夢のために内緒で請け負ってくれたのです。こうして完成したロケットを見た担任のライリー先生は、四人に科学コンテストに出るべきと提案します。コンテスト優勝は大学の奨学金にもつながると聞いた四人は、さらにロケット製作に野心を燃やすようになりました。四人はロケット打ち上げの実験を行いますが、ロケットは思わぬ方向へ。ジョンが働く炭鉱へと飛んで行ってしまったのです。幸運なことに人にも炭鉱にも被害は出ませんでしたが、その現場を目撃したジョンは激怒、ロケット本体と地下室にあった材料はすべて取り上げられてしまいました。

ホーマーは家に戻ると、母にジョンのことについて愚痴を言い始めました。アメフト選手として有望な兄を優遇していること、炭鉱しか愛していないこと…ホーマーはジョンに対して苛立っていました。いつもの仲間たちも前回の失敗に無気力になっていましたが、コンテスト優勝の可能性にかけ、もう一度試作を始めることを決心しました。新たな試作現場となるのは、街から10km以上離れたスネークルートという荒地で、粗末な作りの管制室を建設。そして、四人はそこに「コールウッド」という旗を掲げたのです。 この映画を無料で観る

【承】- 遠い空の向こうにのあらすじ2

 溶接工程を依頼するためにホーマーは再びバイコフスキーを訪ねますが、工場にその姿がありませんでした。ロケット作りに協力したことから炭坑内の作業員に配置換えとなっていたのです。異動命令を出したというジョンにホーマーは怒りを感じましたが、バイコフスキーは炭坑内の作業に満足していました。炭坑内の作業の方がより高給でヨーロッパにいる家族への仕送りが増やせると、むしろ喜んでいたのです。ホーマーは溶接の方法をバイコフスキーから伝授してもらい、さらに同じ炭坑の作業者のボールテンからの協力も得ます。失敗を繰り返しながらも、ついに計画はロケットを打ち上げる段階にまで進展。スネークルートに多くの観客が集まる中、見事ロケットの打ち上げが成功、いよいよ科学コンテスト出場が現実味を帯びてきました。

 そんな喜びの日々の中、ホーマーは誕生日を迎えます。奇しくもその日、憧れのフォン・ブラウン博士から手紙が届いていました。内容はホーマーたちのロケット打ち上げ成功を祝うもので、博士の写真も添えられていました。また、ライリー先生からは「誘導ミサイル設計の原理」という本を贈られ、ホーマーはさらにロケット打ち上げの夢に向けて努力することを心に決めます。そして、ホーマーは初めてジョンに打ち上げを観に来て欲しいとお願いをします。ホーマーはジョンに対して心を開こうとし始めていました。打ち上げ実験は再び成功、今回は12秒間も空に留まり続けました。地元新聞にも注目され、四人組は街中の注目の的に。しかし、少年たちの夢は突然終わりを迎えることになります。ロケットが原因で森林火災が発生したとして、四人は警察に犯人扱いされたのです。逮捕は免れたものの、ホーマーとジョンの距離は再び遠くなってしまいました。そして、四人は計画の断念を決め、スネークルートのロケット基地に火を放ったのでした。

 激しい雨が街に降り注ぐ中、失意の四人は街のクラブで時間を過ごします。そこには、ホーマーの兄のジムもいました。ジムはアメフトの奨学金で大学進学することが決まったばかり。ホーマーはぎこちない表情でジムに祝福の言葉を一言かけ、クラブの裏に引っ込んでしまいました。そこに同級生のバレンタインが現れ、ホーマーたちのロケットの打ち上げに感動したことを告白します。二人が見つめ合いながらたどたどしいやりとりを続けているところに、ホーマーにとって悪い知らせが届きます。炭坑でケーブルの断線事故が発生し、バイコフスキーが命を落とし、命がけで対応に当たったジョンも重傷を負ってしまったのです。ジョンは命を取り留めるも、会社は今回の事件に対する賠償を拒否。窮地に追いつめられた家族を守るためにホーマーが選択したのは、ジョンと同じように炭坑で働くということでした。

【転】- 遠い空の向こうにのあらすじ3

 炭坑で働くようになってからも、ロケット打ち上げの夢はホーマーの頭からは消えていませんでした。しかし、同時にホーマーはバイコフスキーの死に責任を感じていました。ロケットの試作に巻き込まなければ、炭坑内の作業員となることはなかったからです。ジョンに慰められてもホーマーの気持ちは収まることはなく、やがて高校復帰を断念すると口にするようになります。一方で、ジョンのような炭坑マンになることに違和感を覚えていました。そんなある日、ホーマーはライリー先生が病気で療養中という噂を耳にします。ホーマーはライリー先生を見舞いに訪れると、ホジキン病という難病を患っていることを告げられます。衝撃を受けるホーマーにライリー先生は謝罪の言葉を口にします。森林火災の疑いがかけられたとき助けられなかったことを悔いていたのです。そして、ホーマーに自分の内なる声を聞くよう助言しました。その夜、ホーマーはライリー先生からもらった本を開きロケットの研究を再開、そしてある結論にたどり着いたのです。

 それは、ホーマーたちのロケットが森林火災の原因にはなりえないことを証明するものでした。クェンティンの協力の下、ホーマーはロケット探しの旅に出ます。二人の予想通り、ロケットは林の中で見つかりました。二人はそのまま高校に向かい、校長の前で数学的事実に基づき無実を証明、実際の原因は航空用の照明弾であることも判明しました。そして、校長との和解によりホーマーの高校復帰と科学コンテストへの出場が実現したのです。しかし、これに猛反対したのはまたしてもジョンでした。炭坑マンとなったホーマーをジョンは内心誇りに思っていたのです。ジョンの言葉を受け止めつつ、ホーマーは「宇宙へ飛びたい」という夢をはっきり伝えます。ジョンは息子のまっすぐなまなざしを横目に、立ち去っていきました。

 四人のロケット技術は地区大会を通過、全国大会へと駒を進めました。全国大会には四人を代表してホーマーが行くことになりました。ホーマーが準備をしている頃、炭坑の作業員たちはストを計画しており街の雰囲気は騒々しくなっていました。炭坑を管理する立場にあるジョンをホーマーは心配しますが、ジョンは冷たくあしらってしまいます。これがきっかけで二人は激しい口論となり、仲直りすることなくホーマーは全国大会に出発してしまいました。全国大会でのホーマーは見事なプレゼンを披露、評判も上々でした。ところが、ホーマーのブースからロケットの見本とフォン・ブラウン博士の写真が盗まれてしまいます。絶体絶命となったホーマーを助けようと街の仲間たちは代替のロケットを製作しようとしますが、それには炭坑のストの鎮静化が必須であり、ジョンの力が必要です。妻の説得により、ジョンはホーマーのために力を尽くすことを決めるのでした。

【結】- 遠い空の向こうにのあらすじ4

 ジョンの尽力により、ホーマーには無事ロケットが届けられる手はずが整い、その事実を知ったホーマーは「ありがとう、親父」とつぶやきました。プレゼンは大成功、ホーマーたちのロケット技術は見事優勝を果たし、フォン・ブラウン博士もホーマーを祝福しました。街に戻ったホーマーはライリー先生に優勝を報告、そして最後のロケット打ち上げを企画します。ホーマーはジョンを訪れ、打ち上げに来て欲しいこと、そして、ジョンに対する尊敬の気持ちを伝えます。スネークルートには「ライリー先生」と書かれたロケットが準備され、街の人々が詰めかけていました。その中にはバレンタインの姿もあり、思わずホーマーも笑みをこぼします。打ち上げを前にホーマーがスピーチをしていると、そこにジョンが現れました。ホーマーは発射ボタンをジョンに委ねます。打ち上げられたロケットは遥かかなたまで、街の炭坑からも病室のベッドからも確認できるほど、ずっと遠くに飛んでいきました。ホーマーはジョンに肩を抱かれながら、誇らしげに遠い空を見上げました。そして、映像は宇宙ロケットの発射映像に切り替わります。ホーマーはNASAのエンジニアとして、ロケット打ち上げの夢を叶えたのでした。

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