「青空娘」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

青空娘の紹介:1957年製作の青春映画で、直木賞作家、源氏鶏太による同名小説を増村保造監督で映画化。故郷の伊豆から上京し、数々の困難にぶつかりながらも青空のように明るく生きる女性を若尾文子が熱演した。

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青空娘の主な出演者

小野有子(若尾文子)、二見桂吉(菅原謙二)、小野栄一(信欣三)、小野達子(沢村貞子)、小野照子(穂高のり子)

青空娘のネタバレあらすじ

【起】- 青空娘のあらすじ1

伊豆の田舎町に暮らす小野有子は高校卒業後、両親がいる東京で暮らすことになっていました。しかし、有子は4人兄弟の3人目の自分だけが伊豆の祖母に育てられていたことに疑問を感じ、東京での新生活に不安を感じていまいた。そんなとき、祖母が急死。息を引き取る直前、祖母は驚くべき事実を有子に伝えます。有子は父親と愛人の子どもであり、母親はかつて父親の同僚だった女性で今は行方知れずだというのです。

有子は伊豆の海岸でたたずみながら母親を恋しく思っていました。そこに、有子がひそかに思いを寄せる高校の美術教師の二見が現れます。二見も有子と時を同じくして上京し、美術の会社に就職するといいます。東京にも青空があるという二見の言葉に励まされた有子は上京を決意。そして、二人は目の前に広がる青空に向かって別れの言葉を叫ぶのでした。

上京した有子を待っていたのは、豪邸での女中仕事でした。父親が出張でいないのをいいことに、有子は義母の達子、義姉の照子、義弟の弘志からいじめに遭っていたのです。これにくじけず、先輩女中の八重とともに女中仕事に精を出す有子。そんな有子の明るさに惹かれ、弘志は有子を姉として慕うようになります。

そんなある日、照子の婿選びパーティーが小野家で開催されることに。照子が思いを寄せるのは大手企業の御曹司の広岡でしたが、当の広岡は快活な性格の有子に心を奪われ始めていました。 この映画を無料で観る

【承】- 青空娘のあらすじ2

有子が小野家で寝泊まりするのはひどく汚い物置部屋でしたが、唯一の救いは部屋に窓がついていることでした。毎朝、窓を開け青空に挨拶し空を飛ぶ空想をしている話を有子が話すと、弘志もせめて空想の中では温かい家族が欲しいと語り始めました。小野家の家族関係は冷めきったものだったのです。

そこに、出張から父親の栄一が帰って来ました。久しぶりの有子との再会に喜ぶ一方、有子の冷遇について妻の達子を叱りつける栄一。しかし、達子の強いプレッシャーで有子の状況は改善される見通しはありませんでした。そんな状況を見かねて、有子と二人で話す時間を作ろうと、栄一は自身が社長を務める会社に有子を呼び出します。その道中、有子は偶然広岡と再会し、デートの約束を無理やり取り付けられてしまいます。そして、有子が社長室に着くと、栄一は有子の母親の町子について語り始めました。愛のない結婚をした栄一にとって、町子との時間はかけがえのないものだったといいます。有子は栄一から町子の写真を譲り受け、いつか母探しの旅に出ることを決意。その後、二人は銀座に行き束の間の親子の時間を満喫するのでした。

【転】- 青空娘のあらすじ3

それから間もなく、有子の部屋が荒らされ町子の写真が盗まれる事態が起こります。犯人は義姉の照子で、好意を寄せる広岡が有子にご執心であること、家族に無関心な栄一が有子と銀座に遊びに行ったことに対する腹いせでした。写真の返却を求める有子に対して、照子は家を出るよう要求し、さらに写真を有子の目の前で破いてしまいます。これに怒った有子は無言で照子の腕を掴み、照子はその迫力に圧倒されてしまうのでした。

有子は東京にいる二見の元に身を寄せますが、自称・二見の恋人の青子が登場したため、二見の家を出ることに。有子は広岡に助けを求め、伊豆に帰るお金を貸して欲しいこと、また栄一からもらったヒール靴を預かって欲しいと頼みこみます。広岡は善意で帰省費を贈り、ヒールを預かることも快諾。ただし、いつか自分の前でそのヒールを履くのが条件でした。指切りをして約束する二人。有子は次第に広岡に惹かれるようになっていました。

ところが、田舎に戻った有子を驚くべき知らせが待っていました。母の町子が三日前に伊豆を訪れていたのです。詳細な住所は不明ですが、町子は東京に住んでいるといいます。有子は再び上京を決意します。

【結】- 青空娘のあらすじ4

有子を心配して二見も伊豆に戻っていましたが、有子から話を聞き母親探しを手伝うことを申し出ます。有子と二見と広岡は東京で合流しますが、二見は母親の写真を見て突然会社の用事を思い出して席を外してしまいます。なぜ急に会社を思い出したのか…二見は困惑するばかりでした。

一方、有子はキャバレーの下働きとして働き始めていました。しかし、そこは義兄の正治がバンド演奏者として出入りする場所でした。有子の所在は小野家の知るところとなり、それから間もなく、栄一が有子の家出が原因で病に臥していることを弘志が伝えに来ました。しかし、有子は達子らのことを考え、必死に父への思いを抑えていました。

その頃、二見は町子の写真で会社を連想した理由を突き止めていました。会社の掃除婦が町子だったのです。しかし、町子は正体がばれたことを知り仕事を辞めてしまいます。二見は町子の住所を調べ、そのメモを広岡に託すことに。二見も有子に思いを寄せていましたが、自身は身を引き広岡と幸せになって欲しいと望んだのです。広岡は二見の計らいに感謝しつつ、町子の住まいへ。広岡の説得により母子の再会の場が設けられ、有子と町子は感激の涙を流し再会を喜び合っていました。

すると、そこに弘志と女中の八重が栄一の重態を伝えにやって来ました。求めに応じて見舞いに訪れた有子は手厳しい言葉を栄一に伝えます。今の小野家の冷え切った関係は栄一に原因がある。なぜ達子のことを本気で愛せないのか。そう伝えると、有子は小野家一人ひとりに挨拶を済ませ家を出て行きました。有子の言葉は小野家の人々に確かな影響を与えていました。栄一は達子に謝罪し、達子は栄一の手に泣き崩れていました。また、正治と照子は心を入れ替えようとしていました。

そして、有子は広岡、二見、町子とともに伊豆の海岸を訪れていました。「僕が君の青空になる」と広岡に熱く語られ、心躍らせる有子。二人は青空に向かって「さようなら」と叫びます。二人の目線の先には、雲一つない青空が広がっていました。

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みんなの感想

ライターの感想

タイトルの通り、青空のように明るい有子の姿に爽快感を覚えます。広岡とのロマンスがもう少し描かれてもいいのではとも思いましたが、あくまでも母親探しに集中する姿が逆に強調され、有子のまっすぐさが伝わってきました。また、有子が病床の父親を叱る場面も印象的でした。すべての原因を作ったにもかかわらず、飄々とする父親が最終的に改心する様子を描いたことで、ラストがとても清々しいものになりました。

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