「飛べないコトリとメリーゴーランド」のネタバレあらすじ結末

飛べないコトリとメリーゴーランドの紹介:恋を覚えた女性が嫉妬や不安に苛まれ、現実と空想の世界を行き来し始める。
期待の新人監督市川悠輔の2015年公開の中篇作品。注目のフレッシュな俳優に加え、ベテラン陣が脇を固める。劇中歌・主題歌を担当したチャラン・ポ・ランタンも演技初挑戦にして、現実界と空想界の一人二役で出演している。

予告動画

飛べないコトリとメリーゴーランドの主な出演者

羽田コトリ(岡野真也)、チャラン・ポ・ランタン/ユカ(もも)、チャラン・ポ・ランタン/ミカ(小春)、島崎江波(成田凌)、比嘉のぼる(渡辺佑太朗)、大畑課長(猪俣三四郎)、女子高生(島野結雨)、羽田正男(児嶋一哉)

飛べないコトリとメリーゴーランドのネタバレあらすじ

【起】- 飛べないコトリとメリーゴーランドのあらすじ1

口うるさい母から逃げるように東京の大学へ進学し、叔父の家に居候しているコトリ。彼女は本が大好きで、読書しながらこれまた大好きな豆大福を食べるのが何よりの幸せです。叔父が営む古本カフェで本に囲まれて過ごすことも心地よさを感じていました。のんびりとしているコトリは4年生になっても就職活動をする気配がありません。そんな姪を心配した叔父は、知人に紹介された出版社でのインターンシップをコトリに勧めました。

インターン初日。もう一人のインターン・江波が遅刻してきて、大事な物を落としたと堂々と言い訳しました。着席すると彼のポケットからは古いナイフが落ち、彼の荒々しさにコトリは驚きます。
コトリが屋上で休憩していると、江波もやってきてあのナイフで鉛筆を削り、コトリをからかうような態度をとりました。コトリは帰宅してからも尖がった雰囲気の江波が気になりました。

インターンに本の企画が課題として出されます。コトリは絵本の案を出すと江波も賛成します。2人の会話は弾み、江波は木彫職人になりたいことを打明けました。しかし夢は親に反対されていて、一歩が踏み出せないというのです。持ち歩いているナイフは木彫職人である祖父から貰った物でした。そんな江波にコトリは本で読んだ言葉を贈って励まします。
それから2人は共同作業する日々が続き、カラフルで不思議な世界が飛び出すという組み立て式の絵本を完成させ、インターンは終わりました。その夜飲み会が開かれ、コトリは江波に誘われ2人でこっそり抜け出します。カフェに入ると江波は勇気をくれたというコトリに告白しました。予想外のことにコトリは気が動転しますが、2人は交際を始めます。

【承】- 飛べないコトリとメリーゴーランドのあらすじ2

江波と過ごす日々でコトリは幸福感でいっぱいです。ところが江波は木彫り職人を目指し、京都に修業に行くことになります。遠距離恋愛は長く続かないと本で読んだコトリですが、自分たちはそうはならないと心に誓いました。

コトリはインターンに参加した出版社での就職が決まり、叔父の家を出て独り暮らしを始めました。
同期の比嘉やゆかと共にコトリの新社会人生活がスタートします。しかしインターンの時とは違い職場は殺伐とした雰囲気で、怒号が飛び交っていました。コトリたちの業務は雑用ばかりで、理不尽なことで上司や先輩から叱られ、コトリはへとへとになって帰宅します。疲れ果てたコトリに一瞬、空想の世界が脳裏を過りました。

ある日の仕事中物置場へ行ったコトリは、ホラー映画を見ながら納豆をカップ麺にかけて食べている比嘉に遭遇します。その光景に引いたコトリは、彼が性格も粘っこいのだと思いこみます。ところが比嘉は、コトリが失敗する度に助けてくれる優しい面を持っていました。一方でコトリが比嘉に親切にされる度、ぶりっ子なゆかが間を割って入るように邪魔をするようになります。
休日。叔父に頼まれコトリが店番をしていると、東京に戻って来た江波が来店します。コトリは店をほったらかして江波と出掛けました。江波は初めて掘ったふくろうの小物をコトリにプレゼントしました。それから2人はコトリの部屋で半同棲を始めます。

【転】- 飛べないコトリとメリーゴーランドのあらすじ3

コトリと比嘉は課長から、インターンの時に提案した絵本の企画を実現するよう指示され、その日の夜コトリは江波にその報告をします。江波はお気に入りの場所にコトリを連れて行きキスしようとすると、コトリの携帯が鳴りました。仕方なく電話に出ると相手は比嘉で、コトリの業務ミスが発覚したとの連絡でした。コトリが慌てて会社に行くと、先に来ていた比嘉が作業を手伝ってくれていました。
深い話をしたことのなかった比嘉と作業しながら会話すると、比嘉はホラー映画が好きなのではなく、見終わった後に現実が明るく見えるのが好きなのだと話し、彼も生きるのに必死なのだとコトリは比嘉を見直しました。
朝まで作業は続き、ようやく終わらせた2人が屋上で息抜きしていると、比嘉がコトリに好意を寄せていることが判明します。恋人がいるとコトリが伝えると、比嘉はショックを受けて立ち去ってしまいました。

コトリと江波は互いに忙しく、会えない日が増えていきます。ある時江波が誰かと電話しているのを見たコトリは、電話の相手が気になりました。本でよく読むありきたりなヤキモチなど妬かないと決めていたコトリですが、不安と嫉妬の心が芽生え始めます。

ある日の残業中江波から連絡が来たコトリは、席を外しました。その間に取材先からコトリ宛てに原稿の修正依頼があり、比嘉が代わりに電話を受けます。戻ったコトリに比嘉はその旨を伝えますが、不安だらけのコトリは仕事どころではありませんでした。
その日の夜、江波が寝たのを見計らってコトリは彼の携帯電話を覗きます。しかしこの行動を江波が見ていました。
翌日の仕事中に約束を断るメールが江波から届き、コトリは慌てて電話をしますが切られてしまいます。席へ戻ると比嘉が課長に激しく怒られていました。コトリが原稿修正を忘れ、電話応対した比嘉が取引先から注意を受けてしまったのです。コトリが落胆して帰宅する途中、江波が女性と一緒にいる姿を目撃してしまいます。

【結】- 飛べないコトリとメリーゴーランドのあらすじ4

落込んだコトリは現実から逃げるように、空想の世界に浸るようになります。そこは絵本の中のような色とりどりの世界で、チャラン・ポ・ランタンの2人が歌っていました。
コトリは翌日比嘉に謝りますが、彼は自分のせいでもあると言って豆大福を差し入れてくれました。一方物置で作業をしていたコトリは、ゆかに比嘉が好きと宣言されます。
ゆかが「私の名前でブログを検索して」と比嘉にアピールしているのを聞いたコトリは、何となく江波の名前で検索してみると、昨日見かけた女性との写真が掲載されていました。帰宅後コトリは再び空想界へ行くと、チャラン・ポ・ランタンが〝あの女は本気だ”と毒づいています。
嫉妬が頂点に達したコトリは、江波にあの女性について問いつめると、彼は部屋を出て行ってしまいます。また空想に逃げたコトリは、〝男はすぐ謝り、黙り、最終的に逃げる″と叫んでいました。

コトリが江波に何度メールしても返事は全く来なくなり、電話をかけてみると番号が変わっていました。コトリは江波の部屋の前で待ち伏せします。現れた江波は「本の世界に捉われ過ぎて、お前が恋愛したのは本の中の言葉」とコトリに言い放ちます。それは別れの言葉でした。
次の日、仕事中も落ち込んでいたコトリは、比嘉に辛辣な言葉をかけてしまいます。空想している時の本音が声に出てしまったのです。それでもまた空想界に行ったコトリは、私は悪くないと連呼し、自分に言い聞かせました。
コトリは頭がいっぱいになってしまい、オフィスにまで現れたチャラン・ポ・ランタンの幻影を思わず追いかけました。現実から逃げればいいという2人の声に心酔しそうになったコトリが我に返ると、比嘉が作業をしていました。彼が「自分のことは自分で決めなきゃいけない」と呟いた言葉にコトリは空想との決別を決意します。もう一度空想界へ行ったコトリは自分が付けていた髪飾りをチャラン・ポ・ランタンに返すと、2人の姿が消えました。

コトリたちの絵本が完成し、叔父の店に置いてもらいます。その絵本を窓の外から見かけた女子高生が一目惚れし、その場で買いました。女子高生はコトリが描いた空想の世界に魅かれたのか、名残惜しそうに店の中を見つめていました。

みんなの感想

ライターの感想

お若い監督さんということで作品が荒削りな印象を受けましたが、ファンタジーシーンはデザインがとても美しかったです。チャラン・ポ・ランタンの奏でるメロディも耳に残りました。
空想・妄想することは好きですが、現実から逃げてはいけない。痛感させられました。

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