ゼロ・グラビティ

「ゼログラビティ」のネタバレあらすじ結末

ヒューマンドラマ

リアルな宇宙空間の映像が話題を集め、ヴェネツィア国際映画祭で演技・演出・脚本・映像美といった作品のあらゆる面を称賛され、映画批評家レビューサイトでは、批評家支持率は98%、平均点は10点満点で9.1点という話題になった映画です。

映画「ゼログラビティ」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「ゼログラビティ」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

ゼログラビティの主な出演者

ライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)、マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)

ゼログラビティのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①医療技師のライアンは宇宙ミッションの最中、衛星の破片の飛来に遭遇する。殆どのスタッフが亡くなり、ベテランのミッション・コマンダーのマットと2人生き残ったライアンは、国際宇宙ステーションをめざす。 ②国際宇宙ステーションに送り届けるため、マットは自らを犠牲にしてライアンを助けた。国際宇宙ステーションの脱出ポッドは使えなかった。西にある中国ステーションのソユーズ(脱出ポッド)『神舟』を起動させたライアンはひとり地球へ生きて帰った。

【起】- ゼログラビティのあらすじ1

〝地球の上空600km。
温度は摂氏125度からマイナス100度の間で変動する。
音を伝えるものは、何もない。気圧もない。酸素もない。
宇宙で生命は存続できない。〟
中年女性ライアン・ストーン博士は、地上では医療技師をしています。このたび、ライアン博士が開発した医学用品がNASAに抜擢されて、その試作品を取りつけるため、ミッション・スペシャリストとして宇宙でのミッションに参加しました。
宇宙に出るにあたり、もちろんひととおりの訓練は受けてきています。それでもスペースシャトル『エクスプローラー』号での船外活動は緊張を強いられるものでした。
ゼロ・グラビティ(重力ゼロ)で活動しているライアン博士は、アメリカ・NASAヒューストンの管制塔から「心拍数が上昇しているが大丈夫か」と聞かれますが、緊張のためです。
船外活動をしていたのは、ライアン博士のほかに、ベテランの中年男性マット・コワルスキーと、男性・シャリフの3人です。
マットは今回が最後のミッションで、だからというわけではありませんが(いつものよう)非常に多弁です。1996年にテキサス上空を通過する時にはいつも妻のことを考えていたのに、42日間のミッションを終えて地上に戻ったら、妻は弁護士と駆け落ちしていた…などという笑えないジョークを飛ばしました。
通信データがなかなか復旧せず、船外活動に手間取っているうちに、ヒューストンから連絡が入ります。
ロシアが自国の人口衛星をミサイルで破壊していました。
当初は、爆破で発生した破片は時速3万2000kmで軌道を周回するものの、ライアンたちの軌道とは重ならないとされていました。
ところがその衛星の破片が別の衛星に次々に衝突したことから、新たな破片が発生して連鎖反応が起き、猛烈な速さで『エクスプローラー』号に向かっているというのです。
ただちに作業をやめて船内に避難しろという命令が下りました。
その直後、ヒューストンとの連絡は途絶えてしまいます。
ライアンとマット、シャリフは急いで退避しようとしますが、避難が間に合いませんでした。シャリフは飛んできた破片で頭部を貫かれ、マットとライアンも宇宙空間に放り出されました。
『エクスプローラー』号も大量の破片を受けてぐるぐる回転します。パニックに陥ったライアンは酸素を吸いまくってしまい、酸素残量が10%になり、絶望的な気持ちになりました。

【承】- ゼログラビティのあらすじ2

もう駄目だと思った時、マットが命綱(テザー)をライアンにくくり、確保しました。そして宇宙服のスラスター(噴射装置)を利用して、『エクスプローラー』号に戻ります。恐ろしい体験に、ライアンは「ファック」と連呼していました。
ヒューストンとは連絡が途絶えたままなので、一方通信という形で定期的にマットは報告を入れます(通信はできないけれども、ヒューストンが音声を拾っている可能性がある。その場合、通信が再開した時にすぐ指示を貰えるよう、定期的に連絡を入れておくと便利なので、一方通信をする意義がある)。
90分後にまた破片の大群に襲われる可能性があると、マットはライアンに言いました。『エクスプローラー』号から約900mの距離にいるので、シャリフの遺体を回収してシャトルに戻ろうと言います。
シャリフの遺体を回収したライアンは絶句しました。破片を受けて顔部分が貫通しており、向こう側が見える状態でした。
『エクスプローラー』号に戻ってみると、シャトルも壊滅的な被害を受けています。シャトル内に酸素はなくコクピット内も破壊されており、宇宙服をつけていなかった他の乗組員たちは全滅していました。ライアンは「もっと早く切り上げていれば」と自分を責めます。
マットはISS(国際宇宙ステーション)に行って、ソユーズ(使い捨てロケット)で大気圏に突入する方法を考え、ヒューストンに報告しました。
スラスター(噴射装置)を使いながらマットはISSをめざします。ともすればネガティブな思考に陥りがちなライアンの気を紛らせるために、マットはライアンに故郷はどこかと聞きました。
ライアンの故郷はイリノイ州のレイクズーリックです。イリノイ州なら北部時間なので現在20時、地上にいたら何をするかと聞いたマットに、ライアンは「車の中でラジオを聞く」と答えました。
ライアンには4歳になる娘がいましたが、幼稚園の鬼ごっこで頭を打って死んでしまいました。娘の死の報告を受けたのが車中だったために、ライアンは以来、ただ車中で運転をし続けるのが習慣になったそうです。
ライアンの酸素残量が1%になりました。ISSまであと5分で、スラスター(噴射装置)の燃料はぎりぎりでした。
ISSに近づきました。ISSも衛星の破片でかなり破損しており、ソユーズの1機は離脱して、残る1つもパラシュートが開いています。パラシュートが開いているということは、大気圏に突入して地上に戻ることには使用できません。

【転】- ゼログラビティのあらすじ3

あともう少しでISSに届くところでスラスターの燃料がなくなりました。減速できないままライアンとマットはハイスピードでISSに接近します。
ライアンの足がソユーズから出ているパラシュートの紐に絡まり、なんとかISSに掴まりました。ところが命綱で繋がっているマットが離れてしまいそうになり、ライアンも引きずられてしまいます。
マットはライアンを助けるために、自ら命綱を離しました。そして通信の届く範囲で、ライアンに次々と指示を出します。
まずISSに入れ、モジュールの横に入り口がある、とマットは言います。西の方向に中国のステーション『天宮(ティアンゴン)』があるから、ISSでそこへ向かえ、天宮のソユーズ『神舟(シェンズー)』で地上をめざせとマットはてきぱきと指示しました。
ライアンはソユーズでマットを迎えに行くと言いますが、それは不可能だとマットは答えます(軌道計算も難しく燃料不足のおそれがある)。
マットは最後まで陽気でした。宇宙遊泳最長記録を更新できると笑い、ガンジス川の景色が綺麗だと言います。「遠く離れたから聞くけど、俺の綺麗な青い瞳に惚れてたろ」という軽口も叩きました。ライアンが同意すると「俺の瞳は茶色だ」とかまします。
やがてマットとの通信も途絶えました。酸素不足で朦朧としながら、ライアンはISSに入ります。
居住空間を酸素で満たしてからヘルメットを外し、ライアンはしばし丸くなって休憩しました。胎児のようです。
ひと息ついたライアンは移動して通信システムを探し(この時配電盤がショートしているのが見える)、マットに交信を図りますが、無理でした。ヒューストンへ一方通信します。
ISSで火災が発生しました。消火器で鎮火できず、ライアンは遮断措置を取り、ソユーズに避難します。マニュアル本を手に離脱しようとしますが、パラシュートが絡まって離れません。
宇宙船を着用して船外で切り離し作業をしていると、衛星の破片が襲ってきました。なんとかパラシュートを外してソユーズの船内に戻ったライアンは、「宇宙なんて大っ嫌い」とぼやきます。
ソユーズでマニュアルを見ながら中国ステーション『天宮』に狙いを定めたライアンですが、発進しません。なんと燃料切れを起こしていました。トラブルの連続に、ライアンはまたもや「ファック!」を連呼します。
AM周波数で中国ステーションに連絡を取っても応答がなく、代わりに地球の女性・アニンガとその飼い犬の声が聞こえました。さらに赤ちゃんの泣き声を聞いたライアンは、自分の娘を思い出して「もうすぐ娘に会える(死ぬという意味)」と涙します。
ソユーズ内の酸素量を減らし、ライアンは自殺を考えました。

【結】- ゼログラビティのあらすじ4

目を閉じたライアンは、もしマットがここにいたら…と想像します(注:突然マットが現れるので本当かと思うが、一時ライアンの想像シーン。本当にソユーズを開けたら宇宙服を着ていないライアンは即時死ぬことからも、幻だと分かる)。
その時、マットがソユーズの扉を開けて入るとウオッカを所望し、中国ステーションまであと約1.6kmだと言います。
「ここにいるか、地球に戻るか。ここは居心地いいからね。でも、ここで生きる意味はあるか」「娘は死んだ、これ以上の悲しみはないだろう」とマットはライアンに話しかけました。
(低酸素症が見せた幻覚なのだろうが、最後まで陽気だったマットを見習って、ライアンが自分を変えようと努力しようとして見せた希望の想像だと思いたい)
…マットがいたらこんな感じだ…と想像したライアンは、今までネガティブ思考だった自分を鼓舞して、マットのように前向きな考え方をしようと考えます。
酸素量を元に戻すと、先ほど想像したマットとのやり取りで思い付いた「着陸は発射と同じ」と考えてやってみようと思います。
ソユーズをさらに小さいパーツに分離させ、逆噴射させてソユーズの設定を地上3mと設定し、中国ステーション『天宮』に近づきました。接近したところで、先ほど火災の時に使った消火器を用い、宇宙服ひとつで宇宙に出ると、消火器の逆噴射を使って『天宮』に辿り着きます。
衛星の破片が邪魔する中、ソユーズ『神舟』を探し当てたライアンは、乗り込みました。
ライアンは、中国語は読めません。理解もできません。
それでも英語表記の時と同じボタンを押せばいいのだろうと考えたライアンは、ISSにあったのと同じ操作をしました。成功して、『神舟』は動き始めます。
「無事生還して奇想天外な話を聞かせるか、10分後に焼け死ぬか、2つしか方法がない。いずれにせよ、これは最高の旅よ」と呟きながら、ライアンの乗った『神舟』は火の塊となって大気圏に突入しました。衛星の破片で壊れた『天宮』も一緒に落下しています。
着地前にヒューストンから交信があり「身元の確認と救助の準備はできている」と聞こえました。
ライアンの乗った『神舟』は湖面に着水しますが、大気圏突入時からソユーズ内部も火災が発生していたので、ライアンは急いでハッチを開けて水中へ脱出します。
重い宇宙服を脱ぎ捨てながら湖面をめざすライアンの横を、カエルも泳ぎます。
泳いですぐそこにある陸地に辿り着いたライアンは、久々の重力(グラビティ)を感じました。生きている実感を噛みしめながら立ち上がったライアンは、よたよたと歩き続けます…。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は登場人物が二人だけで、宇宙船から宇宙空間に放りだされた絶望的なストーリーです。
自分も宇宙空間に浮かんでいる気分になり、恐怖感、孤独感が味わえ、息をするのも苦しいような気さえしてきます。
二人の内一人が離れて宇宙に消えてしまい、サンドラブロックがなんとか助かろうと試行錯誤しますがうまくいかず、もう死を覚悟した時に死んだ娘の事や言葉を思い出し、力をとりもどし奇跡を起こす所が感動しました。
一粒の大きな涙の粒が宇宙空間にゆっくりと浮かんでいくところがとても印象的でした。最初から最後までドキドキハラハラしっぱなしの映画でした。

ライターの感想

たった2人しか出てこない、狭い処へ閉じ込められるのではなく、広大な場所に取り残されるという設定、美しい映像。
この映画が高く評価されるのも、うなずける。派手じゃないのに最後まで目が離せない、息つく暇もない作品。
途中いきなり現れるマット。もう、あれ、ね。私は「よかったーー、マット助かったんだーー」と騙されそうになりましたよ。
ま、すぐネタは明かされますし、そもそもソユーズをがぱっと遠慮なく開けてるところからしておかしいわけですけど。
でもね。欲を言うとマットも助かってほしかった! 最後の宇宙ミッションで命を落とすなんて、哀しいじゃん!
マットの犠牲があってこそ、ライアンの心の変化が際立つわけだし、ラストにひとりでライアンが地上を踏みしめるシーンが映えるわけだけど…マットに生きてて欲しかったなあ。

    トマトさんの感想

    こんな応用力、精神力のないアホが宇宙に行けるってことが凄い

    あさんの感想

    主人公がイライラするに一票。マニュアルマニュアルってうるさいのもイライラ。マニュアルがなくても操作修理できるからこそ宇宙飛行士になれるのに。

    コスタリカハッチさんの感想

    ビックリするぐらいコスタリカハッチでした宇宙は怖いコスタリカハッチ

    うさんの感想

    マニュアルの件は、最低限ひととおり訓練された宇宙飛行士でも、専門畑違いや短期間養成であること、操縦系訓練では失敗ばかりと不得意をきちんと作中で表現されていて、一方で万能飛行士マットと比較しやすく、物語の演出ポイント。

    匿名さんの感想

    主人公なんなんだよー。すっげーイライラする!

    あーんさんの感想

    酸素8%しかないんだったら仲間の遺体回収する前に自分の酸素供給に向かわないと全滅なのにw博士の酸素0になってから脳に酸素不足の症状でないのね。あと、ヒューストンとの交信スピード早いんじゃないかな。

    けんさんの感想

    みなさん主人公に対して辛辣なコメントが多いですね。かくゆう私もこの主人公にはイライラさせられました。
    宇宙船?のパイロットに採用されるなら、明晰な頭脳はもちろんの事、必要とあらば麻酔無で自分の四肢を切断できるくらいの強靭なメンタルを持ってるはずです。
    物語を駆動させる為や、観客に感情移入してもらうためにあえてああいった人物に設定したんでしょうが、とにかく主人公に対して不快な感情しか抱きませんでした。

映画の感想を投稿する

映画「ゼログラビティ」の商品はこちら

ゼロ・グラビティ ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]