「4分間のピアニスト」のネタバレあらすじ結末

4分間のピアニストの紹介:2006年製作のドイツ映画。刑務所でピアノを教える実在の女性をモデルに描いた作品。ドイツアカデミー賞では8部門にノミネートされた。日本公開は2007年。

予告動画

4分間のピアニストの主な出演者

トラウデ・クリューガー(モニカ・ブライプトロイ)、ジェニー・フォン・レーベン(ハンナー・ヘルツシュプルング)、ミュッツェ(スヴェン・ピッピッヒ)、アイゼ(ヤスミン・タバタバイ)、コワルスキー(リッキー・ミューラー)、メイヤービヤー刑務所長(ステファン・クルト)

4分間のピアニストのネタバレあらすじ

【起】- 4分間のピアニストのあらすじ1

80歳になるトラウデ・クリューガーは、女子刑務所で60年以上ピアノを教えている女性です。クリューガーは何年間も貯金をしてピアノを購入しますが、運送に失敗して責任を追及されます。そして、レッスンを受ける生徒を探すように釘を刺されます。
看守のミュッツェは、下手の横好きでクリューガーからピアノを習っています。クリューガーはミュッツェに戯曲やオペラの台詞を用いたクイズを度々出題します。ミュッツェはそんなクリューガーに心酔していました。
クリューガーは刑務所で行われるミサでモーツァルトを弾きます。そこで、テーブルの上で手を動かして曲をなぞる女囚ジェニー・フォン・レーベンの姿を発見します。その後、生徒を探すクリューガーの元にジェニーが現れます。礼儀に厳しいクリューガーは、野卑なジェニーを生徒にふさわしくないと門前払いします。
納得のいかないジェニーは、ミュッツェに暴行を加えたのち、感情に任せてピアノを演奏します。クリューガーは一瞬にして彼女の天賦の才能を見抜きます。

【承】- 4分間のピアニストのあらすじ2

クリューガーは看守への暴行によって監禁中のジェニーから、ピアノを教えてほしいと書かれた手紙をもらいます。なおも反抗的な態度を見せるジェニーに対して、クリューガーは「手紙を食べろ」を指示します。クリューガーが席を離れると、ジェニーは手紙を口に入れて着席します。
凶暴なジェニーにピアノを指導し、コンクールを目指すという行為に刑務所内で反対が起こります。しかし、クリューガーが「コンクールで優勝したら我々の名誉になる」と話すと、所長たちは快諾します。
やがてミュッツェは職場復帰しますが、敬愛するクリューガーが自分を痛めつけたジェニーにピアノを教えている姿を見て、嫉妬心を露わにします。ジェニーはクリューガーに言いつけられ、ミュッツェに謝罪しますが、それ以来彼は度々ジェニーの練習の妨害をするようになります。
コンクールの予選の日、クリューガーとジェニーは刑務所の外に出ます。ところが、ジェニーの私服が奇妙なイラストが描かれたTシャツとジーンズであることに気が付き、クリューガーは慌ててジェニーと服を交換するのでした。

【転】- 4分間のピアニストのあらすじ3

予選で成功を収めたジェニーは、自身がクリューガーに恋をしていることを打ち明けます。2人は一緒にダンスを踊り、暗い過去を語り合います。
実はクリューガーは同性愛者で、かつてナチの刑務所で従軍看護婦をしていました。彼女は当時愛し合っていた恋人・ハンナとの関係を絶ち、60年以上経った今でも愛していました。クリューガーは人生の全てをピアノに捧げ、それが亡くなったハンナへの贖罪であると考えていました。
ジェニーはピアノの才能を見込まれて養女になり、数々のコンクールで入賞していました。しかし、12歳のとき「養父のモーツァルト」になることを拒否すると、レイプされてしまいます。その後、恋人が犯した罪をかばい、無実であるにもかかわらず殺人犯として服役します。服役中に妊娠が発覚するも、帝王切開なら拘留が解けるという理由で医師に冷遇され、結局赤ん坊は死んでしまいました。
コンクールを間近に控えたある日、ミュッツェはジェニーを敵対視する受刑者がいる部屋に移します。その夜、就寝中のジェニーは手を縛られて火をつけられます。大騒ぎになり、ジェニーはコンクールの最終選考に残りながらも出場を禁止されてしまいます。
ジェニーをかばったクリューガーも解雇されますが、猛省したミュッツェの協力を得て脱獄という最終手段に出ます。

【結】- 4分間のピアニストのあらすじ4

養父の差し金もあり、ジェニーはドイツ・オペラ座の舞台に立つことを許可されます。ジェニーはシューマンのピアノ協奏曲を弾き始めますが、途中で椅子を蹴り上げ、独自の派手なパフォーマンスを交えます。鍵盤を打ち叩き、ピアノの弦を激しく鳴らし、ピアノ台をドラムのように叩きます。
コンクール優勝をあきらめたクリューガーは、会場を抜け出して普段飲まないワインを流し込みます。しかし、会場に戻ったクリューガーは、自身の才能を身体全体で表現するジェニーの姿と、その演奏に衝撃を受ける観客の姿を目撃します。
4分間の演奏が終わると、観客は拍手喝さいを贈り、ジェニーはクリューガーに向かって優雅にお辞儀をします。その後、刑務所からの追っ手がジェニーを捕まえて、手錠をかけられる場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

暴力、芸術、老い、嫉妬、羨望など、さまざまなテーマが描かれた作品です。痛々しいシーンも多々あるので、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、ラストの4分間の演奏には誰もが度肝を抜かれるはずです。「芸術に救われる」という行為が、ピアノの澄んだ音色と鳥肌の立つパフォーマンスによって描かれているように感じました。ちなみに劇中のピアノの演奏は、白木加絵さんと木吉佐和美さんという2人の日本人ピアニストによるものだそうで、同じ日本人として誇らしくなりました。

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