「キッド(2000年)」のネタバレあらすじ結末

ファンタジー映画

キッド(2000年)の紹介:2000年公開のアメリカ映画。B・ウィリス主演のハートフル・ファンタジー・コメディ。仕事ひと筋に生きてきた男の前に、ある日突然、8歳の頃の少年の自分が現れて…。主人公が忘れていた大切な思いを取り戻していくさまが、ユーモアを散りばめつつ感動的に映し出される。

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予告動画

キッド(2000年)の主な出演者

ラス・デューリッツ(ブルース・ウィリス)、ラスティ・デューリッツ(スペンサー・ブレスリン)、エイミー(エミリー・モーティマー)、ジャネット(リリー・トムリン)、ディアドラ・ラフィーヴァー(ジーン・スマート)、ケニー(シャイ・マクブライド)、サム・デューリッツ(ダニエル・フォン・バーゲン)、スザンヌ・アレクサンダー医師(ダナ・アイヴィ)、ボブ・ライリー(スタンリー・アンダーソン)、ヴィンス(ブライアン・マクレガー)

キッド(2000年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①あと数日で40歳になるラスはセレブ相手のイメージ・コンサルタントをしている独身貴族。満足しているラスの前にある日8歳(7歳)の自分・ラスティがやってきた。ラスは大いに戸惑う。 ②少年時代の自分と向き合ったラスは、大人の目線で当時の父の心情を汲み取れた。70歳の自分とも会ったラスは夢を抱くことも大事と思うように。

【起】- キッド(2000年)のあらすじ1

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス。
39歳の男性ラス・デューリッツは、イメージ・コンサルタントの仕事をしています。相手はいずれも富裕層のセレブたちです。
ラスは仕事ができる反面、毒舌で非情、そのアドバイスは容赦ないものです。それでもラスに従っていれば、トラブルなどの局面を打破できるので、セレブたちは従いました。
忙しいラスは助手の初老女性・ジャネットと連絡を取り合い、分刻みのスケジュールをこなします。
機内で同席した女性はラスがイメージ・コンサルタントと知ると、あれやこれや話を聞きたがりました。おしゃべりな隣席の女性の話を切り上げたくて職業を聞いたラスは、女性が地方局の新米キャスターと聞いて「髪が重い、化粧がけばい。南部なまりは売りにしろ、そうすれば半年で注目されて1年でメインキャスターになれる」と答えました。
その日だけで知事と会い、判事と会い、野球場のオーナーに会うために移動していると、ラスの乗る車の上空を赤いプロペラ飛行機が飛びます。赤いプロペラ飛行機は、ラスがこの数週間ずっと見続けている幻影でした。ラスはストレスがたまっているのかと自分で思います。
自分のオフィスに立ち寄ると、父・サムが会いに来ていました。ラスは父が嫌いで、もうこの20年間ただの一度も実家には戻らず、身内にも会おうとしません。
父・サムは先日、ラスに引っ越しをするから手伝ってくれと頼んだのですが、ラスは業者を雇えと小切手を送りました。今週末、姉・ジョアンナの一家が父宅に来るので顔を出せと言っても、ラスは言葉を濁します。行く気はありません。
早々に会話を切り上げたラスは、野球場へ移動しました。カメラマンをする若い女性・エイミーと、合流します。
ラスは現在エイミーと交際をしていますが、エイミーは身勝手なラスによく説教します。
この日最後の仕事は、その野球場のオーナー・ライリーのトラブル発覚を、いかにしてマスコミに叩かれずに回避するかという内容でした。
オーナーのライリーは、売り上げの5%で野球教室を開くと宣言しておきながら、結局実行せず、新球場を開くのに使いました。このたびそれがマスコミに発覚し、バッシングを受けるのは必至です。
あざとい手ですが「悪いことをしたライリーに少年少女たちがパイを投げる映像を撮り、テレビ番組で流して笑いに変える」という方法で、ラスはライリーへのマスコミ対策を緩和させようと考えました。
恋人で仕事仲間のエイミーは、そんな方法を取るのは悪趣味だし嫌だし、問題の解決にならないと反対です。
撮影後に食事に行ったエイミーは、その席で指摘しました。ラスは分かったと言い、エイミーが撮ったビデオテープをその場でごみ捨て場に捨てます。エイミーはラスを見直しました(本当はその後テープをごみの中から回収し、放送で使います)。
自宅に戻ったラスは、父・サムからの留守電「姉のジョアンナが来るから家に来いよ」という内容を無視して寝ました。
深夜、人の気配を感じて起きたラスは、玄関先に赤いプロペラ飛行機のおもちゃを発見します。少年時代に自分が呼ばれていた名・ラスティと、飛行機の腹部分に書かれていました。
ラスは最初、父のいたずらだと思います。父が週末に家に来てほしくて、気を引くようないたずらを仕掛けたのだと考えました。
眠れないラスがもう1度寝室から出ていくと、1階で白人の少年が何かを食べていました。ラスが声をかけると、少年は窓から出て自転車で逃げます。 この映画を無料で観る

【承】- キッド(2000年)のあらすじ2

ラスは車で追跡しますが、途中で自転車を乗り捨てた少年は、フェンスをくぐり抜けて小型飛行機用の飛行場の軽食店〝SKYWAY DINER〟に入りこみました。ラスも続けて入りますが、少年はいません。店の客たちにも聞きますが、みんなきょとんとしていました。

翌日、ラスは出勤前に10分だけ時間を取り、心療内科の女医スザンヌ・アレクサンダー医師に会いに行きます。
セラピーは結構、10分で話を終えたい、問題はひとつ…患者の立場でありながらラスは自分で仕切り「この数週間、飛行機に乗った男に追い回される幻覚を見る。昨日は少年も見た」と言いました。
スザンヌ医師はラスの目の下の痙攣を気にしますが、ラスは相手にせず「とにかく薬をくれ」と言います。スザンヌ医師は薬を出す代わりに「今日は会社を休め。明日の午後4時までに必ずもう1度受診に来い」と答えました。

ラスは言いつけどおり、その日は会社を休みました。でも家で仕事をしているので大差ありません。
少しの間中座した間に、テレビのチャンネルが子ども用アニメに切り替わっていました。そして昨日の少年がポップコーンを持って、ソファに座っています。
通報しようとしたラスは少年に見覚えがあるような気がして、思わずじっと見入りました。少年は「飛行機を取りに来た。ママのクリスマス・プレゼントだ」と言います。
ラスが右首元のこぶを無言で見せると、少年も右首元のこぶを見せます。右足の傷も一致しました。
なんと少年は子ども時代のラス…ラスティだったのです。ラスはあと数日で40歳になりますが、ラスティはあと数日で8歳になります。
信じられないラスですが、叔母・キャシーのことを「バッタリおばさん」と呼んでいたことなど、自分にしか知らないことを相手も知っています。幻覚だと思ったラスは心療内科でもらった薬を服用しますが、ラスティは消えません。
考えたあげく、ラスは助手のジャネットを呼び出してラスティを見せました。ラスティは見えると答えます。ラスティは幻影ではないのです。
なぜこんな事態になったのかとラスは嘆きますが、ラスティも嘆きました。30年、いえ32年後の自分は、将来飼おうと思っている理想の犬・チェスターも飼っていないし、独身で家族もいないし、仕事はなんだか楽しくなさそうな職業だし…「僕は負け犬なんだ」と、将来の自分であるラスにぼやきます。
ラスはラスティの発言にカチンときますが「なぜ月は時々オレンジ色になるの?」という質問に答えられません(注:この解答は最後に記載)。ラスティは「無知な大人になるんだ」とさらに嘆きました。散々な言われようです。

翌朝ラスが起きるとラスティはいませんでした。ラスはほっとして、仕事に出かけます。
ところが打ち合わせの最中にラスティがやってくると、「腹ペコ」と言い出しました。エイミーには咄嗟に甥っこだと嘘をつきますが、付き合っているエイミーは姉・ジョアンナの家族構成も知っているのですぐ嘘が露見します。
ラスティは32年前の自分の家(自分の時代)に戻りたいのですが、方法が分かりませんでした。
最初に逃げ込んだ飛行場内の軽食店〝SKYWAY DINER〟で食事をしながら、ラスはラスティと話しあいます。

【転】- キッド(2000年)のあらすじ3

自分の過去とはいえ、ラスはもう8歳の頃の自分のことなどうろ覚えでした。ラスティはぽっちゃり体型で内気で、その当時いじめられていました。
「いじめられなくなったら問題が解決するかも」と思ったラスは、午後からの仕事相手・ボクサーのケニーに、ラスティに喧嘩を教えてやってくれと頼みます。
同行したエイミーは、ラスティを疑っていました。ラスとラスティのふとした仕草が似ているのです。
最初は隠し子かと疑ったエイミーですが、それにしては似過ぎている…。ラスティが少年時代のラスだという結論に至ったエイミーは、驚きのあまり気絶しました。
現状を受け入れたエイミーは、夢のある少年・ラスティを見て好もしく思います。
しかし直後、捨てたはずの野球場のオーナー・ライリーがパイを投げられるテレビ映像を見て、ラスに落胆しました。「いい大人になれたはずなのに」と言い残し、エイミーはその場を去ります。

飛行機内でアドバイスした女性キャスターが、自分がかけた辛辣な言葉を受け入れてイメチェンを図って成功しているのを見たラスは、彼女を呼び出してすべてをぶっちゃけたうえで相談します。赤の他人なので頓狂なことを相談してもいいと思ったのと、彼女がアババイスをすべて受け入れる素地のある女性だからです。
女性キャスターは「あなたは大人になって、本当に価値のあるものを手に入れた? 彼はあなたに何かを思い出してほしいの」と言います。
「子供の頃の自分の夢を叶えている人なんて、ほんの一握りに過ぎない。大事なのは、夢に近付く努力だ」と告げたキャスターに、ラスは感謝の意を表しました。
自分が向き合うべき問題に立ち向かおうと考えたラスはジャネットに電話し、翌日の予定をすべてキャンセルしました。ついでに月がオレンジ色になる理由を調べてもらいます。

ラスの40歳の誕生日は、ラスティの8歳の誕生日でもあります。この日、ラスはラスティと徹底的に一緒に過ごすことに決めました。
ラスティに子供の頃の自分のことを聞いたラスは、最初すっかり忘れていましたが、どんどん昔の思い出がよみがえってきます。
話は父のことになります。ラスティは「時々車の修理を手伝わせてくれる。失敗すると怒られるけど、時々アイスをくれる」と言いました。7歳の時点では、ラスティと父の関係は良好でした。
当時一番仲の良かった少年の名、いじめっ子の名を思い出したラスとラスティの乗る車は、トンネルを抜けると1968年にワープしていました。
ラスはラスティを学校に送り届けると、フェンス越しにラスティを見守ります。
そういえばこの日いじめられるきっかけになったのは、いじめっ子のヴィンスがトライポッドという名の犬をいじめていて、それをかばおうとしたのがきっかけだとラスは思い出します。この時のいじめがきっかけで、ラスは以後8年にわたり、学校でいじめられたのです。
ラスティはヴィンスに抵抗し、撃退をしました。いじめは回避され、問題は解決したかに見えました。
ところがそこでラスは、その日の先にまだ大きな問題が控えていることを思い出します。この日の問題には、まだ続きがあったのです。

【結】- キッド(2000年)のあらすじ4

ラスの母・グロリアは病弱で、当時かなり具合が悪くなっていました。家で安静にしろと言われています。
ところがいじめ問題が起きたことで母が呼び出され、母は無理をして学校へやってきました。
帰宅したラスティは誕生日という特別な日にも関わらず、妻の身を案じた父に「もっと大人になれ」と叱られたのです。
結局1年経たず母は他界しました。8歳から泣くのを我慢する癖がついたラスは、ストレスを感じると目の下が痙攣するようになったのです。

ラスティは喧嘩には勝ちいじめは回避されましたが、母親が学校に呼ばれる事態は回避できませんでした。自分が抱えていた問題は、幼少時代のいじめが原因ではなかったのです。
ラスティは怒る父に、車の修理の時になくなったと思っていたネジを見せました。しかし父は相手にせず、32年前の通りラスティを叱ります。
40歳になったラスには、この時の父の思いが理解できます。父は父で母を失う哀しさをこらえており、それが息子を叱るという行動に出てしまっただけ…なのですが、8歳のラスティにはそれが理解できません。
ラスは父を毛嫌いしていましたが、40歳になって父の年齢に近づいて冷静に振り返ってみると、あの時の父の心情を汲み取れました。
ラスとラスティは飛行場近くの軽食店〝SKYWAY DINER〟に行きます。

そこで話をしていた2人は、背後で自分たちが将来飼いたいと思っている理想の犬の名・チェスターという声を耳にしました。急いで振り返った2人は、男についていくラブラドール・レトリーバーの姿を見ます。
急いで追いかけると、男性は白と赤のセスナに乗り込もうとしていました。横には数週間にわたってラスが見続けていた赤いプロペラ飛行機も置かれています。
振り返った男は30年後の自分…70歳になったラスでした。ラスには家族もでき、理想の犬も飼い、飛行機に乗って充実した生活を送っているようです。
70歳のラスは「2人に会えてうれしい」と言いました。40歳になったラスが8歳のラスティに会えたのは、70歳のラスが起こした奇跡だと、40歳のラスは気づきます。
70歳のラスは40歳のラスに「答えは30年待て」と言うと、8歳のラスティには「また会えてよかった」と声をかけます。
「家族が待っている」と言って立ち去る70歳のラスを、40歳ラスと8歳ラスティは見送りました。じっと目を凝らすと、セスナで待っている女性は少し老けたエイミーでした。成人した子どももいます。
飛び去ったセスナを見送った2人は盛り上がりました。「僕は負け犬じゃなかった」とラスが言い飛行機を見送って振り返ると、ラスティはもういませんでした。
突然の別れ(ラスティの消失)に拍子抜けしつつも、ラスは「さよなら、ありがとう」と、8歳と70歳の自分へ向けて言いました。

助手のジャネットにハワイ行きのチケットを2枚取らせ、自分の父に「週末に行く」という伝言をさせたラスは、そのチケットをジャネットにプレゼントし、夫婦でハワイへバカンスに行ってこいと言います。休暇を許可されたジャネットは大喜びします。
ラスは週末に、父に会いにいくつもりです。
ジャネットと会った後、ラスはエイミー宅へ行きました。レトリーバーの子犬を抱いたラスを、エイミーは笑顔で家に招き入れます…。

〝満月が昇る時にオレンジ色に見えるのは、光が大気を通過する際、青い光は拡散し、赤い光だけ目に届くため。
以上、疑問を持たれた方へ〟

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みんなの感想

ライターの感想

ほのぼの、可愛らしい、夢のある作品。
話の規模は小さめではあるものの、コンパクトにまとまっていて鑑賞後の気分もよい。
ひとつだけ難を言えば「印象に残るシーンがないので、ストーリーをすぐ忘れてしまう」ことくらいか。
もちろんその分、見直して何度でも楽しめる。見ているあいだは楽しい。
敏腕なのだが辛辣な物言いのラスが、徐々に変化していくさまを丁寧に描いている。
子役の男の子も可愛らしくて好印象。

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