「少女椿」のネタバレあらすじ結末

少女椿の紹介:2016年5月公開の日本映画。丸尾末広の同名カルト漫画を、モデルの中村里砂主演で映画化。サーカス団に拾われた孤独な少女・みどりは、そこでワンダー正光という魔法を使う人物と出会うが…。

予告動画

少女椿の主な出演者

みどり(中村里砂)、ワンダー正光(風間俊介)、紅悦(森野美咲)、カナブン(武瑠 SuG)、鞭棄(佐伯大地)、赤座(深水元基)、嵐鯉治郎(中谷彰宏)、みどりの母親(鳥居みゆき)、町の実力者(鳥肌実)

少女椿のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①みどりは椿の花を折り紙で作り病気の母を助けていたが母が他界。サーカス団の下働きをすることに。仲間からいじめられていたみどりだが、魔法を使えるワンダー正光が加わったことで状況は一変。 ②ワンダー正光が人気を博して発言力を持ち、お気に入りのみどりは大事にされる。みどりに乱暴を働く鞭棄は殺された。みどりはサーカス団を去りワンダー正光の力で女優になり、正光から魔法をもらった。

【起】- 少女椿のあらすじ1

レトロな日本・東京。
昭和107年前後(西暦2032年なので近未来のパラレルワールドか)。
下町で14歳の少女・みどりは、病気の母親と2人で暮らしていました。父は家を出てしまい、いません。
みどりは折り紙で椿を折り、夜の通行人にそれを売って暮らしていました。
ある時、その折り紙の椿を快く買ってくれたおじさんがいました。おじさんは「このへんには怖いおじさんがいる」と告げると、「困ったことがあればなんでも自分に相談しに来なさい」と言います。
みどりが家に帰ると、母は布団の中で死んでいました。布団をめくると、中からネズミが出てきます。
後に判明したのですが、ネズミは母の性器から体内に入り、内臓を食い荒らしたのです。
ひとりぼっちになったみどりは、親切だったおじさんのところを訪問しました。
おじさんは実はサーカス小屋・赤猫座の座長でした。みどりを赤猫座で働かせ始めます…。

サーカスの団員になったみどりは、下働きをしていました。舞台に立つのではなく、団員たちの身の回りの世話です。
当然、みどりは学校にも通わせてもらっていません。
みどりの夢は、いつか女優になって周囲のみんなにちやほやされることでした。
団員たちはみんな奇妙な人たちばかりです。

・紅悦…頭巾をかぶったお色気系の女性。芸人たちのリーダー的存在。みどりにつらく当たりはするものの、心配しているそぶりも見せる。ヘビを使うのを売りにしている。
・赤座…スキンヘッドに黒い眼帯をつけた男性。紅悦とは恋人同士のようだが、紅悦はほかにも関係を持つ男がある模様。怪力を自慢にし、それを売り物にしている。
・鞭棄…両足が発達しており、足の指で弓矢を弾け、それを売りにしている。みどりが好きで暴行を働く。
・カナブン…銀髪を結んだ男性。見た目は完璧に女性(なので男性と知ると吃驚!)。
・嵐鯉治郎…赤猫座の親方。カナブンのことを気に入っている。
・異人…緑と黒の昆虫みたいな人物。緑の方が海鼠で、黒の方が蟻男らしい。
(・ワンダー正光…後に加わる男性。西洋手品の使い手だが、実際は魔法使いらしい。小さくなって瓶に入ることができる。)

みどりたちのサーカス団・赤猫座は、あちこちの街を巡業して回ります。
ある時、みどりは巡業先の神社でこっそり犬を飼い、かわいがっていました。ところがそれを見たカナブンが、みどりが立ち去った後に犬を踏んで殺し、味噌汁に混ぜます。
自分がかわいがっていた犬が殺されたのを知ったみどりは、悲しみました。
夜、並んで寝ていると、紅悦と赤座が性行為を始めます。別室ではカナブンが座長の鯉治郎と関係を持っていました。
みどりは自分が女優になった空想をしていましたが、鞭棄に無理やり手ごめにされました。

【承】- 少女椿のあらすじ2

別の日。
女だと思っていたカナブンが立ちションをし、股間に男性器がついているのを見たみどりは、驚きます。
もろに見てしまったので、「せめて、首はいずことなりへと」と空想で自分の首が長くなったところを想像し(アニメーションに変化)、みどりは現実逃避をしました。
他の座員にいじめられるみどりは、父を探す空想をしてみます。
しかし襖を開けると、父は何か棒状のものを(うまい棒か)ボリボリと無心に食べ、みどりの関節がおかしな方向に曲がります。さらに小さな虫が耳から入ります。
そんなみどりを、紅悦、赤座、鞭棄、カナブンの4人は笑いました。
知恵熱を出したみどりは、寝込みます。

赤猫座は人気がなく、金の工面に困っていました。座員たちも3か月給料をもらっていません。
座長の鯉治郎が、西洋手品を使うという触れ込みの人物を新たに雇いました。座員たちはみんな、どんな奴が入ってくるのだろうと噂します。
みどりがやってきた頃から、一座は落ちぶれていました。みどりが貧乏神なのかもしれないとみんなは言い、風邪をうつすなと、みどりに外で寝るように言います。

そんなつらいみどりの身の上が、激変する出来事が起こりました。
西洋手品の使い手・ワンダー正光が赤猫座にやってきたのです。
ワンダー正光は宅配便の荷物に入り、瓶の中から出てきました。みんな驚きます。
そのワンダー正光が、みどりを気に入ったのでした。これが後に、みどりの座での立場をよくします。
ワンダー正光はみどりに、「これからは私が守ってあげる」と言いました。そしてみどりにお花畑の夢を見せます(アニメーション)。
お花畑でてんとう虫と戯れたみどりは、楽しい気分になりました。

ワンダー正光が加わったことで、赤猫座は一躍人気のサーカス団になります。ワンダー正光はみどりを助手として、舞台に立たせました。
誰もがワンダー正光の「仕掛け」を知りたがり、連日、大勢の客が押し寄せます。
ワンダー正光の手品にはタネなどありませんでした。ワンダー正光は本当の魔法使いだったのです。
人気が出るにつれ、ワンダー正光はサーカス団でえらそうな振る舞いをします。
そしてみどりはワンダー正光にちやほやされました。ワンダー正光は今までみどりが行なっていた家事をみんなに分担させ、みどりをかわいがります。
みどりはワンダー正光に楽しい夢を見せ、みどりは喜びました。
ワンダー正光の威を借りて、みどりもえらそうに振る舞います。それがまた4人の反感を買いました。
4人はワンダー正光がいない時にみどりをいじめ、みどりは「うちの人に言いつけてやるから」と言います。
赤座と鞭棄が蹴っていると、みどりが巨大化しました。4人は驚きます。

【転】- 少女椿のあらすじ3

ワンダー正光が戻って来ると、みどりは元の大きさになりました。どうやらワンダー正光がみんなに幻影を見せたようです。
怒った赤座がワンダー正光を殴ろうとしますが、できません。

鞭棄は特に憤っていました。みどりは自分のものと思っていたために、横からさらっていったワンダー正光に嫉妬の炎を燃やします。
鞭棄はみどりに謝罪し、仲直りをしようと言いました。そして無理やり、乱暴を働こうとします。
ワンダー正光に幻影を見せられた鞭棄は、自分の右腕が取れて、蟻地獄に入った幻を見せられました。そのまま鞭棄は死にます。

ワンダー正光が来て盛り返した赤猫座のメンバーは、給料もアップして喜びました。
鞭棄の死体が見つかります。死体の右腕がなく、口には泥が入っていました。
鞭棄を殺したのはワンダー正光だと、みどりはこっそり見て知っていましたが、ワンダー正光が口止めします。
夜、包帯が顔を覆う夢を見たみどりは、ワンダー正光がいい人なのか悩み始めました。
今までは自分に親切にしてくれる、やさしいいい人だと思っていましたが、鞭棄を殺したワンダー正光を見て、本当は恐ろしい人なのかもしれないと考えるようになります。

赤猫座は街を移動しました。
次の街では出店の登録がなされておらず、逮捕するぞと座長の鯉治郎は警官に脅されます。
鯉治郎にワンダー正光が、街の権力者・竜ヶ崎が少年愛好者だと囁きました。
鯉治郎はカナブンを竜ヶ崎に差し出しました。その結果お咎めなしで、街で興行の許可が出ます。
本当はカナブンのおかげなのですが、鯉治郎はワンダー正光のおかげだと持ち上げました。
カナブンは竜ヶ崎に服を買ってもらいましたが、やり場のない怒りを抱えたカナブンは、みどりの母の形見の鏡を割ります。
「お前が来てから、おかしくなった」と言ったカナブンは、鏡の破片をにぎると、みどりに馬乗りになりました。
すると、カナブンの周囲にガスが立ち込めます。
カナブンは幻影で、自分の巨人カナブンに踏まれる幻影を見ました(アニメーション)。カナブンは死にませんでしたが、ワンダー正光を恐れます。

ある日、みどりに会いたいという男が2人現れました。それは松竹という、映画界の人物でした。
サーカスの舞台でワンダー正光の助手をするみどりを見て、スカウトにやってきたのです。
みどりを主演に据えた映画を作るとのことでした。しかし保護者だと主張するワンダー正光が、名刺を破って追い返します。
悲しく思ったみどりは頭が痛いと言い、布団をかぶって泣きました。破った名刺を継ぎ合わせているのを見て、ワンダー正光は怒ります。みどりを殴ると芋虫のようにぐるぐる巻きにして、控室に放置しました。

【結】- 少女椿のあらすじ4

ワンダー正光はみどりの助手なしで舞台へ出ますが不調で、小さくなれませんでした。みんなに罵倒されたワンダー正光は、客に魔法をかけ、化け物のようにします…。

…ワンダー正光は、かつて自分の力を使って、病気の人たちを治していました。
目が見えない人を見えるようにしたり、顔にできものができている人のそれを取り除いたりしていました。
ところが、そのうちに自分へそれが跳ね返ってくるように感じました。
自分の身の内に溜め込んでいたものを吐き出したワンダー正光は、客にそのパワーを放出します。客たちはできものができたり、口が裂けたり、えびぞりになったりします。

一気に力を使ったワンダー正光は、老けこみました。寝込みます。
座長の鯉治郎は騒動を詫び、街を去らざるをえなくなりました。ワンダー正光は「辞めさせてもらう」というと、みどりに一緒に来てくれと言います。
紅悦と赤座、カナブンは、みどりとワンダー正光を引き留めました。
「おうちへ帰りたい」と言うみどりにワンダー正光が「元気で仲がよかった頃の両親」の幻影を見せます。そして「私といれば、会いたい時にいつでも会わせてあげるから」と言います。
みどりは女優になりたい夢を話し、ワンダー正光は自分と一緒にいる条件をつけ、引き受けます。

座長の鯉治郎が新しい男を作り、金を持って逃げました。残った座員は解体を余儀なくされます。
ワンダー正光が餞別だといって、みんなに札束をそれぞれ渡しました。そしてみどりと立ち去ります。ワンダー正光が渡した金は、座長が持ち逃げした金でした。座長は金が椿の折り紙になっているのを知り、驚きます。
ワンダー正光の追っ手がやってきました。ワンダー正光はある村の村人全員を殺した過去を持っていました。治療をした時のことです。
異人たちがそれを知り、代わりに出頭しました。

みどりは松竹へ行きます。ワンダー正光はマネージャーになりました。
セリフは棒読みですが、ワンダー正光が指を鳴らすと熱演できます。セリフを覚えていなくても、ワンダー正光が指を鳴らすとすらすら出てきました。
こうしてみどりはあっという間に、女優になります。
しかしみどりは女優でいることに飽きました。今度は、ワンダー正光の魔法が欲しいと言い出します。
ワンダー正光は戸惑いますが、一緒にいるという条件で、みどりへ魔法をあげます。
魔法を捧げたワンダー正光はしわしわになり、そのまま息絶えました。
代わりに魔法を得たみどりは、かつての座員たちの姿を見ます。
「全部なくなってしまう」と感じて嘆きながらも、みどりはそのまま人生を受け止めて生きて行く決意を固めました。
心を決めると、「3、2、1」と自分へ魔法をかけます…。

みんなの感想

ライターの感想

いやあ、不条理ものというか、なんというか…。一種独特のワールドだった。
どうやら原作では見世物小屋といわれていたものが、映画ではサーカスに変更されているなど、一部違うみたい。
(ラストは大幅に違うみたい)
映画のほうではいずれのキャラもそんなに意地悪じゃなかったり(マイルドですよ)、鞭棄がみどりを手ごめにするシーンも婉曲的だったり。
ときどきアニメーションに変わるので、びっくりする。

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