「神様メール」のネタバレあらすじ結末

神様メールの紹介:2016年公開のフランス&ベルギー&ルクセンブルク合作映画。ベルギーのアカデミー賞にあたるマグリット賞で最優秀作品賞に輝くなど、数々の映画賞に輝いたユニークでブラックコメディな内容。世界中の人々に余命を知らせるメールを送ってしまった神様の娘が、パニックに陥りながらも、それぞれの生きがいを見つけようとする人々に手を差し伸べようとする姿を描く。

予告動画

神様メールの主な出演者

エア(ピリ・グロワーヌ)、マルティーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)、父〔神〕(ブノワ・ポールヴールド)、母〔女神〕(ヨランド・モロー)、フランソワ(フランソワ・ダミアン)、オーレリー(ローラ・ヴェルリンデン)、マルク(セルジュ・ラリヴィエール)、ジャン=クロード(ディディエ・ドゥ・ネック)、ウィリー(ロマン・ジェラン)、ヴィクトール(マルコ・ロレンツィーニ)

神様メールのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①神はベルギー・ブリュッセルにいるが傲慢で身勝手。神の娘・エアは父に怒り、ある日神のPCを操作して人間に余命を記したメールを送信して、下界へ家出。PCをロックされた神も娘を追う。 ②エアは使徒を6人作って合計18人にした。女神の好きな野球の数と同じになり、女神が世界をリセットして作りなおす。神以外はめでたし。

【起】- 神様メールのあらすじ1

神様は実在し、現在ベルギーの首都・ブリュッセルに住んでおります。
神様とその妻・女神と、息子であるJC(イエス・キリスト)は有名なのですが、神様に娘がいたことはあまり知られていません。娘はエアと言い、見た目の年齢は10歳程度です。
神様は実のところ、「超絶適当~」に世界を作りました。まずブリュッセルの街並みを作り、何か足らないなと思ってニワトリ、キリン、トラ、ライオン、ダチョウあたりを投入します。
それだけだと物足りなくなった神様は、自分と似た感じの生き物を作りました。これが人間です。
男・アダムと女・イヴを作ると、子どもがどんどん増えました。エノク、イラド、メフヤエル、メトシャエル、レメク…。
あまりに次々に生まれて増えるので、神様は戦争させました。そうすれば数が減るからです。
すべては神様の気まぐれで、世の中は動いていました。
神様の家では神様が絶対君主で、たとえば「神様の書斎に入ってはならない」「テレビはスポーツ視聴のみ可」と決まっています。女神は刺繍と野球カード集めが趣味で、野球が好きでした。ちなみに神様はホッケーが好きです。
神様は気分転換で人間を作っては壊して遊んでいました。
神様の作業は成功し、今では毎日〝普遍的な不快の法則〟を作るのにはまっています。たとえば「バスタブに身を沈めた途端に電話が鳴る」「ジャムつきパンはジャムを塗った側が必ず下になって落ちる」などの法則です。
神様中心の世界に反抗したくなった娘・エアは、ある日立ち入りを禁じられていた神様の書斎に入りました。神様の書斎はだだっぴろく、壁は一面引き出しで構成されており、部屋の中心にある机にはデスクトップパソコンが鎮座しています。
パソコンには事故の画像がコレクションされていました。悪趣味です。それを見たエアは「知りもしない人々を傷つけている最低の神様だ」と思いますが、神様に見つかって折檻されました。
エアは「父である神様を懲らしめるために世界を変えて、その後に家出してやろう」と思います。そこで、兄であるJCに相談しました。
JCのミニチュア(イエス・キリストは死んでしまったので、ミニチュアサイズのおもちゃと話をする)は「僕の時は使徒12人だったけど、正直きつかった。だからあと6人使徒を探せ」とアドバイスします。
そして新・新約聖書を作れとも言いました。文章が苦手なエアに対し「使徒が自分を語る内容にすれば新しくていいかも」と助言します。
決意したエアは寝ている神様から鍵を奪い、パソコンでまず6人の使徒をリストでチョイスしてプリントアウトすると、パソコンを操作して地上にいる人間たち全員の余命をメールで送信しました。
その後、自宅の洗濯機に入って、マンホールのような穴をどんどん移動して外界に家出しました。
さて地上では。
いきなり送りつけられた余命のメールは、カウントダウンします。
たとえば「ブノワは余命4年6か月と4日」「ウィリー少年はあと54日」などというふうに。
エアはこれを神様の失態にしたいのです。
アンドレという女性は、受け取ったメールに余命があと2分と書かれており、焦りますが、時間がくると死んでしまいます。
どうやら余命が本当らしいと人々が気づいた頃、会社を休む人が続出しました。
というのも、たとえば初老の男性は余命が12年と4か月なのに、それをずっと介護している看護師は余命があと64日などという事態もあり「やってられない!」と女性看護師は思うわけです。
余命を知ったために、残りの日数を心おきなく過ごさねばと思う人が増えました。
ニュースでは、最長の男性は「余命があと102年」です。
ケヴィンという若い男は、余命があと62年と出ているので、それをカメラに向けながらビルから飛び降ります。すると、下にいる通行人が死んでケヴィンは助かりました。ケヴィンは何度もこれにチャレンジし、動画サイトにアップロードします。
思わぬ副産物もありました。世界中の戦闘が停止したのです。
だって自分の残り時間が分かるのですから、戦争のことなんかどうでもよくなったのです。 この映画を無料で観る

【承】- 神様メールのあらすじ2

その頃、神様は鍵がないことに気づきました。
書斎に入り、パソコンがロックされていると知った神様は怒りまくってエアを探しますが、エアは家出した後でした。神様もエアを追って洗濯機に入ります。
…さて、エアは自宅の洗濯機からブリュッセルのコインランドリーに出ました。夜の外界は雨が降っています。
廃棄されたフィッシュバーガーを食べてみたエアですが、まずくて吐きました。そこで声をかけてきた初老の男性・ヴィクトールを最初の使徒に任命します。
エアはヴィクトールに新・新約聖書を口述筆記してくれと頼みました。ヴィクトールはホームレスだったので、エアにくっついて移動します。
続いてエアが探したのは、オーレリーという若い女性でした。オーレリーは余命11年6か月27日の女性です。
オーレリーは美女で周囲の男性にモテモテなのですが、本人に自覚はなく、また興味もありませんでした。なぜならオーレリーは7歳の時にメトロ(地下鉄)で転倒して左腕を損失しており、左腕にシリコン製の義手をつけているからです。
自らの欠損をコンプレックスに思っているオーレリーは、エアと会うと「人生はスケート場よ。大勢がすべって転ぶ」と言います。
泣き出したオーレリーの涙を、エアは小さな試験管に集めました。エアは泣けないので、涙に興味を持っているのです。
エアはオーレリーの中に流れる曲はヘンデルだと指摘しました。ヘンデルの曲に合わせて踊る左手を見ながら、オーレリーは泣き笑いをしました。
ところで最初の使徒・ヴィクトールですが、自分の余命を知りません。ホームレスで携帯を持っていないので、メールも受け取っていないのです。そしてヴィクトール自身も気にしている様子はありませんでした。
続いてエアが行ったのは、ジャン=クロードという58歳の男性のところです。彼の余命は12年9か月5日です。
ジャン=クロードは名のある冒険家でしたが、つまらなくなって冒険家を辞めて就職していました。
今ではショッピングセンターの部長代理補佐を務めるジャン=クロードは、余命を知ってベンチに座り、もう動かないと決めました。
エアはジャン=クロードの中に流れるのはラモーの『鳥のさえずり』という曲だと指摘し、彼は鳥の群れを追って移動を開始しました。ずっとえんえん北を目指します。
…その頃、神様はようやくコインランドリーに到達して外に出ました。しかしその現場を女性に見られて、痴漢撃退スプレーをかけられます。
外に出て雨の中エア同様にフィッシュバーガーをひと口齧ってみますが、地元のゴロツキ集団に見つかってボッコにされます。
病院へ運ばれますが身分証がなく、空腹の神様はジャムつきトーストを少年から奪って食べようとしますが、落としてジャム側が下になりました。しかも少年から奪った現場を見られて殴られます。
…エアが続いて訪ねたのは、マルクという自称『性的妄想者』の中年男性でした。余命は83日です。
彼は9歳の時に浜辺で青いビキニを着たドイツ人の年上女性に一目ぼれして以来、もうその女性以外考えられませんでした。
自分の余命が83日だと知ってからは、無駄にできないと感じたマルクは口座を解約し、女性を買って抱いてみます。
この世の全ての女性が欲しいと思いながらも、彼の全財産1万8千ユーロ(約209万円)では足りません。
エアはマルクの曲はパーセルの『孤独』と告げた後、「声で金が稼げる」とアドバイスします。
マルクは試しにアダルトビデオの声優をやってみました。休憩中に意気投合した女性役の声優は、なんと7歳の時に一目ぼれした青いビキニの年上女性・クセニアでした。この年になると年上といっても大した差ではありません。
余命わずかなこの時でも、会えてよかったとマルクは喜びました。
…自宅にいた女神は、壁にかけた絵画『最後の晩餐』に使徒が増えているのを、あっけにとられて見守りました。他にも、神様とエアも絵画の中に登場しています。

【転】- 神様メールのあらすじ3

…昼の教会の炊き出しに行った神は、列に割り込んで叱られました。神父・リュドヴィクにお前の足の長さが違うのは俺様のせいだと得意げに話し、殴られます。
世界は神様が作ったのですが、人間の住む世界は神様にちっとも優しくありません。
続いてエアはフランソワという男性に会いに行きました。フランソワの余命は25年3か月8日です。
フランソワは自分の余命を知った時、殺し屋になろうと決めました。もし撃ってもその標的が死ななければいいわけで、死ねばそれはその人の余命のせいです。
フランソワは幼い頃から葬式が好きでした。思春期の頃はいろんな動物を殺し、いわば生の世界と死の世界の境界線を見るのが好きだったのです。
41歳のフランソワは妻・カトリーヌと息子・グレゴリーという家族がいましたが、「恋をしてもその相手とは結婚できない」という神様のルールにのっとって、妻との仲は冷えていました。
エアはフランソワにシューベルトの『死と乙女』という曲を告げ、フランソワは6秒後に通りかかった女性・オーレリーを撃ちます。弾は当たりましたが、オーレリーの左腕の義手に当たっていました。
そのオーレリーを見て恋に落ちたフランソワは、黄色い花束に愛の告白のメッセージを添えて贈ります。
…女神は更に使徒が増えていくのを、びっくりしています。
…余命62年のケヴィンはまた橋の上から落ちてみますが、下にトラックが通りその幌に落ちて無事でした。
…続いてエアが会った初老女性・マルティーヌは、余命5年2か月17日です。ここに辿り着くまで半月ほど経過しています。
マルティーヌの夫は余命39年です。互いの余命を知った時、あからさまに夫がほっとした顔をしたのを見たマルティーヌは、夫が嫌いになりました。元から愛は冷めていたのですが、そこでまざまざと見せつけられたのです。
マダムと呼びかけてくる若い男性に200ユーロ(約2万3千円)を渡し、買春してみますが、マルティーヌには虚しさだけが残ります。
マルティーヌの中に流れている音楽はサーカスだとエアが告げたので、マルティーヌはサーカスへ足を運んでみました。そこでゴリラに会い恋に落ちます。
檻ごしに指を絡め合ったマルティーヌは、エアに「あなたが好きだって」とゴリラの言葉を通訳してもらい、思わず涙を流しました。エアはその涙も集めます。
サーカスの興行主に金を払い、ゴリラを買いました。そして残りの人生、ゴリラと一緒に生活することに決めます。
エアが見つけた使徒は5人になりました。あと1人です。
オーレリーはフィリップを部屋に招いて義手を見せました。フィリップは義手を優しく撫で、オーレリーはそんなフィリップの愛に応えようと思います。
…神様は自分の部屋に戻ろうと思ってコインランドリーに行きますが、戻る方法が見つかりません。ヴィクトールと歩くエアを見つけた神様は追いかけて「家に帰って俺のパソコンを直せ」と言います。
エアは使徒を6人探して18人にするつもりだと言いました。使徒は自分の好きなホッケーのように12人であるべきだと神様は言い、女神の好きな野球のように18人にするべきかと罵ります。
話にならないと思ったエアは、ヴィクトールを連れて水面を歩いて去りますが、追った神様は水面の上を歩けずに落ちて溺れ、またもや病院へ運ばれました。身分証がないのでウズベク人と一緒にされます。
…さて最後の使徒は、余命わずかのウィリーという少年でした。
ウィリーは昔から病気がちで、母の手を煩わせていました…というのは厳密には違います。ウィリーの母は「息子を甲斐甲斐しく看病している自分が好き」というわけで、こっそりウィリー少年に抗糖尿病薬を注射していました。
そのせいでウィリーは毎夜緑の胆汁を吐き、7歳の誕生日には膵臓の手術を受けたくらいです。
余命が54日7時間6分と知らされたウィリー少年は、最後の願いを聞かれた時に「女の子になりたい」と答えました。そして赤いドレスを着て小学校に通います。 この映画を無料で観る

【結】- 神様メールのあらすじ4

ウィリーは今度の日曜日が死ぬ日でした。ウィリーの友人で同じく余命が短かった別の少年は、当の本人はアルセウスという幻のポケモンが好きなのに、母親が勝手に死ぬ直前に部屋に閉じ込めてバッハばかり聞かせたそうです。
エアにパワーがあるかとウィリーが聞き、エアはハムサンドに手をかざして2つに増やしました。たまに失敗してハムがないものを作るそうです。
ウィリーの内なる音楽はC・トレネの『ラ・メール』だとエアは言い、その夜ウィリーはこの音楽を初めて聞きました。晩ご飯に出た魚の骨が、枕元に浮かんで歌ったのです。魚の骨はその後も、ウィリーについて回りました。
さてようやく6人の使徒が揃いました。ウィリーは1週間後に死ぬのなら、海に行きたいとエアに言います。
〔月曜日〕ウィリーは両親の家具を売りました。海に行くためには旅費がかかるからです(なんと使徒全員が移動することになった)。もちろん両親は放置します。
〔火曜日〕オーレリーは殺し屋・フィリップと愛を交わし「もう誰も殺さないで」と言います。
〔水曜日〕マルティーヌはゴリラとベッドを共にし、生き方を整理しました。夫を捨て、ゴリラを選びます。
〔木曜日〕マルクと運命の女性・クセニアは初めて愛し合いました。
〔金曜日〕ウィリーとエアは「日々を曜日で呼ぶのではなく月で呼ぶ」と決めました。そうすると1週間で7か月生きたことになると思うからです。ウィリーとエアはダンスをしました。
〔土曜日〕ジャン=クロードは鳥についていき、北極圏に到達しました。鳥の群れが矢印を作った場所に、アジア系の女性がいます。
〔雅歌(聖書の愛の一節) 日曜日〕皆で海に行きます。魚の骨は海に着いた途端、波間に一直線に泳いでいき、そのまま海に消えました。
海で死のうと考えている人は多く、浜辺にはたくさんの人がいました。「今日亡くなる人は黒い腕章を、つきそいの人は白い腕章を」と指示している人がいます。
ウィリーが黒、あとのメンバーが白の腕章をつけて浜辺でスタンバイします。
エアの兄・JC(イエス・キリスト)の言葉だと、使徒が18人になれば何か変わるだろうとのことなので、エアはじめ使徒たちはその時を待ちました。
…その時、女神は掃除機をかけていました。絵画『最後の晩餐』の使徒が自分の好きな野球の人数18人になったと知り、ご機嫌で神様の書斎に入りこみ、神様のパソコンのコンセントを抜くと、掃除機のコンセントを差し込んで掃除しはじめます。
神様は勘違いの結果、ウズベキスタンに強制送還されようとしていました。乗った飛行機が墜落しそうになります(女神がパソコンの電源を抜いたから)。
海上はるか彼方で落ちそうな飛行機をエアたちは見ました。
女神は掃除をし終え、掃除機のコンセントを抜いてパソコンのコンセントを刺します。するとパソコンに『再起動しますか』の文字が出てきました。女神は上機嫌で操作します。
その瞬間に世界がリセットされ、皆の余命のカウントダウンがなくなりました。ウィリーは死にません。また他の人の余命もりセットされました。
女神は空の模様を自分の好きな花柄に変化させ、地球温暖化でも北極の氷が解けないよう設定し、引力も自在に操れるようにします。海底にも人間は潜って歩け、植物は人間の言うことをききます。
ひとつ目の人間も現れ、新・新約聖書は大ヒットしました。殺し屋・フィリップが妊娠します(男でも妊娠できるようになった)。
…神様はウズベキスタンの掃除機を組み立てる工場で働かされました。神様だけは不幸かもしれませんが、いままで「超絶適当~」に世界を作ってきたツケが回ってきたのでしょう。
エアはウィリーと一緒に、仲良く暮らしました。ほかの使徒もみな、幸福そうです。めでたし、めでたし。
(エンド後)余命がリセットしたことを知らないケヴィンは、余命62年だと思いこみ、懲りもせずカメラの前でアピール。爆弾を腹に巻いて爆破スイッチを押す。リセットされたので、ケヴィンは爆発した。

みんなの感想

ライターの感想

ブラックコメディ、ファンタジー、SF…けっこうジャンルに悩むところ。
内容は、とにかくシュール。でも「え、いったいどうなっちゃうの」とハラハラドキドキさせてくれるので、非常に楽しい。
神様の傲慢さが際立っている。また娘であり主人公のエアちゃんが、すごく可愛い!
もう、とにかくいっぺん見てもらいたい!! 見ようかどうか悩むくらいなら、見ちゃえとオススメの一品。
ブッ飛んだワールドだけど、にくめないほほえましさがある。

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