「美女捨山」のネタバレあらすじ結末

美女捨山の紹介:2016年製作の日本映画。姥捨山をモチーフに描いたおとぎ話のようなダークファンタジー・ドラマ。美女は男を破滅させる悪しき魔物とし、20歳の誕生日を迎えると強制的に山に遺棄されるとある国。美女を山頂まで運ぶ大役を務める男の妻は、ある日夫の不審な行動を目撃し…。

予告動画

美女捨山の主な出演者

金髪の男(アベラヒデノブ)、(池田香織)、(小林夏子)、(澤口明宏)、(朱永菁)、(清野優美)、(東美菜)、トシオ(小野塚老)、(川崎清美)、トシオの妻(佐藤和紅)

美女捨山のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①日本では美女が20歳になった瞬間、山に捨てられることに。醜女と認められた者だけが村に残り、男と結婚し子をもうけることが認められる。美女を山に捨てる仕事をするトシオは国の決めた法令に矛盾を感じ、美女たちをひそかにかくまっていた。 ②全国で男性が風邪に似た謎の病で倒れ始める。原因不明だったがそれは「美女足らず」という病であった。トシオは小屋に隠した10人の美女と共に山を下りる。

【起】- 美女捨山のあらすじ1

〝美女とは、容姿の美しい女性のことを指し、
醜女(しこめ)とは容姿の醜い女のことを指す。〟

ある時代の日本。
政府は、美女はよくないものと考え、美女がいると男を破滅させるという見解を寄せていました。
法令により、美女は20歳の誕生日を迎えた瞬間に、国の法令により、山に捨てられます。
一度山に入ったら最後、一切の私語は禁物です。
「美女の毒」が出るのが、ちょうど20歳の頃なのだと言われていました。
美女はとにかく欲深く、化粧をして金を使い、さらには男を色香で惑わせる悪しきものだという考えが、世間ではまことしやかに通用しています。
対照的に、醜女は献身的でよく働くと、珍重されました。

ある田舎の山村。
そこでは、2人の背広を着た役人の男性が美女か醜女かの判定をします。
美女だと判定され次第、トシオという初老の域に入った男性が背負い、山に捨てにいきます。
女性は白装束を着せられて、ひとこともしゃべってはなりません。
トシオは美女を山のふもとから、しょいこで背負うと、えんえん山道をかついで山まで捨てにいきます。

その時も、紅を引いた女性は美女の判定がなされ、20歳の誕生日を迎えた正午に、捨てられるという判定をされました。
トシオはその女性を背負い、山まで捨てにいきます。
若い青年・キヨシが冷やかしで見に来ました。
さらに、金髪の頭の男が生卵を美女に投げつけます。「美女はこの世の災いだ。美女は去れ」という言葉を吐きます。
山へ着くと、トシオは「いつ死ぬか人それぞれだ」と断った後、一番多いのは山を降りようとして遭難するパターンだと告げました。ほかにも森でクマに食われたり、捨てられたその場所で静かに餓死するケースもあるそうです。

別の日。
その日に判定された美女は、あっけらかんとしていました。
これから山に捨てられるというのに、あまり悲しそうにしていません。
トシオは山に入ると一旦美女を降ろし、木の陰に置いていた大きな荷物を美女に背負わせます。

【承】- 美女捨山のあらすじ2

そしてその美女を山の奥にある、トシオが拵えた『秘密基地』へ連れて行きました。
そこにはすでに、10人近くの美女がかくまわれています。
トシオが木の小屋を作り、そこに美女を住まわせて、せっせと食料や衣服、化粧品を運んでいるのです。途中で美女に背負わせた大荷物は、差し入れでした。
先日の美女は、青年が途中までついてきて見ていたので、救うことができませんでした。

トシオは、現行の日本の法律をおかしいと思っています。
美女が国を滅ぼすというのは変だと感じているので、それで美女をひそかに救っていました。
いつか自分の考えが正しいと立証される時のために、です。
新入りは先輩の美女たちから「へえ意外。このレベルでも捨てられるんだ」と罵られます。しかしそれは新人の洗礼なのです。
すぐに新入りの美女はみんなに受け入れられました。
捨てられても、美女は山奥で化粧をし、トシオの差し入れをもらってそれなりに楽しく暮らしていました。

トシオは村へ戻ると、物資の補給をします。
一度に荷物を運べないので、普段からせっせと山のふもとの木の陰に、差し入れを隠していました。
女性用の衣服は自分で買うわけにいかないので、盗んでおいて隠します。
そんなふうに美女をかくまっていますが、トシオは決して美女と性的な関係を持っているわけではありません。
むしろその逆で、自分の妻と仲睦まじく暮らしていました。

ある時、夫のトシオがなにやらものを隠していると知った妻は、トシオのあとをつけます。
妻は山の奥にある秘密基地を発見しました。気になった妻は、夜に再び家を抜け出して秘密基地を見に行きます。

役人の男性の若い方が、体調不良に陥りました。風邪らしく、顔色が悪いともう1人の役人の男性に言われます。
このところ全国で、男性ばかりが発熱や風邪に似た症状で倒れることが続発していました。
原因が分からないので、対処法もなく、国としても困り果てています。

【転】- 美女捨山のあらすじ3

山小屋の秘密基地では、美女ばかりが集まっていますが、女性のひとりがやたらイライラしていました。
その美女はほかの女性よりも年上でした。男性と触れあえない期間が長いので、フェロモンが失われてきているのだと、他の女性は噂します。
外国人風の美女が、手に入れた雑誌の男性を見ながら自慰します。
新たに美女を秘密基地に連れて来たトシオは、近々その秘密基地を増築すると話しました。
トシオは美女に見返りを求めていません。
どうやらトシオにかぎらず、男性は美女と話すと5分で元気になり、健康を維持できるそうだと美女たちは言います。

トシオは金髪の男に化粧品を調達してもらいますが、その化粧品を使った女性の皮膚がただれました。化粧品に硫酸が仕込まれていました。
事情を知ったトシオは金髪男に詰め寄りますが、男性は笑うだけです。

妻はトシオがしていることを黙っていますが、思い詰めてある日、包丁を持って秘密基地へ行きました。
嫉妬のつもりでしたが、美女たちが川で洗濯物を洗っているのを見ると、急に不憫な気持ちになります。
流れて来た洗濯物を拾ったトシオの妻は、「ごしごしこすると生地が傷む」と言い「頑固な染みには、炭酸ソーダが効果的だ」と効率のよい洗濯の方法を教えました。
美女は喜び、妻を招き入れます。
妻はほかにも家事の方法を教えました。美女たちはお礼に、妻に化粧を教えます。
その日、化粧をしたまま晩ご飯を共にした妻は、いつもよりトシオがやさしく、食器洗いを手伝ってくれるので、うれしくなりました。
さらに翌日、土産に髪飾りを買ってきてくれると言われ、有頂天になります。
夫の留守の間に白装束を着て、美女になった気分を味わいました。儀式で言われる言葉を繰り返した妻は、秘密基地にその姿で向かいます。

妻は秘密基地の美女たちに歓迎されました。受け入れられて、妻も嬉しく思います。
そこへ差し入れを持って、トシオが現れて妻がいることに気付きました。

【結】- 美女捨山のあらすじ4

妻は美女たちに着せてもらったドレスを脱ぐと、下着のままで山を降り、家でふて寝します。

青年・キヨシが倒れました。このところ全国的に流行している病だと思われます。
妻とキヨシの母に聞かれたトシオは「こいつは『美女足らず』だ。美女足らずで倒れている」と言いました。
妻が土下座して、キヨシをあの秘密基地に連れていってくれと頼みますが、トシオは「安易なことを言うな」と咎めます。
妻はもう、すべてを理解していました。
なぜ夫が国の法律にそむいて美女を山に隠しつづけているのか、法令にそむいてまで夫のトシオが主張したいことは何なのか、それを妻は理解したのです。
「この世には、美女にしかできねえことが、あるずら」
妻のその言葉を聞いたトシオは、キヨシをおぶって山小屋の秘密基地に連れていきました。

美女のいる小屋で寝かせておくと、キヨシは今までの不調が嘘だったように、みるみる具合がよくなります。
トシオは美女たちに頼んで、醜女祓いをしてもらいました。
浴衣姿の美女たちが火の回りを、踊りながらまわります。
長くけわしいけもの道をのぼって来ないと見られない、美しい風景でした。

厚生労働省では、やっと問題の原因に気付きました。
世間で男たちがばたばたと倒れる現象が「美女足らず」という病だと気付きましたが、今までさんざん美女を山へ捨ててきたために、対処法はありません。
6週連続で美女足らずの発症者が増加し、国は打つ手がありませんでした。
トシオはそのニュースを聞くと、山にある秘密基地に行きます。
そして10人の美女たちに「世話になる」とひとこと言いました。
美女たちも、自分たちが仕事をする時がやってきたのだと分かります。

トシオは、化粧をしドレスアップした美女たちを引き連れて、山を下りました…。
(これから「美女足らず」の病の男性たちの治療に行くつもり)
(すでにお気づきかと思うが、美女をよしとする世間に対してのアンチテーゼ。
パラレルワールド的な意味合いもあるかもしれない。)

みんなの感想

ライターの感想

すごーく奇妙なワールド。
時代設定や地域設定などはなく、ただ「田舎の山奥」というくらい。
(方言を聞いていると、なんとなく三河弁?)
設定がとにかく、ユニークではある。
作品中にただよう、なんともいえないダークな印象…。
ホラーなのかな、と思わなくもない。
山の小屋にいる女性たちの性格が微妙なので、同情もできないし、共感もできないし、爽快な気分にもなれない。
(ついでにいうと、ビジュアル的にもいまいちな人が混じっていたような… 苦笑)
もうちょっと美女と醜女(この表現もいかがなものかと思うが)のキャラの対比など、明確に描けばよかったと思った。

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