「荒川アンダーザブリッジTHEMOVIE」のネタバレあらすじ結末

荒川アンダー・ザ・ブリッジ THE MOVIEの紹介:2012年公開の日本映画。手塚治虫文化賞短篇賞に輝いた「聖☆おにいさん」の漫画家・中村光による同名コミックを大胆に実写映画化。大企業の御曹司の青年と、荒川の河川敷で暮らす奇抜な風貌の人々との交流をつづるファンタジー。河童姿の小栗旬や星型のマスクを被った山田孝之など、原作からそのまま出てきたかのようなキャラクターの再現ぶりに注目だ。

予告動画

荒川アンダーザブリッジTHEMOVIEの主な出演者

市ノ宮行〔リク〕(林遣都)、ニノ(桐谷美玲)、村長(小栗旬)、星(山田孝之)、シスター(城田優)、マリア(片瀬那奈)、P子(安倍なつみ)、ステラ(徳永えり)、ジャクリーン(有坂来瞳)、ラストサムライ(駿河太郎)、ビリー(平沼紀久)、鉄雄(末岡拓人)、鉄郎(益子雷翔)、シロ(手塚とおる)、島崎(井上和香)、高井照正(浅野和之)、高屋敷勉・国土交通大臣(高嶋政宏)、市ノ宮積(上川隆也)

荒川アンダーザブリッジTHEMOVIEのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①荒川河川敷開発計画を遂行する御曹司・行にとって邪魔なのは不法占拠者。荒川に行った行は金星人と名乗る住人・ニノに助けてもらい、恋を教えることになる。ゆきがかり上、荒川に住むことになった行は「リク」という名を与えられ、変人がつどう場所で暮らし始めた。 ②荒川のメンバーは気のいい連中ばかりで、リクも次第に幸福だと思えるようになった。再開発計画を白紙に戻したリクだが、ニノは本当に金星人だった。ニノは金星に帰ってリクは失恋するが、荒川の仲間たちがいる。

【起】- 荒川アンダーザブリッジTHEMOVIEのあらすじ1

市ノ宮行は世界のトップ企業社長・市ノ宮積の息子です。
幼少期から父・積に「他人に借りを作るべからず」と教わり、そのとおりに生きてきました。
行は株式会社GOESという会社を立ち上げ、これから仕事に邁進するつもりです。父から請け負った最初の仕事は〝荒川河川敷開発計画〟でした。
ところが問題なのは、荒川の河川敷に住む不法占拠者がいることです。今年の七夕(7月7日)には工事に着工する予定で、それまでに立退きさせる必要がありました。
行は不法占拠者に立ち向かうため、ひとりで荒川に行きます。
ところが荒川に行くと、いきなりステラと鉄人兄弟に囲まれて「脱げよ」と言われました。ステラいわく「ボンタン狩り」らしいのですが、行が着ているのはただのスーツです。それでもズボンを脱がされ、背広を取り上げられて鉄橋の上に放置されました。
ワイシャツにトランクス姿の行は公然わいせつ罪になってはならないと、必死で鉄橋の上の背広上下を取ろうとします。そこへ自称・金星人のジャージ姿の女性・ニノが現れて「それ、取ってやろうか」と言いました。
借りを作りたくない行は断って、自力で取ろうとします。ズボンのポケットから茶色いピンポン玉が落ち、受け止めようとした行は川に落ち、溺れてしまいました。
ニノは川で溺れた行を助け、小屋に寝かせます。目を覚ました行は命を助けてもらった借りを返そうと、ニノに願いがないか聞きました。
ニノの願いは「私に、恋をさせてくれないか」でした。金星人のニノは七夕に金星に帰るのですが、それまでに人間の恋というものを体験したいそうです。
そしてニノは行に茶色いピンポン玉を渡します。川に沈んだはずのピンポン玉を、ニノは回収してくれたのでした。
どのみち出てもらわなければならないのだから、恋をさせるというのも仕事と考えればよい…そう考えた行は、荒川に住むことにします。
ニノは荒川の河川敷を仕切る村長のところへ行を連れていきました。村長は緑の変な人で、行に新たな名前「リク」を与えます。リクルートのリクと、理屈のリクを兼ねています。
・リク…大企業の御曹司。若い男性。
・ニノ…青と白のジャージ上下を着た若い女性。自称・金星人。「2-3(ニノサン)」=「ニノさん」。
・ステラ…ツインテールの戦士乙女。
・鉄雄&鉄郎…鉄人兄弟。なぜかマスクをかぶっている。
・ビリー…オウムの格好をした元ヤクザ。
・ジャクリーン…墜落したミツバチ。ビリーの恋人。
・ラストサムライ…お江戸の残り香。「最後」と書かれたTシャツを着用している。
・シロ…白線を引いている男性。次世代の最先端。
・P子…愛のカノン。野菜を育てている。
・シスター…歩く非常事態。シスターの格好をしているがれっきとした男性。サブマシンガンを所持している元傭兵。
・マリア…河川敷の女王。S(サド)の気が強い。
・星(STAR)…五角形の黄色い星のかぶりものをした男。元ロックミュージシャン。
・村長…河童の格好をしている男性。いろいろと謎が多い。

【承】- 荒川アンダーザブリッジTHEMOVIEのあらすじ2

あやしいメンバーの中に放り込まれたリク(行)は、最初、大いに戸惑います。というのも、本当にこの人たちは同じ哺乳類かと勘繰りたくなるほど、話の通用しない人たちが集まっていたからです。
河川敷では早速〝リク歓迎パーティー〟を開いてくれました。リクは仲間と遠い場所にテントを張って暮らします。
歓迎会の最中、音楽を褒めたことからリクは星に気に入られ「親友だ」と言われました。ところがその直後、リクとニノがこれから恋人同士になると知り、星はショックを受けます。どうやら星はニノを狙っていたようで、星は悔しがりました。
うじゃうじゃいる変人たちを、どうやって荒川から追い出そうかと、リクは悩みました。
それでも人間であるからには、金でなんとか対処できるのではないかと考えたリクは、早速、第一秘書・高井照正に連絡を取り、現金を用意させます。1人に1000万円ずつ渡しても1億3000万円で片がつくと考えたのです。
第二秘書の若い女性・島崎が「難航しているなら、手助けします」と言いますが、リクは断りました。
最初に村長に金を渡そうとしますが、村長は受け取ろうとしません。そもそも荒川の住人たちは自給自足をしているから、金に一切興味を示さないと言います。
こんな場所でどうやって自給自足を…と訝しく思うリクに、村長は説明しました。
野菜類はP子が野菜畑を作っており、そこでまかなえます。マリアが牧場を作っており、牛の世話などはシスターがしていました。乳製品も手に入ります。
シロは白線を引きながら空き缶を集めてビールを買ってきますし、ラストサムライが髪を切り、ステラが薪を割って鉄人兄弟が風呂を沸かします。時々ビリーが米俵を持ってくるので、何も生活に困ることはありませんでした。
村長は「この世には、金で買えないものもある。お前も早く居場所見つけろよ」と言います。
それでもリクは現金を持って皆を懐柔しようとしましたが、みごと失敗に終わりました。
ニノの勧めでリクは風呂に入ります。「借りじゃなくて、私が洗いたいから」と言ってニノが洗髪をしてくれました。他のメンバーもリクに貸し借りを考えずに行動をし、次第にリクは「借りを作らない人生」に対して疑問を抱き、抵抗なく過ごせるようになります。
それでも風呂の礼を鉄人兄弟に聞くと、鉄郎が「逆上がりの方法を教えてくれ」と言いました。鉄雄はできるのに自分ができないのは恥ずかしいそうです。
リクは鉄郎に逆上がりを教えますが、見栄を張って言っただけで本当は逆上がりができない鉄雄も、ステラも、P子もニノも逆上がりの練習に加わりました。

【転】- 荒川アンダーザブリッジTHEMOVIEのあらすじ3

ニノとリクはデートをしましたが、デートというより散歩に近いものでした。それでもニノは楽しそうです。
ニノとデートをしたと聞き、洗濯の最中に星がやつあたりぎみに喧嘩をしかけてきました。巻き添えを食ってみんなが泡だらけになりますが、幸せそうです。
最初は立退きのために入りこんだリクですが、徐々にこのお気楽な人々との生活が楽しくなりました。立退きプランは進まず、また河川敷開発計画が本当にいいものか、リクは悩みます。
リクが河川敷の仲間と楽しく生活していることが、父・積に露見しました。この2か月何をしていたのだと積は怒りますが、一方でニノが亡き妻・ユウにそっくりなことに驚きます。
荒川河川敷で天体観測が行なわれ、P子がリクになれなれしくする様子を見たニノは、モヤモヤしました。やきもちなのですが、本人は気づきません。
シスターはマリアのことが好きで、ステラはシスターのことが好きでした。ややこしい関係です。
埒が明かないと考えた父・積は、七夕の2週間前に工事の着工を始めることにしました。第一秘書・高井から聞かされたリクは、河川敷を潰したいのか守りたいのか悩みます。
その頃にはリクはニノを好きになっていました。ニノが住む河川敷を守りたいと思ったリクは、国土交通大臣・高屋敷勉に会いにいきます。
高屋敷はリクの父・積と大学時代のゼミ仲間でした。料亭ではなく高屋敷のひそかな好物・ケンタッキーのポテトでもてなしたリクは、不法占拠者のファイルリストを渡して「これを読んで、工事を中止してもらいたい」と言います。
リクの熱意にほだされた高屋敷は、開発許可証をリクの目の前で破棄しました。そして「君の眼は、君の母親そっくりだ」と言います。
リクは父・積から母親のことを一切聞かされていませんでした。高屋敷に話を聞きます。
リクが帰った後、真面目な姿をした村長が高柳に声をかけます。村長の正体を知る高柳は、店内にいた人たちがみんな村長の息のかかった者たちで固められていたと知り、驚きました。リクは一切知らないことです。
河川敷に戻ったあと、リクは母の思い出を反芻していました。
リクの母・ユウは高屋敷らが通う大学の学食で働く女性で、みんなからヴィーナスと呼ばれていました。
積と愛し合って結婚し、妊娠しますが、臨月のある日、縁日に行った帰りに車に轢かれ、意識不明の重体になります。
そして自らの命と引き換えに、リクを生んだのでした。リクは「父親からもらった宝物」としてピンポン玉を大事にしていましたが、そのピンポン玉は母が縁日で手に入れたもの(母の形見)でもあったのです。

【結】- 荒川アンダーザブリッジTHEMOVIEのあらすじ4

ショックを受けたリクは泣き、ニノは慰めながら「泣けるという機能はいいな」と言いました。リクはやつあたりでニノの自称・金星人説を否定し、ニノは「信じてくれないのか」と怒って去ります。
村長はニノのつけていた日記をリクに見せました。そこには練習した文字と、少しずつリクとの距離が縮まっていくのを喜ぶニノの言葉が書きつづられていました。
村長は自分がしょった甲羅を渡すと、リクに川の中へ行けと言います。甲羅の中身は酸素ボンベでした。
水中に潜ったリクは、川の中に作られたニノの部屋を見つけます。ニノはそこで、酸素マスクも何もなしで、過ごしていました。ニノが金星人だというのは本当だったのです。
リクは頭を下げて詫びましたが、ニノは七夕には金星に帰らねばなりません。
「近くにいるはずだったのに、本当はずっと遠かった」とリクとの心の距離をいうニノは悲しそうで、「泣く機能が欲しい」と言います。
せっかくニノと両想いになれたのに、ニノは金星に帰るのです。リクは落胆しました。
荒川河川敷開発計画を白紙にしたことで、高屋敷は更迭されました。
リクがニノと川で会っている時、河川敷にトラックが押し寄せます。無理に工事を進めようとするトラックです。
高屋敷は積を説得しようとしますが、失敗しました。積がトラックを強引に進めさせようとした時、川の中からニノとリクが戻ってくると、リクは父・積に土下座して「工事をやめてください」と頼みます。
リクは父親が唯一見に来てくれた授業参観の話をします。その時に作文でリクは父のような大人になりたいと言ったのですが、リクは母の形見の茶色のピンポン玉を父・積に渡すと「宝物は、もうたくさんできましたから」と言いました。河川敷の仲間のことです。
「宝物を失うことはつらい」と父・積は言うと、「やってみろ」と言ってトラックを撤収させました。父離れ、子離れの瞬間です。
高屋敷も村長のおかげでなんとかなりそうで、村長の正体を知らない積に、高屋敷は「仙人だ」と答えました。高屋敷と積の友情も復活しそうです。
夕方になり、ニノの旅立ちの時が来ました。みんなで記念写真を撮り、リクは金星の言葉でニノに愛の告白をすると、眉間に突起ができたニノの突起を押します。
ニノはランドセル型のロケットで旅立ちました。地上から飛び立って、空高くに飛んでいきます。
まだニノとの別れの悲しみの余韻にひたるリクに、星は「まあ、呑もうぜ」と声をかけました。

みんなの感想

ライターの感想

テレビドラマ版もあっての映画化。ですが、どうやらテレビドラマ版の再編集といった感じで、新たに加わったエピソードは「リクの母の思い出」らしいです。
なので、もしテレビドラマ版をぜんぶ見ている人にとっては、やや物足りない感じかもしれません。
いっぽう、テレビドラマ版を知らない人にとっては、最初若干戸惑いはするものの、この映画版だけでおおまかなストーリーが理解できます。
小栗旬と山田孝之がまさかの「二大へんなキャラ」。いや、まあ重要ポジションですけど。
ほんと、なんかちょいちょい村長がかっこいいこと言うんだよなあ。

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