「鴨川ホルモー」のネタバレあらすじ結末

鴨川ホルモーの紹介:2009年公開の日本映画。テレビドラマ『鹿男あをによし』などで人気の作家・万城目学のデビュー作を映画化した異色ドラマ。奇怪な祭り“ホルモー”の世界に身を投じた大学生の姿を、濃密かつ脱力な笑い満載で描き出す。

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予告動画

鴨川ホルモーの主な出演者

安倍明(山田孝之)、楠木ふみ(栗山千明)、高村幸一(濱田岳)、芦屋満(石田卓也)、早良京子(芦名星)、三好兄弟(斉藤祥太&斉藤慶太)、菅原真(荒川良々)、松永秀夫(渡部豪太)、紀野友之(藤間宇宙)、坂上麻人(梅林亮太)、上回生(オジンオズボーン)、上回生(OH-SE)、竜造寺富子(三村恭代)、立花美伽(佐藤めぐみ)、清森平(和田正人)、柿本赤人(趙珉和)、細川珠実(大谷英子)、ホルモー解説者(笑福亭鶴光)、居酒屋の店長(石橋蓮司)、鈴鬼(パパイヤ鈴木)、通りすがりの人物(甲本雅裕)

鴨川ホルモーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①京都大学に入った安倍は「京大青竜会」というあやしげなサークルに勧誘される。鼻に一目ぼれした京子が入会すると知った安倍はサークルに入り、帰国子女の高村も加わって10人の新入生が集まった。京大青竜会はホルモーという、オニを操って戦う競技をするサークルだった。 ②オニ語をマスターし安倍は戦いに臨むが、同サークルの芦屋が嫌いな安倍は、京子が芦屋と交際していると知ってショックを受ける。 ③2チームに分ける17条ホルモーを発議すると黒いオニが見え始めた安倍は極上のホルモーを披露し、黒いオニは消えた。

【起】- 鴨川ホルモーのあらすじ1

京都、五月。
京都三大祭りの一つ、葵祭。全てはここから始まりました。
二浪して京都大学に入学した安倍明は、ノリノリだったのは5月の初めまででした。金欠になった安倍は葵祭の牛車を曳くアルバイトをしますが、終日拘束されてバイト代は5500円です。
LAからの帰国子女の男性・高村と仲良くなった安倍は、京都大学三回生の菅原真と竜造寺富子から〝京大青竜会〟という怪しげなサークルの新歓コンパに誘われます。「宗教ではない」と言われるのですが、うさんくささ満載です。
しかし金欠の身の安倍にとっては、各サークルの新歓コンパはありがたいものでした。
1週間後、安倍は食費を浮かせるために〝京大青竜会〟のコンパに顔を出し、そこで運命の出会いをします。
居酒屋『べろべろばあ』に現れた女性・早良京子の鼻に、安倍は一目ぼれをしたのです。鼻フェチの安倍は早良京子の、高からず低からず、すっと通った気品のある鼻筋に惹かれました。
京子と再会したいと思っていた安倍は、歓迎会の直後にすぐ再会します。
午前1時半に賀茂川のそばで独り佇む京子が警官に職務質問され、交番に連れて行かれそうになったところを、安倍が声をかけます。
安倍の下宿が近くだったので「自転車を貸すから」と誘い、京子を部屋に誘いました。お茶とお菓子を出しておしゃべりした安倍は「ミラクルだ」と思います。
さらにミラクルは続き、安倍がトイレから出てくると、京子がベッドで寝ていました。安倍はどきどきしながらも、京子を起こさずに雑魚寝します。
翌朝、京子はいなくなっていましたが、置き手紙にお礼と「青竜会に参加するつもり」と書かれているのを見た安倍は、高村を誘って入会を決めました。
・安倍…京子の鼻目当てで入会を決める。二浪して入学。
・高村…LA帰りの帰国子女枠での入学。安倍と仲が良い。
・楠木ふみ…理学部、眼鏡と髪型が大木凡人に似ていると、安倍は思う
・早良京子…倉敷出身、一浪してガリ勉して入学
・芦屋満…現役で合格、将来は財務省の官僚になる予定らしい
・三好兄弟…双子の兄弟
(その他「松永」「紀野」「坂上」がいる)
集まった新入生を前に第499代会長の菅原は「ホルモーをするサークルだ」と言いました。
ホルモーという聞きなれない言葉を前に説明を乞う新入生に対し、菅原は「ホルモーは知るものにあらず、感ずるものなり」と説明にならない説明をします。
後日、青竜会の青い浴衣を着た三回生たちは「四条烏丸交差点の会」と称し、新入生を引き連れて参加しました。
『京都産業大学(玄武組)』『立命館大学(白虎隊)』『龍谷大学(フェニックス)』『京都大学(青竜会)』の4大学が一堂に会し、交差点で名乗りを上げた後、場所を移して宴会が始まります。
そこで初めて安倍らは、ホルモーの詳細を聞かされました。ホルモーは「オニ(鬼)」という「式神(呪術)」を使って争う競技の名で、1000年の歴史を誇るものでした。
「(オニを)見せて」と言う楠木に対し、菅原は「今は無理」と答えます。オニを見るにはオニ語を学ばねばならず、一回生のうちは見ることが叶わないとのことでした。
ではせめて、そのオニ語なるものを喋って証明して見せてくれと別の大学の学生が言い、三回生たちは披露します。 この映画を無料で観る

【承】- 鴨川ホルモーのあらすじ2

「武装せよ」=「ドゥ・フギュルウ」「突撃!」=「アギュリッピ」「つぶせ!」=「ゲロンチョリー」「負けるな、頑張れー!」=「カイマー シュル・ダイホーテェ! グェゲボー」
…大の大人が皆声を揃えて、振り付けありで同じ言語を叫ぶのを、安倍たちはぽかんとしながら見守ります。
変なことをしているという自覚を抱きながらも、「オニを見たい」という好奇心から、誰もやめることなく安倍たちは日々、オニ語習得に努めました。
光陰、矢のごとし。
12月8日、「吉田代替りの儀」が取り行われます。この儀式をもって新入生たちもオニに認められるわけですが、儀式の一部に伝統の舞いがあって、それは女人禁制でした。
境内に入った安倍たちに、「上回生3枚、一回生4枚」という声がかかります(注:衣服を脱ぐ枚数なのだが映画では明らかにされず)。
その声と共に手拍子を鳴らし、上回生たちはCMソング『レナウン娘』を歌いながら、服を脱いで踊ります。
♪ドライブウェイに春が来りゃ イェ・イェ・イェ イェイイェイ
ドライブウェイに春が来りゃ イェ・イェ・イェ イェイイェイ いいわぁ
レエナウーン、レナウン、レナウン、レナウン娘が
オシャレでシックなレナウン娘が
わんさか わんさか わんさか わんさか
イェイ イェイ イェイ イェーイ♪
最初は呆気にとられた安倍や芦屋も、菅原に「それでも日本男児か」と促されて服を脱ぎながら踊り始めました。夏、秋、冬と4番まで歌う頃には男性陣は皆全裸になり、股間は觔斗雲(きんとうん)みたいなマークで隠されています。
複数のトランクスが空を舞い、一同が踊り終わると「神々は喜んでおられる。我々の酔狂は認められた」と菅原が言いました。あと32秒後に女性陣が到着するというので、皆急いで服を着ますが、予定より到着が早く京子の悲鳴が聞こえます。
そして、その時から一回生にもオニが見え始めました。オニは身長20cmほどの高さの、茶巾絞り(蒸したり茹でたりした材料を布巾に包んで絞り、絞り目をつけたもの)の顔に福耳がついた二足歩行の小人です。
そのオニが何百という単位で、安倍たちを囲んでいました。
…二回生に進学した頃には、安倍たちもオニの使い手としてだいぶ慣れてきました。高村は髪の毛を伸ばして長髪にしています。
いよいよ初陣となる「第500回間ホルモー」が行なわれることになりました。名称が長いということで、居酒屋『べろべろばあ』の店長(実は京大青竜会のOB)が「鴨川ホルモー」と名付けます。
初陣は「六月三日亥の刻(午後10時前後) 立命館衣笠キャンパスニテ」というお触れがメールで流れました。OBに向けてネット中継もされており、解説者・笑福亭鶴光と司会者・澤武博之が中継します。
京大青竜会は10連敗中でした。
ホルモーは1チーム10名で構成され、各人100匹のオニを使って戦います。オニは攻撃されると顔の絞りの部分がへこんでいき、完全にへこむと消滅しますが、その前にレーズンを与えると回復します。
攻撃部隊と(レーズン)補給部隊の編成は自由ですが、おおむね女性陣が補給部隊を務めます。「オニの全滅」あるいは「使い手の降参」によって勝敗が決まります。

【転】- 鴨川ホルモーのあらすじ3

戦闘が始まると、オニたちは土中から棍棒などの武器を取り出し、戦い始めました。使い手の指示によって動きます。
芦屋の戦闘力は群を抜いていました。それに対して初の戦いにパニックになった高村は、オニ語の命令を間違えてしまいます。安倍が京子らの救援隊の援護を優先したため、高村のオニは全滅しました。
オニを全滅させた高村は失禁し、自分の意思とは無関係に息を吸い込んで、「ホルモオオオォォォーッゥ!」と叫びます。この時初めて安倍らは、競技名の由来を知りました。
優勢だった京大青竜会ですが、高村が降参したことで負けが決まります。安倍と芦屋が揉めて掴み合いの喧嘩になりました。高村は落胆して帰ります。
芦屋と喧嘩して以来、例会に参加しない安倍宅を、菅原と楠木が訪問しました。楠木は安倍宅の冷蔵庫を勝手に開き、大量のあんぱんが詰められているのを見ます。
降参した高村には何らかの懲罰が下される筈なので、様子を見に行って欲しいと安倍は菅原に頼まれて、高村の住む百万遍寮に行きました。
そこには長髪をちょんまげに結った高村がいました。高村は「織田信長とおソロだし」とまんざらでもない様子で、敗戦から立ち直っています。
次の週、京都産業大学の戦いがあると、高村が言いました。その際、京子と芦屋がずいぶん前から付き合っていて、周知の中だと知った安倍は、失恋にうちのめされました。数日間「物忌中」と称し、安倍は下宿に引きこもります。
失恋の痛手と、好きだった京子がよりにもよって天敵の芦屋と交際しているという事実を前に、安倍は打ちのめされます。昼の2時ごろひそかに楠木があんぱんを差し入れましたが、安倍は高村だと思っていました。
「9人で戦った京都産業大学との戦いは、芦屋の大活躍で圧勝だった」と報告する高村に、安倍は「京大青竜会をやめたい」と言います。京子に片思いしていたことを安倍は高村に告げ、高村はもっと早くに相談してくれたらと言いました。はたから見るとホモの痴話喧嘩に見えます。
安倍が京大青竜会を辞めたいと告げると、菅原は「途中で辞めるとオニがストーカーになる」と言いました。代替りの儀の前に辞めるというのはオニとの契約を破ることになるので、寝ても起きてもオニに付きまとわれるそうです。
京大青竜会を辞めたい、ホルモーを辞めたいわけではなく「芦屋と一緒のチームで戦いたくない」と言う安倍に、菅原は「総則17条(17条ホルモー)」という特別規約があると明かしました。基本的には1チーム10人で戦うホルモーを、各校のチームを5人×2チームと分ける特別ルールが存在するのです。
但しこれには5名の賛同者が必要でした。安倍は高村に三好兄弟の説得を頼み、意外にも楠木が賛同したため17条ホルモーが実現します。
しかしこれには大きな落とし穴がありました。安倍はじめ発動した人たち全員は、京都大学の上に黒い雲が立ち込めるのを見ます。さらに家の中で、黒いオニが何かを虐殺する怖い光景を見せられました。
17条ホルモーを発議した者は、「地獄の尻の栓」を抜いたも同然、信賞必罰(功績があれば賞を与え、罪があれば罰を与える)で黒いオニが見えるようになったのです。
回避する方法はたった1つ、「神々が納得するような極上のホルモーを披露すること」でした。安倍は、京大青竜会の2チームで紅白戦を開催し、そこで極上のホルモーをと考えます。

【結】- 鴨川ホルモーのあらすじ4

そんな頃、安倍の家に京子がやってきました。前回家に寄った夜は、芦屋に告白して振られた日だったと京子は言い、芦屋には当時付き合っている彼女がいたことを告げます。
京子は安倍が自分を好きだと気づいており、安倍の気持ちを、元カノに未練たらたらの芦屋との恋の駆け引きに利用していました。
「謝りたかった」と言って握手を求める京子の手を取った安倍は、車でやってきた芦屋に「ストーカー野郎」と罵られ、殴られます。完璧な誤解でした。
芦屋が京子を連れて去った後、楠木が自転車でやって来て、安倍は「お前が芦屋を呼んだのか」と怒ります。楠木が芦屋を好きだと誤解した安倍に対し、楠木は「私が好きなのは、安倍、お前だ」と言って去り、安倍は思ってもみなかった事態に驚きます。楠木のつっけんどんな態度は安倍を好きだったからなのですが、安倍は単純に楠木に嫌われているのだと思っていました。(ちなみに、芦屋を呼び出したのは京子で、またもや恋の駆け引きに安倍を利用していた)
臨時ホルモー(17条ホルモー)が開催されます。神々を感動させるホルモーをと思いながらも、安倍は具体的に何をどうすればよいのか分かりません。
試合はまたも高村がピンチに陥りました(ピンチになっただけで、全滅はしていない)。芦屋は次のターゲットを安倍に据え、徹底的に叩くつもりです。
恋の鞘当てに何度も安倍を利用する京子に怒った楠木ふみは、「自己中オンナをフルボッコにする」と言って通常任務(救援部隊)を放棄すると宣言し、京子のオニに攻撃を開始しました。京子は逃げ、戦いは場外乱闘にもつれこみます。
京子が謝罪したので楠木は許し(だから京子の部隊は全滅していない)、安倍と芦屋が戦うところへ楠木部隊が乱入しました。
楠木は登場すると芦屋のオニにレーズンを補給し(敵に塩を送った)、その上で攻撃します。
芦屋のオニは全滅しましたが、芦屋は「ホルモー」と言いそうになるのを我慢したため、京大の上に漂っている大きな黒いオニが怒って膨張し始めました。安倍がタックルして芦屋にホルモーと言わせますが、オニの怒りはおさまりません。
巨大化した黒オニは爆発し、大量の白いオニになります。
試合は「安倍がオニを使役する者(芦屋)に直接触れた」ことで反則負けになりますが、安倍と芦屋は固い握手を交わしました。安倍は17条ホルモー発議を取り下げます。
黒オニの爆発で眼鏡が割れた楠木に、安倍は「コンタクトにしろよ、その方がずっといい。ずっと…可愛い」と言いました。
…年は改まり、安倍たちは三回生になります。菅原や竜造寺は社会人になっていました。
芦屋と京子は腐れ縁で、別れては復縁を繰り返しています。
安倍はサークル勧誘のチラシを、葵祭のアルバイトに参加した京都大学一年生に配ります。「全てはここから始まった」と思いながら。
休みの日、自転車に乗った安倍に、眼鏡からコンタクトにかえ、髪を伸ばした楠木が「アイギュウ ピッピキピー(我に続け)」と言いました。
(エンド後)青い浴衣姿で横断歩道を通る安倍、高村、三好兄弟、楠木の5人(ビートルズの『アビイ・ロード』のアルバムジャケットのパロディであり、原作本『鴨川ホルモー』の表紙のデザインでもある)
※本作品において赤十字マークの御用がございました。日本赤十字社をはじめとする関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。

みんなの感想

ライターの感想

ゆるい。ゆるい笑いの作品。
今作品の最大の見どころはなんといっても「オニ」なんだろうが、これがなかなか出てこない!
最初の1時間くらい、肝腎のオニが出てこないという…いやほんとに。
それもその筈、本作品のテーマはオニではなく、大学生の青春物語だもん。京子へ片思いする安倍、高村との友情、ライバル芦屋との諍い、楠木のひそかな恋慕。
そこへプラスアルファとしてオニが加わるという。
原作にはほとんど忠実。原作では「他大学を巻き込んでの戦いで勝ち残った京都大学の両チームが戦う」という設定が、映画では「いきなり紅白戦」という違いはあれど、ほぼ同じ。
すべてが終わってから「50年置きに17条ホルモーがなぜか言い出され、言い出す奴は必ず〝安倍〟で、そいつがOBの会長を務める」という設定も削られていた。
だから居酒屋『べろべろばあ』の石橋蓮司も、苗字は明かされないまま(原作は安倍)。
対照的に「原作ではオニ語なるものに触れられず」だが、映画では振り付けありでオニ語を披露。これはよかった。

    タカシ2006さんの感想

    立花 美伽は浄土真宗の龍谷大学なのに、ホルモーみたいな摩訶不思議なことをしてる、たぶんホルモーの世界では他力自力聖道うんぬんかんぬんややこしいのを緩かった大谷光瑞さまが法規をなんとか変えてくれたんだろうな

    それか親鸞さま自身がホルモーの達人で弟子たちや子孫に受け継がれていたりして

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