「ある優しき殺人者の記録」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

ある優しき殺人者の記録の紹介:2014年公開の日本&韓国合作映画。『ノロイ』『カルト』などドキュメンタリー風のホラー作品を多く手がける白石晃士監督が、POV方式を用いたサスペンス・スリラー。18人殺したとの疑いがかけられる容疑者に呼び出された女性ジャーナリストらが撮影した凄惨な現場を映し出す。

ある優しき殺人者の記録の主な出演者

パク・サンジュン(ヨン・ジェウク)、キム・ソヨン(キム・コッビ)、田代正嗣(白石晃士)、凌太(米村亮太朗)、ツカサ(葵つかさ)

ある優しき殺人者の記録のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①女性ジャーナリストのソヨンに、幼馴染みの連続殺人犯・サンジュンが取材を要求する。日本人カメラマンを指定し、さらに撮影を止めてはならないという条件の下でソヨンは取材する。 ②サンジュンの連続殺人は、幼少期に死んだ少女・ユンジンを生き返らせるためだと聞かされる。神様の啓示が聞こえ、サンジュンはその通りに実行したのだと言う。 ③信じないソヨンだがカメラの前で次々に奇跡が起こり、次第に信じはじめる。目標到達の27人目のカップルが現れて、ソヨンは驚く。 ④しかし実際に殺すべき26人目、27人目はソヨンとサンジュンだった。2人が死んだ瞬間に奇跡が起こり、ユンジンと他の人物は皆、生き返った。

【起】- ある優しき殺人者の記録のあらすじ1

韓国。
キム・ソヨンは若い韓国人の女性ジャーナリストです。普段は出版社で雑誌の記事を書いています。
ある日、ソヨンの元に1本の電話がありました。それはソヨンの幼馴染みでもあり、現在逃走中の殺人犯の男・サンジュンからでした。
パク・サンジュンは幼い頃は、とても優しい男の子でした。しかし10歳の時の悲しい出来事がきっかけで精神のバランスを崩し、サンジュンは施設に収容されます。
以来、ずっとサンジュンとソヨンは疎遠で、音信不通でした。サンジュンはずっと障害者施設に隔離されたままです。
しかしサンジュンは今年の1月に障害者施設を脱走し、1月14日に57歳の男性を、さらにその後カンナム市でカップルを殺害しました。捨てられたナイフから、犯行はサンジュンのものと断定されます。
そして現在、サンジュンは18人もの人間を殺害した容疑で、指名手配されていました。
そのサンジュンが、ソヨンに電話をかけてきたのです。驚くソヨンに、犯行を認めたサンジュンは「犯行には訳がある。取材しないか」と声をかけました。取材にサンジュンはいくつか条件をつけます。
条件とは「日本人のカメラマンを同行させること」「絶対に、何があってもそのカメラマンに一部始終を撮影させること」「カメラを止めないこと」、それらを告げた後、ソヨンと落ち合う場所を決めました。
約束の日、ソヨンは日本人カメラマン・田代と共に指定された場所に行くと、カメラを回し始めます。ソヨンがリポーターを務め、サンジュンの指名手配が貼られた下町の一角で立っていました。
そこへ、ソヨンの携帯に電話が入ります。着信の相手はサンジュンで、条件をクリアしているか聞いた後、路地から出て右へ進めと指示しました。辿り着いたところは、廃墟と化したマンションです。
そこはクムリ・マンションといい、取り壊し直前といった状態で、立ち入り禁止のテープが張り巡らされていました。
マンションの502号室に入れと指示されたソヨンと田代は、階段をあがります。
502号室の前まで来た時、フードを被った男がナイフを持ってソヨンを脅しました。それがサンジュンです。
警察を連れてきていないか警戒するサンジュンに、「疑うなら帰る」とソヨンは言いました。その言葉に納得したサンジュンは、フードを取ります。サンジュンは27歳の若い男でした。
田代とソヨンを部屋に入れると、サンジュンはナイフで脅しながら2人の携帯を回収します。そしてソヨンには椅子に座るよう命じ、田代には絶対にカメラを止めるなと命令しました。

【承】- ある優しき殺人者の記録のあらすじ2

ソヨンは「眠れているか」「寒くないか」とサンジュンを心配し、差し入れの携帯カイロを渡します。サンジュンは生まれて初めてカイロを見たので、やたらにおいをかぎました。ソヨンは「振るとあたたかくなる」と説明します。
サンジュンは少し前から、このマンションの部屋で寝泊まりしていました。ソヨンは取材を始めます。
驚くべきことに、18人を殺害した容疑で指名手配されているサンジュンは「本当は25人殺した」と言いました。漢江に沈めた遺体が、まだ上がっていないのだそうです。
サンジュンはカメラの前で、なぜ25人を殺したのかを話し始めました。それは、ソヨンとも密接に関係がある、と前置きします。
サンジュンとソヨンは幼馴染みですが、もう1人、少女・ユンジンもサンジュンとソヨンといつも一緒に遊んでいました。しかしユンジンは、サンジュンとソヨンが10歳の時に、2人の目の前で車に轢かれて亡くなります。サンジュンが精神のバランスを崩したのは、ユンジンの事故のせいでした。
ユンジンが死んだ時、偶然ですがユンジンの家でホームビデオカメラで撮影しており、事故の一部始終が映されていました。「だるまさんが転んだ」という遊びをしている時に、暴走した車がサンジュンらめがけて突っ込み、事故が起きたのです。
事故の後、誰にも見せたくないと思ったサンジュンは、そのVTRをソヨンたちと一緒に遊んだ秘密基地の空き地に埋めました。
それ以来、サンジュンは「神様の声」が聞こえるようになったと言います。…と、ここでソヨンが少しヒキますが、まあとにかく聞けとサンジュンがとりなします。
世間的には「サンジュンがおかしくなった」とされ、それでサンジュンは施設に入ったわけですが、サンジュンは「自分は正常だ」と言います。妄想ではないのだと主張しました。
その神様の声は、サンジュンに「27歳になった時に27人を殺せば、ユンジンが生き返る」と何回も何十回も何百回も語りかけたのだそうです。
…今までに25人殺して、あと2人…ということは、自分たちを殺すのか? そうソヨンたちは一瞬思いました。それを先読みしたサンジュンが否定します。
『素晴しき哉、人生』という映画を見たことがないかと、サンジュンはソヨンに聞きます。ソヨンは見たことがありません。
その映画を見て感動したサンジュンは「ユンジンが生き返る様子を撮影して、記録に残したい」と思ったのだそうです。それが、カメラマンを呼んだ理由でした。

【転】- ある優しき殺人者の記録のあらすじ3

「ユンジン1人のために、27人もの人を殺してもいいのか」とソヨンが聞きます。それに対してサンジュンは「全てを終えた時、殺した人たちも全員蘇ると、神様が言った」と言いました。
それまでは神様に指示された通り、サンジュンは計画を行なっていました。殺す相手も逃げる方法も、すべて神様が指示してくれたそうです。
しかしあと2人になった時、サンジュンは急いだため神様のお告げを聞かないまま、手近にいたカップルを見つけて捕まえました。その直後に、神の啓示がありました。
神の啓示とは、カップルが持っていた雑誌からで、その雑誌の中にソヨンの記事が掲載されていました。つまりソヨンを呼べという意味です。
そしてソヨンの記事の行頭を拾って読むと「日本人の愛」「若い男と女」「19日15時40分32秒」「クムリ502」「首にアザのある2人を殺せ」とありました。
その少し前からクムリマンションで寝起きしていたサンジュンは、お告げ通りに19日の15:40の32秒に、首にアザがある愛し合う日本人カップルを殺そうと決めます。
19日とは今日でした。サンジュンは、待っていればこの部屋に、殺すべき日本人が来るだろうと言います。
ちなみに、神の啓示がある前にサンジュンが捕まえた韓国人カップルは、別の部屋で手足を拘束され、半殺しの目に遭っていました。
話を聞いたソヨンは「こじつけだ」と言います。サンジュンは「とにかく待て」と命令しました。
ソヨンの携帯に、出版社関係のユノから着信があります。ナイフで脅しながら、サンジュンはソヨンに「電話に出ろ」と言いました。
ユノは打ち合わせの話のために電話をかけてきていましたが、電波の状態が悪く、音が途絶えがちです。音が次第にとぎれ、「ふたり」「ころせ」と聞こえました。これにはソヨンも田代も驚きます。
時間が近づき、ソヨンを後ろ手に縛ったサンジュンは、隣の部屋に拘束しているカップルを先に始末しようとしました。首の骨を折って殺そうとするサンジュンを見て、ソヨンは止めてと泣きます。
その時、玄関付近から物音がしました。「物陰に隠れておき、合図があれば日本人2人に声をかけろ」とサンジュンは田代に指示します。
玄関から、頭を金髪に染めた凌太とミニスカートのツカサが入ってきました。凌太とツカサは新婚旅行で韓国に来ており、たまたまこのクムリ・マンションを見つけて入ってきたのです。
カメラマンの田代を見て「何撮ってんだよ」とキレた凌太に、サンジュンがバットで殴りかかりました。凌太はポケットからナイフを出して応戦します。

【結】- ある優しき殺人者の記録のあらすじ4

手の甲を刺されたサンジュンですが、凌太に勝ちました。ツカサが凌太を心配する様子を見て、「愛がある」とサンジュンは満足します。
田代を脅して2人を縛らせると、サンジュンは田代に感想を聞きました。
「超常現象を取材したことがある」と言った田代は「今回のも神だと思う」と答えます。
サンジュンは田代を通訳に使い、凌太とツカサに説明しました。「今から殺すけど、必ず蘇ると言え」と言います。横で縛られているソヨンは、否定的でした。
サンジュンは「今からツカサを犯すから、止めたかったらロープで首を吊って死ね」と凌太に言います。しかし案に相違して凌太は「やってみろよ」と挑発しました。さらには「童貞なんだろが。やってみろよ」と言い出す始末です。
凌太とツカサのカップルは、そういったスリルを求めている嫌いがありました。
なりゆきでサンジュンは、ツカサを犯さねばならなくなります。ソヨンは横で「そんなことしたら軽蔑する」と言いますが、サンジュンはツカサをレイプしました。どさくさまぎれで田代はソヨンの手足の拘束を解き、ツカサはサンジュンの右耳を食いちぎります。
乱闘の際、サンジュンの首の後ろに直径3cmほどの痣があるのが見えました。それを指摘したソヨンは、自分にもアザがあると言って見せます。凌太とツカサにはありませんでした。
死ぬべきなのは自分とサンジュンなのではないかと、ソヨンは言います。サンジュンはショックを受け、横で興奮した凌太とツカサが立ったまま交わり始めます。
凌太はナイフでソヨンを刺し、さらにサンジュンにナイフを向けると、首を吊らせようとしました。興奮した凌太は、田代も刺します。
ソヨンは包丁でツカサの首を切り、ツカサもソヨンを刺します。田代が凌太の後頭部に肉切り包丁を振りおろしました。要するに、殺し合いが始まりました。
ツカサは息絶えます。凌太はソヨンを刺し、その凌太をサンジュンが撲殺しました。瀕死のソヨンは「明るい場所へ連れて行って」と言い、サンジュンはドアを開けて外に連れ出します。
「生き返ったら、映画を見に行こうね」と言って、ソヨンは死にました。同じ頃、田代も息を引き取ります。
サンジュンが代わりにカメラを持ち、屋上から投身自殺しました。屋上を撮影したカメラに、雲が渦を巻いてタコの触手のようなものが近づくのが映ります。
次の瞬間、サンジュンは1996年12月24日にワープしました。クムリ・マンションはユンジンの家の近くにあります。
幼いソヨンとユンジンがいました。交通事故が目の前で起きそうになり、サンジュンがかばって車に撥ねられます。
…カメラは再びワープし、2014年の新年の路上に落ちました。そこではサンジュンもソヨンもユンジンも生きており、サンジュンとユンジンは幸福そうなカップルです。
3人は楽しそうに道を歩いていきました。

みんなの感想

ライターの感想

とにかく驚くべきは、これすべて長回し! ずっと続いている!
けっこう、手前の時点で「神様発言」が出てくるもんだから、まずは引く。ほんと。
そしたら、ソヨンもいっしょになって「ひいてる」ので、ちょっとリアリティあるというか。
途中から「うわ、なんじゃその路線」と思いはするものの、わけ判らないながら、ついつい見ちゃう。
なぜに、なぜにサンジュンを挑発するの、凌太クン! うん、たぶんサンジュンは童貞だと思うけどさ。
しかも、そのあと凌太はツカサと横でヤッてるし。このへんのほうが「神様発言」よりも、よほどひいた(笑)。
あー、でも、いそう、こんな奴…とは思わせてくれる。
27人を殺害しろと言われて、それを実行したから奇跡が起きたんだよね。
…でも、本当は27人以上、死んでるよね。あれれ?

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