「ほんとにあった!呪いのビデオ リング編」のネタバレあらすじ結末

ほんとにあった!呪いのビデオ リング編の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオ「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズの2003年にリリースされた番外編。「消えろ」という不気味な声が何気なく撮影したビデオに入り、映っていた友人が自殺したと言う投稿が相次ぎ、スタッフらはその謎を解明すべく奔走するが…。構成/演出/撮影/編集は「自殺霊」の坂本一雪と1999年PFF準グランプリ「風は吹くだろう」の共同監督近藤太。監修/ナレーションは中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ リング編の主な出演者

レポーター/北川さおり、スタッフ:カメラマン/坂本一雪、演出補/横田直幸、ナレーション/中村義洋、他

ほんとにあった!呪いのビデオ リング編のネタバレあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ リング編のあらすじ1

※字幕「本作では、出演しているご本人もしくはご遺族から希望があった場合のみ、モザイク等の処理を行っております」

2002年11月5日。
茨城在住の投稿者村上賢一はレポーターの北川さおりに、問題のビデオは友人の誕生パーティーを撮影したもので確認すらしなかったが、先月10日、そのビデオに映っていた友人が突然焼身自殺を遂げ、事情聴取もされたが全く理由が思い当たらなかったと。しかし先日、ふと問題の映像を見て「消えろ」と言う低い男の声が入っているのに気づいたのだと話します。
問題映像では、アパートの部屋のパーティーで盛り上がる中、かなり明確に「キ エ ロ(消えろ)」と言う言葉が聞き取れます。
自殺現場は、交通量の多い広い道路が走るトンネルの地下道で、彼はその中程にある人の身長ほどの白い部分を示し、黒焦げだったが近所の人が洗ったらしいと言い、北川も新しい分、生々しいと眉を顰めます。

しかしその取材直後に届いた投稿ビデオにも、同様の異変が起きていると知り、スタッフたちは急ぎ取材に向かいます。
投稿者藤井さやかは、ビデオは初対面のチャット仲間とオフ会をした際のボーリング大会を撮ったもので、低い男の声で「消えろ」と入っていて、その3週間後、突然1人がチャットに来なくなり、他のメンバーから新聞に自殺の記事が載ってたと言われ、理由も思い当らず驚いたと話します。その直前北川は、自殺現場となった橋を見に行きますが、一級河川に掛かる大きな橋で、その中程を指差し、あのあたりですかねぇと眉を顰めます。
2本のビデオの共通点は「消えろ」と言う男の声と映っているメンバーの突然の自殺、そしてもう1点、撮影日が同じ9月22日だという事でした。北川は、彼女に村上の写真を見せて事情を話しますが、全く心当たりがないと言われます。
問題の映像は、ボーリング場で楽しく盛り上がる中、投稿者がカメラに向かってWピースをした瞬間、「キ エ ロ(消えろ)」と言う言葉が聞き取れます。
スタッフは2人の投稿者を引き合わせ、双方の撮影現場に行ってもらい話を聞きますが、どちらも何も感じない、心当たりがないという話で終わります。
しかしその直後から、同じ異変が起こったという投稿が続々と届き、合計15本となった時点で、その現象が全国各地で起こっている事は判明するものの、3点以外の共通点は無く、北川は演出補の横田直幸始めスタッフらと共に頭を抱えます。

ところが、声と撮影日は同じだが誰も亡くなっていないという16本目のビデオが届き、早速スタッフは投稿者下川智之(仮名)の自宅を訪ね話を聞きます。
問題映像は、9月22日、彼の父親が購入した別荘予定地を家族で見に行った際、「消えろ」と言う男の声が入っていたというもので、彼は、声には驚いたがその後何も起こってないと明るく話します。
そこで北川が事情を話し始めますが、共通点となる撮影日と声の件のみ伝えたところで横田が、死亡者が出てない以上不安を煽るのはどうかと止め、後日改めて彼の家族と共に取材させてもらう約束をし、引き上げます。

しかしその直後、7番目の投稿者である安藤晃一から、投稿した問題ビデオの新たな異変に気づいたと連絡があり、早速北川とスタッフは彼の自宅を訪ね話を聞きます。
安藤は、ビデオに入るカラーのノイズを指し、人影や顔が見えると言い、スタッフたちに映して見せます。
それは彼の小型テレビでは納得し難いものでしたが、制作室で30%のスロー再生し、画面を180度回転させたところではっきりと男性らしき顔が浮かび上がるものでした。
そのノイズは15本全てに入り、顔の角度や人数はまちまちですが、大よそ1人の男性の顔らしきモノでした。
また下川のビデオにも件のノイズが入っていたため、スタッフは急ぎ下川家に向かいます。

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ リング編のあらすじ2

取材に応じた下川の家族は、陽気な父親正幸(仮名)と控えめな母親晴子(仮名)で、スタッフを明るく出迎えますが、事情を説明し映っている誰かが自殺すると言ってもなかなか信じません。
そこで、北川が言葉を濁しつつも「撮影日と声とノイズが揃っている以上、映っている誰かのうち1人が亡くなる可能性がある」しかも「15本全て例外無く」と言い切った途端顔を曇らせ、現地での取材にも難色を示し、また父親は、「まだお亡くなりになってない」と言う北川の言葉尻を捉えて「”まだ”ってね、あんた」と突っかかり、「取材取材って、マスコミの暴力じゃないか!」と怒り始めます。
問題映像には、山間部を見下ろす別荘予定地で、父親が全身で示しながら陽気に別荘のビジョンを話す中、ノイズと「キ エ ロ(消えろ)」と言う言葉が入っています。

その取材直後、一家はスタッフの車で夜明け前に件の別荘予定地に到着します。後部座席で熟睡していた父親は智之に起こされますが嫌な顔もせず、地元の不動産屋に出物があったら紹介してと頼んでおいた、家族は遠いと言うが、こういうとこで星が見えて、年取るとそういうのがいいんだと穏やかに話していました。
けれど手がかりは無く、スタッフと一家は地元の図書館でその土地を調べ、現場にほど近いいわくつきだというダムへと向かいます。
一同はダムの水辺まで歩き、水際で話を続けますが、父親によれば、そのダムでは以前一家心中があり、4人が体を紐で縛り水の中に立ったまま浮いてたという噂だと話し、また調査によればそのダムには村が沈んでいるという事実も判明します。
北川は何とか調査したいと呟きますが、父親に当時を知る者は少なく難しいと言われます。
夜になり一同は下川家に戻り、父親は世話になったし納得したと言い、母親も疲れ果て取材を終わらせようとしますが、智之は憮然として「でも(これから)、3人のうち誰かが死ぬんですよね?」と繰り返し、ついには「なんであんな場所に別荘買う気になったんだよ!」と父親を責めてケンカになりかけ、「原因がノイズなら実際にビデオの分析をした人(投稿者安藤)に会いたい」と言い出し、遠方を理由にスタッフが渋ると父親が「だから信用できないんだ!」と怒りだしたため、横田が「ならば明日、会いに行きましょう」と言い場を納めます。

しかし翌日、北川は待ち合わせ場所に現れず携帯も通じないため、スタッフはとりあえず下川家に向かいますが、家には人気が無く玄関も開いたままだったため、万が一を思い、家の中へと入って行きます。
一家は不在で、なぜか財布も携帯も入ったままの北川のカバンが置き去りにされ、キッチンには「親戚が亡くなったため出掛けるが、取材陣が来たらそう伝えてくれ」と言う趣旨の祖父宛ての置手紙と昼飯代が置いてあり、奥から一家の祖父政文(仮名)が不安そうに現れます。
けれど説明しても話がかみ合わないうちに電話が入り、祖父が応対に出ます。相手は一家の誰かのようでしたが、横田が出ると切れてしまいます。
横田は、親戚の死亡を祖父が知らないのはおかしい、置手紙は単なる口裏合わせで、下川一家と北川が安藤の元に向かったのでは?と推測し急行します。
が、スタッフの車が高速を走っている最中、北川の携帯に彼女本人から、実は下川一家に連れ去られ、特急電車で栃木の安藤宅に向かっているとの連絡があります。スタッフたちは急遽高速を降り特急を追うものの間に合わず、安藤宅前で待ち伏せすることに。

その頃北川は、スタッフの車を車内から確認した旨、トイレに隠れてビデオに記録しますが、完全に監視下に置かれているようでした。
途中の食堂では「ハエだって自由なのに拉致られてます…どこに連れてかれるんでしょうか?」と小声で漏らす彼女の正面では、智之と父親が釜飯を頬張っていました。
その後、スタッフが安藤宅近くで待機中に北川本人から、安藤宅の記憶が曖昧で、迷った挙句駅前の民宿に入ったと連絡があります。

旅館では、一家は浴衣で、北川は疲れ果てた様子で、スタッフの到着を待っていました。
横田がイラつきながらも事情を聞くと、父親と智之は、真実が知りたかった、そもそも投稿者が解析したというのもおかしいし、映像制作、心霊ビデオの専門家によるヤラセで、安藤とグルなのでは?と言う不信感からの行動だと憤慨した様子で話します。
横田は、そもそも変なモノが映ってる、調べてくれと投稿してきたのは智之で、確かに映像制作は仕事だが下川一家を騙してもなんの利も無く、勝手な事をされては困ると声を荒げ、最終的には疲れ切った北川の取り成しで、翌日揃って、安藤宅を訪問するという事で双方納得します。

その後、一家は旅行気分で寛いでいましたが、スタッフはその隣に部屋を取り、北川の事情(愚痴)を聞きます。
曰く、彼女は一家に呼び出され、スタッフは先発隊で行ってるからと急かされ、カバンを持ち出す間もなく、サンダル履きで強引に連れ出され、安藤宅を知らないと言っても行けば思い出すと強引に電車に乗せられた、携帯が無い事も途中何度も言ったのに、車中で初めて聞き入れられたためずっと連絡が取れなかったのだと。その間、北川に許されたのは少々のビデオ撮影のみで、合間に隙を見ては撮影したビデオが流れます。

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ リング編のあらすじ3

翌日、スタッフと下川一家は安藤宅を訪ね、件のビデオの解析結果と説明を聞き納得します。
安藤の部屋は本に囲まれサブカルや映像の専門的な知識に長けている様子で、彼自身、問題映像に映っていた友人を亡くしている事から、下川一家に同情的でした。その後、一同が食事中、母親の携帯に祖父が倒れたと連絡があり、急ぎ下川宅に戻る事に。
祖父は思いのほか元気な様子で、原因は持病の貧血で大したことじゃないと話す中、突然「そう言えばあの緑の帽子のスタッフは?」と言い出します。
祖父は、そのスタッフは初訪問の際にもいたし、北川が拉致られたあの日にもいて、奥に歩いて行ったと話しますが、スタッフには全く心当たりがありません。
けれど、その男の様子を聞いたカメラマンの坂本一雪は何か思い当ったようで、制作室で取材テープを丹念に見直した結果、その所々に男と思しき人影が映っていた事が判明します。男はほとんどが立ち姿でしたが、北川と一家がダムの水辺に向かって歩いている時だけ、彼らを導くように草むらを歩く姿が映っていました。

スタッフは一家と共に、再びダムの水辺に向かいますが、その時、その水辺を見下ろす上の道に男が現れ、一同が狼狽えるうち消えます。
一同は急ぎ車に乗り込み男を探すうち、トンネルの出口の階段付近にいるのを発見、その階段は草木で覆われトンネル上の未舗装で危険な山道に続いており、その先で男を見かけますが取り逃がします。
過酷な山道では横田が転倒し脱落、下川家の母親と共に出口の道路で待機となり、北川とカメラマン、智之と父親は再び男を追跡します。
やがて男は川沿いの山道に現れ、一同が川沿いを追ううち、川べりに建つ巨大な廃屋へと辿り着きます。その廃墟は病院跡のようでしたが、その先は広い講堂で、一同はそこに暮らしていたであろう人々の痕跡に圧倒され、講堂内で座り込み肩を落とします。
北川は疲弊し打ちひしがれてはいましたが、今一度全てを整理する必要がある、ある意味収穫だったと漏らします。
取材ではそれ以上の結果は得られず、一同はトンネル入口の階段に集合して帰途につき、その後しばらくは何事も起りませんでした。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ リング編のあらすじ4

2002年12月8日。
下川の父親が原因不明の病で入院したと聞き、北川とスタッフは病院への潜入取材を試みますが、智之に取材を拒否されます。確かに父親は初めて別荘予定地に同行したあの日も一人熟睡し、安藤宅への訪問後に入った料理屋でも「(料理の)味が判らない」とこぼすなど病の兆候があったようにも思われました。
そして後日、智之から1本のビデオテープが送られていきます。
添えられた手紙には、父親正幸の訃報と、その死が入院先での飛び降り自殺だった事、ビデオを送ったのは正幸の遺言であった事、さらにやはり呪いからは逃げられなかった、取材はこれきりにしてほしいという衝撃的な内容が記されていました。

あの取材以降、正幸は、急速に五感と平衡感覚に支障をきたして入院となり、家族への遺書を遺し、その中のスタッフに宛ての部分が公開されます。
「今回の取材ビデオは、最後まで完成させてください。私たちと同じようなビデオを撮ってしまった人たちのために、何かの役に立つかもしれないと考えるからです。だから、ケンカ腰になった事や北川さんを連れて行ったことも含め、自分たちの行動を全てありのまま見せてください」
「病状は急速に悪化し、身体がほとんど動かなかったにも拘らず、彼は病室の窓から転落して死亡した。病気を苦にしての故意なのか、感覚マヒによる事故なのかは不明のままだが、家族は自殺に思えてならないという」と、ナレーションが入ります。
問題のビデオは、病室のベッドに横たわり、無言で宙を見つめる正幸を撮影したものでした。
「皆さんもビデオカメラを回す以上は、いかなる事態が起こってもよいだけの覚悟を決めてから、録画スイッチを押す事をお奨めする」とナレーションが入ります。

みんなの感想

ライターの感想

レポーターの北川さおり、「疾走!」の演出補横田直幸などが投稿者に翻弄され大活躍する、いわゆる”サスペンス追跡取材ものロードムービー”といった感じで、ビデオに潜む2重3重のキーワードが徐々に解明されていくため、何度も巻き戻して見たくなる作品です。
問題の”帽子の男”が水辺にもいたとなった時、ほらね!やっぱり!と思ったんですが、水際にいた黒っぽい釣り人のような人影はいじられずじまい。え?!あれって違うんですか?!
あまり怖くはありませんが、同シリーズの「~THE MOVIE 1、2」(白石晃士監督)的な展開がお好きな方にはおススメです。

*本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX3」にも収録されています。
(シリーズVol.17~25、映画版(THE MOVIE)1&2、リング編、戦慄投稿BEST20を収めた13枚組のDVD-BOX)

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