「ゲスト(2009年)」のネタバレあらすじ結末

ゲストの紹介:2009年製作のアメリカ映画。韓国映画『箪笥』(2003年公開)のハリウッド・リメイク作品。病気で寝たきりの母親が火事で焼け死んだショックから精神病院に入院していたアナ。退院したアナは、何かを訴える母の幽霊を見て、義理の母親気取りのレイチェルを疑うが…。

予告動画

ゲスト(2009年)の主な出演者

アナ(エミリー・ブラウニング)、アレックス(アリエル・ケベル)、レイチェル・サマーズ(エリザベス・バンクス)、スティーヴン(デヴィッド・ストラザーン)、母(マヤ・マッサー)、エメリー保安官(ケヴィン・マクナルティ)、マット・ヘンドリックス(ジェシー・モス)、シルバーリング医師(ディーン・ポール・ギブソン)、ヘンソン氏(ドン・S・デイヴィス)、アイリス(レックス・バーンハム)、司祭(アルフ・ハンフリーズ)

ゲスト(2009年)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①病床の母が寝起きするボートハウスが火災に遭い、母が焼死したショックで情緒不安定になったアナは精神病院へ入院する。10か月後、退院したアナは自宅へ戻るが、その間に母の付き添いの看護師・レイチェルが父・スティーヴンに急接近し、継母きどりで振る舞う。 ②母の死が本当に事故なのか姉・アレックスと共に調べ始めたアナは、レイチェルが偽名だと知ってより疑い始める。レイチェルが自分たちをも手にかけようとしていると思ったアナは、保安官に訴えるが家に連れ戻される。 ③火事はアナが起こしたもので、母だけでなく姉・アレックスも死んでいた。アナは恋人・マットやレイチェルも殺し、病院へ再び入れられる。

【起】- ゲスト(2009年)のあらすじ1

アメリカ、マサチューセッツ州・ボストン。
10代後半のアナは、気になる青年マット・ヘンドリックスに誘われて、若者たちが集まるパーティーに行きました。マットといい雰囲気になったアナですが、最後の一線は越えられずに帰宅します。
その当時、アナの寝たきりの母は、本人の希望でボートハウスで生活していました。誰かを必要とする時、母はベルを鳴らして呼びます。
その日もアナはベルの音を聞いて母の様子を見に行きました。その後、父を呼びに母屋に行った時、ボートハウスが爆発して母は亡くなります。燃料タンクの蛇口が壊れていたことによる事故とみなされました。
ボートハウスの爆発の瞬間を目撃したアナは、ショックから情緒不安定になり、精神病院に入院します。
アナは事故の記憶を失っていました。
精神科医・シルバーリング医師は「人は生きて行くために記憶をなくすこともあるのだ。忘れることにも意味がある」と説明し、「退院して、外で好きなことをしろ」と言いました。
10か月の入院生活の後、アナは退院します。
退院するアナに同じ病棟の金髪女性(名前はラストで明らかに)が「話相手がいなくなる」と嘆きました。
アナを車で迎えに来た父・スティーヴンは、新刊の本を渡し、さらにクッキーも手渡します。しかしそのクッキーがレイチェル・サマーズの焼いたものと知ったアナは、食べませんでした。
父・スティーヴンは作家です。そしてレイチェル・サマーズは、かつては亡き母の付き添いの看護師として雇われた若い女性でした。
ところが母亡き後もレイチェルは居座り、父・スティーヴンの世話を焼きました。レイチェルはスティーヴンと深い仲になっており、すっかり母親気取りでいます。
家に着いたアナを出迎えたのは、そのレイチェルです。快気祝いをしようと言うレイチェルは、家の台所をリフォームしていました。実の母親の痕跡を消して、新たに居座る宣言をされたようで、アナは台所のフリフォームを不快に思います。
家の裏にある湖で泳いでいたのは、姉のアレックスでした。アレックスはアナに、新たなボート小屋を父・スティーヴンが急いで建てていたと告げます。
アナは入院中に姉・アレックスが一度も手紙を送ってくれなかったことを責め、「見捨てられたと思った」と言いますが、アレックスは父に手紙やCDを託したと言いました。なぜ父が姉・アレックスの手紙を握りつぶしたのかという謎は残りますが、アレックスが自分を見捨てたわけではないと知ったアナは、アレックスへのわだかまりが消えます。
姉・アレックスはレイチェルのことを「今はパパのお世話をしている」とチクリと皮肉を言います。実際、父・スティーヴンはレイチェルとすっかりラブラブで、アナは非常に不愉快だと思います。
キッチンの壁紙の色を替えたり、伝言板を取っていたりするレイチェルへのささやかな抵抗も込めて、アナは伝言板を再び取りつけました。
屋根裏にあった思い出の小箱を開けたアナは、母とレイチェルの写真と、母が人を呼ぶ時に使っていたベルを見ます。
その日の深夜、アナは自室に誰かが入って来るのを目撃しました。姉・アレックスかと思いましたが、違います。
床を這いベッドの下に潜り込んだ黒い影は、焼死した母の姿でした。アナは夢か混乱しますが、なんとも奇妙な思いだけ残ります。

【承】- ゲスト(2009年)のあらすじ2

翌日、姉・アレックスと湖で泳いでいたアナは、気になる青年・マットと会います。アナの家は山奥にあり、普段は雑貨店がボートを出し、定期的に食材を配達していました。マットはその雑貨店の店員です。
アナが入院するきっかけになったボートハウスの火災の夜の話がのぼり、マットは「家まであとをつけて、すべてを見た」と言いました。
記憶がないアナはマットから詳しい話を聞きたがりますが、レイチェルが声をかけてマットを帰します。
夜、リビングで父・スティヴンとレイチェルが親しげにし始めるのを見たアナは、見たくないので席を外し、父の書斎へ行きました。そこで、割れているガラスのペーパーウェイト(おもし)を見つけます。
ベルの音がしたので行くと、四つん這いで這う黒い影と「人殺し」という声が聞こえました。
アナは、火事は事故ではなく、母を邪魔に思ったレイチェルが起こしたものではないかと思います。
次の日、姉・アレックスにそれを告げ、アナとアレックスは推理し始めました。事件の夜はレイチェルは休みで、ゆるんでなかった蛇口をレイチェルがゆるめたのかと考えますが、証拠も何もありません。
姉・アレックスはアナに、自分はレイチェルの部屋を捜索するから、アナはマットに会ってあの日のことを聞けと指示しました。二手に分かれて行動することにします。
アナはレイチェルを誘って町に行きました。その間にアレックスはレイチェルの部屋を物色します。
レイチェルは三連のパールのネックレスを好んで身につけていました。車中でそれを見たアナに、レイチェルは「自分が持つ唯一の高級品で、患者さんにもらった」と話します。
カフェに寄り、レイチェルはアナに過去のことを離しました。レイチェルは以前、老人ばかりがつどう医療施設に勤務しており、毎日老人の下の世話ばかりしていたそうです。その時にある老女からもらったと言いました。
カフェのドアベルが鳴った瞬間、カフェのカウンターに、1人の少女と2人の少年の幻影を見たアナは、それが幽霊ではないかと思います。
雑貨店に行ったアナは、マットを見つけて今夜11時に岩場で会う約束を取りつけました。レイチェルは雑貨店に「今後は私が買いにくるから、もう配達に来なくていい」と言います。
帰宅したアナは姉・アレックスを探しました。アレックスはレイチェルの部屋にいて、2人は黒いポーチの中に注射器と薬剤(鎮静剤)を見つけます。
その日の夜11時に岩場に行ったアナとアレックスですが、マットは来ませんでした。明日もう1度店に行って会ってみると決め、アナとアレックスは部屋で一緒に寝ます。
2人の少年と1人の少女が出て来て、牛乳のグラスが割れると血になった夢を見たアナは、目を覚ましました。起きるとマットが部屋に忍び込んでいます。
「あの夜のことを話しておきたくて」と言うマットは全身が濡れており、思わずマットの背中に手をまわしたアナは、マットの背中が湾曲しているのに気づいて驚きました。これも夢でした。
しかし夢ともいえません。
翌朝、湖に捜索隊が出て、マットの死体が吊り上げられました。アナはマットが死んでいたことを知り、ショックを受けます。
エメリー保安官は、マットはボートから落ちて背中を打ったことによる事故死だとアナに告げました。昨日見たものは夢ではなく、マットの幽霊だったのかもしれないと、アナは思います。

【転】- ゲスト(2009年)のあらすじ3

姉・アレックスに「昨日マットが部屋に来た」と言うと笑われますが、アナは両腕の痣を見せます。マットに強く掴まれた時に、ついた痣なのです。アレックスは笑うのをやめました。
アナとアレックスはレイチェルの素性を調べます。看護師の派遣会社に聞いてみると、看護師協会にはレイチェル・サマーズという人物は登録されておらず、存在しないことが分かりました。
さらに社会保障番号から調べると、その番号は5年前に死んだ学校の先生のものでした。2人はレイチェルを怪しみます。
疑われていると気づいたレイチェルが、アナに「私の邪魔をしたら許さない」と言いました。
その日の夜は、父・スティーヴンとレイチェルが町の人や仕事関係の人を呼んでホームパーティーをしました。
アナとアレックスは、1晩だけ様子を見て明日レイチェルと対決しよう(レイチェルの身元が不明だという事実を突きつけよう)と言います。
父・スティーヴンに命ぜられて、台所のレイチェルを手伝いに行ったアナは、黒いゴミ袋が動いたような気がしてチェックしました。
袋からトマトソースの缶が落ちて冷蔵庫の下に入ります。
取ろうとしたアナは、冷蔵庫の下に少女を見て「次はあんた」と言われて、思わず後ろにあとずさりしました。その拍子に台所のテーブルに当たって、レイチェルが作ったローストビーフを床に落としてしまいます。
レイチェルは怒り、父・スティーヴンもやってきました。父・スティーヴンはアナが継母いじめをしていると思い「今年の秋にレイチェルと結婚しようと思っている(だから仲良くしろ)」と言います。アナはショックでした。
マットの葬儀がいとなまれます。葬儀に出たアナは、そこにも少女と少年2人の幻影を見ました。あとを追ったアナは、そこに幼くして亡くなった3姉弟の墓を見つけました。
彼らは双子のアイリス・ライト(少女)とサミュエル・ライト(7歳で死亡)、それと弟のデイヴィッド・ライト(5歳で死亡)だと判明します。幽霊だったのかと、アナは思いました。
ライト家の子どもについてインターネットで調べると、意外な進展がありました。ハリソン・ライト医師の3人の子どもたちは、1986年に自宅近くの森から地中に埋められた状態で発見されました。死体は鎮静剤を大量に投与された後、めった刺しされていました。
殺害の犯人はライト家の子守をしていた若い女性ミルドレッド・ケンプで、現在も逃走中だそうです。ハリソン医師は前の年に交通事故で妻を亡くしており、ミルドレッドはハリソン医師に好意を抱いていたそうです。
ネットの当時の新聞記事の写真を見ると、亡くなった妻がしているネックレスがレイチェルと同じものでした。レイチェルの正体がミルドレッド・ケンプで証拠を掴んだと姉・アレックスは喜びます。
と同時に新たな疑いが浮上しました。レイチェルは邪魔な継子である自分たちアレックスとアナも殺そうと思っているかもしれない…そう思った2人は、保安官にすぐ訴えようと思います。
アナは車のキーを用意し、アレックスがネックレスを取りに行く係になりました。保安官事務所へ駆け込むつもりです。
車のキーを手に入れたアナはアレックスのところへ行きますが、レイチェルに見つかりました。レイチェルはアナに注射を打とうとします。
自室へ逃げたアナは、アレックスが鎮静剤を打たれて倒れているのを見て、1人で保安官事務所へ行きました。三連のネックレスを見せて、エメリー保安官に事情を説明します。

【結】- ゲスト(2009年)のあらすじ4

エメリー保安官は当時の事件の資料を探しに行くと言い、事務所のソファで横になっておけと言いました。ソファでうたたねしたアナは、綺麗な姿の頃の母の夢を見ますが、目が覚めるとエメリー保安官とレイチェルの2人がかりで鎮静剤を打たれました。そのまま家に運び込まれたアナは、ベッドで寝ろと言われます。
レイチェルはアナに、自分は子どもができない身体だから、義理の娘でも娘がいる生活を想像して期待していたのに、裏切られたと言いました。アナは枕元にあった包丁を取ろうとしますが、服をはぎ取られて下着姿にされ、顔に布をかぶせられ意識を失います。
目覚めたアナがドアを開けると、床に血の染みがありました。追っていくと下の階に続き、染みは外のゴミ箱へ続いています。開けるとレイチェルの死体が入っており、姉・アレックスが「手を尽くしたのだけど、仕方なかったの」と言います。
帰宅した父・スティーヴンは、血まみれの2人を見て驚きました。アナは「アレックスが殺した」と言いますが、父は「(アレックスは)1年前のあの火事で死んだ」と言います。
その瞬間アナは、姉ではなく自分が包丁を手にしていることに気づきました。
アナに事件当夜の記憶が戻ります。
1年前のあの日、若者のパーティーを抜けて帰ったアナが見たのは、父・スティーヴンとレイチェルが書斎で交わっている場面でした。2人が机の上で交わる際、球体のペーパーウェイトが落ちて割れます。
母を裏切って関係を持った父とレイチェルを許せないアナは、キャンドルを持ちボートハウスの燃料タンクの蛇口を開くと、バケツに燃料を入れて去ろうとしました。本宅に火をつける(父とレイチェルを殺す)のが目的です。
その時既に父とレイチェルの関係を知っていた姉・アレックスが現れてアナを茶化します。アナは怒って足早にその場を去ろうとしました(なので蛇口がきちんと閉まっていなかった)。
アレックスと揉み合いになったアナはアレックスを突き飛ばします。アレックスは転倒し、アナの去り際にキャンドルが落ちて、その火がこぼれた燃料に引火して爆発事故が起きました。
アナは自分のせいで母と姉・アレックスが死んだのがつらく、忘れていました。
それだけではありません。あの夜のことを知っていると言ったマットを殺したのもアナでした。呼び出した夜、本当はマットは岩場に来ていましたが、崖からアナが突き飛ばして落としていました。
自分の中で空想の姉・レイチェルを作り、会話することでアナは自分を保とうとしていたのです。
…傷心の父・スティーヴンのところへエメリー保安官が来て、パスポートと名前が一致しないと指摘します。
父・スティーヴンは「彼女の本当の名前はレイチェル・ワーシンスキー。前の恋人の暴力から逃れて逃げているため、名前を変えていた」と告げました。
アナは再び特別警戒病棟へ入院しました。迎えた精神科のシルバーリング医師に、アナは「言いつけを守ったわ。とことんやった(退院時に「外で好きなことをしろ」と言われた)」と言います。
戻って来たアナを、同じ病棟の金髪女性が喜んで迎えました。彼女の名こそ、ミルドレッド・ケンプでした。
(母の幽霊やアレックスの幻影を見ていたのは、アナが罪悪感を抱いていたから。
レイチェルは本当にアナと仲良くしようとしていた。レイチェルが鎮静剤を持っていたのは恐らく精神科医からの指示で、奇行があるようなら打てと指示されていたのではないか。
レイチェルの正体が分からなかったのも、上記のとおり恋人の暴力から逃げるため。レイチェルはアナに殺された。
マットの幽霊が出た時に残った痣というのも、アナがマットを殺害した時に抵抗されてできたもの。)

みんなの感想

ライターの感想

韓国映画『箪笥』のリメイク…なのだが、すみません、私、韓国映画の方は見ていません。
だから単純にこの作品の感想だけを書きつづることになるのですが、割に面白かったです。
ただ「実は姉・アレックスはいなかった」説…こういう手のものは「見抜いてしまうとダメ」ですよね。
私は序盤で気づいてしまったので、以降は話をどう収束させるのかというほうに興味が向いていました。
(ありがちなのだが、2人いる人物の片方だけにしか話しかけない…このパターンは、ほんといっぱいあるよね。最近だと『グッドナイト・マミー』を筆頭に)
それを抜きにしても、母親の幽霊っぽいシーンとか3人の少年少女が現れるシーンとかは、それなりに見ごたえあり。幽霊なのか幻影なのか悩まされもしますし。
最後にミルドレッド・ケンプの名が出たとき「そうきたか」と思いました。ミルドレッド・ケンプがすでに捕まってお向かいの病室に収容されていることから、アナの意識下でミルドレッドの犯した罪が念頭にあり、あの3人の少年少女の幻影を見せていたのだと思うと、非常にすっきりします。
日本では残念ながら劇場公開されなかった作品ですが、見て損はない一品です。

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