「コリドー」のネタバレあらすじ結末

コリドーの紹介:2010年製作のカナダ映画。各国の映画祭で数々の賞に輝いた、カナダ発異色サスペンス・スリラー。雪山で謎の発光に遭遇したのを機に超能力者となった男たちが、その力を用いて暴走し、自滅していく人物たちを描く。

予告動画

コリドーの主な出演者

タイラー・クラウリー(スティーヴン・チェンバース)、エヴェレット・マネット〔エヴ〕(ジェームズ・ギルバート)、クリス・コメウー(デヴィッド・パトリック・フレミング)、ロバート・コメウー〔ボブ〕(マシュー・エイミオット)、ジム・ヒューガン(グレン・マシューズ)、ポーリン・クラウリー(メアリー=コリン・チザム)、リー・シェパード(ナイジェル・ベネット)、リー(ヘザー・サルスバリー)

コリドーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①15年前に精神を病んで入院したタイラーが退院。男友達4人は祝いに集まるがそれは表向きで、本当はグループセラピーのつもり。タイラーが裏の林で透明のもやもやする光の壁を見つける。幻覚ではなくクリスたちも見えることが判明。 ②壁はやがて通路(コリドー)に変化し広がっていく。コリドーに包まれた者は鼻血を出し精神が蝕まれていく。薬を飲んで唯一正気だったタイラーが犠牲になることで、コリドーは消えた。

【起】- コリドーのあらすじ1

カナダ。

1996年8月。
16歳の若い青年・タイラーは自宅の2階クローゼットに隠れていました。左の頬には切り傷ができており、血が流れています。
室内は電化製品が壊れ、ほかの家具も散乱して荒れており、タイラーの母・ポーリンはタイラーが隠れているクローゼットの手前で倒れています。
母・ポーリンは意識がないのですが、タイラーには「あなたを呼んでいる。あれを閉じるのは無理」という声が響いていました。
そこへ、タイラーの親友の男たち…クリス、エヴ、ボブが駆け付けます。
部屋の惨状を見て驚き、倒れたポーリンをクリスが抱き起こしました。タイラーの母・ポーリンはみんなに気さくなおばさんで、仲間たちはみんなポーリンを第二の母のように大事に思っています。
ポーリンは薬物の過剰摂取(オーバー・ドース OD)で死んでいました。
クリスたちはタイラーの名を呼びます。
タイラーはクローゼットから出てきましたが、ナイフを持って突進します。
アメフト選手のボブがタックルして止めますが、タイラーの持っていたナイフは、クリスの右てのひらを刺し貫きました。
タイラーは友人に取り押さえられながら「あれを入れちゃダメだ。扉を閉めようとした。防ごうとしたんだよ」と繰り返します…。

…母・ポーリンと息子・タイラーは、昔から少し変わった家庭と思われていました。
みんなは慕っていましたが、幼い頃からポーリンは薬物を摂取していましたし、変なことを話す人でした。それでも友人たちはタイラー母子と付き合いを続け、あたたかく見守っていました。
ポーリンは薬物を摂取しすぎたことによる死とされ、タイラーは精神錯乱で精神病院に収容されます。

何が起きたか分からないまま、十数年が過ぎました。
2010年、タイラーの精神が安定し、退院が決まります。
そこで仲間たちは再び集まり、親しかったポーリンの葬式をあらためておこなおうと決めました。
しかしそれは表向きで、裏ではタイラーの親しい仲間が集まって過ごすことで、グループセラピーで改善しようという試みもあります。

・タイラー…冒頭で母・ポーリンを亡くし、以来精神病院に収容されていた男。現在では治療を受けて断酒し、薬を服用することで精神の安定を得ている。
・クリス…冒頭でタイラーに右手を刺された男。刺された右手は後遺症が残り、関節炎に悩まされている。母校である高校に勤務するが、将来設計が立たない。しゃべれない女生徒がいるので、手話を勉強中。
・エヴ…長髪の男。バーの下働きをしている。バーの店主の年上女性・リーと肉体関係にあることでご機嫌を取っている。
・ボブ…小太りの男性。クリスと従兄弟同士。元はアメフト選手だったが、現在は引退している。既婚者で、よき父親だが、頭頂部の髪の毛が殆どなくなった。それが悩み。
・ジム…眼鏡をかけた男性。ジムだけが、事件当時に現場に居合わせなかった。既婚者だが、美人の妻・ケイティとの間に子どもがいないのが悩み。

雪原の中の赤い家が、タイラーの家でした。クリスたち4人は誘い合わせ、2台の雪上車(バイク)に乗って行きます。
タイラーは母・ポーリンの遺骨を灰にしており、散骨するつもりでした。
全員、30歳です。
久しぶりに再会したメンバーは、タイラーに雪玉を投げました。タイラーは「遺灰を持っているんだ(だから雪玉を投げるな)」と言いながらも、かつての仲間が屈託なく接してくれるのを嬉しく思います。

【承】- コリドーのあらすじ2

みんなが集まってくれたことへの礼を述べ、雪上車を借りてタイラーは遺灰を土に返しにいきます。
他の4人は家に入ると、薪割りをしたり食事の準備をしたりしました。タイラーがいないので4人は話し合います。昔から母・ポーリンも変わった人だったことや、タイラーは妄想性の障害で病院に収容されていたことなどを、話題にしました。
その間にタイラーは雪の林に行き、無線塔の下に遺灰を撒きます。
すると、タイラーの目の前に透明なもやもやが現れました。幻影や幻覚で治療を受けていたタイラーは、薬が切れたのかと思ったのですが、鼻血が出始めます。
やがて透明なもやもやは、タイラーを包むように動きました。周囲をもやもやに包まれたタイラーは、薬が手元になかったので急いで帰ります。

家に戻ると玄関の横にある椅子にエヴが座っており、しきりと酒を勧めますが、タイラーは断酒しているので飲もうとしません。
エヴは飲ませたいので、ジュースの中に酒を入れました。
妻のケイティに電話したジムは、子種がないことをクリスにカミングアウトします。父親になっているボブがうらやましいと言いました。
ボブは95年のアメフト時代の最後のゲームを、ビデオで見ています。
タイラーとクリスが2人で話している時、誤ってタイラーが母・ポーリンのマグカップを落として割りました。
その音を聞いたエヴ、ボブ、ジムは反射的に駆け付けます。タイラーがまた暴れ始めたのではないかと警戒しており、タイラーも、仲間がまだ自分を完全に信用していないのだと気付きました。
とはいうものの、和やかな時間が流れます。

その日はみんな、楽しく過ごしました。クリスとボブがベッドで寝て、タイラーとエヴ、ジムの3人が雑魚寝します。
クリスは現状を変えたくて、町を出るつもりでした。従兄弟のボブは知っており、タイラーにそれを話すつもりなのだろうと言います。
タイラーは深夜、もう1度雪の林に行きました。薬を服用していても、やはり透明の光のようなもやもやは見えました。もやもやに包まれると、鼻血が出ることも判明します。
さらに母・ポーリンの姿を見たタイラーは驚き、戻ると家のバスタブで眠ります。

翌朝、タイラーはクリスに相談します。
クリスはエヴが前夜酒を飲ませたことをタイラーに告げ、そのせいではないかと言いました。それでも、後で一緒に見に行くと約束します。
寝ている間に左眉を剃られたエヴが、本気で怒りました。していいイタズラとそうでないものがあるとカリカリします。
クリスがエヴをとりなしに行くと、エヴは「俺は貧乏くじをいつも引く」と漏らします。ムードメーカーのエヴにも、それなりに悩みがあるようです。
そのエヴにクリスが事情を話し、あとをつけてきてくれないかと頼みました。

朝食後、クリスはタイラーに同行し、タイラーが変なものを見た場所まで歩いて移動します。
タイラーは2人だけのつもりでしたが、実際にはクリスに頼まれて、エヴ、ボブ、ジムも尾行していました。警戒しているのです。

【転】- コリドーのあらすじ3

クリスたちは、タイラーの幻覚だと思い込んでいました。
だから実際にその場所に行き、透明な光の箱のような空間を見た時、尾行した3人も思わず出てきて感嘆します。
クリスやジムは透明なもやもやを見て喜びますが、タイラーやエヴはおじけづいていました。
最初は箱のように見えた透明なもやもやは、やがて広がり、今では通路(コリドー)のようになっています。
エヴが雪上車で突っ込むと、空間が広がりました。光の壁を突き抜けると雪上車のエンジンが止まります。
そのうち全員が鼻血を出し始めました。しかしなんともいえない全能感が、各人を包みます。
雪上車に乗ったエヴは残ると言い出しました。残りの4人は戻ります。

家に戻ったタイラーたちは、あれはなんだったのかと話題になりました。
全能感を味わったので、何かの成長を刺激するものかと言ったジムは、「ボブの育毛剤みたいに」と軽口をたたきます。
冗談のつもりだったのですが、髪の毛が薄くなっているのを気にしているボブがカチンときました。ジムに食ってかかります。
部屋にビデオがあり、亡き母・ポーリンが「扉を開けた。あれが入ってくる。小さいけれど。頭の中であれが開いた」というメッセージが流れました。

そのうち、全員がおかしくなります。
ジムはクロスワードをすらすら解き、ボブとジャンケンを始めますが、いつまでもあいこのままです。相手の頭の中が読めるのです。
現地に残ったエヴは、頭上を通過する飛行機の中の声まで聞こえるようになっていました。
そこへシカ狩りの初老男性リー・シェパードが通りかかり、雪上車とエヴを見ます。
雪上車の故障で立ち往生しているのかと思ったシェパードは、エヴに話しかけました。
シェパードの名前がリーと知り、エヴは笑います。関係を持つ年上の女性の名もリーで、同じ名前だからです。
修理をしてやると近づいてきたシェパードも、光のもやもやを見つけました。奪われたくないと思ったエヴは、シェパードの首をギターの弦で絞め殺します。

家ではまだジムとボブがジャンケンを続けていました。クリスもハイテンションになっています。
タイラーだけが、精神安定剤を服用しているので正気でした。さすがにこれはおかしいと思い、みんなに自分の薬を服用するよう言います。しかしみんなは拒否しました。
エヴが帰ってきました。手についた血をタイラーが聞きますが、鼻血だとエヴは言います。
ビデオテープを再生してみると、母の言葉が変わっていました(ビデオの中身がなぜか変わっている)。それを見て手話を勉強しているクリスが、「俺への合図だ。繋がれと手話で言っている」と言いました。
ボブがジムのことをインポ呼ばわりし、ジムはクリスが秘密をしゃべったのかと思いましたが、そうではありませんでした。他者の頭の中が読めるのです。
どうせだからみんな過去と向きあうべきだと、クリスがタイラーの薬を流しに捨てました。そしてジムの頭の皮膚をそぎ、ボブの頭に置きます。これで関係が修復したと言います。
髪の毛がなくなったことで精力が増進しただろうとジムに、かつらができたとボブにクリスは言いました。ジムとボブもそれぞれ喜びます。

【結】- コリドーのあらすじ4

事態の異常さに驚いたタイラーがクリスを殴り、クリスは気絶しました。タイラーだけが薬を飲んで正気です。その正気のタイラーを、エヴがバスルームに閉じ込めました。
そしてグループセラピーを始めると言い、部屋で釘を打ちつける音がします。タイラーのいるバスルームの壁に、釘の突端が出てきました。何をしているのかとタイラーは節穴から見ようとしますが、角度的に無理でした。

タイラーはヒューズを外して停電を起こすと、バスルームを出ます。
クリスはまだ気絶したままで、壁にはボブが釘ではりつけになっていました(両者とも死んでいない)。ジムとエヴは外に出て行ったと、ボブが言います。
ボブの声が途中から母・ポーリンに変わり、「あれが町に姿を出す前に閉じろ」と言いました。
あの光のもやもやの通路(コリドー)はよくないものだと思ったタイラーは、止めに行きますが、ジムとエヴが挟みうちにし、タイラーの顔にビニールをかぶせます。
家のそばまで光の通路は来ており、家が明るくなりました。
タイラーは、薬が1錠だけ残っていると気付きます。
タイラーは酒に薬を混ぜ、どさくさでエヴに酒を飲ませました。エヴはシェパードの銃でジムを撃ち(飲んだ直後なので、まだ薬が効いていない)、ジムの遺体をその通路に捧げると言いました。
しかし気絶から目覚めたクリスが「死人じゃなくて俺は自分を捧げる」と言い出します。通路は捜索者であり、求道者だと主張したクリスの声は、透明なもやもやのエコーを出しました。

エヴもボブも光の通路のところへ行きます。
タイラーは、母・ポーリンに薬物を過剰摂取させたのが自分だと知りました。
その頃やっと薬が効き、エヴが正気になりますが、エヴは銃で自殺します。
通路を消したいタイラーは雪上車でクリスを追いますが、「繋がったんだ」とクリスが言いました。クリスがしゃべらなくても、タイラーの頭の中にクリスの声が聞こえます。
通路と繋がったクリスは後ろにひきずられるように高速で移動し、雪上車で追ったタイラーは転倒して通路に入りました。
母・ポーリンの姿が見え、「鍵を廻して」という声が聞こえます。
母と取っ組み合いをしたタイラーは「俺の中に入れ!」と言いました。タイラーの内部に何かが入ります。
やがて通路は細くなり、母・ポーリンと抱き合ったまま、タイラーとポーリンはそのまま消えました。あとには、母・ポーリンの遺灰が残っています。
タイラーが犠牲になったことで通路が消え、死んだはずのボブやジムが起き上がりました。
クリスは遺灰の場所に行き、ひとり泣きました。
(ストーリーは支離滅裂なのだが、実際にこんな感じ。
結局、光のもやもやがなんだったのか明らかにされないまま終わる。
恐らく、光のもやもやは地球外生命体が発する何かで、人間を探るために差し込まれたもの。
タイラーが犠牲になることで、その光のもやもやは消失した。
光の中に入ると、鼻血が出るが全能感を味わい、実際に相手の思考が読めるようになる。
しかしたいした能力はなかった…。
映画が描きたかったのは、親しい仲間5人にも互いに触れてほしくない秘密があり、それらが明らかになることで、人間関係がぎすぎすする…ということか)

みんなの感想

ライターの感想

この、透明な光のもやもやは綺麗。予告編でも出てくるが、とにかく神秘的。
最初に見たときにクリスたちが喜んだのも、なんか判る。
病気だと思われていたタイラーが薬のおかげで正気を保ち、対照的にほかのメンバーが徐々に精神を病んで行く様子は、なんとも不気味で皮肉なストーリー。
ただオチがないし、けっきょくなんだったのかということを説明してくれないので、見終わったあと釈然としない気持ちが残る。
もうちょっと演出を工夫すれば、説明をきちんとすれば、相当面白いものになったろうに…。
エヴがジムの頭皮を剥ぐシーンはびっくり。しかも相当グロい。

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