「サイレントヒル」のネタバレあらすじ結末

サイレントヒルの紹介:2006年公開のカナダ&フランス合作映画。コナミから発売されたゲーム『サイレントヒル』を原作に製作された。2012年10月(日本では2013年7月)に続編である『サイレントヒル: リベレーション3D』が公開された。

予告動画

サイレントヒルの主な出演者

ローズ・ダシルヴァ(ラダ・ミッチェル)、クリストファー・ダシルヴァ〔クリス〕(ショーン・ビーン)、シャロン・ダシルヴァ&アレッサ・ギレスピー(ジョデル・フェルランド)、シビル・ベネット(ローリー・ホールデン)、トマス・グッチ警部(キム・コーツ)、アンナ(タニヤ・アレン)、アダム(クリス・ブリットン)、修理工(ロン・ガブリエル)、レッド・ナース(エミリー・ラインハン)、ダリア・ギレスピー(デボラ・カーラ・アンガー)、クリスタベラ(アリス・クリーグ)

サイレントヒルのネタバレあらすじ

【起】- サイレントヒルのあらすじ1

夫・クリスと妻・ローズは、8歳になる娘のシャロンの夢遊病に悩まされていました。
シャロンは夜毎、夢を見ては家を出てふらふらと歩きまわるのです。そしてシャロンはうわごとでいつも「サイレント・ヒルに帰る」と言いました。
その夜も眠りながら家を出た娘・シャロンは、車道の横にある崖の上から滝つぼにダイブしそうになったところを、母・ローズに抱きとめられて助かります。
ローズが調べてみると、娘・シャロンが口にする「サイレント・ヒル」という街はウェストバージニア州に存在しました。
子どもができなかったクリスとローズは、乳児だった女の子を引き取って、シャロンと名付けて育てました。シャロンは養女なのです。
そしてシャロンを引き取ったのは、ウェストバージニア州のトルーカ郡立児童保護施設からでした。
母・ローズは決断を下します。
娘・シャロンを連れて一度そのサイレント・ヒルに行ってみたら、娘の症状が軽減されるのではないかと考えたローズは、ある日シャロンと2人で「秘密の旅行」と称し、車でそこへ向かいました。
同じ頃、サイレント・ヒルというゴーストタウンが存在することを知ったクリスは、ローズがそこへ向かったと連絡で知り、あとを追います…。
シャロンを連れたローズは、深夜にサイレント・ヒル手前のブラマ市まで到着しました。ガソリンスタンドの店員にサイレント・ヒルへの道を聞きますが、道は封鎖されていると女性店員に言われます。ローズの様子を白バイの女性警官・シビル巡査が見ていました。
しばらく車を走らせていると、ローズは白バイに停止するよう指示されます。一旦は止まったローズですが、シビル巡査の制止を振り切ってサイレント・ヒルに突入しました。
ラジオの故障で雑音がうるさく、ラジオの操作をしながら運転したローズは、ある少女の姿(後述)を見てスリップ事故を起こし、気絶します。シビル巡査もバイクで転倒し、気を失いました。
目覚めたローズは助手席にシャロンがいないのに気づき、慌てて車を出て歩きます。そこは街の入口で「Welcome to Silent Hill(ようこそ サイレント・ヒルへ)」という大きな看板がありました。
真っ白な世界ですが、降っているのは雪ではなく灰です。始終降り続く灰と、たちこめる霧のために極端に視界が悪く、街全体が色彩に乏しい光景でした。
うっすら残る足跡を頼りに街の中へ入ったローズは、一心不乱にシャロンを探し始めます。
サイレンが鳴り始めると、街は急に暗くなりました。
建物の中に入ったローズは、暗闇の中ジッポをつけて歩きます。地下道の奥で物音がするので近づくと、そこには磔にされた遺体がありました。しかしその遺体は動きます。
後ろからは黒こげになった子供の遺体も近付いてきて、ローズは取り囲まれました。遺体は炭化しているものの、まだ燃えており、熱さにローズは悲鳴をあげます。
周囲が明るくなると、遺体たちは灰になりました。そこはボウリング場跡地でした。外にはまた灰が降っています。

【承】- サイレントヒルのあらすじ2

橋のところまで戻ると(ここが封鎖ライン)、その先は断崖になっており、街の外へ出られませんでした。
ローズに老女が近づきます。老女・ダリアは娘・アレッサの写真を見せると、その子を探していると言いました。
車に戻ったローズは、シャロンが知らぬうちに描いていた数枚の絵を見ます。その中に学校を描いた絵があり、ローズは学校を目指しました。
その時、背後から白バイ警官の女性・シビル巡査が銃を突きつけて、逮捕するといいます。シビル巡査はバイクで転んで転倒した後、ずっと気絶していました。
シビル巡査が執拗に追ってきたのには理由があります。2年前、誘拐した子どもをサイレント・ヒルの炭鉱に落とした男がいました。シビル巡査はその子を助け、救助が来るまでの3日間、子どもと一緒にいました。
今回シビル巡査は、ローズが娘・シャロンをサイレント・ヒルに捨てに来たのではないかと疑ったのです。
ローズはシビル巡査に逮捕され連行されますが、断崖でその先へは進めません。
目の前の柵近くに人がいましたが、両腕がない奇妙な人間・アームレスで、腹部にあいた穴から出した液は物を溶かします。シビル巡査は服に液体をかけられ、皮ジャンを脱ぎました。
その隙にローズは逃げて、バス停の地図を頼りにミッドウィッチ小学校へ行きます。1階事務所で懐中電灯を見つけると、校舎を探索しました。
そこへガスマスクなどフル装備の一団がやってきます。手にはカナリアの入った鳥かごを持っていました。ローズは逃げて教室へ行き、さらにトイレで有刺鉄線でくくられた磔死体を見つけます。
カナリアが暴れ始め、サイレンが鳴り始めたのでフル装備の一団は退出しました。サイレンが鳴り終わった後、急に辺りは暗くなり、トイレの扉や壁がはがれおちて廃墟のようになります。
三角形の兜のようなものをかぶった男レッド・ピラミッドが、大量の虫・クリーパーを連れて現れました。クリーパーは巨大なゴキブリのような形をしている沢山の足を持つ虫で、しっぽが細くて長く、先端には棘があります。
ローズは一瞬だけ、網に張り付いた少女を見ました。シビル巡査がローズを助け、2人はトイレに立てこもります。
レッド・ピラミッドは金属の扉を巨大な剣で壊していきますが、周囲が明るくなるとクリーパーもレッド・ピラミッドも消えました。
ローズとシビル巡査は「現実なのか」と疑い始めます。
…実はローズとシビル巡査らがいるサイレント・ヒルは異世界で、現実のサイレント・ヒルとは違っていました。ローズの夫・クリスはローズを追って、グッチ警部と共に捜索をしていましたが、同じ場所に行っても互いが見えないのです。しかしクリスは常に妻・ローズの気配は感じていました。
さてローズとシビル巡査は、老女・ダリアに投石する女性・アンナに会います。アンナは「クリスタベラに守られて、住人はみんな教会にいる」と言いました。
アンナを連れて街のグランド・ホテルに行ったローズは、111号室のフロントキー置き場にシャロンの絵を見つけ、111号室へ行こうとします。しかし部屋はありません。
魔女の絵を破ると扉が隠されていました。ローズとシビル巡査、アンナは部屋の中に入り、隣のビルへ移ります。

【転】- サイレントヒルのあらすじ3

ローズは奥の間に泣いている少女・アレッサを見つけました。この少女は、ローズがサイレント・ヒル手前でスリップ事故を起こした時に、車道に飛び出て来た少女でした。
近づいて見てみると、アレッサはシャロンにそっくりです。アレッサは「見て、燃えてるの」と言うと、消えました。幻だったのかとローズは混乱します。
鳥が飛び始めたのを見て、アンナが「闇が来る」「教会へ逃げないと」と言いました。サイレンも鳴り始めます。
異世界のサイレント・ヒルでは、闇の到来に合わせてサイレンが鳴り、闇の世界では呪われた者たちが活動することを、ローズとシビル巡査は理解しました。
教会へ入ったローズは、そこで君臨する女性・クリスタベラに会います。クリスタベラは異世界のサイレント・ヒルの宗教団体を仕切っている女性でした。
ローズは自分の娘・シャロンを見失ったことを告げ、クリスタベラの協力を仰ぎます。クリスタベラは闇の中に手がかりがあるかもしれないが、生きて戻れない可能性を示唆しました。それでもローズは行くことを決意します。
ローズは悪魔の領域へ侵入する前に、地図を覚えろと言われました。闇の世界なので、覚えたとおりに道筋を辿らないと迷子になるからです。
悪魔の領域の住人は光に反応すると、クリスタベラは言いました。
そこまで協力的だったクリスタベラが、シビル巡査の持つペンダントを見た瞬間に態度を豹変させます。娘・シャロンはアレッサにそっくりで、アレッサはこの世界では「悪魔の手先」と思われていました。
ローズの落としたペンダントを持っていたシビル巡査はクリスタベラに捕まり、ローズは独りで闇の世界へ行きます。
急降下するエレベーターを降りると、そこは病院のような場所でした。全身灰色の、看護師の格好をした女性ダーク・ナースたちがおり、強力ライトをつけると動きますが、ライトが消えると動きが止まります。
ローズはライトをおとりにして逃げました。
奥まで行くとローズに白い光が差し、「おめでとうローズ、ゴールよ。やったわね。真実を教えてあげる」という声とともに、アレッサの思考がローズになだれ込んできます。
かつてダリアが、父親が不明の私生児を出産します。それがアレッサです。アレッサは父親が不明ということで、いじめの対象になりました。
ある時、サイレント・ヒルで魔女狩りが行なわれます。ダリアはクリスタビアにそそのかされて、アレッサを引き渡してしまいました。クリスタビアはダリアの妹でした。
引き渡されたアレッサは「魔女」の濡れ衣を着せられて、火あぶりの刑に処されます。40年前のことでした。
この時の火あぶりが原因で炭鉱の街に大火災が起こり、以来、サイレント・ヒルは封鎖された街となります。地下の奥深くでは、まだ燃えている部分があるとのことでした。
ところがアレッサは全身火傷を負いながらも、命を繋ぎとめました。
全身ケロイド状態で見るも無残な状態になったアレッサは、病院で憎悪の念を募らせて〝異世界〟を作り出すとともに、そこに種々雑多なモンスターも作り出したのです。

【結】- サイレントヒルのあらすじ4

アレッサの中に残った「良心の部分」は、その時に転生してシャロンとして生まれてきました。シャロンとアレッサが似ているのは、これが理由です。ローズは真相を知りました。
転生したアレッサの「良心の部分」であるシャロンが「サイレント・ヒルに帰る」と言っていたのは、アレッサ本体に戻りたがっていたからです。
アレッサは自らを火あぶりにした、クリスタベラへの復讐に燃えていました。
アレッサの転生であるシャロンを見つけたら、クリスタベラは必ず火あぶりにすると考えたローズは、アレッサと協力します。
アレッサはローズの中に入りました(そのままだと教会に入れないから)。
事実そうでした。シャロンを見つけたクリスタベラは、「悪魔だ」と言って信者に捕まえさせます。
さらにクリスタベラは、シビル巡査がローズに味方していたことから、悪魔の手先だと言います。
そして教会にいる信者たちに指示して、シビル巡査を火あぶりの刑にしました。ローズは間に合いませんでした。
教会に乗り込んだローズは、シビル巡査が火あぶりにされたのを見てショックを受けます。
「私は生の世界からやってきた」と皆に宣言し、クリスタベラが信者たちの「恐怖」を利用していることを指摘しますが、クリスタベラにナイフで刺されました。
しかしこのナイフの血から出て来たアレッサが、クリスタビラを捕らえて宙に浮かせると、いばらで貫いて殺します。クリスタビラは殺された後、左右まっぷたつに裂かれました。
いばらは信者たちも殺し、街は絶滅します。
街の唯一の生き残りは、ダリアだけでした。「なぜ私だけ生き残ったのか」と言うダリアに「子供にとって母親は神と同じ」とローズは答えます…。
…ローズと並行して、夫・クリスもサイレント・ヒルに行っていました。クリスはグッチ警部に窮状を訴え、実際にローズの車が乗り捨てられているのが発見されます。グッチ警部は、シビル巡査も行方不明だと言いました。
しかしサイレント・ヒルは1974年11月の大規模な火災で住人のほとんどが死に、封鎖されていることと、地下では現在もなお石炭が燃え続けていることを告げます。
それ以上はグッチ警部は語ろうとしません。何か隠していると感じたクリスは〝ブラームス公文書館〟に忍び込み、独自に調べます。そこで魔女狩りがあった事実を突き止めました。アレッサのことも知ります。
グッチ警部はアレッサを救出した人物でした。
…グッチ警部から事情を聞いたクリスは、家に帰宅します。同じ頃、ローズもシャロンを取り戻して家に帰宅していました。
しかし、ローズとシャロンは異世界のアレッサに加担したため、異世界に引き込まれたままでした。
ソファに寝そべったクリスと、その向かいの椅子に座るローズは、本来ならば手の届く場所にいるのですが、異世界同士なので互いが見えませんでした…。

みんなの感想

ライターの感想

せっかく奮闘したんだから、せめてラストはハッピーエンドにして~、と、声を大にして言いたい。
クリスのいる世界とローズのいる世界が異なるのだ、というのは、けっこう序盤から観客に判る。
色彩豊かなクリスの世界と、灰が降って霧のたちこめる、暗鬱としたローズの世界は、ぱっと見た目にも区別がつく。
そもそも最初のとっかかりから不自然。
仲の良い夫婦であるならば、なぜ「夫に相談して、3人でサイレント・ヒルに行かなかったのか」と思わざるをえない。
こそこそ母子で行く必要ないだろうに…ここが悲劇のスタート。
この不自然さは、たぶん元がゲームだからなのだろうと思う。
いろんなモンスターが出てくるので、見ごたえがある。但し映像が暗いので、見えにくいシーンも多々あり。
私個人としては、続編のほうが何倍か娯楽性があると思った。でも正当なホラーという意味では、間違いなく良品である。
  • 蚊帳の外さんの感想

    この作品の監督が、サイレントヒルのゲームがすきすぎてわざわざコナミに直談判して作り上げた、いわゆる二次創作物みたいな映画ですが、ファンだからこその「わかってる」演出の数々に唸る。ゲームの世界観再現ぷりが半端無い。同時期に公開されたバイオハザードが悪い意味でのハリウッド化とよく比較される(た)けど、「監督の原作愛」に満ちあふれている。サイレントヒルのゲームのファン視点だと、ゲームの再現度はハンパないけれど、実は完全な再現ではなくサイレントヒルをやり込んでる人が、やり込んでいる人に見せる為に監督自身なりの変更点がかなり多い。でもそれがうまくハマって、日本のサイレントヒルファンも唸る様に出来ています。三角頭の変更された仕様や町が異界化するシーン等はポッと出の監督だと違和感だらけになったかも。
    賛否両論ある後半のグロいシーンも、「ただの原作愛だけでなく、ちゃんとホラーでみせるべき箇所はしっかり調理」されてると見れば許せる変更箇所。実は最初からラストまで、映画として変更すべきとされていじくり回された面が多すぎるのだけど、このグロ残酷シーンで気にもならなくなるほどだったりする。ショッキングかつエゲツない所で、ゲームだとしたら「ムリゲー場面」になっちゃうこのシーン(大雑把に言えば、ゲームのラスボスが無双化してる所でステルスゲーをやる)があるからこそ「変更箇所」が生きてきているかの様。さらに言えばその変更箇所は「何時間もかけて探索する主人公視点のゲーム」を「二時間前後に落とし込んで主人公の奔走を見る映画」にする為の必要な事で、その調理をした監督が、サイレントヒルの大ファンだからこそ出来た…となる訳です。

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