「サクラメント死の楽園」のネタバレあらすじ結末

サクラメント 死の楽園の紹介:2013年製作のアメリカ映画。1978年に起きたカルト教団“人民寺院”による集団自殺事件をモチーフに、「グリーン・インフェルノ」のイーライ・ロスが脚本を執筆したホラー。カルト教団に潜入取材を試みた3人の男たちが体験する恐怖を、POV方式で描く。出演は「V/H/S シンドローム」のケンタッカー・オードリー、「サプライズ」のジョー・スワンバーグ。

予告動画

サクラメント死の楽園の主な出演者

ジェイク・ウィリアムズ(ジョー・スワンバーグ)、サム・ターナー(AJ・ボーウェン)、パトリック・カーター(ケンタッカー・オードリー)、ファーザー〔お父様 チャールズ・A・リード〕(ジーン・ジョーンズ)、キャロライン・カーター(エイミー・サイメッツ)、サラ・ホワイト(ケイト・リン・シエル)、ロレイン・デイビス(シェーリー・ジョーンズ・バード)、ロバート・エヴァンス(ショーン・クレイ)、アンドレ・エヴァンス(デイル・ニール)、ウェンディ・ジョンソン(ドンナ・ビスコ)、ガード(トヴィン・A・プリステル)、パイロット(クリスチャン・オホレ・メイフィールド)

サクラメント死の楽園のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①突撃潜入取材をする特派員サムのところへ、パトリックが妹・キャロラインから受け取った奇怪な手紙を持ちこんだ。妹は<共同体>で暮らすという。サムとカメラマンのジェイク、パトリックの3人でその地へ取材に行ってみた。 ②そこは<お父様>と呼ばれる人物が教祖の宗教団体で、洗脳された者とそうでない者に二極化していた。サムたちの出現で後者の人たちが<共同体>から脱出したいと騒ぎ始め、<お父様>は信者全員に自殺を強要した。

【起】- サクラメント死の楽園のあらすじ1

〝ニューヨークにあるVICE社は国際的なメディア会社で、ニュース、アート、文化を世界に発信している。
配信先は34カ国を超えるが、VISE社の姿勢は挑戦的で、大手メディアが報じないニュースを伝えている。
この新時代のジャーナリズムは、「突撃潜入取材」という独自のスタイルで知られる〟
…アメリカ、ニューヨーク。
VICE特派員の若い男性サム・ターナーは、フリーカメラマンの若い男性パトリック・カーターから相談を受けます。
パトリックの妹・キャロラインはドラッグ中毒でした。ドラッグ中毒から更生しようと、キャロライン自身がずっと闘っていましたが、このたびニューヨークを離れてミシシッピで更生サークルに参加しているという内容の手紙が、兄・パトリックのところへ届いたそうです。
手紙の内容には神様がどうのなどの宗教的な話や、<共同体>という言葉が散見され、あやしげなカルト宗教のにおいがしました。
不安を覚えたパトリックが手紙に書かれていた電話番号に電話をしてみると、もう妹・キャロラインは<共同体>のメンバーと海外に出ていたことが分かりました。キャロラインの行き先は不明ですが、ある飛行場まで行けば、そこからヘリコプターで現地まで案内してくれるそうです。
パトリックの相談を受けて、サムはその<共同体>に行ってみようと言いました。サムとカメラマンのジェイク・ウィリアムズが同行して潜入取材することに決めます。
サムはパトリックを説得し、3人でニューヨークを出発することにしました…。
…ニューヨークを出て飛行場に行き、ヘリコプターに乗って現地に到着しました。
ヘリのパイロットは「明日の朝8時に迎えに来る。1時間しか待たない」と言います。
現地時間では午後1:15です。どこの国かは明らかにされません。
ヘリが着陸した場所へトラックが迎えに来ましたが、ガードの黒人男性2人はマシンガンで武装しており、いきなり「撮影やめてください」と言います。
トラックの後部の荷台に乗せられたサム、パトリック、ジェイクの3人は隠し撮りしますが、もしバレたらまずい事態になると考えて、何か撮影する方法がないかと相談しました。
<教区>までは2kmの一本道で、ほかに出入りする方法はありません。
トラックから降りた3人は再び撮影を断られました。パトリックが交渉している間に、サムが急いでカメラに向かって「パスポートを預けろと言われたが渡す気はない。また寄付も要求されている」とコメントします。
<エデン教区>という場所に入ると、妹・キャロラインが迎えに来ていました。先ほどまで撮影は駄目だとガードたちが言っていましたが、キャロラインは撮影はOKだとあっさり許可します。
サムとジェイクのために小屋を用意し、兄・パトリックは自分の部屋に泊まればいいとキャロラインは言いました。ガード2人が武装しているのは、用心のためだそうです。時間は午後2:05でした。
その場所は山の中を切り開いてできた土地で、広大なエリアにあちこち畑が作られています。住んでいる人たちは自給自足の生活を送っているようで、小屋も素人集団が作ったとは思えない出来でした。
キャロラインたちはここへ移住した後、毎日3時間しか寝ないで頑張って<地上の楽園>を完成させたそうです。それは<お父様>の指示通りで、<お父様>はすばらしい人だとキャロラインはほめちぎります。
本館は礼拝堂の奥にあるそうです。
小屋に通されたサムとジェイクは、教団の人々にインタビューしてみようと声かけしました。教団には子どもの姿もあります。

【承】- サクラメント死の楽園のあらすじ2

畑仕事をしている75歳の女性ロレイン・デイビスに声をかけて入団のきっかけを聞きました。ロレインは町でポスターを見かけて教会へ行き、<お父様>のスピーチに心を奪われたそうです。夫は既に他界しているので、全財産をはたいての出家には、ためらいがなかったそうです。
23歳の女性サラ・ホワイトはオーストラリアのメルボルン出身で、アート全般の仕事をしていましたが、やはり<お父様>の人柄に惚れ込んで入団しました。
教団で主任看護師をする41歳の黒人女性ウェンディ・ジョンソンは、教団内の10歳以下の子どもは35人いて、お年寄りは60人いると答えます。ここで生まれた子も7人いるそうです。
ロバート・エヴァンスとアンドレ・エヴァンスの兄弟は、一家で入団したそうです。彼らはゲットー(ユダヤ人を半強制的に住まわせた地区)から来ており、そこに比べれば今は天国だと言いました。
インタビューに応じてくれた人たちは皆一様に口を揃えて「ここはいいところだ」と言いますが、一方でインタビューしようと近寄ると足早に逃げる人たちもいます。二者の落差が対照的でした。
また60名ものお年寄りを抱えて、教団の生活はどうするのか疑問も残ります。
午後5:20、サムたちの小屋の外にひとりの少女・サヴァンナがやってきました。サヴァンナは口が利けないと母は言い、やんわりと制止して立ち去ります。
キャロラインがやってきて<お父様>がインタビューに応じると言いました。ただしインタビューは信者の集まるパーティーの時で、30分だけなら時間を割けると告げます。
キャロラインは、ここは避難所ではなく平和と愛の<共同体>で、互いを尊重する場所、<始まりの地>だと言いました。兄・パトリックは「妹はまともになっている(薬物中毒から抜け出せている)」とサムにこっそり言います。
携帯の電波は入らない地域で、臨月の妻を持つサムは気になっていました。
午後7:15、「30分ん後に礼拝堂に集まれ」というアナウンスが入ります。本館からスピーカーで、エリア一帯に放送が聞こえるようになっていました。
サムとジェイクは<お父様>のインタビューに備え、パトリックのカメラで動画が撮影できるか質問します。可能と聞いたサムたちは、自分たちは<お父様>の顔を撮るので、パトリックは信者の顔を撮ってくれと頼みました。
会場には大勢の人が集まります。<お父様>が登場すると場は歓迎ムードになり、喜んで<お父様>にハグする人も大勢いました。
<お父様>は小太りの初老の男性で、若づくりをしていました。本名を問うたサムに、しばらく黙った後「チャールズ・A・リードだ」と答えます。
<お父様>は「みんな<共同体>の一員だ」と言うと、両手を広げて気さくなところを見せます。
サムがインタビューを開始すると、<お父様>はそれに答えました。ただ、質問に対する答えが少しずれていて、サムは変だと思います。
たとえば「あなたの率いる集団は、文明から隔離された環境が必要なのか」とサムが問うと「そうではないが、信者が増えて迷える子供たちを集めるのが大変」というふうに、何かちょっとピントが合っていないのです。
そしてサムが結婚指輪をしているのを見ると「妻のために全てなげうてるか」と<お父様>はサムに聞きました。暗に脅しをかけているようなものです。
「中立の立場を貫く」というサムに「マスコミは商売のためにウソをつくが、君は違うようだな、サムよ」と<お父様>は念押ししました。

【転】- サクラメント死の楽園のあらすじ3

夜、結局サムは聞きたかった質問の4分の1も聞けず、はぐらかされたまま解放されます。
夜の11:35、信者たちが集まるパーティーにサムが行くと、皆はアップテンポなゴスペルを歌って楽しんでいました。パーティー自体はいい感じのものでした。
小屋への帰り際、サムがサヴァンナに声をかけると、サヴァンナは自分から近寄って来て、サムに小さな紙切れを握らせて去ります。紙切れには「Please help us(私たちを助けて)」と書かれてありました。
気になったサムはサヴァンナを探します。
本館事務所のようなところに入ると、金庫の中には大量のパスポートが入っていました。信者のもののようです。
やって来たキャロラインに兄・パトリックの居場所を聞くと、「アリソンとサラが2人で兄の面倒をみてるの」と言います。サムが「3Pか」と聞くと「そういうこともある」と答えました。キャロラインはパトリックもこの教団に残し、両親からさらに寄付金をせしめたいと考えているようです。
キャロラインは兄・パトリックに助けを求めるために手紙を出したのではなく、どうやら<お父様>にすっかり洗脳されており、兄を呼び寄せて人質にするのが目的だったようでした。キャロラインは<お父様>の部屋に行き(要は肉体関係があるということ)、ジェイクはもう帰ろうと言います。
小屋に戻って荷造りをしていると、サヴァンナが近くに来ていました。サヴァンナを追ってサヴァンナの家に行くと、母が「私たちも連れてって。助けて。私たちは囚われの身なの」と話します。
サヴァンナの母が言うには、この<共同体>には二種類の人間が存在するそうです。片方は<お父様>を信じ切って盲信している人&洗脳されている人たちと、もう片方は入団したものの<お父様>の存在に疑問を抱いている人たちです。
サムたちが昼間に行なったインタビューは完璧に「ヤラせ」でした。余計なことを言うなと言われており、インタビューに答えた人たちは<お父様>に洗脳されている人たちです。
サムがインタビューをしようとすると、逃げる人たちがいたのは、そういう背景がありました。サムは納得します。
サヴァンナは教団内で暴力を受けていました。娘だけでも連れ出してくれとサヴァンナの母は訴えます。
ところが武装したガイド2人がやって来ると、サヴァンナを強制的に連行しました。サムとジェイクは武器を前に抵抗できません。
2人は小屋に戻りますが、サムはなんとかしたいと考え、ジェイクは「ここを出て戻ってから通報すればいい」と言います。
夜中に「清掃班は15分後に礼拝堂へ集まれ」というアナウンスがありました。
朝の5時。ジェイクもサムもよく眠れないままでした。
翌朝。礼拝堂の外に大勢の人たちが集まっていました。何をしているのか分からないので近づいてみると、パトリックが言うには、そこに集まっていたのは、脱出したい人たちでした。
キャロラインは怒っていました。外の人が来たから<共同体>がパニックになっていると騒ぎます。
放っておけないサムはキャロラインに、信者の自由はあるのかと聞きました。移動の自由はあるとのことです。
ジェイクは先に行ってヘリのパイロットに連絡を取り、サムは<共同体>に残って出来る限りの人を運び出そうと考えます。
午前7:50、ジェイクは移動してヘリのパイロットに会い、事情を説明しました。その最中、ガイドに銃撃されてパイロットは重傷を負います。ジェイクも狙われますが、森の中に逃げ込んで隠れました。

【結】- サクラメント死の楽園のあらすじ4

同じ頃、サムは混乱を抑えようとしますが、後ろからナイフを持った男に襲われ、首を切られます。サムが持っていたカメラを<お父様>が信者に「カメラを拾いなさい。記録は残したい」と言います。
<お父様>は「<終わりの時>が来た。本物の楽園へ行こう」と言うと、〝秘密の儀式(サクラメント)〟を始めます。
サイレンを鳴らして全員集合しろと呼びかけた<お父様>は、信者たちに「外から来た者が楽園を破壊した。<楽園>にいられないなら、この世にいる意味がない。皆で旅立って永遠の生命を共に得よう。これは聖餐(サクラメント)である」と演説します。
朝方に呼び出していた清掃班が、赤い液体の毒物を用意していました。
午前8:05、<お父様>は自分を信じる者たちには、液体を飲み干せと言います。これは自殺でも罪でもなく、自分の身体を神に与えるのと同じことだと告げます。もしここで死ななければ米軍が来ると脅しました。信者は飲み始めます。主任看護師・ウェンディは小さい子どもたちに赤い毒物を注射しました。
液体を飲んだ人たちは苦しんで倒れ始めます。倒れた後、痙攣すると白い泡を吹いて死にました。
パトリックは手錠をはめて拉致されており、妹・キャロラインに薬を飲めと強要されました。パトリックが飲みそうにないと分かると、キャロラインは注射をして殺します。
外では飲むのを拒否して逃げようとする者たちが、マシンガンで一掃されていました。ある者は口に無理やり薬を入れられています。
<お父様>はそんな中、「殺されるより、静かに旅立とう、眠りに」と両手を広げて呼びかけていました。
…ジェイクがガイドの目を盗んでパイロットのところへ行くと、パイロットは腹部を撃たれていますが「操縦はできるから、早く友人を連れて来い」と言います。ジェイクは慎重に移動して<エデン教区>に戻りました。
午前8:25にジェイクが戻って来ると、<エデン教区>は静かになっていました。大量の死体を見つけます。
まだ息のあったアンドレが「母も兄弟も死んだ」と言って「天国に行けるのか?」と呟きながら死んでいきました。サヴァンナとその母の小屋にジェイクは急ぎます。
2人は無事でしたが、母がサヴァンナの首を刃物で切りました。他者に殺されるくらいなら、母親である自分の手で殺した方がいいという配慮です。その母も、直後に入ってきたガードたちにマシンガンで撃たれて死にました。
ジョシュはベッドの下に隠れてガードの様子を窺って、立ち去った後、外に出ます。
主任看護師・ウェンディは手首を切って死んでいました。キャロラインが歩いているのを見つけたジョシュは近づきますが、彼女は事務所で灯油をまくと、自分に火をつけてジョシュの目の前で焼身自殺します。
サムは首を切られながらも生きており、<お父様>の部屋で拘束されていました。生き残ったのは、<お父様>とサムとジェイクのみです(プラス、外で信者を殺しているガイドたち)。
<お父様>は「疲れた」と言うと机の引き出しから拳銃を取り出し、サムとジェイクの前で拳銃自殺を図りました。
ジェイクはサムの手錠を解き、ヘリのところまで連れていきます。途中ガイドと遭遇しますが、死体の下に隠れてやりすごしました。
ガイドの1人に見つかりますが、サムとジェイクに「逃げろ」と言って逃がしてくれます。この一帯は焼き払うそうです。
午前9:07、2人はヘリに乗り込みます。<エデン教区>には火が放たれて煙が上がっていました。それを見ながらサムは複雑な表情を浮かべます…。
〝<エデン教区>では167人が死亡した。歴史上まれにみる大量自殺である。
確認された生存者は、サムとジェイクだけである。
このドキュメンタリーが唯一の記録となった。〟

みんなの感想

ライターの感想

これは本当の本当に実話だそうです。私は知らないのですが1978年に起きた事件で、当時はニュースで大々的に報じられたそうです。
この映画では167人の死亡者数ですが、実際の事件では914人の死者が出ています。…って、1000人近く!?
内容的には最後の大量虐殺のシーンも、いうほど怖いものではなく、控え目な演出となっています。
教祖の恐ろしさを狙った作品にしたかったわけではなく、複合的な理由があって自殺という道を選択した、せざるをえなかったという意図があるようです。
むしろ…同じような題材を扱った短編『V/H/S ネクストレベル』の中の一編『SAFE HEAVEN』の方が、よほどクレイジーな教祖を描いてます。
クレイジーさを求めて映画を視聴すると、物足りなく感じるかも。それ目的の人は上記の『SAFE HEAVEN』のほうをお勧めします。
ほかに、私は未視聴ですが『ガイアナ人民寺院の悲劇』という作品も1980年に出されています。興味が湧いた人はそちらもあわせてご覧になるとよいかも。

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