「サマーヴェンデッタ」のネタバレあらすじ結末

サマー・ヴェンデッタの紹介:2016年製作のフィンランド映画。世界を震撼させた「ボドム湖殺人事件」を元に描くシチュエーションホラー。1960年夏、フィンランドのボドム湖で起きた未解決の殺人事件。イーダたち4人はその謎を解明すべく事件現場を訪れ、当時と同じシチュエーションの再現を試みるが…。

予告動画

サマーヴェンデッタの主な出演者

ハイカー(トンミ・コルペラ)、イーダ・マリア(ネリー・ハースト=ジー)、ノーラ(ミモサ・ヴィッラモ)、エリアス(ミカエル・カブリエル)、アッテ(サンテリ・ヘリンヘイモ・マンティラ)、イーダの母(ピルヨ・モイラネン)

サマーヴェンデッタのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1960年フィンランドのボドム湖で10代の若者4人がテントで襲われた未解決事件。新たな説を考えた青年・アッテが現在、同級生のエリアスと、イーダ&ノーラ女性2人に声をかけ事件を再現しようとする。 ②イーダとノーラはエリアスを殺害するために話に乗っていた。殺人犯は別にもいて、イーダのみ助かるが信じてもらえない。

【起】- サマーヴェンデッタのあらすじ1

〝1960年 夏、フィンランドのボドム湖で、人々を震撼させる凄惨な殺人事件が起きた。
10代の若者4人が、就寝中のテントで襲われたのだ。
殺人犯は今も捕まっていない。
時が経つにつれ、事件の夜の真相に関して、さまざまな説が語られるようになった。
この作品は、それらの説に着想を得た物語である。〟

(先に補足説明。
上にあるように、1960年に15歳の女性2人と18歳の男性2人が襲われ、3人が死亡するという事件が、フィンランドにあるボドム湖のほとりで発生した。
「ボドム湖殺人事件」という名で知られ、犯人だという名乗りをあげる者までいる始末)

フィンランド。2016年現在。
50年以上も前の1960年に、ボドム湖の殺人事件があったと知る若者・アッテは、この殺人事件を自分なりに再現して、謎を解こうと考えました。
そこで、知り合いの男性・エリアスや、被害者と体型の似ている女性・イーダとノーラに声をかけます。
女性陣には「山小屋がある」と嘘をついて、車で迎えに行きました。

・アッテ…赤毛ロン毛の眼鏡の若者。高校生。ボドム湖殺人事件の研究に余念がなく、その解明に尽力している。
・エリアス…茶色の髪の短髪男性。高校生。アッテと行動を共にするが、実は親友同士ではない。イーダと和解するのが目当て。
・イーダ…金髪のロングヘアの女性。高校生。パーティーで泥酔した際に裸の写真を撮られたことがきっかけで、その後半年間、登校拒否を起こして部屋にひきこもっている女性。美人。エリアスに思いを寄せていた。
・ノーラ…黒髪のショートカットの女性。高校生。イーダの大親友。

イーダの父は出かけることに反対でした。幼い弟妹と囲む食卓の席で、イーダの写真が出回った件を話題に出し、父は怒ります。
母は娘のイーダが半年以上もひきこもっていることを心配し、行けと許しました。親友のノーラも迎えに来て、2人は宿泊の大荷物を持って家を出ます。
ノーラの父は地下室で自殺しており、ノーラは孤独でした。

4人が乗った車は、フィンランド・ヘルシンキの西にあるボドム湖を目指します。
その現場は現在もなお立ち入りが禁止されており、鎖が貼られていました。エリアスが持ってきた斧で鎖を断ち切り、車で山奥に入り込みます。
アッテは事件の再現を考えていたので、テントを張ってキャンプをするつもりでした。
しかしイーダとノーラには山小屋に泊まると、嘘をついています。女性2人も山小屋に滞在するつもりで大荷物を持って来ていたため、目的地に着いて山小屋がないと知ると、落胆します。
アッテとエリアスがテントを張り、たき火を焚きました。エリアスはノーラと共に、夜にも関わらず湖で泳ぎます。

【承】- サマーヴェンデッタのあらすじ2

泳いだ後たき火を囲む他のメンバーに、アッテは1960年の殺人事件について説明しました。
事件については、発生当時からいろいろ言われていました。4人の若者がいちどきに殺されていることから、複数の人数による犯行とも目されています。
アッテは、「森を熟知した犯人が単独で行なった犯行で、現在もなお森に潜んでいる」という可能性を指摘しました。50年前の事件とはいえ、犯行当時に犯人も若ければ、今でも存命である確率は高いと言います。
アッテの説を聞いて、ノーラは気分を害しました。
たき火を消して寝ようとした時、対岸に灯りが見えたとイーダが言います。
アッテはイーダに親切にし、エリアスはノーラと親しく接しました。
4人でテントに雑魚寝します(健全な関係)。

テントで寝ていたイーダは、物音がしたと思ってノーラを起こしました。ノーラがエリアスを起こし、エリアスが外を見に行きます。アッテも目覚めました。
エリアスは懐中電灯で付近を見回りに行き、外からテントを揺すってわざと3人を驚かせます。
ノーラが用を足しに外へ出て、エリアスが距離を置いてボディガードにくっついていきました。
テントに残ったイーダは、アッテに自分の写真の話を聞きます。アッテは「イーダの写真は見たことがあるが、裸の写真はなかった」と言いました。
再びテントが揺らされました。エリアスがまた悪ふざけをしたのだと思い、アッテがテントの外に出ます。
テントの傾きを直していたアッテが、何者かに背中を刺されました。イーダは悲鳴をあげ、出血で痙攣するアッテを見ます。

用を足したノーラはエリアスを探していて、イーダの悲鳴を聞きました。テントに戻ると、エリアスも悲鳴を聞いて戻ってきます。
エリアスとノーラは血まみれのアッテを見て驚きました。アッテが「ヤツが来る前に逃げろ」と言い、3人は歩いて移動します。アッテはそのまま出血多量で死亡しました。
(アッテを置いたまま移動を開始した)

歩いて移動を始めた3人でしたが、まだ夜で視界もききません。
エリアスがアッテのところへ戻ろうと言い出した時、落ちた枝が折れる音(誰かが踏んだ)が聞こえ、3人は走って逃げます。
ノーラが転倒して足をケガしました。イーダとエリアスが手を貸します。
足手まといになるノーラがその場に残ると言い出し、エリアスがノーラに斧を渡しました。
イーダとエリアスは車を探しますが、道に迷います。

【転】- サマーヴェンデッタのあらすじ3

歩きながら、イーダはエリアスにここに来た目的について聞きました。エリアスは「君と話をしたかった」とイーダに言います。
ノーラと親しげに振る舞っていたエリアスですが、本当はイーダときちんと話をしたかったのです。

…少々話が込み入ります。
イーダが登校拒否をしたきっかけは、パーティーのあった日に飲み過ぎて気を失い、裸の写真を撮られたからでした。
イーダはそれを、親友のノーラから聞きました。さらにノーラからは、エリアスが写真を撮った犯人だとも聞いています。
ところが先ほどテントの中で聞くと、アッテは「裸の写真など見なかった」と答えました。
そしてエリアスも、「イーダの裸の写真などない」と言います。
当時あっという間に同級生の間で「イーダが裸の写真を撮られた」という噂が広まり、それがいつしか誰もが「自分もその写真を見た」ということになっていました。
実際には写真など存在しないようで、エリアスが写真を撮ったわけでもありません。
エリアスがイーダに告白しようとした時、背後からナイフで刺されて死にます。

エリアスを刺したのは、フードをかぶったノーラでした。ノーラは足をケガしておらず、狂言でした。
ノーラとイーダの女性2人はエリアスの遺体を運び、アッテの遺体も回収すると、遺体袋に入れて重しをつけ、湖に沈めます。
ノーラとイーダはいかにも「男性2人に誘われて、仕方なくキャンプに来た」振りをしていましたが、実はすべてお見通しで、イーダの裸を撮り不名誉な噂を作った張本人・エリアスへの復讐が、目当てでした。
あとは証拠の車で町の近くまで戻り、車を処分すればおしまいだと思いますが、車のところまで戻ったところで、車のキーがないことにノーラが気付きます。
2人は湖に戻り、泳ぎの得意なイーダが潜って遺体袋から鍵を回収しました。
車に再び戻ると、ノーラが運転をします。

その車中でイーダが質問をします。
イーダは「裸の写真を撮った犯人はエリアス」というのを、親友のノーラに聞いていました。そこで今回の復讐劇を考え付いたのです。
しかしエリアスだけでなく、アッテも「写真は存在しない」と言いました。そこでイーダはおかしいと思います。
問い詰められたノーラは、嘘だったと認めました。

実は…ノーラは幼馴染みのイーダが大好きなのです(女性同士の同性愛)。
ところが高校に入り、イーダがエリアスに恋をしました。エリアスへの思いを聞かされたノーラは、なんとかあきらめさせたいと考えます。
そしてパーティーの日、ノーラがイーダに薬を盛り、眠らせました。眠らせただけで、写真など誰も撮っていなかったのです。

【結】- サマーヴェンデッタのあらすじ4

「イーダが裸の写真を撮られたらしい」という噂を流したのも、ノーラでした。そうやってイーダを登校拒否に陥らせ、自分しか親友がいない状況に追いつめたのです。
ノーラがすべて仕組んだことを知らず、好きだったエリアスへの復讐をイーダは思いつきました。ノーラはしめしめと思いつつ、作戦に付き合う振りをしてイーダとの絆を深めるために、エリアスを殺したのです。

真相を知ったイーダがノーラに掴みかかり、運転しつつ2人は揉めます。
さらに対向車があり、よけて車は脇道に急停止しました。対向車の男(ハイカー)が来ると、大丈夫かと声をかけ、車を牽引してくれようとします。
男・ハイカーは車から金属のロープでイーダたちの車に繋ぎ、引っ張り始めました。
車中ではノーラが、男に顔を見られたと言い、助けてもらった後に殺さねばと言います。
「アッテを殺した時のナイフを貸して」とイーダに言い、イーダは疑問に思いました。アッテを殺したのもノーラだと、イーダは思っていたからです。
イーダが否定したことで、ノーラも不思議がりました。では誰がアッテを刺殺したのかと言い始めた時、牽引する車が暴走を開始します。

イーダとノーラを牽引する車の運転手・ハイカーが、アッテを殺した犯人でした。そしてイーダとノーラの乗る車を乱暴な運転で引きずり、殺そうとします。
気付いた2人は車から出ようとしますが、ドアが開きません。後部座席に移動して後ろから逃げようとした時に、カーブで派手に車が横転しました。ひっくりかえった状態で、車はなおもひきずられます。
停車した車から降りた男は、2人の元へ近づいてきました。イーダもノーラも生きていますが、イーダは車の破片が身体に刺さり、動けません。
イーダはノーラに逃げろと言い、ノーラは置いていけないと答えながらも逃げました。
男はノーラを犬に追わせます。

朝。アッテの車は湖に落とされました。
イーダとノーラは口に接着剤をつけられ、結束バンドで手足を拘束されています。
男がナイフを研ぎ、イーダとノーラを水着姿にして横倒しにしました。
イーダは袋に入れられます…。

その後、イーダは袋ごと自宅の玄関先に送り届けられ、唯一の生存者として解放されました。
イーダはあったことをすべて警察に供述し、森に警察の捜査の手が入ります。
車や残り3人の遺体は見つかりました。
ところが「男(ハイカー)」なる痕跡が一切なかったことから、最終的に「イーダが妄想したこと」とみなされました。
未成年のイーダの訴えは聞き入れられず、なかったことにされます。

こうしてまた、ボドム湖に新たな事件の伝説が加わり、ツアー客を連れたガイドが回る観光名所となりました。
信じてもらえなかったイーダは、ツアーに同行して現地に足を踏み入れますが、どうしようもありませんでした…。

みんなの感想

ライターの感想

単なる1960年代に起きた事件をなぞった映画…かと思いきや、意外や意外、二転三転するストーリー。
最初、イーダがなぜ登校拒否をしているかなどの説明は一切おこなわれず、あとで少しずつ詳細が判って来る仕組み。
しかも全貌が判った時には、なんと親友・ノーラがすべて仕組んでいたという驚きの展開。
「ええっ、なにそれ!?」と思うが、話はそこで終わるわけじゃない。真犯人の登場。牽引されて女性2人はじたばた。
オチが「イーダの妄想でした」というふうにも取れるし、いやいや、本当にアッテが推理したように、湖のそばにはまだ犯人がいるようにも。
思った以上に面白い映画。とにかく話が中盤以降、急展開!

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