「ザコレクター」のネタバレあらすじ結末

ザ・コレクターの紹介:2016年製作のロシア映画。人間を襲い、コレクションして捕食する未確認生物の恐怖を描いたSFスリラー。ローマンとダーシャのカップルら乗客を乗せた電車が、トンネル内で突如姿を消す。ふたりの友人とレスキュー鉱員はトンネルの調査を開始するが、そこには怪人が潜んでいた…。

予告動画

ザコレクターの主な出演者

アルテム(ロマン・エフドキーモフ)、ダーシャ(アンナ・ヴァシーリエヴァ)、マーシャ〔ディナ〕(アリーナ・サバストヴァ)

ザコレクターのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①地下鉄で別れたきり消息不明になったローマとダーシャのカップルを探すため、アルテムとレナのカップルは地下鉄に詳しい元鉱員・エゴールを雇う。アルテムとダーシャはひそかに愛し合っており、そのためアルテムはダーシャ探しに躍起に。 ②地下トンネルには放射能により半魚人化したエゴールの兄とその息子が住んでおり、エゴールは彼らの食糧となる人間を手配していた。しかしその兄はダーシャに殺されており、代わりに半魚人化したダーシャがアルテムと遭遇。2人は地下で生きる道を選んだ。

【起】- ザコレクターのあらすじ1

(この映画は主に「地下鉄で閉じ込められた乗客側」と「その5日後に捜索する乗客の知人側(途中でテレビクルーと合流する)」の2つの視点を交互に映し出しています。
時間軸は5日間という差があるものの「同じ場所を通過する」という点で、交互に描く意味があります。
今作品は分かりやすさを重視して、時間軸で描きます。映画の順番と異なります。
またそのため、面白味も激減しますが、ご了承ください)

ロシア・モスクワ。
マーシャという女子高校生が、自分が今はまっているコミック〝フリック・ピクニック〟という作品のフェスに参加しました。マーシャはそのコミックの登場人物・ディナになりきってコスプレをし、ディナと名乗ります(本名はマーシャなのだが本名が明かされるのは後半になってから。ずっとディナと名乗っているため、ディナ表記で統一させていただく)。
黒みがかった髪のツインテールに、白と黒を基調とした制服、頭にミラーレンズ、背中にソード(長い剣)を背負ったディナは、フェスの会場を撮影し、イベントを満喫しました。
満足して帰途につくディナは、最終の地下鉄に乗ります。
ホームには地下鉄のホームぎりぎりまで立って、自殺を図ろうとしている男性がいました。ディナはそれに気づきませんでしたが、自殺に気づいた別の中年男性が、肩を叩いて制止します。
地下鉄が到着しました。ディナは最後部の車両に乗り込みます。
ディナが乗り込むのと交代で、若い男女のカップル、アルテム(男)とレナ(女)が地下鉄を降りました。アルテムはディナのコスプレを見て、驚きながら去ります。
車中にはアルテム&レナと一緒だった若い男女のカップル、ローマ(男)とダーシャ(女)が乗っていました。
最終の地下鉄なので、同じ車両には数えるほどしか人がいません。

・ディナ…若い黒髪のツインテール女性。高校生。コスプレの剣は模造品だが人は殺せるらしい(本人いわく)。
・レオ…自殺を図ろうとした中年男性。実業家。
・(名前が最後まで出てこなかった)…中年男性。温和な顔立ちで、ロバート・デ・ニーロに少し似ている。
・(名乗らなかった)…若いアジア系男性。話す言葉は中国語なので中国人か。アタッシェケースに手錠をかけて手首にとりつけている。
・ローマ…めがねをかけた若い男性。ダーシャの恋人。
・ダーシャ…パーマをかけたショートボブの若い女性。ローマの恋人。

終着駅を過ぎても地下鉄は停止せず、そのまま走り続けました。
やがて謎のトンネルに入った車両は停車しますが、車内の電灯が点滅を始めると、前の車両から悲鳴が聞こえ始めます。
真っ暗になりましたが、車両の連結部から脱出した同じ車両に乗っている6人は、不安もあって行動を共にします。但し全員が一致団結しているわけではなく、たとえば中国人男性は話しかけても知らんふりだったり、あるいは中国語で返したりしました。
移動しながらデ・ニーロ似の男が「もう自分たちは実は、みんな地下鉄事故で死んでいるんだ」と言い出します。生物学的には死んでいるのだけれども、こうして霊魂だけが残って徘徊しているのではないかと言います。
ディナや実業家・レオは思わず納得しかけました。そうすれば、確かにこの謎は解けます。

しばらく歩くとY字になっている場所へ出ました。
ディナ、デ・ニーロ似の男、中国人男性の3人組がその場に残り、カップルと実業家・レオの3人が分岐の先を見に行きます。
戻ってきた3人は、「どちらも行き止まりだった」と言いました。途方にくれます。
時刻はもう午前1時になっていました。
デ・ニーロ似の男性はいつも同じ電車に乗っているようで、終点まで約17kmの距離にいたと言い、彼の仕切りでみんな同じ方向に歩き始めます。
その場所の近くに、クリスマス・ツリーがありました(このツリーは目印なので覚えておいてほしい)…。

【承】- ザコレクターのあらすじ2

6人は歩きながら、そういえば日本の地下鉄でガスが撒かれた事件があったことを話します。
オウム真理教という宗教団体が行なったことで、確かその団体を率いていたのは麻原彰晃だと話題になりました(注:ほんとに彼らは会話で麻原彰晃の名を出している)。
あんな事件のように、実は地下鉄で幻覚剤のようなものが撒かれていて、みんな本当は寝ているんだけど幻覚を見ているのではないかと、ディナが言いました。
先ほどのデ・ニーロ似男性の言う「地下鉄の事故でみんな死んでいる説」よりも、ディナの幻覚説のほうがみんなに受け入れられます。
ハンドルで回す扉がありましたが、バイオハザード(生物災害)のマークがついており、開けて中に入るのはやめました。
反対方向に移動したのですが、また行きどまりでした。つまり、完全に封鎖されているのです。
ありえないとみんなが言いますが、確かに壁は存在します。
その時、何か獣のような鳴き声が聞こえました。みんな本能的に危険だと思います。

地下鉄のトンネルの横にある配電盤の小さな隙間から、脱出しようと6人は試みました。先にみんな移動しますが、最後になったデ・ニーロ似の男性が途中でひっかかります。
しかも男性は閉所恐怖症でパニック発作を起こしました。メガネの男・ローマが中国人男性にライターを借りて戻り、デ・ニーロ似の男性に寄り添って和ませるために「クマが車に乗って焼ける話(注:日本人である私にはさっぱりであったが、どうやら有名な話? 映画内での別の人物も同じ話をしている)」をしました。
デ・ニーロ似の男性も再びチャレンジする気になります。決して太っているわけではないのですが、なぜか途中でつっかえたという男性は「誰かが引っ張っている」と言い出します。
その後、男性はひきずられていなくなりました。メガネの男・ローマはあぜんとします。
ちなみにデ・ニーロ似の男性はひきずられた後、一度は何かの生き物に襲われますが、かろうじて逃げ切りました(あとで合流します)。

ローマが戻って他のメンバーにそれを告げると、実業家の男性・レオが自己紹介を始めました。中国人男性を除き、みんな名乗ります。
別のトンネルでは水路があり、悩んだ後、いちおう水路をもぐって向こう側に出てみようという結論になります。
水路をもぐっている最中、カップルの女性・ダーシャがコードに絡まって溺れました。カップルのメガネ男性・ローマがひきあげて心臓マッサージをすると、なんとか蘇生します。
全身が濡れた5人は、焚火をしました。空調がきいているので一酸化炭素中毒の危険性はなく、煙センサーが作動することで消防士が助けに来るかもと実業家・レオが言います。
ディナが「退屈な日常から抜け出したくて、漫画の世界のように怪物がいてほしいと思ってしまった」と告白しました。
クジラの鳴き声のような獣の声がします。どうやらその鳴き声の音の反響で、距離を目測しているのではないかと思われました。
プロポーズする予定だったとローマがダーシャに言います。
デ・ニーロ似の男性がみんなを見つけて走ってきたのですが、襲われると思ったディナが模造刀で刺しました。デ・ニーロ似の男性は死亡します。
中国人男性は少し離れたところで煙草を吸いながら、その騒動を見ていましたが、暗がりにいた生き物に襲われていなくなります。

やはりトンネル内に怪物らしきものがいると気づいたディナ、実業家・レオ、カップルのローマとダーシャの4人は、元のYトラックの分岐に戻ろうと言います。
実業家・レオは歩きながら、事業拡大に失敗して借金まみれで、高額な生命保険に入っていることと、今夜死ぬつもりでホームに立っていたことを告白します。
「恐ろしいことが起きてほしいと神様に願った」と言います。レオはディナに刺されて死にました。
ディナはその後、謎の怪物に首を折られて死にます。

【転】- ザコレクターのあらすじ3

怪物は、身長2m強の二足歩行をする半魚人に似た生物でした。よろいのような表皮はなめらかです。
カップルのローマはダーシャにプロポーズをし、守るから結婚に承諾してくれと言いました。
ダーシャは「(ローマと付き合っていたが)本当はアルテムが好きだ」と言います。プロポーズを断られたローマは、それでもダーシャをかばって立ち向かい、怪物に倒されます。
残ったダーシャはひとりで逃げますが、ある人物(後述)に会って連れ去られました…。
(6人の乗客のうち、生き残ったのはダーシャのみ)

さて5日後。
乗客の若いカップル・ローマとダーシャたちの友人のカップル・アルテム(男)とレナ(女)は、地下鉄で別れて以来、彼らと連絡がつかないので心配しました。
スキンヘッドにモヒカン頭の若い男性・エゴールと待ち合わせて、地下鉄の通路に入ります。エゴールは元地下鉄の鉱員で、地下鉄の内部に詳しい人物です。
エゴールにCCTV(地下鉄の監視カメラ)の映像を見せた2人は、これ以降ローマとダーシャが行方不明になったと言い、捜索を頼みます。出発した列車を見たエゴールは「興味深い」と言いました。
エゴールは2人を車で空き地に案内します。地下鉄の近くに水力発電プラントが通っており、そこから地下鉄のトンネルに入るとエゴールは言いました。
ただしモスクワ原子力発電の影響で、放射線レベルが4に上昇していると言います。
マンホールのような穴から中に入ると、巨大な空洞がありました。そこから3人は入り、メトロ2トンネルに移動します。
移動しながらエゴールは、自分の兄・ヤシュがかつて地下の探検隊であったことと、息子を連れて地下鉄の駅から駅へ移動する探検に出て、それきりだということを話しました。
水力発電プラントから地下鉄に行くと、そこにはYトラックと呼ばれる分岐点があります。そして地下鉄の中なのに、なぜかクリスマス・ツリーが飾られていました。
エゴールは「これがヤツのコミュニケーション手段なのだ」と意味深長なことを言います。
ツリーには血がついていました(ここ注意、覚えておいてください)。

エゴールの案内で移動したアルテムとレナは、壁に不気味な落書きと人体の一部かと思われる陳列物を発見します。エゴールもその存在は知らないようでした。
というのも、実は地下鉄のトンネルに撮影クルーが入り込んでおり、撮影をしていたのです。陳列物は彼らが用意したもので、言ってみれば「やらせ」です。
マックス、ルシャたち4人の撮影クルー(男2人、女2人だが女性陣は名前が分からずじまい)は、ホメオパシー(自己治癒能力アップの方法)や爬虫類、エイリアン、国家の陰謀など、なんでも扱う番組を作っていました。今回はサタニスト(悪魔崇拝者)をテーマに撮影しており、それでまがまがしい陳列物を飾っていたのです。
エゴールたちとテレビクルーが出会った直後、カメラマンのルシャがいきなり襲われました。ルシャの首が飛びます。
さらにボヘミアン風の格好をした女性が暗がりに襲われて倒れ、出血多量で死にます。
それを見たエゴール、アルテム、レナ、マックス、金髪の女性(アナウンサーっぽい)5人は逃げます。エゴールは2km歩くと出口があると言って案内しました。
しばらく歩くとルシャの首なし死体が前方につりさげられており、みんなは驚いてちりぢりになります。
金髪女性が地下室で謎の部屋を見つけました。そこには変な写真や資料がありますが、自分たちが用意したものではありません。
何者かが帰って来る気配がし、金髪女性は戸棚の背後に隠れて様子を見ました。落ちていた瓶を遠くに投げて注意を引きつけ、その隙に逃亡しますが、部屋を出ると突然髪の毛が抜け始めます。しかも怪物に背後から襲われて捕まりました。
他のメンバーは地下鉄の車両を見つけます。しかし車両には無数の三角形の穴が開いていました。

【結】- ザコレクターのあらすじ4

他のメンバーを車両に入れた後に扉を施錠すると、エゴールはゆうゆうと外でビールを呑み始めます。

実は…先ほど話に出たエゴールの兄・ヤシャとその息子は、この地下鉄に入って放射能を浴びたせいで、半魚人のような様相になっていました。
ヤシャと息子は外に出て生活できません。半魚人のような姿が見つかると何に利用されるか分かりませんから。
ヤシャは無作為で地下鉄の車両のYトラックを変更し、別の出口に引き込んで、その乗客を襲って捕食していました(但し直接の捕食シーンはない)。
エゴールは今回のアルテムとレナのように、行方不明の人物を捜索しろという人物も連れていき、兄・ヤシャに引き渡しているのでした。
(金髪女性が襲われる前に髪の毛が抜けたのは、放射能のせいかと思われる)
こうしてアルテム、レナ、マックスを車両に閉じ込めて半魚人化した兄・ヤシャを待っていたエゴールですが、現れた怪物は弟のはずのエゴールを殺します。
エゴールは兄に必死で呼びかけますが、怪人は襲います。これには理由がありますが、後に述べます。
その様子を車両の中で見たアルテム、レナ、マックスは逃げました。エゴールの言う通りであるならば、5日前に消息を絶ったローマとダーシャはもう生きていないだろうとレナは言い、早く帰ろうと言いました。
それでも捜索を諦めきれないアルテムに対し、レナは「ダーシャとのことは知っている」と告白します。
アルテムとレナ、ローマとダーシャという2組のカップルだったのですが、友人として交際しているうちに、アルテムとダーシャが愛し合うようになっていました。レナは「ダーシャは小さい頃から私のものを奪おうとする」と言います。
地下鉄の通路に入り、ゆきかう地下鉄を目にするようになりました。走行車両ごしに、レナが怪物に襲われるのをアルテムは見ます。車両が去った後アルテムは駆け寄りますが、レナの腹がえぐられて死んでいました。
マックスは「ダーシャは生きている」と言い(なぜマックスが気づいたかは謎)、アルテムは先にマックスを帰すと奥へ進んでいきました。
Yトラックの地点に戻ったアルテムは、怪物に会います。アルテムは襲われると覚悟しますが、怪物はアルテムを撫でました。アルテムは、怪物の正体がダーシャだと気づきます。

5日前。
襲われたダーシャは気絶したまま、エゴールの兄・ヤシャの住居に運ばれました。
住居には怪物が狩った他のメンバーの死体が積み重なっており、ダーシャもその中で意識を取り戻します。
怪物はダーシャに背を向けて、1人の人間の解体をしているところでした。大きな包丁で人間を解体して、料理する予定です。
他の人間の死体に囲まれて怯えながらもダーシャは死んだふりを続け、隙を見て逃げようとしました。ダーシャの目の前に、その怪物の息子(一緒に探検に入って同じく半魚人化した)に出くわします。
ダーシャは息子にガス状の息を吐きかけられました。これが後にダーシャの身を変化させる災いの元です。
逃げたいダーシャは傍らに落ちていた骨を拾うと、少年に突き刺しました。少年は死にますが、断末魔の悲鳴を聞きつけて、怪物がやってきます。
ダーシャはYトラックのクリスマス・ツリーのところまで逃げたところで追いつかれますが、振り向きざまに骨を怪物に突き刺して殺しました。5日後のツリーに血がついていたのは、怪物のものです。
ダーシャはその後、はしごを見つけてのぼろうとしましたが、半魚人化が始まっており、外の世界はまぶしくて無理でした…。
こうしてダーシャは数日のうちにすっかり半魚人化していました。
エゴールが兄と思っていたのは、ダーシャだったのです。

すっかり別物と化したダーシャをダーシャと認識したアルテムは、ダーシャの生存を喜びました。でもダーシャは人語をしゃべれないので、意思疎通ができません。
アルテムも咳を始めました。どうやらアルテムもダーシャと共に地下トンネルに残り、一緒に暮らす道を選んだようです。
(最終的に生き残ったのはマックスのみ。アルテムとダーシャは怪人化)

みんなの感想

ライターの感想

演出が悪かった。そして肝腎の怪物をあまり見せてくれないために、世間での評価がかんばしくない。
意味不明というコメントが多いが、実はストーリーはきちんとある。但し演出が難解なために読み取ることが難しい。
半魚人化の原因はたぶん放射能なのだが、これも明言されていないのであくまで推測。
エゴールは過去に何度か半魚人化した兄・ヤシャたちと会っているみたいだが、なぜエゴールは半魚人化しないのかが最後まで判らなかった。
ラストのどんでん返しがちょっと驚き。それまでが無駄に長い。
特に冒頭の、コスプレしたディナが地下鉄に乗り込むまでのむだなシーンが長い。

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