「ザフォッグ」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

ザ・フォッグ(2005年)の紹介:2005年製作のアメリカ映画。1980年に製作されたジョン・カーペンターの『ザ・フォッグ』のリメイクで、カーペンターは製作に回っている。美しい港町を舞台に、濃い霧にまぎれて現れる亡霊たちの恐怖をおどろおどろしく描き出す。

予告動画

ザフォッグの主な出演者

ニック・キャッスル(トム・ウェリング)、エリザベス・ウィリアムズ(マギー・グレイス)、スティーヴィー・ウェイン(セルマ・ブレア)、スプーナー(デレイ・デイヴィス)、トム・マローン(ケネス・ウェルシュ)、ロバート・マローン神父(エイドリアン・ハフ)、キャシー・ウィリアムズ(サラ・ボッツフォード)、アンディ・ウェイン(コール・ヘッペル)、キャプテン・ブレイク(ラデ・シェルベッジア)、マンディ(ソニア・ベネット)

ザフォッグのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アメリカ、オレゴン州・アントニオ島では町が栄えて100周年の記念パーティーが開かれようとしていた。島で釣りチャーターをする青年・ニックが錨を引き揚げる際、100年前に沈んだ船の遺物を掘り返したため、町を惨劇が襲う。 ②霧に覆われた町は、霧の中から現れた幽霊に襲われる。町創設の4人の一家が復讐のターゲット。ニックの恋人・エリザベスはエリザベス・デイン号の船長ブレイクの妻の生まれ変わりで、船長と共に去った。霧も去り復讐は終わる。

【起】- ザフォッグのあらすじ1

アメリカ、オレゴン州・アントニオ島。
島では今年が町生誕100周年ということで、大いに盛り上がっていました。
アントニオ島を栄えるきっかけを作った〝島の父〟なる存在の男性は、4人います。
「リチャード・ウェイン」「パトリック・マローン」「ノーマン・キャッスル」「デイビッド・ウィリアムズ」で、生誕100周年を記念して町の記念館にブロンズ像が作られることになりました。
小さな町のことですから、彼らの子孫ももちろんいます。子孫にとっては、自分の先祖が〝島の父〟であることは誇りでした。
若い青年・ニックは町で〝キャッスル釣り船チャーター〟を営んでいます。1等航海士の免許を持つ黒人男性・スプーナーを雇って、ニック自身は船長を務めます。
ニックとスプーナーは仲の良い若者同士で、釣り人たちを乗せて海に漕ぎ出すのが常でした。
その日もニックとスプーナーは2人の釣り人をシーグラス号に乗せて海にいました。帰ることになりスプーナーは錨を引き揚げようとしますが、何かにひっかかって途中で止まります。
船が大きく傾いだ後、錨は無事に揚がりますが、釣り人たちの釣果はほとんど海に放り出されてしまい、不満たらたらでした。本当はもっと大物をたくさん釣っていたのに、中ほどの魚2尾だけが残ります。
しかし本来の問題はそこではありませんでした。ニックたちは全く知りませんが、この時、錨がひっかかっていたのは100年前に沈没した船の私物だったのです。
海底の岩盤に挟まっていたずだ袋が途中まで引き揚げられ、中に入っていた時計やヘアブラシなどが海底に散らばりました…そしてこの時に、100年前の所有者の恨みをも解き放つことになるのですが、海中で起きた出来事ですので、ニックもスプーナーも全く知りませんでした。
…トム・マローン町長と、中年の秘書女性キャシー・ウィリアムズは100周年のイベントで大わらわです。ブロンズ像の4人のうち、デイビッド・ウィリアムズがなくリチャード・ウェインが2人になっているミスが発覚しますが、それは後日直すことにしました。イベントで観光客が来るからです。
ニックには遠距離恋愛の彼女・エリザベスがいます。エリザベスはこの町の出身ですが、ある時5000km離れたニューヨークへ行ってしまい、ニックとは恋人同士でありながら、滅多に会っていません。
ニックは町にいる未婚の母・スティービーと浮気をしていました。スティービーの方も、ニックとエリザベスの事情を知っています。
スティービーは町の中で聞こえるミニFMラジオ局を開設していました。町の皆はスティービーのラジオから情報を得ていました。
翌朝、浜辺を歩く老人・メーケンは、打ち上げられた藻の中に古い時計を見つけました。藻の下には他に人の手の骨があったのですが、メーケンは気づきません。

【承】- ザフォッグのあらすじ2

その日は100周年のイベントでした。夜、ニックは車を走らせていて、道を歩く恋人・エリザベスの姿を見つけます。半年ぶりの再会です。
ニックはスティービーに会いに行くつもりでしたが、エリザベスを見つけたので彼女を車に乗せ、町につれていきました。
老人・メーケンと会ったニックとエリザベスは、メーケンが海で拾ったという時計を見せてもらいます。刻印を見たエリザベスは、そのマークに見覚えがあり、妙に心に残りました。刻印は「王冠」「秤」「7」が横に3つ並んでいるものです。
その頃ラジオ局のスティービーに、気象観測所のダンから電話が入りました。ダンはスティービーに気があり、積極的にアタックしています。
ダンは町に洋上16kmから濃霧が近づいていることをスティービーに告げました。逆風なのにとスティービーは問いますが、ダンは「風に逆らって、霧は近づいてきている」と言います。22時ごろに町に到達予定でした。
半信半疑ながら、スティービーは濃霧の到来をラジオで知らせます。
ニックはエリザベスを家に送りましたが、母のキャシー(マローン町長の秘書)は予告なしに帰ってきた娘・エリザベスに冷たく「ホテルでも取ったら?」と言いました。エリザベスはニックの家に泊まります。
ニックの家で、エリザベスは戻ってきた理由を説明しました。エリザベスはニューヨークへ行ってから、いつも同じ悪夢を見て目が覚めるのです。それは大勢の人が炎に巻かれて叫んでおり、エリザベス自身は何もできずに溺れて海に沈む夢でした。
カウンセラーに相談したところ、原因を追求するために一度町に戻ってみたらどうかと勧められた…とエリザベスは言いました。
眠れないエリザベスは先ほど時計で見た刻印についてグーグルで調べようとしますが、画像検索の最中にパソコンがダウンします。
天井に水でできた足跡が浮かび上がり、足跡は玄関に向かっています。外に出たエリザベスは自分を呼ぶ声を聞いた気がしました。ニックが迎えに来たので室内に入ります。
同じ頃、ニックの仕事仲間の黒人男性・スプーナーは、シーグラス号で沖合に出て、ショーン、マンディ、ジェニファーの男女4人で船上パーティーをしていました。
スティービーのラジオ情報が流れていたのですが4人は気づきません。気づくと船は霧に包まれていました。
沿岸警備隊に連絡を取ろうとしますが無線が繋がらず、目前に濃霧が立ちはだかります。怖くてスプーナー以外の3人は船内に避難しますが、船内にも霧が入り込みました。スプーナーは甲板でどんな状況か把握しようとします。
スプーナーは濃霧の中に大きな幽霊帆船を見ました。と同時に女性2人がガラスを突き破って外へ投げ出されます。人影が一瞬よぎったかと思うと、ショーンは飛んできたナイフが目に刺さって絶命しました。
状況が読めないスプーナーは混乱しました。

【転】- ザフォッグのあらすじ3

翌朝、スティービーの幼い息子・アンディが、海で漂着した年代物のヘアブラシを拾ってきます。ヘアブラシを洗うと王冠と秤と7の刻印が出てきました。
町役場には打ち上げられた漂着物を拾ったという人物の届け出が相次ぎます。届け出を受け付けながらも、法律上は拾得物扱いになるので所有権は拾った者にある…そう説明しながら、エリザベスの母・キャシーは対応に追われました。
それにしても、嵐が来た後でもないのに漂着物があるのはおかしいと思います(本来なら台風などの後に漂着物が多く打ち寄せられる)。
エリザベスは記念館内の図書館で調べ物をし、刻印が〝正義の秤の刻印〟だと知ります。それは、プリンス・ウィリアム島のもので、島の歴史は1860年~1871年でした。現在はもう町はありません。
町の老人・レイサムと会ったエリザベスは、島の詳細を聞きます。
プリンス・ウィリアム島はかつて貿易で栄えていましたが、貿易船が伝染病を持ち込んで島民の半数が死に、残りの半数は船で脱出したけれどもその船も行方不明になっていました。今回の漂着物は、その行方不明になった船エリザベス・デイン号のものと思われます。
ニックはスプーナーと船が行方不明になっていると知ります。ボートを借りて船に出たニックは、シーグラス号を見つけましたが、燃料があってエンジンもかかるのに、計器類は粉々になっているのを見つけました。
さらに船内にはショーンと2人の女性の死体があり、スプーナーは冷凍庫で半分凍った状態で見つかります。救助隊に運ばれる直前、スプーナーは「隠れてた。霧が皆を殺したから」「冷凍庫には霧が入ってこない」とニックに言います。
ニックはビデオカメラを見つけ、エリザベスに渡します。警察はスプーナーを犯人だと決めつけており、ビデオカメラがスプーナーの無実を証明する証拠となるかもしれないからでした。
エリザベスは〝パトリック・マローンの生家〟の床の足を踏みぬき、海に落ちました。しがみついた箇所のレンガが外れ、古い袋入りの資料を発見します。それは『パトリック・マローンの日記』でした。
スティービーはラジオ局で、息子・アンディが拾ったヘアブラシが燃えるのを見て消火器で消します。消火した後、壁一面に秤の形の焦げ跡ができたのを見たスティービーは不吉に思い、息子・アンディに電話して「海に行くな」と警告します。
エリザベスは町の歴史を知るマローン神父に会いに行きます。墓地にいたマローン神父は「すぐに島を去れ」とアドバイスします。神父も島を出るつもりです。
エリザベスは、自分が町に戻ってから奇怪なことが起きると考えました。遺体安置所に行ったエリザベスは、ショーンらの遺体が動き出し「血には血を」と言うのを見て悲鳴をあげます。

【結】- ザフォッグのあらすじ4

パトリック・マローンの日記には「神はこんな大罪をお許しになるのか」と書かれており、ニックと共に何の罪か解明しようとしました。
町の喫茶店の壁の写真を見ると、この町アントニオ島が、1871年を境にして急に発展しているのを知ります。1871年といえば、プリンス・ウィリアム島が滅びたのと同じ年です。
…実は1871年にはある罪が隠されていました。〝島の父〟とされる4人の人物は、プリンス・ウィリアム島から出たエリザベス・デイン号を襲って火をつけていたのです。
伝染病の蔓延に困ったプリンス・ウィリアム島民の代表キャプテン・ブレイクは、アントニオ島の島民と取引し、大量の金を積むことで「島に移住する権利」を得ようとしました。
しかしキャプテン・ブレイクらが金を用意したところで〝島の父〟4人は契約書を反故にし、船に火をつけると金と宝を奪ってボートで逃げたのです。その財産で、4人はアントニオ島を栄えさせたのでした。
キャンプテン・ブレイクらは炎に巻かれ、船は沈みます。船に乗っていたプリンス・ウィリアム島民は、アントニオ島に恨みを持ちながら死にました。
…除幕式の最中、町中を霧が覆って停電が起きます。気象観測所のダンは霧の中に人影を見つけ、襲われました。それを電話越しに聞いたスティービーはラジオで町民に知らせます。
町民を霧が襲い始めました。ある者は流し台から入り込んだ霧に手首を掴まれて炭化します。霧にまぎれて100年前の死者が幽霊となって襲いかかりました。
彼らの狙いは〝島の父〟4人の子孫です。ですからそれ以外の町民は怖い目に遭っても死ぬまでには至らず、死ぬのはウェイン家、マローン家、キャッスル家、ウィリアムズ家の人物たちでした。スプーナーはシカゴから引っ越してきた人物なので、難を逃れます。
ニックはスティービーの息子・アンディを助けに行きました。スティービーの車は立ち往生し、エアコン口から侵入した霧に気を取られてトラックと正面衝突し、海に落ちます。幽霊に襲われますが、何とか海上に逃れて泳ぎます。
エリザベスは母・キャシーを助けに記念館へ行きました。途中、ニックとアンディ、スティービーと合流します。
記念館を霧が襲うと、ブロンズ像や絵画は溶けました。マローン町長はたくさんの幽霊に囲まれて火だるまになります。
近寄ってきた幽霊を見たエリザベスは、自分が前世ではキャプテン・ブレイクの妻・エリザベスだったと思い出しました。
エリザベスがブレイクに近づいてキスをすると、エリザベスも霧になって消えます。それと共に、町に平和が戻りました。
復讐と、なくしたもの(エリザベス)を取り戻すために、霧は到来したのでした。翌日、スティービーはラジオで町民にそう告げました。
1865年にプリンス・ウィリアム島で撮影されたエリザベスとブレイクの結婚写真には、古い時計が写っていました。

みんなの感想

ライターの感想

1980年に作られた映画『ザ・フォッグ』のリメイク版。リメイク版ではサスペンス要素を強めている。そのため、ちょっと「いらいらな展開」が続く。
途中に挟まれる回想シーンが「もったいをつけている」ので、終盤にならないと霧の意味が判らない。もっと序盤から霧、活躍してもいいのに。
見終わってみると1980年版よりはストーリーが判りやすい展開になっているものの(そして結末も異なっている)、終わってみると「え、それでいいの!?」。
エリザベスさえ手に入れれば、それでいいのか!? 4人の〝島の父〟の子孫、ほとんど生き残ってますよ~。
どうせならもっと徹底的に復讐してほしかった…。最後ラジオで「復讐だったのでしょうか、それともなくしたものを取りに来たのでしょうか」とか言うスティービーだって子孫。
生ぬるい。せっかく霧をまとってそれっぽい出だしでいい感じだったんだから、もっと徹底的に「子孫、根絶やし」くらいしてほしかった。

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