「スティーヴンキング痩せゆく男」のネタバレあらすじ結末

スティーヴン・キング 痩せゆく男の紹介:太った弁護士がジプシーの老婆を事故死させたことで痩せる呪いをかけられる、1996年公開のアメリカのホラー映画。原作はホラーの帝王S・キングの同名小説で、キング自身も薬局店主役で出演。監督は「フライトナイト」「チャイルド・プレイ」のトム・ホランド。共同脚本は「ビートルジュース」「フロム・ザ・ダークサイド」のマイケル・マクダウェル。135㎏の肥満体を57㎏の痩身に落とす特殊メイクは「ドラキュラ」「ミセス・ダウト」で2回のアカデミー賞を獲得したグレッグ・キャノン。ゲスな主人公が落ちていく様が小気味いいというブラックな佳作です。

予告動画

スティーヴンキング痩せゆく男の主な出演者

ビリー・ハレック(ロバート・ジョン・バーク)、その妻ハイディ(ルシンダ・ジェニー)、その娘リンダ(ベサニー・ジョイ・レンツ)、ジネリ(ジョー・マンテーニャ)、レムキ(マイケル・コンスタンティン)、その娘老女スザナ(イルマ・セント・ポール)、その曾孫ジーナ(カリ・ウーラー)、マイク医師(サム・フリード)、ケアリー判事(ジョン・ホートン)、その妻リーダ(エリザベス・フランツ)、ホープリー署長(ダニエル・フォン・バーゲン)、薬局店主(スティーブン・キング)など。

スティーヴンキング痩せゆく男のネタバレあらすじ

【起】- スティーヴンキング痩せゆく男のあらすじ1

霧の煙る早朝、フェアヴューの町にジプシーのキャラバンが到着します。
それを自宅の窓から苦々しく見つめるのは、悪徳弁護士のビリー・ハレック。彼は135㎏の巨漢で、若く甲斐甲斐しい妻ハイディの協力でダイエット中ですが、大食いを治す気もなく効果もありません。先日もマフィアのボスジネリを無実にしたばかりの彼を、10代の一人娘リンダも皮肉りますが家庭は円満です。

町の事務所の前では、ジプシーたちが的当てやジャグリングで人を呼び”ジプシー・カーニバル”の宣伝していました。事務所はジネリの勝訴に浮かれ、彼は同僚カークと若く美しいジプシー女のスカートをめくれよとふざけニヤつきます。
早退した彼は車に行く途中、ジプシーを毛嫌いしているケアリー判事に掴まり、奴らは性病や犯罪の温床、売春の元凶と愚痴を聞かされます。その前で彼らはホープリー署長に蹴散らされています。ビリーは、あのジプシー女にゲスな会話を見透かされ、手ひどくからかわれ唾を吐かれますが、その後、ジネリのクルーザーでたらふく食い、借りは必ず返すと言われ大満足します。

その夜の祝賀パーティーで、ビリーはしこたま飲み食いするのをハイディに諌められ、酒酔い運転のまま家に車を走らせます。車中でへそを曲げたビリーの機嫌を取るためハイディは運転しているビリーにオーラルサービスを始めます。
一方、老齢の娘スザナと薬局を訪れたジプシーの頭レムキが、じろじろ見る店主を怒鳴っている隙に娘が外に出ます。が、運悪くそこにビリーの車が通りがかり、サービスに夢中のビリーが目をつぶった瞬間、撥ねられ、死亡します。

翌日の審判はケアリー判事が審議官で、薬局店主はスザナが万引きをして逃走した、ホープリー署長はビリーは全くの素面だったと偽証し、ビリーは即日無罪となります。
が、裁判所の入口で突然レムキがビリーの前に現れ、彼の頬を撫で「痩せてゆく」と呟きます。

【承】- スティーヴンキング痩せゆく男のあらすじ2

1週間後、体重は128㎏に減り、夫妻はダイエットが成功した!と喜びます。が、彼の食欲は異常に増え、いつも何かを口に運んでいます。
その日、ゴルフに出かけたビリーは、その半日で1㎏減った事に不安を覚え、ゴルフ仲間のマイク医師の診断を受ける事に。また、ケアリー判事はやはりレムキに触られた腹に湿疹ができ、気にしていました。けれど言葉は聞いていなかったとか。

その1週間後、さらに体重は11㎏減り、心配したハイディはダイエットは止めてと忠告しますが、そもそもビリーは過分な食欲を抑える気が全く無いのです。けれどマイク医師の検査では完全な健康体と言われてしまいます。
また、体重が減り続けることを怖れる食べ方は浅ましく狂気じみて、ハイディは嫌悪感を露わにするリンダを従姉に預けると言い出したため、ビリーは事故の責任を彼女になすって責め、これは戦いだ!とイラつきます。

その夜、1人レストランで食事をむさぼる彼に、マイク医師は大きな病院を紹介します。また、ケアリー判事の妻リーダも1人で食事に来ていて、暗い顔でじっと彼を見ていました。
ビリーは、夜更けにケアリー判事の屋敷を訪ね様子を聞きますが、リーダはシェリー酒を片手にミネソタの親戚の家だと答え帰そうとします。が、彼が実はすでに45㎏も痩せた、判事も痩せたのか?と聞くと、あなたも老ジプシーに触られたの?と笑い出し、部屋に通されます。
彼女は、判事はミネソタの病院に入院した、老ジプシーに触られ”トカゲ”と言われたと告白します。その言葉通り、判事の皮膚は乾いてめくれ鱗のようになり、顔もトカゲのように変貌、人目を避けるためチャーターした飛行機に乗る頃には指先も鉤爪に変わっていたわ!と叫びます。そして、あんたがレムキの娘を撥ねたせいだ!と彼を罵り、彼に酒を浴びせ、2人は口汚く罵り合いながら別れます。

ビリーは、ジプシーの呪いを信じるか?とレムキにこぼし、自分は信じないが母親は何人も見たと言われ、ついに呪いを認め、ハイディにも告白しますが、彼女は半信半疑でした。また、マイクに紹介された病院でもすべて異常無しの結果に確信を深め、診療を拒否します。

一方、音信不通となっているホープリー署長の家を訪ねた彼は、しつこく扉を叩き「覚悟ができているなら入れ」とようやく通されます。
署長の背中は醜く歪み動きは鈍く、顔や手指は腫れ上がり血膿が流れています。彼は3人が犯した罪を認めながらも、呪ったレムキを怨み、ビリーに拳銃を差し出し、奴に呪いを解かせる、しかし奴は解きやしないだろうからこれで殺す、一緒に行こうと言い出します。署長の狂った叫びと罵声が続く中、逃げ出したビリーの背後で一発の銃声が響きます。

帰宅したビリーは、家からマイク医師が出るのを目撃、ハイディとマイクの不倫を疑い始めます。が、彼女は彼を心底心配し、ガンを疑い懸命に治療を勧めます。ビリーはこれは呪いだ!医者では治せない!と怒鳴りつけます。

署長の葬式で、ビリーはマイクに、病院を拒否した理由を問われますが、彼は答えず、ハイディとひそひそ話す様子を見てますます疑念を深め、妻もろとも敵視し始めます。
また探偵にレムキを調査させ、彼が106歳で、撥ねた老女は彼の娘、キャラバンで見かけた若い女は彼の曾孫、ジャグラーはその夫で、一行が海辺のバー・ハーバーに向かった事を知ります。

【転】- スティーヴンキング痩せゆく男のあらすじ3

彼が帰宅した時、ハイディとマイクはリビングで密談の最中でした。2人は彼に気づくと慌てて書類を隠し入院治療を勧めます。彼は笑顔で了承しますが、翌朝、事故の原因はお前だとなじる皮肉まみれの置手紙を残し、車でキャラバンを追います。その道中、情報を得るため立ち寄った不動産屋で、ハイディが自分に5000ドルの懸賞金を掛け探していることを知りますが、金を渡し口封じをします。

そしてついにカーニバルを発見、”体重当てのジプシー・キング”に扮したレムキと曾孫のジーナの前に進み出ますが、さんざん愚弄され嘲笑われた挙句に、ジーナから痩せ男人形を投げつけられパチンコで狙われ、ほうほうの体で逃げ出します。
そこへ顔中ヒビだらけのケアリー判事が車で現れ彼を救出しますが、彼は狂っていて、レムキの運転する大型タンクローリーに運転席側に突っ込まれ、助手席側からはレムキが運転するスクールバスが迫った瞬間、ビリーは叫び声をあげ目覚めます。どこから悪夢なのかわからず、リーダに電話をすると、判事が病院を抜け、タンクローリーに突っ込んで死亡したと言われ愕然とします。

撤収するカーニバルの近くの酒場で一行のキャンプ地を聞いた彼は、家に電話を入れますが、リンダが出て安堵したものの、やはりマイク医師が入り浸っているのを聞き、慌てて替わろうとしたハイディとは話さず切ってしまいます。

その夜、ビリーはキャンプに単身乗り込み直談判を試みます。が、ジーナは彼を見て激怒、”町の白人”と罵られますが、我々を痛めつけても娘は戻らないと開き直る彼を、レムキは、すでに娘の生死の問題ではない、ジプシーの正義に於いて不正をはたらいた者を裁いたのだと断罪します。彼はレムキにすがり懇願しますが、レムキは嫌悪し、拳から血を流し彼にさらなる呪いをかけ、去ろうとします。
ブチ切れた彼は、レムキの背中に向かって「”町の白人”の呪いをかけてやる!」と絶叫しますが、ジプシーたちは失笑、罵倒し続ける彼の手をジーナがパチンコで撃ち抜きます。弾は右手の平を貫通、ビリーはその手を固く握りしめ、流れ出る血を滴らせ「呪ってやる…」と呻きます。

浜辺のコテージに身を潜めた彼はジネリに助けを求めます。一足先にやってきた闇医者は彼の傷を手当てし、彼に痛みで心臓が止まらぬようカリウム錠を与え、ダイエットは止めて良い、私が許すと言い帰ります。
翌朝、ジネリが到着、彼の57㎏に痩せさらばえた体を憐れみ、借りは返すと言い、ビリーに精神異常者を強制入院させる収容礼状が出ていることを付きとめます。
マイクとハイディにはめられたと悔しがる彼に、ジネリは2人を始末すると約束しますが、ビリーは、そもそも妻のサービスが事故原因なのに妻は呪われず、その上不貞までいう手前勝手な怒りに身を震わせます。

ジネリはビリーを車に乗せ、ジプシーのキャンプの犬小屋に毒餌を撒き”町の白人は呪いを解けと言ったはずだ”と貼り紙をし、若僧フランクを雇い彼らの見張りに付けますが、彼らにはお見通しでした。翌朝フランクは無惨な遺体となってコテージ正面に留まっていた”町の白人へ”と書かれた車中から見つかります。
激昂したジネリはショットガンでキャンプを襲撃、ジプシーらと撃ち合いになりますが、ジーナの夫は彼の身代わりに暗い広場につき出され一斉射撃を受け死亡します。夫の身体には犬小屋と同じ貼り紙がしてありました。

さらにジネリはその捜査現場にFBIと偽って侵入、ジーナを騙して連れ去り、コテージ裏の物置で暴行し額に傷を負わせ、硫酸で脅し、「レムキに2時間後に灯台に来いと伝えろ」と言って解放します。
衰弱したビリーは、それをただおろおろと見つめるだけでした。

【結】- スティーヴンキング痩せゆく男のあらすじ4

ジネリはビリーを灯台に送り届け、奴を殺せと言って去ります。が、彼はそばのベンチまで歩いくのが精いっぱいで、座った途端、気を失ってしまいます。
再び目覚めたのはレムキに瞼を開けられたためでした。彼は悪臭がするとこぼしながらビリーの隣に座り、おまえの友人にジーナの夫は殺された、ジーナが殺される前におまえの呪いを解かねばならん、おまえは満足か?と聞きます。ビリーは呻くようにもうたくさんだと答えます。

するとレムキは苺パイを取り出し、このパイにおまえの呪いを移せと言って、彼の右手の平を再びナイフで突き刺し抉って血を絞り滴らせると、パイは不気味に脈動し始めます。
これでおまえは再び太り始める、これをおまえが呪いを移したい者に食わせろ、そいつは瞬く間に死ぬが、お前は解放されると語ります。
レムキは、呪いたい者はいるか?と聞き、うなづくビリーに顔を歪めて舌打ちをし、憐れむように「良心があるなら自分で食ったらどうだ? そうすれば心は汚れずに済む」とこぼします。

去り際、レムキは再び「きれいな心で死ね、町の白人よ」と言いますが、彼は聞く耳を持たず、ほどなくして動けるようになった体で、家に電話をし、リンダに今夜ママを驚かすために内緒で帰る、でも2人になりたいからお前は友だちの家に泊まれといい、深夜こっそりと帰宅し、ほくそ笑みながらキッチンに苺パイを置きます。

彼は、リビングでうたた寝していたハイディを「町の白人女よ」と呟いて起こします。彼女は飛び起きて彼に抱きつき、無事の帰宅を喜び、マイクとは何も無いと改めて強く否定します。が、彼は明るく、キッチンに贈り物があるからすぐに食べるよう促し、先に休むと言いながら2階の寝室へと向かいます。キッチンからは「大好物よ!」と喜ぶ声が聞こえます。

翌朝、ベッドの隣で苺パイのように痩せさらばえた遺体となったハイディに驚きもせず、口づけをし満足げに苺ジャムを味わうビリー。
彼は軽い足取りで階下に降りますが、なぜかリンダのバッグがあり、キッチンで愕然とします。シンクには汚れた皿とフォークが2組あったのです。
そこへリンダが元気に帰宅、彼に抱きついて再会を喜び、今朝食べたお土産の苺パイ美味しかった!と言い残し再び出かけていきます。

絶望した彼が、パイを食べようとした瞬間、玄関のチャイムが鳴ります。それはマイク医師で、彼を見た途端動揺し、苦しい言い訳を並べ立てます。が、ビリーは少し皮肉交じりに笑って答え、苺パイをすすめながら彼を半ば無理矢理に家に招き入れます。
扉を閉める瞬間、「どうぞ、町の白人先生」と密かに呟きながら。

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