「セッション9」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

セッション9の紹介:マサチューセッツ州に実在した、陰惨な歴史を持つ巨大精神病院の廃墟を舞台に5人の職人たちが恐怖にさらされる、2001年のアメリカのサイコ・ホラー映画。監督/脚本は「ワンダーランド駅で」「マシニスト」のブラッド・アンダーソン、共同脚本は博学の職人マイク役で出演もしているスティーヴン・ジェヴェドン。TVシリーズ「CSI:科学捜査犯」でおなじみのメンバーも出演しています。

予告動画

セッション9の主な出演者

職人たち/ゴードン(ピーター・ミュラン)、フィル(デヴィッド・カルーソー)、 マイク(スティーヴン・ジェヴェドン)、ハンク(ジョシュ・ルーカス)、ジェフ(ブレンダン・セクストン三世)、クレイグ(ラリー・フェッセンデン)、役所職員ビル(ポール・ギルフォイル)、守衛(チャールズ・ブロデリック)など。

セッション9のネタバレあらすじ

【起】- セッション9のあらすじ1

アメリカ、マサチューセッツ州にあるダンバース州立病院の廃墟に、アスベスト除去作業の下見のためゴードンとフィルがやってきます。彼らは長年のコンビで評判のいい職人ですが、ゴードンはまだ赤ん坊の愛娘エマが、洗礼で感染した耳の感染症が治らず、気に病んでいます。
守衛は気のいい男で、落書目的の若僧や病院に戻って住み着く元患者などの侵入者のためにライフルを携帯しています。役所職員のビルは地元の顔なじみで、彼らを案内します。

その巨大な病院跡は、羽を広げた蝙蝠の形で、中央の職員棟と両翼の病棟部分で構成され、棟を結ぶ廊下は老朽化し危険なため、地下通路で繋がれ、窓と鉄格子の階段室で上下階を行き来する仕組みです。また、裏手には患者の番号だけが記された墓標の墓地があり、病棟や手術室なども当時のまま残されています。
1871年に設立され一時は2400人もの患者がいましたが、ロボトミー手術など非人道的な治療が非難され、1985年に閉鎖されてから15年、役所などの公共施設として再利用する計画だと説明します。
工事は食堂ホールと劣化とアスベストがひどいサンルーム、地下通路をメインに行いますが、工期は入札を焦ったゴードンの独断で1週間に決まります。

途中、重症患者用のA棟を見たゴードンは、廊下に残された古ぼけた車椅子を見つめ「ハロー、ゴードン」という声を聞き、”隠遁部屋”と呼ばれていた病棟個室の壁一面に貼られた空虚な写真の中に患者の家族写真があるのを見て胸が詰まります。フィルは”皆が私を異常だと思っていた”と言う切抜きに目を留めます。

月曜日。残り3人の作業員が加わり工事が始まります。ベテラン職人ハンクは、フィルの元カノエイミーを奪った今彼で、フィルはことあるごとに突っかかります。ジェフはゴードンの甥の新人で、アスベストの怖さを知らず、暗所恐怖症で、無灯火の地下作業は免除されています。マイクは弁護士の息子で博学で理屈屋のベテラン職人で、ジェフの指導係です。

ランチタイムには守衛も加わり、1週間で終われば10万ドルのボーナスが出ると盛り上がりますが、マイクは悪魔崇拝が絡む”パトリシア事件”の陰惨な話をし始め場を下げます。その間、ゴードンは携帯の”HOME”のメール画面を見つめていますが、心配したフィルをごまかし、ハンクを外してグレイグを呼ぼうと言う彼を不快そうに往なします。

また、マイクは地下にあった資料室に興味を持ち”証拠品”と書かれた小箱を開けます。中には444番メアリー・ホッブスという患者の資料と”セッション(診療)”と書かれた9巻の音声テープが入っていました。
作業終了後、彼は1人居残り資料室でテープを聞きます。セッションは、患者メアリーから22年前のクリスマス・イブの事件を聞き出そうとする医師の会話でした。箱には”多重人格”と彼女の名前、”王女様””ビリー””サイモン”と書かれています。ほどなくして嗚咽するメアリーに代わり甘え声の”王女様”が発現、イブにメアリーは人形、ピーターはナイフをもらい、ビリーは優しいがサイモンなんて知らないと答えます。

一方、ゴードンは、雨の中、路肩に止めた車の中からじっと自宅を見ています。扉は閉ざされ、彼は脚にひどい怪我をしているようです。

【承】- セッション9のあらすじ2

火曜日。地下通路で作業中、ハンクは古銭を見つけ喜びます。それは煉瓦壁へと続き、外すと中から大量の古銭があふれ出て目を輝かせますが、イラついたフィルから彼を呼ぶ無線が入ったため、それらを戻して作業に戻ります。その壁の向こうは遺体処置室で、煉瓦は焼却炉の内壁でした。

セッションでは、落ち着いた少年ビリーが発現、自分はメアリーの眼にいて全てを見、王女はおしゃべりだから舌にいると言いますが、やはりサイモンについては話しません。
それを聞いていたマイクはランチに遅れハンクとジェフにからかわれますが、しつこく絡むジェフを捕まえその目に箸を突き立てるふりをして、眼窩からアイスピックを突き刺すアイスピック療法のやり方を子細に語ります。

午後、ハンクがジェフに、このままこの仕事を続けていると肺水腫になり30代で死ぬから早く逃げた方がいいと脅します。自分には脱出プランがあり、フィルとマイクも同様だが、日頃冷静なゴードンは不安を感じているはずなのにノープランみたいで、ここ数ヶ月変だと心配します。
ゴードンは窓辺で妻と携帯で言い争っている様子ですが一方的に切られ、庭でフィルが若者と話すのを目撃します。

その夜、ハンクは1人で古銭の隠し場所へと向かいます。古銭には義眼や医療用のアイスピックも混ざっていましたが袋に入れ持ち帰ろうと通路を進むうち、人影に怯え走り出します。ようやく出口と書かれた角に行きついたところで何かに驚き、場面は暗転します。

水曜日。ハンクは無断欠勤し電話にも出ません。皆は心配しますが、フィルだけが彼を罵り責めます。病院の屋上に皆が集まり、フィルに元カノエイミーに電話をさせますが、ハンクは臨時収入を得てマイアミ(のカジノ)に行ったそうだと勝ち誇ったように伝えます。
が、ゴードンは納得せず、フィルに昨日若者と話していた理由を問いただし掴みかかりますが、ふいに離れ、階段室で自分の指先に血が付いているのを見て嗚咽します。

その後、庭の庵で、フィルはマイクに、ゴードンは親になって気がおかしくなった、ハンクも早く解雇すべきだったとまくし立てますがやんわり諌められたため、居丈高に怒鳴ってしまいます。マイクは呆れて去って行きました。

一方、ゴードンは墓地へ行き、倒木に座って妻に電話をし、許してくれと泣いています。その足元には444番の墓標が倒れています。
そこへジェフがやってきて礼を言い、一生懸命働くからと彼を励まします。ゴードンはジェフと手を握り合い嬉しそうに何度も頷きますが、叔母さんと赤ちゃんは元気?と聞かれて顔を曇らせ、育児は疲れるよと力無く答えます。

マイクは資料室で、メアリーが分裂症で、胸にひどい傷跡があり、何か恐ろしい記憶を封印していると書かれたカルテを見ています。セッションでは家族に会いたいと泣くばかりで、サイモンは眠っていてビリーは話さないと言っています。

【転】- セッション9のあらすじ3

サンルームの防塵幕のテントの中で、ゴードンはフィルに「妻を殴った」と告白します。
この仕事が取れた日、祝いの花とワインを買って家に帰った時、キッチンの大鍋で湯を沸かしていた妻が振り返った瞬間、鍋が倒れ熱湯がかかり、愛してるのに初めて殴った、電話にも出てくれない、夜はモーテルにいると嗚咽します。
フィルは黙って頷き、クレイグを呼べ、あの若者は落書き目的の不法侵入者で脅したからもう来ないと言いますがゴードンは聞かず、皆に言いふらす気か?!と声を荒げます。

その夜、駐車場の車の中で、ゴードンは爛れた火傷の激痛に呻き、あの車椅子の周りをうろつく人影と「ハロー、ゴードン。誰だかわかるか? やれ!ゴードン」という声、血塗れの防塵服の男の悪夢にうなされます。

木曜日の早朝、茫洋と現れたゴードンはフィルに「帰りたい」と呟きます。
ジェフと作業中のマイクを呼び出したフィルはゴードンの話を打ち明け、彼はおかしくなっているから今後は自分の指示に従えと説得しますが、ゴードンが立ち聞きしています。
一方ジェフは、階段室にぼんやりと立つハンクを見つけ、もうクビ扱いだぞ!と話しかけますが、彼は動かず指から血が滲んでいます。

2人はゴードンをごまかそうとしますが、彼はフィルが持っていた古銭を見て突然キレます。そこへハンクがいた!と喚きながらジェフが駆け込んできます。
フィルは動揺し、4人は階段室へと向かいますが、ハンクはおらず古銭が床に落ちていました。
ゴードンは、フィルが言ってたハンクの話は疑わしいと言い出し、怒鳴り合いになった時、階上を走る足音がしたため、4人は二手に分かれてハンクを探しに行きます。

ゴードンはマイクと上階に行きますが、マイクは途中で外れ資料室へ向かいます。フィルはジェフと地下に向かいますが途中で分かれ、1人明かりの無い地下道へと入って行きます。
マイクは資料室でセッションの続きを聞きます。ビリーはサイモンがピーターにしたことをメアリーに教えちゃだめだと叫び、メアリーは狂乱、医師は彼女にサイモンを起こしてと促します。

地下の最下層を進むフィルは裸でサングラスをかけたハンクを発見しますが、無線に「俺はA(重症患者)棟に行く」と連絡が入ります。
庭では発動機が不調を起こし、地下通路で待つジェフは明かりが点滅し怯えて奥へと進み、途中で明かりが消え始め、パニックになり走り出します。
発動機は止まり、ジェフは暗闇に取り残されて絶叫、マイクはテープが止まり、ムカつきながら発動機を直しに行き、電気が復旧しますが、無人の資料室では再びテープが回り始めます。

一方、1人A棟に向かったゴードンは途中「ゴードン」と呼ぶ声を聞き、無線に入ったフィルの止める声は無視、ついにあの車椅子にたどり着きますが、やはり古銭に導かれ444番の部屋に入り、床に散らばった古銭からフィルの仕業と確信します。
壁にはなぜかゴードンの幸せそうに笑う家族写真が貼られています。それらを呆然と見つめているゴードンに、駆けつけたフィルが何か叫びますが、その手には作業用の掻き棒が握られています。

セッションではついにサイモンが覚醒、低い男の声で「ハロー、ドク」と語り始めます。それはゴードンが聞いているのと同じ声でした。彼はビリーは賢い子だなと低く笑い、ピーターは悪い子だった、彼が脅かしたからメアリーはひどい傷を負った、だから新品のピーターのナイフで切り刻めと、父母に知られると困るから殺せと言った、彼女は殺したがってたと笑います。

マイクは食堂ホールを通り資料室へと早足に向かいますが、後ろから誰かが近寄ります。
ジェフは泣きながら地下道を脱出してゴードンの車にたどり着き、無線でゴードンを呼びます。ほどなくして、誰かに気づき手を挙げて駆け寄りますが、画面は途切れます。

【結】- セッション9のあらすじ4

金曜日。建物は静寂に包まれ、駐車場にはゴードンの車だけが留まっています。車にはゴードンが茫洋といて「戻って来い、見つけたぞ、責めを負うべき人間をな」という声を聞き、サンルームへと向かいます。
ほどなくしてクレイグが到着、皆を探して建物に向かいますが、ゴードンの車のドアには血の手形が、食堂ホールには大量の血溜まりが出来ています。

サンルームは明るい光で満ちていますが、全ては防塵幕で覆われ、何ヶ所かの防塵テントが設営されています。ゴードンは裸にサングラスのハンクを見つけ、慌てて声を掛けますが返事はありません。
そこにフィルが現れ、こいつが邪魔だったと軽いノリで話します。ハンクの眼窩には深々とアイスピックが刺さっていましたが、まだ息がありました。
ハンクを必死で励ますゴードンをからかうように俺なら秘密にするねとフィル。他の秘密がばれるから秘密にしろ!目を覚ませ!と何度も叫ぶフィル、狼狽えるゴードン。

たどり着いたクレイグがその背後から「誰と喋ってるんだ?ゴードン」と声を掛けます。フィルの姿はありません。「やれ、ゴードン」と声が囁き、ゴードンはハンクからアイスピックを抜き取りクレイグの目に突き刺して殺害、ハンクは息絶えます。

セッションは続きます。
なぜ殺したんだ、サイモン。
メアリーが”いい”と言ったからさ。みんな俺に殺させるんだ…。
サイモンは低く、愉快そうに笑います。

ゴードンは自分が犯した罪に愕然として震え、全てを思い出します。防塵幕のテントの中には血塗れの仲間たちの遺体が。
444番の部屋で彼を見つけたフィルは、地下にいたハンクがおまえにやられたと言ってたと彼を責めたため、彼の持っていた掻き棒で殺害、ホールを歩いていたマイクも、車で彼を待っていたジェフも同じ掻き棒で殺害し、サンルームのテントに遺体を運んで隠したのも全てゴードンの仕業でした。そしてあの日、火傷をした彼に駆け寄る妻を殴り、殺害したのも彼でした。
彼の頭に、あの日殺したエマの火のついたように泣く声が響きます。

444番の部屋の血塗れの家族写真の前で、壊れた携帯で嗚咽し、妻に電話をするゴードン。
「ひとりで寂しいよ…帰りたい…君とエマを抱きしめたいんだ…」

廃墟の巨大病院でセッションは続きます。
君はどこにいるんだ、サイモン。
弱い心や傷ついた心の中さ、ドク。

みんなの感想

映画の感想を投稿する

映画「セッション9」の商品はこちら