「センソリア死霊の館」のネタバレあらすじ結末

センソリア/死霊の館の紹介:2015年製作のスウェーデン映画。世界三大ファンタスティック映画祭 『第35回ポルト国際映画祭』観客賞受賞作品。封印された部屋で究極の恐怖が襲い掛かるハウスホラー。30代後半ですべてを失い、新たな人生をスタートさせようと古いアパートに引っ越したキャロリン。ところが、彼女の周囲で怪現象が起こり始める。やがて事態は悪化し続け…。

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予告動画

センソリア死霊の館の主な出演者

キャロライン・メナード(ラナ・オルソン)、ミー(ノラ・アンドルセン)、エマ・トレルコヴィスキ(アリダ・モアベア)、ヨハン・シュタイナー(ラファエル・ペーターソン)、エルザ・ウルマン(ボエル・ラーソン)、フランク・マンデル(ハラルド・レンダー)

センソリア死霊の館のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①娘を亡くし夫と離婚した女性・キャロラインは単身でアパートに引っ越し、生活を始める。しかしその部屋では怪奇現象が続くが、キャロラインは知らない。ある日キャロラインは謎の少女・ミーと出会う。 ②ミーは昔キャロラインの部屋に祖母と住んでおり、祖母に浴槽に沈められて死んでいた。祖母はその後首吊り自殺している。母を欲しがったミーはキャロラインを連れて非現実の世界へ。

【起】- センソリア死霊の館のあらすじ1

〝識者は現実と非現実の間に明確な境がないと知っている H・P・ラヴクラフト「奥津城」〟
…1983年、スウェーデン。
あるアパートの6階の一室に、ヴェラ・ブラントという人物が住んでいました。
…現在。
キャロライン・メナードは30代後半の女性です。かつては結婚し、サラという娘を持つ母として幸福な生活を送っていましたが、自分の母親を亡くした直後に娘・サラが怪死しました。
娘・サラを殺したのは夫の仕業かもしれず、その疑いを払拭できないキャロラインは、夫と離婚して引っ越しをし、新たな生活を始めようとします。
愛する娘を失ったキャロラインにとっては、頼りになるのはたったひとり、親友の女性エマだけでした。とはいうものの、エマも家庭を持ちリンダという娘がいるので、あまり依存するわけにもいきません。
キャロラインが新たに引っ越しをしたのは、スウェーデンの団地の一室でした。築年数は古く、あまり人が住んでいません。
引っ越した当初、キャロラインはすぐに活動をする気になれず、放心状態で過ごしました。荷物は最小限しか持たずに新生活を始めます。
夫の家から持ち出した数少ない荷物の中には、娘の遺品を詰めた段ボール箱がありました。しかしそれも開ける気になれません。
初日、部屋で本を読んでいると、物音がしました。古い家屋なので、通風孔を通じて他の部屋の物音がするのです。
夜、夫から電話がかかってきましたが、キャロラインは「もう電話をかけてこないで。関わりたくない」と一方的に告げて切ります。
深夜、ヒゲソリのようなブーンという音が聞こえました。音をたよりに移動すると、キャロラインの電動歯ブラシが動いています。
背後のドアを誰かが通り、掃除機が動いたのですが、キャロラインは気づかずにベッドに戻って眠りました。
翌朝、ドアチャイムを鳴らして住人の初老女性エルザ・ウルマンが訪ねてきました。エルザは表札が前の住人ヴェラ・ブラントのままだと指摘し、「表札を自分で替えるといい。家主さんには期待しないで」とアドバイスします。
エルザは好奇心旺盛な女性でした。ずけずけとキャロラインの生活を聞き、ひとり暮らしなのか夫婦で暮らしているのか聞きたがります。
エルザが去った後、キャロラインは表札を替えました。その時、鍵穴に鍵を刺したまま忘れて家の中に入ります。
その後に荷物の整理をしていると、戸棚から勝手に物が落ちます。
掃除機をかけていると、室内に見知らぬ中年男性が入っていました。キャロラインは驚きます。
男は「鍵が刺しっぱなしでした」と渡すと、真上の階のヨハン・シュタイナーだと名乗りました。ヨハンも独り暮らしのようです。
洗面所で薬をのんだ時に、ふとバスタブを見ると、大量の髪の毛が排水溝にたまっていました。キャロラインはそれを取ってトイレに流します。
ボールが転がってきていたのですが、キャロラインは気づきませんでした。 この映画を無料で観る

【承】- センソリア死霊の館のあらすじ2

ダンボールを担いでアパートの廊下を歩いていたキャロラインは、犬を連れたサングラスの男性にぶつかります。
その男性はフランク・マンデルと名乗り、20年以上失明した状態だと詫びました。見えていないからキャロラインとぶつかったのです。連れている飼い犬・ウードは盲導犬ではありませんが、よく一緒にいます。
アパートの最上階には、物置部屋がありました。住人用にスペースが区切られています。
キャロラインはそこに、娘の遺品を詰めた段ボールを置きました。廊下を白い寝間着姿の老女が通りますが、キャロラインは知りません。
作業途中で部屋が暗くなりますが、しばらくするとまた電気がつきました。
その日の夕方、親友のエマが訪ねてきました。エマはキャロラインの好きなピザを買ってきており、思い出話をします。
携帯でエマがキャロラインの写真を撮りますが、ピンボケできちんと写っていませんでした。
エマはあの男と別れられて、これからが人生の再出発だと励ましますが、キャロラインは「家族を作るには年を取りすぎた」と嘆きます。
夫と娘の待つ家に帰るエマに、キャロラインは合い鍵を持っていてくれと頼みました。
エマが部屋を出て廊下を歩いていると、ヨハンに会います。ヨハンは女連れでアパートに戻ってきており、エマに見せつけるように廊下でディープキスを始めました。
その夜、寝ていたキャロラインは、上の階のヨハン宅から聞こえるあえぎ声に、思わず「カンベンしてよ」と言って布団をかぶります。
夜中に電子レンジが勝手に作動し、キャロラインは消しにいきました。
車椅子が勝手に動くのですが、キャロラインは気づきません(注:この車椅子は、現実世界には存在しないものかもしれない)。
三日目の朝。
目覚めたキャロラインは、自分のベッドの布団の背後に何か気配を感じます。実際、キャロラインの背後には子どもくらいの大きさのふくらみがありました。
しかし起きあがってみると、何も変化はありません。
洗面所で顔を洗っていたキャロラインは、鏡の一部が汚れているのに気づき、拭います。
言えの固定電話に着信があり、心療内科の女医・エヴァが診察に来いとメセージを残しましたが、キャロラインは無視しました。
部屋に老女の影があるのですが、キャロラインは知りません。
アパート内のコインランドリーが空いているのを確認したキャロラインは、洗濯物を持って移動する時に、ヨハンと前夜ヨハン宅に泊まった女性と鉢合わせします。
ランドリー室で初老女性・エルザに会ったキャロラインは、部屋での生活に慣れたかと聞かれました。その際に、エルザから妙なことを言われます。

【転】- センソリア死霊の館のあらすじ3

エルザは「私だったらあなたの部屋に住めないわ。あそこで起きた悲劇を考えると」と、気になる言葉を残したくせに、キャロラインが詳しく事情を聞こうとすると「1980年代の話だから気にしないで」と言って立ち去りました。
シーツを干すと両手の痕が浮き出ますが、すぐ消えます。
部屋に戻ってくると、少女が部屋の前にいました。その少女・ミーは黒髪が腰まであり、なれなれしくキャロラインに接してきます。
部屋にあがりこんだミーは、キャロラインの部屋の段ボールを見て「ここに住むの? 秘密基地?」と無邪気に言いました。さらに段ボール箱をあさって、オモチャが豊富にあることを指摘します。
それを言われたキャロラインは、ショックを受けました。というのも、初日に娘の遺品は物置部屋に置きに行ったからです。
しかし直後にエルザがドアを叩き、キャロラインの下着の忘れものを届けに来たので、注意がそれました。
ミーは「手伝うから、もう少しここにいていい?」と聞くと、自分は他の住人には見えないのだと言います。
キャロラインは娘の遺品の段ボールを物置部屋に置きに行きますが、ミーは最上階の物置部屋には行きたがりませんでした。自分の祖母が怖いのだそうです。
物置部屋からの帰りに盲目男性・フランクに会ったキャロラインは、このアパートに祖母と住む7~8歳くらいの少女はいるかと聞きますが、フランクは「孫のいる女性はいない」と答えました。「幽霊ならいるけどね」と冗談めかして付け足されます。
そのまま外出したキャロラインは、アパートの道すがらヨハンと会い、ウインクされました。誘惑されているようで不快に感じます。
帰宅後、部屋のドアが開いて閉まっているのですが、キャロラインは気づきませんでした。
夜にエマに電話をかけたキャロラインですが、留守電でした。キャロラインはメッセージを吹き込みます。その背後に影があります。
キャロラインが浴槽に湯を張って入浴していると、ミルキーバスが赤く染まりました。しかしキャロラインは目をつぶっているので気づきません。
部屋では車椅子が動き、ボールが転がりますが、全くキャロラインは知らないことでした。
湯を抜いて立ち去った場所には、少女・ミーの遺体が横たわっています。また鏡の同じ場所に汚れが浮き出ていました。
キャロラインが風呂場を出た後、水の足跡だけが浮かび上がり、キャロラインの後をついていきます。
薬をのんだキャロラインの真横に、白い寝間着姿の老婆が立っていますが、キャロラインは気づきません。
そのままキャロラインは眠りにつきますが、うなされました。眠っている間、全裸にされたキャロラインは、ベッドから出たたくさんの手にまさぐられています。

【結】- センソリア死霊の館のあらすじ4

翌朝、起きてからもしばらくぼうっとしていたキャロラインは、鼻血を出しました。すると横にミーが立ち、ティッシュを渡してくれます。
部屋に勝手に入って来ては駄目だとキャロラインは説得しますが、ミーは「だってここが家だもの」と言いました。
部屋の廊下でエルザに会ったキャロラインは、孫がいるかと質問しますが、エルザは子どもも孫もいないと答え、キャロラインの顔色が悪いと指摘します。
部屋に戻るとミーはベッドの下に隠れていました。「私はずっとここに住んでた。おばさんが来る前から」と言います。
キャロラインは、ミーが不法に部屋に住んでいた少女なのかもしれないと考えました。
「ママは私を生んで死んだ。祖母と暮らしていた」と言ったミーは、入浴時にその祖母に浴槽に沈められて死に、目覚めるとすべてが変わっていたと言います。
キャロラインはその話を聞いてもにわかには信じられず、うなりました。
ミーに祖母のことを聞くと、ミーを殺した後、ぶどう酒を飲んで物置部屋で首を吊って自殺したそうです。祖母が苦手なミーは、だから物置部屋が苦手なようでした。
ミーはキャロラインに提案します。
ミーには母親がおらず、母親が欲しい一方で、キャロラインは寂しそうで子どもが欲しいと言っていた(注・エマとの会話で出てきた)のだから、親子になろうとミーは言いました。
訴えながらミーが感情を高ぶらせると、それに伴って部屋の様子が乱れます。電灯は点滅し、電子レンジは動き始め、水道は勝手に流れ始め、戸棚も揺れました。
「おばさんは私のものよ」と言うと、ミーは祖母を操って、キャロラインの首を絞めさせます。
そして「起きて。これでもう私のママだよ。何も怖がらなくていい。ここへ来るのを私が手伝ったの」と言いました。
何が起きたか分からないキャロラインは部屋の外に出ます。廊下で盲目の男性・フランクと会い、フランクは一瞬キャロラインの気配を感じ取りましたが、そのまま立ち去りました。
携帯が鳴ったのでキャロラインは取りますが、ノイズがひどくて話ができません。エマが話しかけているのは聞こえます。
その後、連絡が取れずに心配したエマがキャロラインを訪問します。ドアチャイムを鳴らしますが応答がないので、合い鍵を使って入りました。
キャロラインは部屋にいました。しかし親友・エマには見えないようで、エマはそのまま部屋を立ち去ります。ミーがキャロラインに「あなたは見えない。声も聞こえない」と耳打ちしました。
エマは初老女性・エルザの部屋を訪ねてキャロラインのことを訊きますが、エルザは「あそこはもう何年も空き家だ」と答えました。
アパートを立ち去りながら、エマは振り返って窓を見ます。そこには確かにキャロラインの姿があるのですが、エマには見えていません。
必死で窓を叩くキャロラインに、ミーが「これからはずっと一緒だよ、ママ」と声をかけました。
(エンド途中)エルザの電話にカタリナという女性より電話があり。空き部屋があるかとの問い合わせに「独身で真面目な女性なら即入居可」とエルザは答える。

みんなの感想

ライターの感想

冒頭に出てくる「奥津城」は「おくつき」と読み、神道式の墓のことを指す。私これ、初めて知った!
さて今作品ですが、北欧の寒そうな感じと、築年数の経過した古ぼけたアパートの寂しい感じが活かされている。
次々に起こる怪奇現象…なのだが、地味でキャロラインに気づかれないところなんかは、日本の幽霊っぽい感じでナイス。ただ、ちょっと地味すぎ(笑)。
この「なんともいえず、薄気味悪い感じ」に関しては、ほんとに日本的な感じでよい。
…のだが、エンド途中で台無しにしてしまった。おい!
ミーは母が欲しかったんでしょ。で、キャロラインを手に入れたわけでしょ。キャロラインもめでたく(!?)、ミーと老婆もいる非現実の世界に引き込まれたわけでしょ。
…新たな人材を探す必要はないじゃん、エルザさんよ。
黒幕がエルザだということをエンド途中で知らせたかったんだろうとは思う。確かにこの女性、妙にねちっこくてあやしげだったし。
でももう「母」は手に入れたのだから、次に募集するのは「父」くらいにしとけばよかったのに。また女性を募集しているところで、軽く混乱してしまったよ。
グロなシーンは一切なし。怖さも極端なものはない。地味。

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