「ダークハーフ」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

ダーク・ハーフの紹介:売れない小説家サッドが、バイオレンス小説を書くために考え出した架空の小説家スタークが実体化し、その作風通りの連続殺人を犯し、本人との入れ替わりを企むという1993年公開のホラー映画。スティーヴン・キングの同名小説をジョージ・A・ロメロの製作総指揮/監督/脚本で映画化。1993年度ファンタフェスティバル最優秀作品賞などを獲得、1994年度サターン賞にも多部門でノミネートされた。「普通の人々」「コードネームはファルコン」のティモシー・ハットンが知的なサッドと凶悪なスタークの2役を見事に演じている。

予告動画

ダークハーフの主な出演者

サディアス(サッド)・ボーモント/ジョージ・スターク(ティモシー・ハットン)、その妻リズ(エイミー・マディガン)、アラン・パングボーン保安官(マイケル・ルーカー)、フレッド・クローソン(ロバート・ジョイ)、レジー(ジュリー・ハリス)、ホーマー(グレン・コレリダー)など。

ダークハーフのネタバレあらすじ

【起】- ダークハーフのあらすじ1

1968年。小説家志望の少年サディアス・ボーモント(サッド)は、鉛筆で小説を書くうち頭痛発作を起こし鳥の声を聞き、プリチャード医師に掛かり、眼精疲労だとは思うが鳥の声が気になると言われます。彼は母親にタイプライターを買ってもらいますます夢中になりますが、ある朝、激しい頭痛発作を起こし病院に運ばれます。彼の脳内には吸収された双子の片割れがいて成長し始めている事が判明、動く眼球や鼻や歯などが切除されますが、本人には腫瘍とだけ伝えられます。手術中、町はスズメの大群に襲われ騒動となります。
23年後。サッドは小説家になりますが、妻リズと双子の赤ん坊がいて生活は厳しく、大学講師を兼業しています。「人は、抑圧的で小心で嘘つきな外的自己、情熱的で自由で貪欲な内的自己の両面を持っている。小説家は内的自己を解放し、命を与え情熱の赴くままに楽しませ暴走さえも許すべきで、さもないと作品が情熱を失い愚作となる」…。その講義の後、彼は男に”ジョージ・スターク”という作家の本にサインをねだられ断りますが「偽名でしょ?知ってますよ」と言われます。

男の名はフレッド・クローソン。ジョージ・スタークはサッドの別名義で、暴力とエロスにまみれたバイオレンス小説が大人気の作家で、凶悪なギャング風の顔写真が使われています。
フレッドは「ボーモントの小説は評論家にはウケるが金にならない、そこで悪党を主人公にしたところ大ヒット、体裁を保つため別名義”ジョージ・スターク”が生まれたと出版社の女から聞き出した」と話し口止め料を要求します。サッドは、スタークっぽい脅し文句を言いますが、結局スターク名義のサインをして追い帰します。
サッドは追い詰められますが、リズはスターク名義が無くても何とかなる、正体を明かす時期では?と言い、編集者夫妻のリックと妻のミリアムも大方賛成で、結局スターク名義は彼の別名義だったと公表し捨てる事に決まります。
夕食時、不安がるサッドに、リズは「あなたはスターク名義に未練があるのよ。もう1人の自分を失う事を恐れてるみたい」「あなたは禁酒禁煙したが、スタークは酒飲みで下品に話す、ジキルとハイドみたいで時おりゾッとする」と言い、彼はどちらも僕自身だと話します。

翌日、ボーモント夫妻は子供を連れ、ピープル誌のマイク・ドナルドソンと共にキャッスルロックの湖畔に立つロッジ風の別宅に写真撮影に向かいます。キャッスルロックは彼の故郷で、別宅には窓の無い書斎があり、件のタイプライターなどが置いてあります。
初老のカメラマンホーマーは彼が有名人だと喜び、今回の写真を葬式を風刺した”アメリカ的な死”という写真集に使いたいと言われます。
また書斎でのドナルドソンのインタビューで、サッドはスタークを賛美し、精神分裂の兆候のようだと言われます。が、「僕は許すけど、彼はそういう冗談が嫌いで、この公表自体反対してる、君のアソコを焼いて喰いたがるかもね」と言い凍りつかせます。
また撮影場所となったホームランド墓地の老墓守ディガーは、彼らの行為を嫌悪し、今は父が息子用に買ったボーモント家の場所しか空いてない、罰当りなこったと呆れますが、ホーマーにはウケるからと説得され、結局「ジョージ・スターク 善良とは言えない男」と書いたニセ墓の後ろでスコップを抱え撮影を終えます。その写真はピープル誌にデカデカと載りますが、サッドは腑に落ちない様子でした。

深夜1時。トラックで走っていたホーマーは、ギャング風の男に合図され近づきます。男は煙草を投げ捨て「”アメリカ的な死”を教えてやるぜ!」と言うなり彼をトラックから引きずり出し、後には彼の義足だけが残されていました。
翌日、キャッスルロック署の保安官アラン・パンクボーンは、ディガーの通報で駆けつけ、ボーモント家のニセ墓の場所が掘られてた、埋められてた誰かが這い出たようだと言われ、ただの墓荒らしだと聞き流しますが、続けてホーマーの遺体を発見したと知らせが入ります。ホーマーは自分の義足で撲殺され、犯人は白人だったと言う目撃証言がありました。彼のトラックは遠く離れたコネチカット州の中古車センターで血塗れのまま見つかります。

保安官は部下と共にボーモント夫妻を訪ね、ホーマー殺害容疑が掛かってる旨を伝えます。それはホーマーのトラックから、サッドの血痕付きの指紋が出たためでした。
夫妻は、ニューヨークから戻ったばかりでキャッスルロックには行ってないと憤慨しますが、途中サッドはスズメの声を聞きぼんやりします。
また彼らは、それはスターク名義をバラすと脅してきたクローソンの陰謀だと訴えますが、その頃クローソンはニューヨークの自宅アパートで惨殺されていて、壁には”またスズメが飛んでいる”という血文字が書かれていました。

サッドは、”イカすゲス野郎”と書いてある車でロッジに行き、スタークに会い、「ここはエンズヴィル(終着の町)…あらゆる線路が終わる場所」と言われる悪夢にうなされ、また書斎で赤いペンでゲラ校している最中にスズメの群れの鳴き声を聞き、気づくと鉛筆を持っていて”またスズメが飛んでいる”と書かれていました。
その直後、保安官がきて、クローソン殺害の一件を伝え、君が11時まで出版パーティーにいた裏は取れたが、彼が殺害されたのは9時以降、現場から君の指紋が出たと言われます。が、有名人だから逃走の心配が無いし、もう少しはっきりさせたい事があるから俺が逮捕を止めてると言い、君とクローソンとの関係を知る者は?と聞きます。サッドは、出版社の女から聞いたと言ってたが誰かは知らないと言います。また、クローソンの殺害方法は、スタークの小説の主人公がよく使う裏切り者への制裁と同じやり方だと話し、本当にやってたら言わないだろ?と声を荒げますが、血文字の件は知らないととぼけます。
けれどその後、彼の嘘を見抜いたリズは、犯人は2人を殺害しあなたに罪を着せようとしてる、被害が家族に及ぶかもしれないのに隠し事をしないでと問い詰め、彼はやむなくあの鉛筆のメモを見せます。
そして、これは夢遊状態で書いたと言い、脳の腫瘍の話はしたと思うが、腫瘍があると現実に無い音や匂いを感じる事がある、僕は鳥の音で最近また聞こえるようになったと言い、再発を案じる彼女に、音はそのせいかもしれないが、この言葉を書いた事は憶えてない、他にも何かやってるのに憶えてないだけかもと話します。

【承】- ダークハーフのあらすじ2

彼は大学に出勤し、事情を知り彼の身を案じる老女教授レジーに、相談したいがまだできないと言い、教授室に入って間もなくスズメの声を聞き自動書記が始まります。”ねえちゃん””キャッツ””また飛んでる””ミリアム””電話”…”エンズヴィル(終着の町)””切り傷””剃刀”…”消せ””スズメ”…。
その夜、自宅マンションに帰ったミリアムは、室内にいたギャング風の男に顔を切られ部屋に引きずり込まれます。部屋には”Cats”のポスターがあり、男はサッドに電話をかけさせますが、留守だと知ると自分の名前と状況を言えと脅し、「ミリアムよ!助けてサッド!」と言い終わった瞬間、剃刀で喉を引き裂きます。
サッドは保安官にミリアムの留守電の事を伝えますが、時すでに遅く、ミリアムの夫リックやドナルドソンも狙われるかもと言い、犯人像を明かします。
「性格は僕とほぼ同じ、目も同じ青、年齢も同じだが、髪を後ろに流し、筋肉質で腕力がある、家はミシシッピー州オックスフォードで怒ると南部訛りになる、車は昔流行った黒のトルネード、後部には”イカすゲス野郎”と書いてある」…それは彼が創作した架空の作家ジョージ・スタークでした。

深夜、ドナルドソンがマンションに戻ると、廊下の電気が外され、微かな口笛を聞きます。彼はライターで照らし、用心しながら玄関のドアを開けようとしますが、カギを落とし拾おうとした手を尖った靴で踏まれます。現れたのはスタークで、ドナルドソンの顔を剃刀で切り付けて蹴り飛ばし殺害します。彼は、警護に来た警官たちをやり過ごし、入れ違いにエレベーターに乗り去って行きます。その翌朝、リックに、お前の女房の喉を切った男だ、事情はサッドに聞け、俺に殺されると奴に伝えろと電話があります。
サッドの自宅では、サッドが犯人はスタークで、架空の人物だがいつからか実在し始めたと説明し、リズも私たち全員が殺されるまで殺人は続く、相談にのって!と懸命に訴えますが、保安官は殺人鬼の変態野郎だと罵り、架空の人間がやったとは認めませんでした。
リックには2人の警官が警護に就き、細心の注意で部屋に入りますが、クローゼットにはすでに「まだまだ続くとサッドに言え」と言うメッセージ付きの警官らの死体があり、スタークが現れ「お前はクビだ」と嗤いながら彼の首を切り、窓拭き用のゴンドラで去って行きます。

リック殺害の件を聞いたサッドは激怒しますが、逆探知機付きの電話にスタークから電話があり「秘密をバラした女も刻んだ、復讐はこれで全部終わりだ、南部に帰ってのんびりする、お前のための復讐なのにお前を狙うはずないだろ?もうお前の邪魔はしないよ、スズメの声?なんの話しだ?」と言って切れます。電話はタイムズスクエアからでしたが、クレジットはサッドのもので、警察は彼の自演か共犯者の仕業と確信していました。
保安官は、指紋は全て君のもので、君が挙げた全員が殺害され、容疑者となるのは当然だが、ドナルドソン殺害事件の犯人はスタークと酷似してるし、ホーマーのトラックがあった中古車屋からは黒のトルネードが盗まれてる、わずかながら物的証拠がある以上君を疑いたくない、犯人は君を憎む異常者かもと言いますが、頭が異常に切れるやつだし、君が裏で操っている可能性も捨ててないと話します。サッドは捨てろよ!と怒鳴り、「僕にばかり気を取られてると魔物に背後から襲われるぞ」とこぼします。

【転】- ダークハーフのあらすじ3

その帰り、サッド夫妻が寄ったスーパーにスタークから電話があり「新作を書け、スタークは生まれたばかりだ、逆らうと最悪の死に方をさせてやる」と脅されます。一方、遅くに帰宅した保安官は、口笛を吹く男にビクつき、電気の消えた自宅で現れた妻アニーに銃を向け謝ります。留守電にはスタークの挨拶が入っていました。
サッドはパトカーに警護されて出勤し、教授室で鉛筆を握り窓辺にいる数羽のスズメを見るうちトランスに入り、スタークと交霊するかのように話し始めます。
彼がなぜ再び書く気になったんだと聞くと、スタークは書かねば整合性を失い、死んでしまうと言い(書き)、俺の頭から出て行け!このゲス野郎!と書きなぐった途端、何かに操られたように自分の手に鉛筆を突き立て悲鳴を上げます。
同じ頃、隠れ家にいたスタークも自分の手に鉛筆を刺していましたが痛みは無く、痛いか?サッド?人間だからなと嗤っていました。その顔には大きな傷ができ、崩れ始めています。

サッドはレジーにスズメの意味を調べるよう頼み、変装して彼女の車で大学を抜け出し、かつて彼の脳手術をした病院に向かいますが、スタークも黒のトルネードで同じ病院に向かっていました。
プリチャード医師は、我々の多くは初め双子で、強い方が弱い方を吸収し1人として生まれる、君の場合、吸収しきれておらず単なる異物として切除しただけの事だが、両親は切除部分を遺体とみなし埋葬すると言って引き取った、埋めた場所は知らんがと話します。
そして、君の手術の日、病院が数千羽のスズメの大群に襲われケガ人が出た、あの時君はスズメの音がすると言ってたから現実化したような気がしたと話します。けれどその直後、サッドの手の傷の手当てをしようと洗面所に行き、現れたスタークに喉を切られ殺害されます。彼の顔の傷は一層ひどくなっていました。
サッドは走り去るトルネードを見て事態に気づき、自宅のリズに電話をして担当医が殺された、奴が20分ほどで行くはずだ!すぐ逃げろ!と知らせます。また、居場所や行き先は僕に言えば奴が知る、だから大学のレジーに無事を伝えるだけにしろ、世界の誰よりも愛してると言い、電話を切ります。
リズはすぐ逃げようとしますが、警護に止められ保安官と電話で揉めるうち、軟禁されサッドの囮にされます。

レジーの自宅に行ったサッドは、胎児は器に過ぎず、偶然生き延びたスタークはあなたのイメージの具現力と意志の力を利用した、あなたは本来持ってる獣の部分を助長し、無意識のうち実体化を望んだのよと言われ、スタークのように単純で狂暴でけしてつまずかず、狡猾で何事にも鋭く対処する人間に憧れてたと打ち明け、彼は僕の半分、ダーク・ハーフだとこぼします。
彼女は、奴は悪党で、あなたが望まなければ存在できず、あなたを殺せば自殺行為になる、ならばどうする?と問いかけ、サッドは、だから奴は僕の周囲の人間を殺したんだと言い何かに気づいたようです。
また彼女は、バリンジャーの一節に”ヨタカとアビとスズメはサイコポンプ”とあり、スズメのギリシャ語の語源は”案内者”、人間の魂をあるべき場所=生者か死者の世界へ導く役割だと話します。
そこにスタークから電話があり、自宅の警官は殺し逆探知装置も解除した、これから家族ドライブだ、全ての線路が終わる場所”エンズヴィル”になと言われます。
2人は庭の車へと急ぎますが、空はスズメの大群で覆われていました。サッドはどちらを迎えに来たんだ?と言いますが、レジーは「敗者よ。勝ってねサディアス、スタークと同僚になるのはイヤよ」とこぼします。そして奴はスズメの事を知らないと言う彼に、それが有利な点かもね、あなたの武器は信念だけ、来週大学に来るのがあなたなら赤い花を付けてねと言います。
サッドの自宅では警官が殺され騒動となっていて、彼は警官と医者を殺し家族と逃走中とされ、保安官も見たら射殺しろと言われます。

スタークはキャッスルロックのロッジにいて、リズを椅子に縛り、双子を見て、ここは居心地がいい、全てが終わればここに住んで奴と共同執筆だと上機嫌でしたが、傷はますますひどくなり包帯を巻いています。
リズは夢物語よと言いますが、彼は、サッドに読者を悦ばせる術を教えたのは俺だ、今は体の調子が良くないが、奴が新作を書きさえすれば元に戻り、代わりに奴が不調になる、どちらかが倒れる運命らしい、多分サッドがなと話します。が、リズが皮肉を言うたびイラつき、言葉に気をつけろ、お前は平和な気分壊そうとしてると脅します。

【結】- ダークハーフのあらすじ4

夕日の空はスズメの大群で覆われ、ロッジに着いたサッドにも何羽かがまとわりつきます。
部屋はあの日の悪夢と同じでしたが、リズは無事で、双子は顔が崩れたスタークに抱かれていました。彼は1人をサッドに渡し、1人は抱いたまま銃を向けます。
サッドは、彼はあなたの命を乗っ取る気よ!と言うリズをなだめ、結末は2人とも知らない、僕は彼の創造主だから彼の方が終わると思ってると言いますが、スタークはどちらが終わるのか確かめる方法があると言い、彼と双子と共に2階の書斎にこもり、どちらが”本物のスターク”でより早く小説を書けるか勝負を始めます。
スタークは、サッドがスターク名で書く時のルールで煙草を吸い酒を飲むのを見てはしゃぎ、幼い頃のようにたどたどしく書き始めたものの、見る見る勘を取戻し楽しげに凄まじいスピードで書き始めます。
1階ではリズが必死に椅子のロープを切ろうともがいていましたが、ロッジはスズメの大群に取り囲まれ、激しい鳴き声と羽ばたきの音がして、窓がスズメの影で黒く染まり始めます。
書斎ではノリノリで原稿を書き進めるスタークの傷が癒え、代わりにサッドの顔に傷や腫瘍ができ始め広がって行きます。
焦ったサッドは拳銃に手をかけますがスタークに止められます。彼の行動は全てスタークに読まれ封じられるのです。が、どうせ俺を傷つけられないと呻くサッドにお前以外のものなら殺せると双子を見た瞬間、サッドはスタークに掴みかかり乱闘となります。

パワーはスターク、知恵はサッドが上で、書斎机の上に組み伏せられたサッドはスタークの首に鉛筆を突き刺し倒します。サッドの顔の傷は治り、スズメの羽ばたきは一層激しくなり、家が軋み始めます。
彼は「地獄からお迎えが来たぞ」と呟いて双子を抱き上げようとしますが、気づいたスタークに殴り倒されます。が、その時スズメが壁をついばんで破壊し、書斎の中へと侵入してきます。
怯えたスタークはどうにかしろ!と銃を乱射し、「結末が来た、俺にも止められん」と悠然と構えるサッドに銃を向けますが、銃口を双子に向け撃とうとした瞬間、サッドが初めて買ってもらった古いタイプライターで殴りつけます。その瞬間、書斎の壁が壊れて大量のスズメが押し寄せ、スタークに襲いかかります。

一方、1階では保安官がドアを蹴破り救出にやってきます。同時にスズメも大量に入り込みますが、彼らを素通りし、リズと保安官も2階に駆け上がります。
その頃2階ではスタークがスズメに襲われ、全身をつつき回されていました。
リズと保安官は、スズメについばまれ、骨が剥き出しになっていくスタークの姿に凍りつき、やがて骨すらもボロボロになり、その残骸が空へと運び去られて行くのを見届けます。
リズはサッドや双子たちと抱き合って無事を喜び、保安官は、スズメの大群が、月の隣に出来た雷雲のような”地獄の門”に吸い込まれていくのを見つめていました。
門は最後の一羽を飲み込むと同時に消え、後にはいつもと同じ静かな夜の森と美しい夜空が広がっていました。

みんなの感想

ライターの感想

S・キングとジョージ・A・ロメロ監督は「クリープショー」以来のつき合いで息の合ったコラボ作品となっています。
やはり今見ても驚くべきはサッドとスターク2役をこなしたティモシー・ハットンの変わりよう。スズメに喰い散らかされるラストシーンの造形もいい感じです。
スタークは悪い奴ですが小説対決ってなった時、すごく嬉しそうで文字も子供字なのがなんとも憐れで。ハードカバーの文学小説とペーパーバックのバイオレンス小説、キングのR・バックマン名義の方が好きな身としては、あんまりお高くなって欲しくないななんて思った事を思い出します。
保安官役マイケル・ルーカーって、デビュー作が実在の連続殺人鬼を描いた「ヘンリー」の主役という特異な俳優さんですが、結局振り回されるだけの役で残念。
キングの映画化はこのあたりでようやく「スタンド・バイ・ミー」「ミザリー」などのヒット作に恵まれ、こりゃちゃんと作らんとあかん感が出て来て、この翌年「ショーシャンクの空に」で不動の地位を得ます。不遇時代長かったわーと感慨にふけりつつも、もうホラー(だけ)作家とは言えないのねとしんみりした覚えがあります。
2017年ロメロ監督が召され、ひとつの時代が終わった思いがあります。キング御大にはまだまだ頑張って戴きたいものです。

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