「チェンジリング(1980年)」のネタバレあらすじ結末

チェンジリング(1980年)の紹介:突然の事故で妻子を失った大学教授が森の中に佇む古屋敷で遭遇する怪奇現象を描いた1980年公開のカナダのホラー映画。監督は「スピーシーズ2」のピーター・メダック。脚本は「プロムナイト」のウィリアム・グレイとダイアナ・マドックス。原作はラッセル・ハンター。音楽はリック・ウィルキンス。一音だけ鳴るピアノ、捨てても戻るボール、テープに残された悲痛な訴え等々、後年のホラー・サスペンスに多大な影響を与えた名作です。

予告動画

チェンジリング(1980年)の主な出演者

ジョン・ラッセル(ジョージ・C・スコット)、クレア・ノーマン(トリッシュ・ヴァン・ディヴァー)、クレアの母ノーマン夫人(マデレーン・シャーウッド)、ジョセフ・カーマイケル議員(メルヴィン・ダグラス)、ミニー(ルース・スプリングフォード)、デ・ウィット警部(ジョン・コリコス)、ジョンの妻ジョアンナ(ジーン・マーシュ)など。

チェンジリング(1980年)のネタバレあらすじ

【起】- チェンジリング(1980年)のあらすじ1

ニューヨーク州北部。雪で覆われた道で車が故障し、夫ジョン・ラッセルは近くの公衆電話に向かい、妻ジョアンナと幼い娘キャシーは車のそばで楽しげに雪合戦を始めます。そこへ脇道から乗用車が飛び出し、避けようとしたトラックが母娘に突っ込んで行きます。電話ボックスの中いたジョンには成す術がありませんでした。

4ヶ月後。彼は2人の思い出が詰まったニューヨークのマンションを離れ、シアトルの大学に呼ばれ移り住みます。著名な作曲家で大学教授の彼は教授仲間から歴史保存協会のクレアを紹介され、森に囲まれた広大な邸宅チェスマン館を借りることに。
そこは12年間空家でしたが、博物館にする話があったほど重厚で立派な家具付きの大邸宅で、中でも彼が気に入ったのは広々とした音楽室と骨董品のグランドピアノでした。
彼は使用人に片づけを任せ、早速そのピアノを弾きますが、一音だけ音が出ない鍵盤に気づきます。が、彼が席を立った直後、見えない何かがその鍵盤を叩き、音が鳴ります。

大学での初めての講義は大人気で、彼は再び多忙な日々を送るようになります。
慈善音楽会のパーティーでは、母親と参加していたクレアと再会し、歴史保存協会の理事の1人で、多額の寄付をしているカーマイケル議員を知ります。
翌朝、彼は何かを激しく叩く物音で目覚め、作曲中、音楽室のドアが独りでに開くのを不思議に思いながらも作曲を続けます。が、創作中の曲とは全く違う旋律が浮かび即興でピアノ曲に仕上げ録音します。
またある日、クレアが館に来た際、娘のボールを見つけたのをきっかけに2人は乗馬を楽しみますが、ジョンは乗馬が好きだった娘を思い、その夜は泣いて目覚めます。がその時もまた館中に叩く音が響いていました。修理工に調べさせても異常は無く、家が古いためだろうと言われます。

ある雨の夜、ジョンは家の中で水音と子供の声を聞き、3階の小部屋のバスタブの水が出しっぱなしになっていたのを見つけ蛇口を閉めますが、水に浮かぶ少年のビジョンを見てぞっとします。
彼は歴史保存協会の事務所に行きクレアに事情を聞きますが、彼女が席を外した時、職員のミニーにあの家は人を拒み代々人が住めない家だ、彼女は理事会を通さず勝手に決めたので、賃貸契約を再検討中だと言われます。
また、彼が昼間庭に出ると、屋根裏の色ガラスが内側から割れ、落ちてきます。が、屋根裏のその場所は物置でした。彼はその棚の奥の隠し扉を見つけ、ハンマーで錠を壊し、奥の階段を昇って蜘蛛の巣に覆われた色ガラス窓の部屋を発見します。
そこには小さな古い車椅子と勉強机があり「C.S.B. 1909年1月4日」と書かれたノートと、唐突に思い着いた曲のオルゴールを発見します。それは彼が弾いた曲とテンポもキーも同じでした。
彼はクレアを呼んでオルゴールとテープを聞かせ、これまでの怪現象は自分に何かを訴えていると言い、屋根裏を見た彼女は軟禁されていたのは子供だと推測します。

【承】- チェンジリング(1980年)のあらすじ2

2人は、屋敷の歴史を調べますが、1967年にあのカーマイケル議員が管理するスペンサー財団の援助で歴史保存協会が購入した事と、1920年以前の記録がない事に気づきます。が、突然ミニーが、1909年には男女2人の子を持つバーナード氏が所有していて同年何らかの事情で売却したと言い出します。
2人は図書館で、1909年にバーナード医師の7歳の娘で、ノートのイニシャルと同じコーラ・S・バーナードが屋敷前でトラックにはねられ亡くなったと言う記事を発見します。2人はコーラの墓に行き、娘の事故を忘れたいのにと苦悩するジョンに、クレアはあの家を出るよう勧めます。
その夜、蓋つきキャビネットに入れたはずのキャシーのボールが階段を転がり落ちてきます。彼はそれを離れた河川に捨てに行き、家に戻ると、ボールが彼の帰りを待っていたかのように再び階段から落ちてきてぞっとします。

ジョンは、大学のペンバートン教授に紹介された霊媒師を招き、降霊会を開くことに。メンバーは彼と霊媒師夫妻、クレアと彼女の母親で、霊媒は夫妻の夫人で、家に着くなり何の説明も受けずに屋根裏に向かい様子を見ています。
降霊が始まると、彼女はジョンが妻子を亡くした縁でこの家があなたに訴えている、強い霊を感じると言い夫の補助で自動書記を始めます。霊はコーラではなくジョゼフだと言い、助けてと何度も言い、混乱して終わります。
続けてテーブル中央に円錐のブリキのオブジェとワイングラスを置き、霊媒夫人がジョセフに語りかけます。屋根裏から怪しい気配が降りてきてオブジェが揺れ始めますが、霊は答えず、オブジェが激しく動いてグラスが飛んで砕け、屋根裏の扉が乱暴に閉まります。それらは全て録音され、ジョンは憮然としたままでした。

その後、1人でテープを聞き直していたジョンは、弱々しい少年の声が入っているのに気づきます。名前はジョセフ・カーマイケル、亡くなったのはこの家で、父親を何度も呼び、牧場、シークレットハート、ぼくのメダルと訴え、ジョンはあの屋根裏の小さなホーローの湯船の中で少年が沈められ殺害されるビジョンを見ます。何かを叩く音は、死に際のジョセフが苦しみもがきバスタブを叩く音だったのです。ジョンはクレアを電話で呼び倒れてしまいます。
駆けつけたクレアは傷ましい最期を遂げた少年に憐れみの涙を流し、かつてシークレットハートという孤児院があったと言い、早くこの家から出て!と叫びます。が、その瞬間、彼女は階段の2階踊り場の何かに気づき凍りつきます。
それは屋根裏にあった蜘蛛の巣だらけの小さな車椅子でした。

【転】- チェンジリング(1980年)のあらすじ3

2人は各々調査を進め、公的記録ではカーマイケル議員の父親リチャードはスペンサー財閥の1人娘である妻を1900年に亡くし、息子ジョゼフは3歳の時萎縮性関節炎を発症、6歳の時治療のためスイスに渡り、第1次世界大戦で足止めされたため、18歳で戻った時には完治していた知ります。
ジョンは、リチャードが半身不随の実子を殺害して埋め、孤児だった当時6歳のカーマイケル議員を引き取り替え玉にしたと読み解き、クレアは議員は、そのため実子が殺された事は知らない可能性があると呟きます。
また彼の予想通り、リチャードは井戸のある牧場を所有していましたが、その土地は売られグレイ夫人が住む戸建てになっていました。また彼の妻の父親スペンサー氏は1905年に亡くなる際、娘婿のリチャードを嫌い、当時5歳のジョセフに全財産を相続し、死亡した場合は慈善団体に寄付されると言う遺言を残していて、リチャードにはその管理権が与えられただけでした。ジョンは、リチャードは息子の金に目が眩んだのだと腹ただしげに語ります。

グレイ夫人は2人から事情を聞き、降霊会の夜、娘のリンダが床下でもがき苦しむ痩せた少年の悪夢にうなされ激しく泣いたと打ち明けますが、床下の調査には即答しませんでした。が、その夜、リンダが泣きながら起き出し、子供部屋で水に浮かぶ少年の姿を見てパニックになりやむなく承諾、ジョンはグレイ夫人の息子の協力で床板を剥がします。
床下には埋められた古井戸があり、ジョンが手の骨を発見し、駆けつけた警察によって子供の白骨遺体が掘り出されます。ジョンは事情を聞かれますが知らないと言い、深夜現場に侵入しメダルを探しますが見つからず、諦めようとした時、地中からメダルが現れます。メダルには「1900年 9月8日洗礼 ジョセフ・カーマイケル」と刻印がありました。

早朝、メダルを見せられたクレアは、警察に証拠品として届けるべきと言いますが、彼は確証は難しく警察は頼れないと言い、空港から自家用機で遊説に発つ議員に直接会いに行きます。
彼は「ラッセルです!骨と一緒にあなたのメダルを見つけた!警察も知ってる!」と叫びますが、不審者としてSPに取り押さえられただけでした。議員は憤然としたまま旅立ちますが、デ・ウィット警部に連絡をして、自分のメダルを見ます。
ジョンがイラつきながら屋敷に戻ると、全てのドアが怒ったように開閉し大きな物音を立てます。彼が「うるさいぞ!できることはした!これ以上出来ん!!」と怒鳴り返すと音は止みます。

ほどなくしてデ・ウィット警部がやってきて、ジョンを呼び捨てにしてゆすりと断罪し、妻子を亡くしたショックで治療が必要のようだから入院させる、議員のメダルを出さないと礼状を取って家宅捜索すると脅迫します。その時、激怒したクレアがやってきますが、警部は彼女の事も知っていて一瞥し去って行きます。クレアは問答無用で協会を解雇され、屋敷の契約もキャンセルされた!と激怒していて、今から理事長に抗議に行く!と言い帰って行きます。
彼らが帰ってすぐ壁掛けの鏡が割れ、クレアからデ・ウィット警部が事故死したという知らせが入ります。彼女は事故を目撃していて、車が勝手に横転し中で警部が死んでると叫んでいました。
一方、遊説から戻った議員は車中の電話で警部の訃報を聞いて顔色を失い、やむなくジョンとの会見を承諾します。
ジョンがカーマイケル議員の邸宅を訪れたその夜、屋敷の屋根裏には明かりが点き、クレアは連絡が取れないジョンを案じて屋敷に向かいます。

【結】- チェンジリング(1980年)のあらすじ4

ジョンは、いきなり好戦的な口ぶりで現れた議員に、冷静にこれまでの経緯をかいつまんで話し、「子供の骨と一緒に見つけた」と言ってメダルを議員のデスクに置きます。また、推測だと前置きしつつ、足の不自由な子があの屋敷の屋根裏で殺され、自分はその幻を見た、あなたの父親リチャードは実子のジョセフを殺し、替え玉が財産を相続した、それがあなただと言い切ります。
それを聞いた議員は憤然としながらも小切手帳を開いて金額を聞き、ゆすりたかりには慣れてると言い出します。
ジョンは、これは事実で盗まれた富が恐ろしくは無いのかと言い、激昂して叫ぶ議員に「あなたはジョセフじゃない!人殺しの恩恵を受けた奴だ!」と言い放ちます。が、「父は人殺しじゃない!偉大で優しい人だった!それをいまさら…」と泣き「父の名を穢すと許さんぞ!」と取り乱す議員を見て矛を収め、これまでの資料と降霊会のテープを置いて場を去ろうとしますが、去り際に改めて厳しく口止めする彼を冷めた目で一瞥し、無言で部屋を出ます。
残された議員は、側近を追い払い、自分のメダルを引きちぎって父の肖像画を見つめます。

クレアがジョンの屋敷に着くと、屋根裏も含めて屋敷中の明かりが点いていて、扉が独りでに開きます。屋敷は異様な気配に包まれていましたが、彼女はジョンを探して屋根裏の扉を開けます。が、部屋に踏み込んだ途端、あの古びた車椅子が彼女の方に向きを変え、全力で追ってきます。彼女は叫びながら必死で逃げ、階段を転げ落ち、それを追って車椅子も落下し玄関ドアにぶつかり横転します。
恐怖に叫び声を上げ続ける彼女を戻ったジョンが抱き起しますが、その時、家中が軋み、シャンデリアが大きく揺れ始めます。ジョンは号泣する彼女を外に連れ出し、家に戻り階段を昇り始めますが凄まじい風が吹き荒れます。ジョンは欠けた手すりから1階に転落し朦朧とする中、階段の手すりが燃え上がっていく光景を見ていました。
その頃、カーマイケル議員は2個のメダルの片方を投げ捨て父の肖像画に掛けますが、重いデスクがガタガタと揺れ始めます。

彼は気づくとチェスマン屋敷の炎に包まれた階段を昇っていて、1階に倒れていたジョンはいるはずの無いカーマイケル議員が昇って行く姿をじっと見つめていました。
議員が登りきると階段は燃え落ち、彼はそのまま屋根裏へとゆっくり歩いて行き、自分の父親が本当の息子ジョゼフをバスタブに沈める光景を目撃します。
ジョンの頭上ではシャンデリアが大きく揺れ落下してきますが、彼は外で待っていたクレアと共に炎に包まれ燃え上がる屋敷から逃げ出します。
一方、邸宅でメダルを見つめていた議員は胸を押さえて昏倒し、息絶えます。
2人は議員の邸宅に向かいますが、すでに救急車が駆けつけ、議員の遺体が運び出されるところでした。チェスマン屋敷は全焼し、議員を乗せた救急車がその前を走り去って行きます。

屋敷は土台を残し全て焼け落ちました。焼け跡には、あの車椅子が主のように佇み、そのそばでは焼け焦げたオルゴールのふたが開き、あのメロディを奏でていました。

みんなの感想

ライターの感想

「ヘルハウス」「家(1976年)」と並んで、地味ですが大好きな往年の家モノ・ホラーの名作です。
劇場公開時には日本でのイメージソング、ヒカシューの「パイク」がエンディングに流れたそうですが、DVD/ブルーレイのエンディングは原作通りだそうです。

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