「デス・フロント」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

デス・フロントの紹介:1917年第一次世界大戦下の西部戦線。イギリス軍Y中隊はドイツ軍の巨大な塹壕に迷い込み占拠しますが、降り続く雨と死体の山の中、次第に狂気に蝕まれていき…という、2002年に公開された英・独合作のサスペンス・ホラー映画です。監督/脚本は本作が長編初監督作となる「サイレントヒル:リべレーション3D」「処刑島」のマイケル・J・バセット。プロダクション・デザイナーは「アンダーグラウンド」のアレクサンダー・デニック、特殊効果は「フロム・ヘル」のフラッシュ・バランドフ。VFXは「ダーク・ブルー」のUPPが担当。音楽はクルト・クレスとクリス・ウェラー。主演は「リトル・ダンサー」「スノーピアサー」のジェイミー・ベル。

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デス・フロントの主な出演者

シェイクスピア(ジェイミー・ベル)、テイト軍曹(ヒューゴ・スピアー)、救護担当ドク(マシュー・リース)、クイン(アンディ・サーキス)、ジェニングス大尉(ローレンス・フォックス)、マクネス(ディーン・レノックス・ケリー)、ドイツ兵捕虜(トーベン・リープレヒト)、通信係ブラッドフォード(ヒュー・オコナー)、ホークストン(ハンス・マシソン)、ストラリンスキー(クリス・マーシャル)、負傷兵シバス(ルアイディリ・コンロイ)

デス・フロントのネタバレあらすじ

【起】- デス・フロントのあらすじ1

1917年。第一次世界大戦下のヨーロッパ西部戦線。
弾除けの壕の中で張り詰める空気の中、突撃の号令を聞いた新兵シェイクスピアは、いきなり泣き出し出撃を拒みます。激昂した上官は彼に銃を向けますが、ジェニングス大尉が止めに入り、テイト軍曹が彼を奮い立たせます。戦場は鉄条網と死体だらけで、激しい銃撃戦の中、彼はなんとか進み出ますが、空爆の後、鉄条網で身動きが取れなくなったテイト軍曹を怖気づき見捨てます。暗い闇にガスが立ち込め、誰かが「毒ガスだ!」と叫ぶ声が響きます。

深い霧の中、ドイツ軍と戦うイギリスのY中隊10名は、辿り着いたドイツ軍の巨大塹壕で、3名のドイツ軍兵士を発見、マクネスが止める中、1人をクインが射殺、1人は逃亡、1人を捕虜として捕えます。ドイツ兵はクインに暴行され何事かを必死で訴えますが、ドイツ語が解る者がおらず、怯えるまま捕えられます。
塹壕は戦火で荒れ果て絡み合った鉄条網に囲まれ、降り続く雨で水浸しでぬかるみ、死体とネズミだらけ、巨大な迷路のように入り組んでいます。
若い兵シバスは脊椎損傷の大ケガで、寝たきりのまま激痛に苛まされ続けています。救護担当のドクを始め皆で励ましますが、薬はありません。また、新兵シェイクスピアは、年齢を偽り志願した16歳で、臆病で不器用なため、皆から煙たがられます。
ジェニングス大尉は、塹壕を占拠し、待機して援軍を待つよう命じ、安全確保のため通路の一部を爆破して守備範囲を狭め、立てこもることに。

塹壕の中では方位磁石が狂い、壕に辿り着く直前の霧の中での記憶も曖昧です。また、なぜか味方同士で殺し合った死体が多く、ドイツ軍の毒ガス兵器が原因で錯乱したのではと話します。けれど、医療テントの残骸からモルヒネが見つかり、シバスはようやく激痛から救われます。
一方、ブラッドフォードが鉱石無線を発見し本部との交信に成功します。駆けつけたジェニングス大尉は、懸命に救援要請を叫びますが、本部は応答せず、無線は戦闘の射撃音が響く中、Y中隊は全滅したと繰り返すばかりで切れてしまいます。大尉は、ブラッドフォードにその事実を固く口止めします。
ほどなくしてホークストンがぬかるみに潜んだドイツ軍の逃亡兵と遭遇、格闘となりますが、再び制止を無視したクインが射殺して髪を切り取り、一同はその狂気じみた行動に言葉を失います。

【承】- デス・フロントのあらすじ2

夕食後、ドクはシバスや通信係のブラッドフォードの手当てをしながら、ジェニングス大尉は解ってない、テイト軍曹が頼りだと言い、シバスは絶望的だとため息を漏らします。信仰心のあるブラッドフォードは我々は神の加護で生き延びた、シバスはより良い世界に導かれるのだと言います。
マクネスは自分にばかり命令するテイト軍曹を憎みながらも、ドイツ兵の捕虜の救出が来ないなど、塹壕そのものに妙な空気を感じ不安を漏らします。彼はシェイクスピアと捕虜を営倉の穴倉に入れようとしますが、捕虜は異常に怯え必死で拒みます。

クインとの見張り中、スタリンスキーは撃鉄の音を聞いてクインを探すうち、塹壕の広場に茫洋と立つ3つの人影を見て驚きます。銃を構えて近づくと、それはドイツ兵の腐乱死体に鉄条網が巻きつけられ立たされたもので、その一体が鉄条網ごと動き出して彼に襲いかかります。悲鳴に駆けつけた一同が見たのは鉄条網にがんじがらめになり息絶えたスタリンスキーでした。
テイト軍曹はドイツ兵の仕業だと言い、皆で捕虜のドイツ兵を訊問しますが、仏語なら会話できると分かり、仏語ができるシェイクスピアの通訳で「おまえらは殺し合って全滅する」「敵は塹壕そのもので地下に潜んでいる」「すぐ塹壕から離れろ」「邪悪」と言っていることが解ります。が、テイト軍曹は敵が地下トンネルを使って奇襲していると解釈し、3体の腐乱死体を焼却しその場を納めます。

翌日、全員で死体を中央に集め、ブラッドフォードは聖書の黙示録を朗読しながら、各々に手榴弾を渡します。彼はその直前、傍のシバスも無線機も沈黙している中で、はっきりとその名を呼ぶ声を聞いたため、ぼんやりと考え込んでばかりいます。
皆に配った手榴弾は塹壕の中の小さな壕を爆破して埋めるための物でした。シェイクスピアはドクに命懸けで占拠してもここがどこかもわからないと言い、マクネスはテイト軍曹に不安を訴えますが無駄でした。

爆破が終わりかけた頃、ジェニングス大尉は偵察機の音を聞き、急ぎ敵の空襲と叫んで皆と合流しようとしますが、行き止まりの通路に迷い込んで方向を見失い、塹壕の中を逃げ惑います。兵たちは続けて爆撃と大人数が攻め入る声を聞き、慌てて身近な壕に隠れますが、大尉を探すよう命じたられたホークストンは騒乱の中、必死に探し続けていました。
大尉は逃げ惑ううち、積み上げた死体の山に辿り着きますが、怯えて混乱するうち通路から現れたホークストンを誤って射殺してしまいます。その途端、爆撃音や飛行機の音は掻き消え、大尉は愕然とし、テイト軍曹に銃を握った腕を降ろされた途端、ホークストンに駆け寄りますが、無言で歩き去ってしまいます。マクネスは怯えて銃を撃ち、皆は絶望のため息を漏らします。

皆が無言で座り込む中、シェイクスピアはテイト軍曹に夜になる前に壕から出るよう必死で訴えますが、彼は全てを無かった事だと言い、大尉の命令に従いこの壕に残ると言います。マクネスはシェイクスピアに2人で壕を出ようと言いますが、軍曹はマクネスに銃を向け、お前も残るんだと脅します。ブラッドフォードは足の傷から多量に出血しながらも、何かを一心不乱に書き留めています。

【転】- デス・フロントのあらすじ3

その夜、塹壕の異様な空気の中、見張り番の軍曹はカンテラが次々と消えていくのを目撃、交代のブラッドフォードが闇の中で目をぎらつかせ彼を見つめているのに驚き、さらに交代しに来たマクネスはブラッドフォードいないと腹を立てます。シェイクスピアは口笛を吹きながらも神経を尖らせ、クインはドイツ兵の襲撃に殺意を募らせます。そんな中、捕虜のドイツ兵が叫び出した事を皮切りに、大勢の声が壕の中にこだまし重なり合い、銃声が響き始めます。

怯えたマクネスはあたりかまわず発砲し逃げ惑ううち、血の霧を浴びせられ泣き出します。彼は身支度をし壕から出ると言い出しますが、軍曹は頑として聞きません。皆が戸惑い、ドクが懸命に説得する中、マクネスは塹壕の中こそが危険だと叫びます。
が、その時、大尉が彼に銃を向け「脱走は銃殺だ」と言い出し場が凍りつきます。が、クインが大尉を子供を諌めるように説得し、大尉の銃を奪い暴行します。軍曹がクインを止めている間にマクネスは壕の外に逃げ出します。

軍曹とドクは塹壕から照明弾を撃ち、マクネスを発見しますが、彼は間もなく何者かに撃たれ、救出に行ったドクに助けを求めるものの、その目前で土中に呑込まれてしまいます。
一方、撃ったのがブラッドフォードだと気づいたシェイクスピアは、彼を深い塹壕の奥で発見します。彼は暗闇で目をぎらつかせ「ようやく分かった」、自分の中に死がいて胸は鼓動していない、我々は死んでると言い、シェイクスピアに殺せ、私を止めろと迫り、拒否されると、今に殺すと言い残し、闇に消えます。

翌日、テイト軍曹は黙々とバリケードを築き、ドクと戻ったシェイクスピアも従います。ジェニングス大尉はふてた子供のように黙り込み、手伝おうともしません。シェイクスピアはマクネスを殺したのはブラッドフォードだと言い、全てはこの壕に潜む邪悪なモノのせいだと説得しますが、軍曹は大尉の命令は絶対で、自分は目の前にいる敵と戦うだけだと聞き入れません。その時、壕の外から猛るクインの声が響きます。クインは壕の外で、枯れ木に捕虜を磔にしてクギ付棍棒で拷問し、ドイツ軍を挑発しますが応える者は誰もいません。

捕虜を救出に行くと言うシェイクスピアを止め、軍曹が行くと言い出す中、突然ジェニングス大尉が、閲兵を行うと言い出します。
テイト軍曹は閲兵できる中隊などありませんと初めて逆らい、大尉と激しい言い合いになり、大尉は軍曹のこめかみに銃を当てますが、シェイクスピアとドクが閲兵を始めその場を納めます。
満足げに2人を閲兵した大尉は、クインがいないと言い出し、皆が止める中、捕虜の前で猛り立つクインに歩み寄り、捕虜を降ろし壕に戻って閲兵に従えと命令します。
クインは彼を一瞥し、その首を絞めて何度も引き起こしては殴り、俺が好かねぇのは雨でもドイツ兵でもない士官どもさと言い、ナイフでその腹を抉って殺害します。駆けつけた軍曹はぬかるみの中、クインと乱闘になり、軍曹が鉄条網に倒れ込み動けなくなったところを、クインがクギ付棍棒で撲殺してしまいます。シェイクスピアは、ドクが止めるのも聞かず駆けつけますが間に合いませんでした。

彼はクインを罵倒し銃を向けますが、クインは「おまえは前も軍曹を見捨てた!銃殺はお前だ!」と罵り、「俺は戦場に人殺しに来た。楽しくて仕方ねぇ」と言った途端、地中から鉄条網が這い出し、彼の身体に絡みつき締め上げます。鉄条網は彼の体中に突き刺さり、苦悶するクインはシェイクスピアに撃てと叫び、彼はクインを射殺します。倒れたクインの身体には鉄条網などありませんでした。 この映画を無料で観る

【結】- デス・フロントのあらすじ4

彼はドイツ兵を救出し、塹壕に戻りますが、ドクの姿がありません。彼は怯えるドイツ兵に乞われてライフルを渡し、塹壕の奥へ向かいます。
壕で寝たきりだったシバスは、怖い夢を見た、何かあったのか?と言いますが、動かず、感覚の無い両足にはねずみが集り貪っていました。彼は絶叫するシバスを謝りながら撃ち殺し嗚咽します。

一方、ブラッドフォードは悲鳴を挙げ命乞いするドクを鉄条網で縛り、殴りながら壕の中を引き回し、爆薬を仕掛けていきます。
2人が積み上げた死体の山に辿り着いた時、シェイクスピアが現れ、ブラッドフォードを説得しますが、彼は「おまえが殺さないからだ!」と叫び、ドクは彼を撃てと叫びますが、シェイクスピアはそれでもブラッドフォードを止めようとします。が、ブラッドフォードはドクを射殺してにやりと笑い、激昂したシェイクスピアは彼を銃剣で刺し射殺します。
その途端、背後の死体の山が地中に沈み始め、鉄条網が動いて通路が塞がれます。逃げ場を失ったシェイクスピアは必死で泥の壁をよじ登ろうとしますが、その渦に呑み込まれてしまいます。

シェイクスピアは死体だらけの地下の洞窟で目覚め、照明弾であたりを照らし、壊れた無線を見つけます。が、その名を呼ばれ振り向くと、暗闇の中でたき火を囲み、Y中隊が和やかに食事をしていました。声は、その中で食事の世話をしているもう1人の自分を呼んだものでした。彼は上官の顔色をうかがう少年兵の顔をしています。やがて彼らは、そこに現れたもう1人の彼を驚きもせず優しげにじっと見つめます。
彼は「僕は違う!死んでない!」と叫んで駆け出し、何とか塹壕に戻ります。が、そこには捕虜だったドイツ兵が彼が渡した銃を構え、彼に狙いを定めていました。その姿も拷問の前に戻っています。
ドイツ兵は、「自分を助けたのは君だけだった。だから行け」と言い、銃で梯子を示しますが、振り向くとその姿は消えていました。
シェイクスピアは、梯子を上り、壕の外の深い深い霧の中に、1人歩き出します。

塹壕に座るドイツ兵を、迷い込んだ別の部隊が発見し、叫びます。
ドイツ兵は降伏し、また新たな兵たちを迎え入れました。

みんなの感想

ライターの感想

「リトル・ダンサー」で一躍注目を浴びたジェイミー・ベルが全く違った役に挑戦と言うことで話題になった作品です。
主演のシェイクスピア役ジェイミー・ベルの最後にほんの数日前の自分自身と出会うシーンでの明らかな違いも素晴らしいですが、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役で注目されたアンディ・サーキスのケダモノじみた狂気、唯一オトナで落ち着いたテイト軍曹役ヒューゴ・スピアー、信仰心を食い物にされるブラッドフォード役ヒュー・オコナー、おすましな洒落男なのに子供じみた大尉役ローレンス・フォックス等々、個性的な俳優陣もお奨めで、冒頭の戦火と最後の洞穴でのたき火のシーンの対比は胸に迫るものがあります。
戦場と言うだけで十分恐ろしいのに、怪奇現象や”邪悪な存在”が登場するホラーにしてしまうそのものに可否が分かれるところですが、イギリス・ドイツでは本作、韓国では「R-POINT」、アメリカでは「レッド・サンズ」と、お国柄によって、戦闘状況や”邪悪な存在”の表現やその対策、考え方がビミョーに変わるのも興味深いところです。

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