「パルス」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

パルスの紹介:ネットを媒体として蔓延する”死の回路”の恐怖を描いた2001年公開の「回路」(黒沢清監督)のアメリカ版リメイク作品で、2006年公開のアメリカのホラー映画。監督は本作がデビュー作のジム・ソンゼロ。脚本は「ケース39」「クレイジーズ」(2010年)のレイ・ライトと「エルム街の悪夢」で知られるウェス・クレイヴン。オリジナル脚本は黒沢清。出演は「HEROES/ヒーローズ」のクリステン・ベル、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のイアン・サマーホルダーなど。

映画「パルス」のネタバレあらすじを結末まで解説しています。まだ映画を観ていない方は「パルス」のネタバレあらすじに注意ください。

予告動画

パルスの主な出演者

マティ(クリステン・ベル)、デクスター(イアン・サマーホルダー)、イジー(イザベル/クリスティーナ・ミリアン)、ジョシュ(ジョナサン・タッカー)、ストーン(リック・ゴンザレス)、ティム(サム・レヴァイン)、ウォーターソン教授(ロン・リフキン)、ジーグラー(ケル・オニール)、カウンターの男(ブラッド・ドゥーリフ)、ジョシュの大家(オクタヴィア・スペンサー)など。

パルスのネタバレあらすじ

【起】- パルスのあらすじ1

大学生のジョシュは、行く先々に現れる何かの気配や黒い人影に怯えるように校内を歩き、図書館に向かいます。彼はジーグラーを探して本棚の通路を歩き回りますが、やがて空になった棚の暗闇から不気味なモノが飛び出して襲いかかり、何かを吸い取られます。

大学のコンパ会場では、皆それぞれに携帯を見てメールや着信を気にしながら遊んでいます。
心理学専攻のマティは、陽気に話すストーンとティムの隣に座り、別れたジョシュから1週間も電話が無いとこぼし、同室で親友のイジー(イザベル)に励まされます。
彼女が部屋に戻ると、家電にジョシュからの何でもないと言うだけの伝言が入っていましたが、折り返し電話をしても応答は無く、彼の部屋では何か異変が起きているようです。
翌日の放課後、彼女はジョシュの部屋に行きますが、外から見ると窓が赤く、返事が無いため隠しキーで入ります。部屋には人気は無く、パソコンにはエラーメッセージが表示され、部屋は荒れ放題でした。が、ビニールのカーテンの向こうから突然、やつれた様子のジョシュが現れ、電話線を手に取って「ここにいて」と言い別室に入って行きます。彼の肩には黒いシミのようなものが出来ていました。
彼女が猫の唸り声を聞いてクローゼットを開けると、瀕死の猫が倒れて苦しんでいました。が、同時に別室からも物音がして見に行くと、ジョシュがコードで首を吊っていたのです。
戻ったマティをイジーが慰めますが、何度も電話があった母親も留守電で、泣きながらジョシュとの思い出を振り返ります。その夜、彼女はジョシュの顔にあのシミが拡がり「僕はもう別人だ。僕の何かが壊れた」と言われる悪夢で飛び起きます。
彼女は心理学のウォーターソン教授に自責の念に囚われていると見抜かれ、彼は孤独を隠していたが、隠しきれなくなって死を選んだ、感情を殺しても必ず溢れ出し悲惨な結果になると言われます。

その夜、チャットで話していた4人は、突然ジョシュから「助けて」という書き込みが何度も入って驚き、彼のパソコンがウィルスに感染したと疑い、ストーンが向かうことに。
彼は玄関の上部窓から侵入しますが、パソコンは無く、縊死した部屋の向かいの部屋で声を聞きます。彼はテープで塞がれたドアをこじ開けて入り、窓が赤いテープで目張りされていたと知ります。その時、暗い部屋のさらに影の部分から、見知らぬ女がブレながら現れ、ベッドの隅に逃げた彼を見つめ、何かを吸い取ります。
大学のカフェでは、イジーはマティを励ましながらも、チャットでのジョシュの書き込みは止まず、ストーンは授業に来なくなり連絡も無いと心配していました。
マティはストーンに電話をしますが、彼は暗い声でパソコンは数日見てないと言いジョシュのパソコンの件も曖昧のまま切られてしまいます。彼は部屋にこもり、腕に黒いシミが広がって行くのを見て泣いていました。

【承】- パルスのあらすじ2

マティは再びジョシュの部屋に行きますが、空室となった部屋を片付けていた大家と鉢合わせします。大家はジョシュのパソコンはどこだと怒る彼女に、未払いの家賃の代わりに売ったと白状し、買主への請求書を渡し100ドル未払いだと伝えといてと言われます。
彼女は買主のデクスターの家に行き、請求書を突き付け、友人のパソコンが勝手に売られ、彼のアドレス帳から嫌がらせメールを送るなんて最低!と責めますが、パソコンは彼の車のトランクに入れっぱなしでした。マティは彼は死んだから接続してないなら不要と言って帰ります。
デクスターは不快に思い、部屋でパソコンを接続すると、画面にいきなり「Do you want to meet a ghost?(幽霊に会いたいですか?)」と出て、クリックすると生気の無い若者が順に映し出され、その1人が拳銃自殺する映像を見て慌てて消します。
一方、マティには、ジョシュが亡くなる2日前に出した小包が届きます。中身は赤いガムテープ3個と「これで奴らを締め出せ」というメモでした。彼女はパソコン室に集まったイジーとティムに、ストーンもジョシュの時と同じ感じになってたと言いガムテープを分けます。その時、TVでは都市部での自殺者が爆発的増加し保健局が調査していると言うニュースが流れていました。
その帰り、マティはデクスターに呼び止められ「彼はヤバい物にはまってた。見せたいものがある」と言われ彼の部屋に向かいます。
彼は電源を入れただけだと言い、例の動画を見せ「俺が彼らに見られてるんだ」と話します。が、彼が席を立った時、マティは拳銃自殺の男の後ろに黒い影を見て「消してよ!」と叫びます。
彼女は、部屋を飛び出し「どうして見せたの!彼は電話線で首を吊って死んだの!」と怒鳴りますが、デクスターは、あの映像は彼の自殺に関係している気がする、映像の連中もリアルかもしれない、データを消そうと色々試したが消えないんだと話し、原因を知りたくないか?!と叫びますが、彼女はつらいからと泣きながら去ってしまいます。

翌日、バスに乗ったマティは車内で不気味な人影を見て、飛び込もうとした心理学の教授に見つめられ、また校内の給水塔から女性が叫んで飛び降りるのを目撃します。またその夜、バスタブでうたた寝して、ジョシュが「果てしなく孤独だ」「僕の何かが壊れた」と言う悪夢で飛び起き、湯の中に不気味な人影を見て悲鳴を上げます。
彼女は再びウォーターソン教授を訪ね、学生や教授たちが次々と自殺しているのに問題にならないのは変だ、自分も不気味なモノに追われていると訴えますが、教授は自殺の噂がネットで拡散され怯えた人々がさらにネットを注視するのが原因で、全ては妄想で幽霊は存在しないと言われます。校内は静まり返り、満席だった心理学の講義も4、5人だけで、トイレでは明かりが消えて囁き声が聞こえますが誰もおらず、個室の隙間から不気味な眼を見ます。
一方ティムは、問題のチャットに「ストーンどこだ?」「人が消えていく」と書き込むと、画面が突然「Do you want to meet a ghost?」に変わり、黒い人影と一瞬ストーンの顔が映って元の画面に戻ります。
彼はストーンの部屋に行きますが、カギはかかっておらず室内は荒れ、つけっ放しの3台モニターの1つにストーンが映り、悲愴な顔で何か叫んでいました。次の瞬間、「死にたくない!」と叫び声がして壁からナイフを持ったストーンが現れ「自分でなんか死ねないよ!」と泣き叫び、歪みながら壁に呑み込まれ、黒いシミとなります。ティムは怯えて逃げ出し、赤いテープで自室の窓を塞ぎ立てこもりますが、外を覗くと恐ろしい人影がいて覗き窓が破壊されます。
その頃、書斎にいたウォーターソン教授は、故人がモニターに現れるのを見て気配を感じ、恐ろしい人影を見て息を呑みます。
また、マティの部屋でも勝手に起動したパソコンに「Do you want to meet a ghost?」が映り、首を吊ったジョシュや自殺者が次々と映し出されます。彼女は慌てて電源を切りモニターを壁に向けますが、ファックスから黒い靄のようなものが何枚もプリントアウトされます。それは組み合わせると不気味な顔になっていました。

【転】- パルスのあらすじ3

マティはデクスターに知りたいと言い、彼はジョシュの復旧したHDDから見つけたという、ジョシュがジーグラーという人物に宛てたビデオレターを見せます。彼はハッキングで偶然ジーグラーに辿り着き、そのシステム上にあったロックを解除したことで”彼ら”を解放してしまい、止め方がわからない、ファイアウォールも回路もイカれたと訴え、助けを求めていました。
次にはジーグラーからの応答に安堵し、今作ってるウィルスで止められるかも、5時に図書館で会おうと言う内容が続きますが、彼は図書館で何かに襲われ「僕の中に入り僕の命を奪って行った」と言ってジーグラーを責め、最後は「僕はもうダメだ。心が空っぽで考えたり動いたりできない、以前の僕は消え去った」と告白し、マティへの謝罪で終わっていました。
近所のカフェで、マティは自殺者と幽霊には繋がりがあってジョシュは幽霊を見て心を蝕まれて死んだと話しますが、デクスターは幽霊を完全否定し、全てはハッカーの仕業で、ファックスも無線LANで送られたのを君がダウンロードしただけで、無線LANから幽霊なんてありえないと言います。
が、カウンターにいた男が突然割り込み彼女に味方し、日々膨大な量のデータが行き交うネットの”安全””無事”などあてにならない、異常事態なのに何も無いフリをしてる、が、得体のしれないモノはそこまで追ってきてる、世界はここで終わるんだと叫びます。
マティはジョシュのハッカー仲間のジーグラーを探すと言い出します。
人気が無くなった大学では「ドア、窓、カギ穴を塞ぐ、パソコンを切る、隠れる」という内容の「開かずの間の作り方」というビラが貼られます。
「Do you want to meet a ghost?」はイジーのパソコンにも届き、彼女は地下のランドリーで、回っていた洗濯機から這い出した蜘蛛のような体の怪物に襲われ、何かを吸い取られます。
デクスターは、ハッキングでジーグラーのハードディスクをつきとめ、ジョシュのデスクトップの裏に赤いテープで貼られたUSBに気づいて、中にあった”RED_TAPE.exe”をクリックしますが、その途端画面が乱れ気配が現れて実体化し始め、慌てて逃げ出します。

部屋に帰ったマティは、この感染が海外にも拡大しているというニュースが途中で止まるのを見て、裏返したモニターが起動したのに気づきやむなく画面を見ます。それは茫洋としたティムのライブ映像で、同時に携帯が鳴り「君が見えるよ」と言われます。
怯えた彼女はイジーの部屋に行きますが、パソコンにはティムが映っていて、携帯は机の上に置きっぱなしでした。ベッドでは痣だらけで衰弱したイジーを見つけ、抱き起してリビングへ運びます。
彼女は泣きながら死の味は金属の味だ、息をするたび重くなる、死にたいけれど怖い、楽になりたいと話し、彼らの目的は自分たちが失った命だ、あなたもやられる、逃げ切れないとすがります。彼女は救急に電話をしますが繋がらず、振り返ると彼女は「ごめん、マティ」と言い黒い塵となり、風に散ってしまいます。

マティは慌てて荷物を詰めながら母親に電話をしますが留守電で、デクスターに迎えに来るよう頼みます。その時、彼は無人になったコンビニと暴走する乗用車を見ていました。
彼女はデクスターの車に乗り、泣きながらイジーの最期を話しますが、彼はジョシュのUSBを渡し、これからジーグラーの所に行ってやつらをシャットダウンすると話します。が、その瞬間、彼らの車は暴走した自動車に追突され破壊されます。2人はケガを負いますが無事で、相手の車の運転席には黒いシミが残っていただけでした。
また、街路では逃げる途中の家族連れに会い、その父親に銃を向けられますが、母親が止め、奴らはパソコンから出てきた!電話線や無線LANの無い場所なら安全ですって!逃げなさい!と言って去って行きます。デクスターはジーグラーがもうやられてたら?と言いますが、マティは生きてるわ!と言い先に進みます。

ジーグラーのマンションは窓が赤く、明かりが点いていました。
部屋の中は赤一色で荒れ果てていましたが、突然ジーグラーがクローゼットから飛び出し、奴らが入ってくる!おまえら誰だ!と叫び、ジョシュが侵入させた、奴らは小さな隙間を見つけて入ってくる!と狂ったようにテープを貼り続けます。
デクスターに問い詰められた彼は、「通信の研究中、未知の周波を見つけた、奴らはそれを通ってやってきたんだ!」と言い、最初はただの電波干渉だと思っってたのに、モニターしようとすると反応して周波数が変わり、研究室に佇む影が現れた、赤いテープには波長が邪魔され入れない、でも奴らは一瞬で増殖し止められなかったんだ!とまくしたてます。
また、一番恐ろしいのは奴らに捕まり”生きていく意志”を奪われ抜け殻になる事だ、そうなれば全身に痣が拡がり、肉体は滅び灰になる、仲間がそうなって行くのを何度も見て来たと打ち明けます。
けれど正体はわからず、ネットワークに侵入された、もう止められないと喚く彼に、デクスターはジョシュのウイルスを使ってシステムを書き換えクラッシュさせると言ってUSBを見せ、サーバーはどこだ!と迫ります。ジーグラーは地下にあるが危険だ!と叫びますが、2人は部屋を飛び出します。

【結】- パルスのあらすじ4

別棟のコンピューターセンターでは、群れとなった奴らをデクスターが食い止め、マティはエレベーターで地下通路に侵入しますが、サーバー室のモニターに自分の後姿が映っているのを見て愕然とし、その一体に襲われます。次の瞬間、彼女は灰色の街にいて、目の前を歩いていたジョシュの肩を掴みますが、手は素通りして、湧き出した無数の手に捕まれ奴らの渦の中に呑込まれていきます。が、その瞬間、デクスターに「顔を見ちゃだめだ!」と引き離され連れ出されます。彼女は「もう手遅れよ!彼ら自身がシステムなの!」と叫んで止めますが、彼はマティを通路に残してサーバー室に戻ります。
彼は歪んで脈打つサーバー室に入り、メインコンピューターにUSBを差すとすぐにアップロードが始まり呻き声が響き、オーバーロードのアラームが鳴り始めます。その瞬間、彼の前に”奴”が立ちますが、コンピューターがダウンすると同時に消滅し、数秒の静寂の後、再起動が始まります。
部屋の空気は再び歪み、”奴”も姿を現しますが不安定で、部屋から逃げ出したデクスターは、通路にいたマティと共に非常階段を駆け上り、建物から脱出します。
建物の屋上には無数の”奴ら”が佇み、炎に包まれた旅客機が間近に墜落し炎上します。2人は車で逃げようとしますが、コンピューター搭載の車は全てアラームが鳴りドアが開かず、旧式の荷台付きトラックに乗って逃げ出します。

街は崩壊し、建物からは黒い煙が立ち上っています。ガソリンはタンクに半分、どこまで行けるのと聞くマティに、デクスターは走ればわかると答えます。
夜、トラックは送電線が並ぶ丘の上で停まっていました。マティは軍が生存者の捜索隊を派遣したと言うラジオ放送で目覚め、携帯やパソコンの電波の無い安全地帯に逃げろと聞き、携帯を見ると電波は届いていて、窓を拭った途端、奴らが窓を割り侵入します。
彼女の悲鳴で飛び起きたデクスターは車を急発進させますが、奴らは車にしがみつき襲いかかりますが、電波が途切れると同時に塵となり消滅します。携帯は圏外になっていて、彼は電波が無いところでは存在できないんだと呟き携帯を捨てます。

2人のトラックは車のいないハイウェイを走り、救出用の軍用ヘリが追っています。
燃え続ける街の窓には、ジョシュの影が浮かんでいました。

みんなの感想

ライターの感想

まーようするにそういう事なんだけどさーとモヤっと感が残るものの、確かに本作がお初という海外のユーザーにはこちらの方が解りやすいかも。
大きな違いは、元作「回路」(2001年公開)では、当時の日本ではまだ普及しきれていなかったインターネットと言う”ワケわからん”存在がもたらす恐怖でしたが、その5年後に公開され、パソコンのご本家アメリカを舞台とした本作ではハッカークラッシャーヘビーユーザーが当たり前というところでしょうか。
そう考えれば、元作のネット超初心者の川島とミチが正体を見抜いて逃げ出す勘の良さにはびっくりなんですが、逆にこちらのようにほぼ全員が陽気なヘビーユーザーでも、やっぱり滅んじゃうのねとつい思ってしまったり。
あまりに陽気で能天気な始まりだったので不安もありましたが、かの「エクソシスト3」の泣き男ブラッド・ドゥーリフや「スノーピアサー」のオクタヴィア・スペンサーのゲスト出演で帳消しということで。
ちなみに本作が気に入ったという方には「アパリション-悪霊-」もおススメです。考えるんじゃない、感じるんだ(笑)。

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