「ヒルズハブアイズ」のネタバレあらすじ結末

ヒルズ・ハブ・アイズの紹介:2006年製作のアメリカ映画。「エルム街の悪夢」「スクリーム」のウェス・クレイヴンが77年に発表したカルト・ホラー「サランドラ」を、「ハイテンション」のフランス人監督アレクサンドル・アジャがリメイクした衝撃のスプラッタ・ホラー。砂漠で孤立した家族と、体に突然変異を起こした人々との凄惨なバトルを描く衝撃作。

予告動画

ヒルズハブアイズの主な出演者

ダグ・ブコウスキー(アーロン・スタンフォード)、エセル・カーター(キャスリーン・クインラン)、ブレンダ・カーター(エミリー・デ・レイヴィン)、ボビー・カーター(ダン・バード)、リン・カーター・ブコウスキー(ヴィネッサ・ショウ)、“ビッグ・ボブ”・カーター(テッド・レヴィン)、リザード(ロバート・ジョイ)、ガソリンスタンド店主(トム・バウアー)、パパ・ジュピター(ビリー・ドラゴ)、ビッグ・ブライアン(デズモンド・アスキュー)、ゴーグル(エズラ・バジントン)、プルート(マイケル・ベイリー・スミス)、ルビー(ラウラ・オルティス)

ヒルズハブアイズのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ダグは妻・リンの両親の銀婚式祝いのため、大家族でトレーラー旅行をしていた。ガソリンスタンドの店主に教わった道を通り、その地に住む食人一族に狙われる。 ②妻を殺され子を人質に取られたダグは、食人鬼を血祭りにあげていった。

【起】- ヒルズハブアイズのあらすじ1

〝1945年から1962年にかけて、合衆国は331回の核実験を実施した。
現在でも政府は、死の灰による遺伝的影響を否定している。〟
アメリカ、ニューメキシコ州の砂漠。
砂漠の中で防護服を着て放射能測定の調査をしている調査員が、謎の人物に襲われました。調査員4人全員がツルハシで頭を割られ、鎖で繋がれて車でひきずられていきました…。
(オープニングテロップ映像、核実験の映像と、奇形児の写真)(注:奇形児の写真は厳密には核実験で生まれた子どものものではなく、ベトナム戦争における枯葉剤被害者の本物の写真。但し映画の設定により、日本ではTSUTAYAがしばらく映画レンタルや販売を自粛する事態に陥ったり、映画公開が大幅に遅れるなどの事情があった)
さびれたガソリンスタンド〝ヘヴンGS〟に、久しぶりのお客がありました。この界隈は砂漠地帯なので、滅多に通行する車はありません。
ガソリンスタンドを訪れた一家は、カリフォルニアに行こうとしていました。初老の店主は、最初は正しい近道を教えようとしましたが、ある事情があって別の道を教えます。
ある事情とは、メンバーの1人に店の奥に置いてあった、バッグの中身を見られたかもしれなかったからでした。バッグは宝飾品の類で、分け前の一部なのです。
そのために、この一家は間違った道を走行し、彼らの餌食となるのです。「彼ら」については後に書きます。
・ボブ…初老の男性。エセルの夫でリン、ブレンダ、ボビーの父。
・エセル…初老の女性。ボブの妻でリン、ブレンダ、ボビーの母。
・ダグ…若い男性。リンの夫。
・リン…若い女性。ダグの妻。
・キャサリン…ダグとリンの娘。まだ赤ん坊。
・ブレンダ…リンの妹。10代後半。
・ボビー…リンの弟。10代後半。
・ビューティー&ビースト…ジャーマンシェパードの犬。
ダグにとっては妻の両親…ボブとエセル…がこのたび銀婚式を迎えたので、砂漠を横断してカリフォルニアまで行くというのが、今回の旅行の目的でした。
トレーラーを牽引して、7人プラス2匹で旅を続けていますが、本当はダグは「飛行機で行く」ほうがいいと思っています。
しかし今回祝う相手・ボブのたっての希望なので、断れませんでした。ボブは現在は引退していますが、元は刑事で、カリフォルニアに行ってからも警備員として働くつもりでした。
ガソリンスタンドに停めて給油している間にも、実はトレーラーからシャツを盗む影が車の周囲にあったのですが、連中は気づきません。
店主に教えてもらった道をしばらく行くと、車のタイヤがパンクしました。その拍子にトレーラーが岩にぶつかります。
タイヤのパンクだけでなく車軸が折れたので、修理するレベルではありません(レッカーを呼ばないとならない事態)。携帯は繋がらず、無線も山があるため使えません。
やむをえず、助けを呼びに行くことになりました。義父・ボブは片道13kmのGS方向に戻って電話を借りる予定で、ダグは反対方向に10km進み様子を窺うことになりました。

【承】- ヒルズハブアイズのあらすじ2

ボブとダグが出発した後、2匹の犬がしきりに吠え、ビューティーが走っていきました。それを追ったボビーは岩山でビューティーの悲鳴を聞き、何かの気配を感じます。石を武器に持って歩いたボビーは、ビューティーが縦に2つに裂かれている死体を見つけてショックを受け、走った拍子に転倒して崖から落ちて気絶します。
夫・ダグはひたすら砂漠の道を歩いていると、信じられないものを見つけました。開けた場所にクレーターのようなものが一面に広がり、そこに打ち捨てられた廃車が多々あります。
車には血痕がついており、不穏な気配を感じます。クレーターは数多くあり、炭坑やレールの痕もありました。信じられないものを見たと思ったダグは、トレーラーの方に戻ります。
ガソリンスタンドに戻った義父・ボブは、店主に呼びかけながら店に入りました。ところが応じる人がいません。店の奥にあるバッグには、宝飾品と共に人間の耳たぶが入っていました。
さらに奥の作業部屋に入ったボブは、『新時代の核兵器』『鉱夫 立ち退き拒否』『軍が鉱山の町を破壊』『核実験中止』『丘陵で家族行方不明』『謎を呼ぶ砂漠の失踪者』という新聞記事と、目の大きさがばらばらの子や水頭症(脳が大きい状態)の奇形児の写真を見つけて、だまされたことを知りました。
怒鳴りこんでやろうと思ったボブですが、店主はその時、酔っ払ってトイレではかなんで、猟銃自殺しました。
先に事情を書きます。第二次世界大戦後、鉱山の町だったこの砂漠でアメリカ政府は核実験を行なおうとしました。ところが一部の家族が立ち退きを拒否し、核実験の影響で被爆します。
被爆した家族からは奇形児が次々に生まれました。ほかに食料もないことも手伝って、現在は車で通りがかった人間を襲って食べるようになっていたのです。
ガソリンスタンドの店主も奇形児の身内で、店主は宝飾品を受け取って換金する係でした。正しい道を教えたり、間違った道を教えたりしているのも店主です。
店の奥にあった宝飾品のバッグを見られたおそれがあるので、ボブたちの家族に間違った道を教えたのでした。
パンクも人為的なものでした。間違った道を教えた後、店主は食人一族に無線で連絡します。連絡を受けた食人一族は道に突起物のある金属を敷いてパンクさせ、その後速やかに突起物を回収していました。
事実を知ったボブですが、ガソリンスタンドの店主の自殺を見た後、後頭部を殴られて気絶します。それをプルートが運んでいきました。

【転】- ヒルズハブアイズのあらすじ3

気絶したボビーを見ていたのは、食人鬼一族の中で最も温和な少女・ルビーでした。ルビーは健常者にほのかな憧れを抱いています。
姉のブレンダが迎えに来たのでルビーは隠れ、ボビーはトレーラーで手当てしてもらいました。そこへ、ダグが戻ってきて「この先は行きどまりだ」と言います。
ダグはトワイライトゾーンみたいな、ゴミ捨て場みたいなクレーターの場所があったと告げました。
その夜トレーラーと牽引車とに分かれて寝ようとするダグに、ボビーは自分が見た無残なビューティーの死体のことを告げたいと思いますが、言えずにいました。午前0時になったら義父・ボブを探しに行こうとダグが言ったので、ボビーは承諾します。
牽引車でダグとボビー夫妻と赤ん坊・キャサリンが寝て、トレーラーにはブレンダとボビー、母のエセルが寝ました。
眠れないボビーは早く午前0時になればと時計を気にし、吠えて出ていったもう1匹の犬・ビーストを探しに行くと言って車を出ます。
外に何かの気配を感じたボビーはダグとリン夫妻のところへ行き、ビューティーの腹が引き裂かれていたことを告げました。
この時、男性の食人鬼2人ビッグ・ブライアンとリザードがトレーラーに入りこみ、寝ていたブレンダの口を塞ぎます。
ボビーが戻って来そうになったので「やれ」と無線機で食人鬼は連絡を取り、別の仲間が火をつけました。火を見てダグとリン、ボビー、エセルは見に行きます。
燃えていたのは父・ボブでした。十字架にかけられたような形で燃やされており、ダグとボビーの男性2人が消火にあたり、ショックを受けたエセルをリンが慰めます。
その間、娘・ブレンダは口を塞がれ、食人一族の1人ビッグ・ブライアンにレイプされていました。もう1人・リザードはペットのインコの首を切り、血を飲みます。
トレーラーに戻ったエセルとリンの女性2人は食人鬼の存在に気づきますが、リンは赤ん坊のキャサリンを人質に取られて抵抗できず、食人鬼に乳を吸われました。エセルは銃で腹部を撃たれます。
ブレンダがレイプされているのを知ったリンが、助けようとして撃たれました。銃声で戻って来たダグは、リンが虫の息で赤ん坊は連れ去られ、義母・エセルも重態だと知ります。
憤ってすぐ出て行こうとする義弟・ボビーを必死でなだめ「計画を練ろう、考えよう」とダグは言います。
犬・ビーストがやっつけた食人鬼・ゴーグルの持っていた無線を拾って話しかけると、挑発するように赤ん坊の泣き声を聞かせられたダグは、赤ん坊・キャサリンの奪還を考えました。
朝になります。
ボビーは姉・ブレンダと車に残り、ダグが犬・ビーストを連れ、犬の嗅覚で追跡しました。炭坑のところへ行きます。
残ったボビーとブレンダは、襲われても足止めできるよう、罠を仕掛けました。釣りのテグスを足首の高さに張りめぐらせ、障害物が当たると音が鳴るようにします。

【結】- ヒルズハブアイズのあらすじ4

ダグとビーストが炭坑を抜けると、集落みたいなところへ辿り着きました。〝軍事試験区域 放射能汚染の危険あり〟という看板と、住宅があります。ただし住宅の中にはマネキンが置かれています(試験なので)。
見回ると自家発電機が始動しており、食人鬼一族はそこに住んでいるようでした。ビッグ・ブライアンが死体をひきずって部屋に現れます。
別の部屋の中にキャサリンを見つけたダグは、ビーストに「待て」と言うと、赤ん坊を取りに行きました。部屋の中には頭が異様に大きな男パパ・ジュピターがおり、テレビを見ていました。パパ・ジュピターは障害で身体が動かせません。
パパ・ジュピターに気を取られたダグは、背後から殴られて気絶しました。気がつくと、保冷庫に他の人間のバラバラのパーツと共に入れられており、ダグは必死で扉を開けて出ます。
木製バットを構えて進んだダグは、台所でアメリカ国旗を頭部に刺された義父・ボブの遺体を見つけました。
外から斧を持った男が現れ、ダグは戦います。犬のビーストも加勢に加わりますが、殴られて吹っ飛びました(死んでない)。
ダグは奥に隠れて戸口を見張りますが、横から壁を破って食人鬼が現れ、割れた木製バットを腹に刺しますがあまり効果がなく、ダグは斧で左手の薬指と小指を切断されました。
これがダグの戦闘意欲に火をつけました。それまでダグはどちらかというと消極的で、義理の父にひよわな民主党員とバカにされてきていましたが、ダグは立ち向かいます。
釘を相手の足の甲に刺し、義父の遺体の頭に刺されていた星条旗を取ると、うなじに刺しました。さらに斧を奪って頭部に振りおろしました。続いて別の男も倒します。
リザードは無線で知らせようとしますが、犬のビーストに襲われます(リザードも死んでない)。
ブレンダとボビーの方は、母・エセルの死体を持ち去られそうになりますが、罠で気づきました。窓枠に食人鬼の両腕をくくり、トレーラーのガスを流して爆死させます。
リザードは怒って赤ん坊・キャサリンを殺そうとしますが、赤ん坊はルビーの手によって子ブタと交換されていました。ルビーは赤ん坊・キャサリンを連れて逃げます。助けたいのです。
ルビーはダグに赤ん坊・キャサリンを帰そうとしますが、そこへリザードが襲ってきました。リザードとダグは殴り合いになり、ダグは銃の台尻でリザードを殴りまくると、リザードに発砲します。
赤ん坊・キャサリンをルビーがダグに渡そうとした時、リザードが銃で撃とうとしました。ルビーはタックルしてリザードと共に崖から落ち、死にます。
ガス爆発を起こしてもまだ息のあった男を、ブレンダがツルハシを刺して殺しました。
…という様子を、遠くで見ている目があるようです(まだ食人鬼の生き残りがいるような予感を残しながら、映画が終わる)。

みんなの感想

ライターの感想

見終わると、どうしてこれがわざわざ禁制になるのか不思議。いえ、事情は判るんですけど。
原爆が落とされた日本にとっては、「核実験で生まれた奇形」=「食人鬼になっちゃってる」という設定がアウトなんだろう。そもそも核実験もタブーだろうし。
映画という表現手段のことを考えると、その手のことでいちいちめくじらを立てなくても…と思わなくもない。
食人鬼も、好んでというよりは「ほかに食べるものがないから」的な要素もはらんでいるし、奇形一族の中にも良心派のルビーもいる。
ルビーがラストに亡くなったのは、可哀想。彼女は生かしておいてもよかったのに…と思う。
翌年に続編が作られたが、メンバーは全く異なる。

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