「ファンタズム」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

ファンタズム(2014年日本)の紹介:近郊都市で暮らす平凡な4人家族が、幼い息子の死によって恐怖にさらされるという、2014年公開のホラー映画。製作/監督/脚本は、PFFアワード入選作「チルドレン」「恋愛革命」などで知られる武田真悟。福井映画祭9th長編部門グランプリ観客賞を受賞しています。家族の長女あみな役に日テレジェニック2013年第1位を獲得した末永みゆが出演しています。

予告動画

ファンタズムの主な出演者

江草圭一(辰巳蒼生)、その妻恭子(長宗我部陽子)、長女あみな(末永みゆ)、長男拓海(山本凪音)、降霊術師斎藤(田口甫)、あみなの友人靖子(美紀乃)、女子大生カナ(古内啓子) など。

ファンタズムのネタバレあらすじ

【起】- ファンタズムのあらすじ1

噂のトンネルに入った女子大生のカナと友人の3人は、不気味な気配に怯えています。間もなくカナが暗闇を見つめ、ああ、どうしよう…と呟いた途端、その体が何者かに引っ張られ転倒します。怯えて助けを求めるカナの身体は、強い力で暗闇に引きずり込まれ、友人たちも次々と暗闇に消えていきます。

[ぼく]

近郊都市の閑静な住宅街の朝。会社員の父圭一は、専業の母恭子と楽譜を見ていた小学生の長男拓海に、合唱コンクールに行けなくなったとすげなく言い、忙しそうに出勤準備をしています。恭子は不満気ですが、諦めているようです。朝食を食べていた高校生の長女あみなは、じゃあ代わりに行ってあげると言い、拓海は嬉しそうにうなづきます。
圭一は、出掛けに玄関で拓海にバッジを渡し、これを付けると大人になれる、大人になると家族のために頑張れるんだと話して聞かせ、拓海は納得して父を見送ります。

数日後、家族4人で出かけた公園の近くの川で、拓海は水死して亡くなります。
公園には4人で出かけたのですが、圭一は会社に急用ができ出勤、拓海が恭子の手作り弁当を落としてしまったため、恭子は売店に行き、あみなは新しいスマホに夢中になっていて、拓海は誰にも知られぬまま亡くなったのです。

1年後、3人家族は一見変わりないように過ごしていました。けれど、相変わらず忙しく、明日から出張予定の圭一は、あみなの大学受験を気にかけ、先のことを考えようと恭子を諌めますが、彼女は深夜、拓海のビデオをかけては画面に取りすがる毎日でした。ビデオを止めさせ恭子を見送った圭一は、画面に拓海の影を見て驚きます。

[おかあさん]

恭子は、家族のいない昼間、外出すれば拓海と同じ年頃の男の子を見て立ち止まり、拓海の部屋にこもっては写真を見る日々を過ごすうち、降霊術師の斎藤を家に呼び、拓海の霊を降ろして話すようになっていきます。
斎藤は、太った大柄な男でしたが穏やかで、水鉢に聖水を満たし静かに祈ると、拓海の霊が体に降り、拓海の口調で暗い、怖いと呟き、母を探すのです。恭子はその背中に耳を当て、拓海の声を聞き「もうすぐ会いに行くからね」と答えます。

斎藤は、見料を受け取りながらも、拓海君とは死んでも会えない、妙な考えを起こさぬよう彼女を往なしますが、わかっているとは言いながらも恭子は、拓海を憐れに思い何とかしてやりたいと訴えます。彼は、母の必死の頼みにある秘術を伝授します。

【承】- ファンタズムのあらすじ2

後日、恭子はラフな服装で大きなバッグを持って、車で山中にある廃トンネルに向かいます。トンネルの手前には小さな橋があり、彼女は封鎖の鎖を跨いでトンネル内に入ります。

トンネル内は暗く未舗装で、土がむき出しの側壁には、無数のお札が貼られています。地面は染み出る水でぬかるんではいましたが、彼女は地面に模造紙を敷き、筆で朱書きで彼から聞いた呪文を書き、ガラスの入れ物に入れた蝋燭を8個灯し、ハンディカメラに録画した拓海のビデオをかけ、その名を呼びます。
間もなく、ビデオの画像が歪み、蝋燭が消え、驚いた彼女はビデオを落としますが、再び灯した明かりの中、模造紙の脇に立つ拓海の足が浮かび上がります。彼女は愛おしそうに明かりを近づけます。

[あみちゃん]

あみなは、友だちの千沙の父親の喫茶店に、ユミと親友の靖子と共に集まり、先日、山中のトンネルで起きた3人の女子大生が行方不明となった事件の噂で盛り上がっています。
千沙とユミは、あのトンネルで降霊術の儀式をすると死んだ人と会える、女子大生たちはそれをやったんじゃないか、でも自分も死ぬから会える、死んだ人以外の霊も呼んでしまい呪われるらしいと噂します。
あみなと靖子は2人と別れ、あみなの家に向かいます。途中靖子は、あみなが弟を亡くしたばかりなのにと気遣いますが、彼女は明るく気にしてないからと答えます。

靖子はあみなの家によく遊びに来ているようで、彼女たちはいつものように準備をしますが、恭子はキッチンのテーブルに突っ伏したままです。あみなが声を掛けると伏せたまま具合が悪くて…と力無く答えますが、彼女の腕を掴む力は強いのです。
彼女は恭子を支え2階の寝室に上がりますが、階段もなぜか水浸しです。靖子がそれを拭き、ようやく落ち着きますが、クローゼットの扉が勝手に開き、廊下を走る足音がして、黒い足跡が物置となっている拓海の部屋に続いています。見ると、拓海の部屋の中は散らかり、今まで遊んでいたかのようにプラレールが動いていました。

夜、あみなは靖子と別れ、出張中の圭一に電話を掛けます。恭子の具合が悪く、家で奇妙なことが起きていることを話しますが、圭一は帰れそうにもありません。あみなは電話の最中、商店街のコインランドリーに立つ、赤い服の不気味な女の姿を目撃します。

家に戻り、1人で夕飯を食べたあみなは、電球を替えるため椅子に乗っていた時、足を掴まれ、驚いてテーブルの上に落ちてしまいます。テーブルは彼女を乗せたまま激しく揺れ、怯えた彼女は自室のベッドに逃げ込みます。直後に部屋のドアを激しく叩く音がして扉が開き、彼女は布団の隙間から、黒い人影が部屋の中に入ってくるのを目撃します。

気配が消えた時、母は起き出して1階にいました。彼女が駆け降りると、母は、異様な空気をまといガラス戸のカーテンの陰にしゃがみ込み、近寄ると立ち上がって手招きをします。怯えながらも近づいた時、彼女はあみなに飛びかかり、その首を凄まじい力で締め付けたのです。

【転】- ファンタズムのあらすじ3

[おとうさん]

次の日、出張から戻った圭一は、走って病院へと駆けつけます。
診察室に駆け込むと、診察台で眠る恭子の額にはガーゼが、それを心配そうに見ているあみなの首には手で締めたような青痣があります。医者は軽い脳震とうで異常はないと言いますが、あみなは病院ではお母さんは助けられないと訴えます。
そこに斎藤が顔を出し、軽く会釈をして出て行ってしまいます。見知らぬ男に驚く父にあみなが私たちを助けてくれた人よと言います。

待合いにいた斎藤は降霊術師の斎藤と名乗り、恭子の依頼で降霊術をしていたが、恭子と連絡が取れなくなったため自宅を訪ねたところ、恭子が悪霊に取り憑かれ、あみなの首を絞め、殺そうとしていたので止めたと言いますが、圭一は笑って全く信じません。また、2人を案じる斎藤に、もう大丈夫ですから帰ってくださいと言いながら財布から金を出し渡そうとします。
斎藤は金を拒み、どうして恭子さんに降霊術が必要だったのかが解りましたと呆れます。

診察室に戻った圭一は、あみなから、斎藤さんの話を信じないの?と言われ、笑って受け流そうとしますが、お母さんを助けてと真摯な瞳で訴えられ、言葉に詰まります。
再び待合に戻った圭一は、斎藤にそれでも信じられないとこぼしますが、彼は「信じられなくてもできることはあります」と言い、2人は斎藤の車でトンネルに向かいます。

車中、圭一はあみなの言葉を思い返していました。彼女は拓海がいなくなったあの時、実はケンカをして、あんたなんかどうでもいい、どっかへ行けと言ったと告白し、あの日以来後悔し続けていると泣いていました。
妻が知らぬ間に降霊術に没頭していたことも、娘の苦悩にも気づかなかった圭一は、わかっているつもりだったのに、家族のことを何も知らなかったと悔いていました。斎藤も8年前に幼い娘を失ったから気持ちはわかると言います。
娘さんも降霊術で呼び出したのかと問う圭一に、呼び出して話もしたが、問題はその後なのですと斎藤は顔を曇らせます。

【結】- ファンタズムのあらすじ4

トンネルに到着した2人は、鎖を切り、車でトンネル内に侵入します。ヘッドライトに浮かび上がった地面には恭子のまじないの痕跡があり、圭一は妻の筆跡で書かれた呪文のノートを見つけショックを受けます。

斎藤は恭子と同様に朱書きの模造紙と蝋燭を準備しながら、呼び出した霊は必ず除霊をしなければならない、その方法は再び亡くなった時と同じ方法で殺すことだ、恭子はそれができなかったんだろうと言い出します。拓海君は水死だからとたらいに水を張る斎藤。
圭一は、それで2人が助かるのならと決意します。

降霊術が始まり、拓海の懐かしいビデオを再生し、その名を呼ぶ圭一。ほどなくしてビデオが変調をきたし、車のクラクションがトンネル内に響き、拓海が姿を現します。ゆっくりとその前に跪き、愛おしそうに手を握った圭一は、殺すなんてできないと泣き出します。
斎藤は拓海を奪い、たらいに沈めて、早く殺さないと!と焦ります。拓海の足が地面を蹴る音が暗いトンネルに響きます。

圭一は斎藤を突き飛ばし拓海を助けてしまいます。圭一の腕の中で、拓海は固く握った拳を「お父さん、これ…」と言って差し出します。その手にはあのバッジが握られていました。
拓海はそれを川に落としてしまったため、拾おうとして川に落ち、亡くなっていたのです。
全てを理解した圭一は「お母さんの所に連れてって」と言う拓海に、自分がついてるからもう怖くないだろ?、お父さんと一緒に行こうなと言い、手を繋いでトンネルの奥の闇へと消えていきます。

翌朝、自宅で目覚めた恭子の顔つきは、晴れやかでした。疲れ果てベッドの端で眠っているあみなの頭を撫で、気づいた彼女と固く抱き合います。
2人の後ろには、拓海が描いた家族4人の笑顔の絵が貼られていました。

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