「フィンランド式残酷ショッピングツアー」のネタバレあらすじ結末

フィンランド式残酷ショッピング・ツアーの紹介:2012年製作のロシア&フィンランド合作映画。フィンランドへのショッピング・ツアーに参加したロシア人親子が、食人鬼と化した現地住民たちに襲われるホラー映画。スマホのカメラで撮影したという設定のPOV作品で、ショッピングモールを舞台に電動ドリルで戦うなど、シュールな展開が恐怖の中に笑いを誘う。

予告動画

フィンランド式残酷ショッピングツアーの主な出演者

スタースの母(タチアナ・コルガノヴァ)、スタース・エミネム(ティモフェイ・ヤレツキー)、ショッピングセンターの店員(サツウ・パーヴォラ)、雑貨店の店員・マリヤ(タチアナ・リャボコン)、アーメット(アレクサンドル・ルトフ)

フィンランド式残酷ショッピングツアーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ロシア人のスタースと母は、1泊2日のフィンランドのショッピング・バスツアーに参加。ショッピングモールに着いて買い物を始めたが、店員が施錠するのをスタースが目撃し、おかしいと思う。店員たちはバスツアーの客を襲い始めた。 ②フィンランドでは夏至祭で外国人を食べる習慣があった。スタースと母は人のいない場所に逃げ、回避される唯一の手段「フィンランド人を食べる」を実行して難を逃れた。

【起】- フィンランド式残酷ショッピングツアーのあらすじ1

10代半ばの少年・スタースとその母は、1泊2日のフィンランド行きバスツアーに参加した、ロシア人です。父は1か月前に他界して、現在は母子の2人暮らしです。
母が息子と旅行に行こうと思い、バスツアーの申し込みをしにいったところ、強く勧められたのが、「フィンランドのショッピングセンターに行って買い物し放題」というツアーでした。
息子のスタースは新しいスマートフォンのカメラ機能を試すために、1泊2日のツアーの様子を撮影することにしました。
バスの中には大勢のロシア客が詰めています。バスはロシアのヴィボルグに一旦立ち寄ってから、その後、出国予定です。免税店がヴィボルグにあり、ロシア国での最後の買い物になります。
ロシアの税関では、外貨で1万ドルまでは申告なしで持ち出せますが、それ以上は申告が必要です。途中で両替する場所もあります。
バスの中でアナウンスが説明されました。
スタースが窓外の景色を撮影していると、バスガイドの女性が「国境で撮影すると刑務所行きなので気をつけて」と注意します。
バスの車内では、母が早くもフィンランドで何をしようか考えていました。主たる目的はショッピング・ツアーのバス旅行ですが、うまくいけばフィンランドで泳げるかもしれないと言う母は、水着を持ってくればよかったと悔いています。
ロシアもフィンランドも同じ海だろと息子・スタースが指摘すると「屋内プールもあるかもしれないじゃない」と母はむきになります。ショッピング・ツアーで泳ぐのかと、盛大に突っ込みを入れたくなります。
息子・スタースは母にインタビューを始めました。母はスタースを28歳で生んだのですが「生みたくて生んだの?」という息子の問いに、母は「これは何かのゲームなの?」と怒ります。
夜のバスの中で撮影していたので、周囲の人たちに「うるさいぞ」と注意され、母子はしゃべるのをやめました。
途中、ヴィボルグに立ち寄ったのは深夜です。スタースは母に100ルーブル(約160円)もらい、年齢をごまかしてビールを買って飲みました。
酒臭いので母にばれます。母は「ガムを買ったっていう嘘が嫌なのだ。ビールを飲んだなら飲んだと言え」と怒ります。怒りの論点が違うところは大目に見てください。この映画はブラックコメディも入っているのです。
いよいよ国境にさしかかりました。国境での撮影は禁止されていますが、それでもスタースは敢行します。
母はまだ横で、先ほどのビールの件で怒って口をききません。
出国手続きは完了しました。続いてフィンランドの税関を通ります。酒、アルコール、煙草類はその旨きちんと報告しろというアナウンスが入ります。
母はまだ怒っています。「欲しいものは必ず言ってくれ」と母が言い、スタースが了解すると怒りは解けました。
フィンランド側の税関を通る際に、何の根拠があるのか、母は「フィンランドは検査しない、いい人たちだから」と言います。
税関検査と入国審査がありますが、紙パックのジュースの容器の中に、煙草を入れて持ち込もうとしていた女性がいました。それが発覚し、女性は連行されます。
ルール違反は最大のタブーです。その女性はロシアに強制帰国され(国境なので通れないだけだけど)、1年間は入国ビザがおりないそうです。
あとのツアー客はみんな通れました。バスはいよいよフィンランドに入ります。
時計の針を1時間戻せというアナウンスがありました。時差です。母は真面目に、時計の針を戻します。
途中のトイレ休憩で雑貨店に入ったスタースは、雑誌コーナーのヌード雑誌を撮影しているのを母に気づかれました。せっかく機嫌が戻りかけた母は、また憮然とします。

【承】- フィンランド式残酷ショッピングツアーのあらすじ2

バスの車内で1時間半仮眠を取る指示が出ました。停車したバスの中で休んだ後、ショッピングツアーで買い物をするそうです。
「店は貸し切っています」というアナウンスが流れると、バスの車内では拍手喝さいが起きました。
母は、買い物で気晴らしをしたかったので申し込みました。でも買い物だというとスタースがついてこないので、「旅行観光」とごまかして連れ出しています。
「だって旅行会社に行ったら勧められたんだもの」と母はスタースに言い訳しました。スタースは「父さんが死んでから、母さんは僕の生気を吸っている」と発言し、母からビンタされます。とにかく口論が絶えない母子です。
1時間半の仮眠を終え、バスのエンジンがかかりました。出発です。車内は「買い物行くぞ」という熱気であふれかえりました。
バスは大型ショッピングモールに横づけされます。貸し切りと言われていたとおり、駐車場には全く車が駐車されていません。
バスを降りた客たちは「買い物時間は1時間半で、5時にバスのところで集合すること。時間厳守です」と言われました。1時間半しかないことに不満の声があがりますが、みんな急いで店内に入ります。
店内は明るく、大量の雑貨が置かれていました。バスツアーの客は大きなカートを押し、大量の物をカートに積んでいます。
フィンランドの方がロシアより安いらしく、皆うきうきしながら買い物をしていました。
特に買いたいものがないスタースは、包丁を持ってカメラに向けて振りまわす遊びをしていましたが、後ろにいた中年女性にぶつかって、素直に謝ります。
続いてスタースは若い女性のお尻部分を映し、「ヒューヒュー」と無言でジェスチャーして盛り上がります。はっきり言って、おバカです。
スタースは陳列棚の向こうに母を見つけますが、母に見つかると用事を言いつけられるので、こっそり隠れました。その時スタースは変なものを目撃します。
フィンランドのショッピングセンターの女性店員が、ドアの入り口を施錠しているのです。
おかしいと思ったスタースは母のところへ行って報告しますが、母はまた「冷たい息子だ」と嘆きます。先ほど母の姿を見て隠れたのを母も気づいており、それに対して怒っているのでした。よく怒る母です。
その間に店員は施錠を終えてシャッターもおろしました。
スタースが違和感を覚えて足元を見ると、血だまりがあります。母を呼んで見せますが「精肉売り場の血よ」と相手にしません。
スタースが「ここは食べ物を扱っていない」と言って、血だまりの先の倉庫に行こうとしました。母もついていくと、倉庫のドア横には、座ったまま絶命している中年男性がいました。さすがにこれには母も驚きます。
母は「救急車を呼ばないと」と言い、スタースは「死因を突き止めないと」と死体を触ろうとします。少年が触ったところで死因が分かるはずもないのですが、スタースは大まじめでそう思っています。
スタースはカメラを固定して男に近寄って触りますが、男が右側に倒れたので驚きます。目立った傷はないようですが、出血はありました。「心臓発作」と母が言いますが、スタースが「心臓発作だったら血が出ないだろ」と突っ込みます。
再び店内に戻った母子は、バスガイドの女性を見つけました。バスガイドの女性は「あと1時間でヘルシンキに向かいます」と業務連絡の電話を入れていました。
その女性を連れて再び倉庫に行きましたが、先ほどまであったはずの床の血だまりも、遺体もありません。
バスガイドの女性は「時間を無駄にせず買い物を続けてください。あと、お酒は控えてください」と言いました。どうやら母子が酔っ払っていると思ったようです。

【転】- フィンランド式残酷ショッピングツアーのあらすじ3

そのガイドが棚の方へ、突然引っ張られて母子の視界から消えました。
おそるおそる近づいた母子は、バスガイドの女性がショッピングモールの店員に噛まれ、ひくひくと痙攣しているのを見てパニックに陥ります。
母子は慌てて出口を探し、動転した母の代わりにスタースは武器を探してくると言いました。同時に、店内のあちこちで買い物客が、青い服を着たモールの店員に襲われ始めます。
スタースは包丁をゲットし、母子はロッカー室に隠れました。フィンランドの店員たちがロシアの客を襲い、噛み殺していたとスタースは母に言います。
喧嘩している場合じゃない、警察に電話しようとスタースが言いました。しかし「フィンランドの警察の電話番号分かるの?」と言われ、絶句します。
スタースは女の友人・カーチャに電話をかけて警察の電話番号を調べてもらおうとしました。しかしロシアではまだ朝の5時半で、早朝に起こされたカーチャは怒ります。時差は1時間…ということはショッピング・ツアーは朝の6時半に貸し切ったモールで行なわれていたのかというツッコミは、この際置いておきましょう。
カーチャは突然スタースがいなくなったことを怒っていました。1か月前に父が死んだことをスタースが告げると、黙ります。
ここの警察の電話番号を調べてくれとカーチャに頼みますが、「ここ」がどこかカーチャには分かりません。もっともです。母が「国境とヘルシンキの間」と言いますが、確かな情報か分からず、スタースはかけ直すと言って、一旦電話を切りました。
母子が隠れるロッカー室のドアが乱暴に叩かれ、2人は静かに身をひそめます。「このままランチの時間まで待っていればいいのでは」と母が言いますが「奴らのランチは僕らだよ」とスタースは言います。うーん、確かにそうですね。
母はおそるおそるドアを開け、スタースはスプレー缶も手に入れました。母は売り場に戻るとネイルガン(自動釘打ち機)を手に入れましたが、コンセントは入っていませんので動きません。
襲ってきた店員に母はネイルガンを投げ(動かないんだから、これしか手段はないですよね)、その隙にスタースがフライパンで店員を殴って倒しました。どうやら有事の際にはスタースの方が役に立ちそうです。
母子は外へ逃げました。乗って来たバスが消えていたので2人で道を歩きますが、母はまだ動転しています。吸血鬼なのか、それとも食人種なのか母はスタースに聞きます。
「キリスト教徒は人間を食べないよ」「生活水準高い人たちがなぜ人を食べるの?」とスタースも疑問に思っています。キリスト教徒でなくとも、あまり人を食べる人種はいないのじゃないかと思うのですが、スタースの言うことを聞いておきます。
道をしばらく歩くと雑貨店がありました。母子はそこに入り、女性店員・マリヤに「車が故障したから警察を呼んでくれ」と頼みます。
マリヤは警察に電話したと言いますが、通話内容は「兄が酔って介抱が大変だった」とか「シーツが臭って」とかいう内容でした。
菓子類を買ったついでに、母は地図で現在地を確認しようとします。マリヤは地図を見ようと「そちら側に行くわ」と言うと、母の横に立っていきなり首に噛みつきました。母とマリヤは揉み合いになり、スタースがマリヤを蹴って母と逃げます。
噛まれた母は「感染させられたかも」と怯えました。吸血鬼説が母の中では有力のようです。
警察署を見つけた母子は駆け込みますが、そこで4人の警察官に取り押さえられ、監獄に入れられました。
母は噛まれたことで「気分が悪い…」と言って横になり、スタースは助けを呼びますが、誰も来ません。

【結】- フィンランド式残酷ショッピングツアーのあらすじ4

隣の房に入れられている男性から、声がかかりました。セメントで囲われている房なので、顔は見えません。
男はパキスタン人のアーメットと名乗ります。そして、フィンランドの恐ろしい風習をスタースに教えました。
夏至前夜祭には、フィンランド人は火を燃やしながらひと晩中、裸で駆けまわるのだそうです。
そしてその翌日、つまり夏至祭の今日は、フィンランド人は「外国人を食べなくてはならない」のだそうです。これは古くからのならわしでした。
アーメットは23年ここに住んでおり、フィンランド人の妻と国際結婚していたからずっと妻に守られていました。しかし今年妻が死んでしまい、守る者がいなくなってアーメットも捕らえられたそうです。
警官が自分たち(アーメット&母子)を拘束しているのは、上司のトイヴィスト署長に贈り物として捧げるつもりなのだと言いました。
祭りは日没に終わり、その後はフィンランド人は普通に戻るそうです。そもそもフィンランド人は、普段は菜食主義の人が多いのだそうです。
攻撃を回避する方法は1つだけあり「フィンランド人を食べれば、皆触れなくなる」とアーメットが言いました。
スタースは遺言のつもりで友人にメッセージを残します。
物音がして、隣のアーメットが連れて行かれました。母とスタースも連れて行かれます。途中、アーメットは警官らに食べられていました。母とスタースは車に乗せられて、トイヴィスト署長のところへ連れて行かれました。
連行される時、スタースのスマホは取り上げられます。フィンランド人は「これで撮影できるんだ。ネットで動画を流せば人気になるんじゃない?」と話題にしています。
スタースと母は、湖のそばにいるトイヴィスト署長に引き渡されました。警官の1人・ティモネンは首吊り自殺しています。
フィンランドでは夏至に自殺する国民もいますが、それは人肉を食べるのを拒否しての自殺ではなく、あまりの喜びに耐えられずに死ぬのだと男が言いました。本当かどうか怪しい話です。
トイヴィスト署長はじめ4人がテーブルについており「おいしそうなロシア人だ」と母子に言いました。
母が隙を見て食卓にあった塩を振りかけ、スタースも打たれそうになった注射を相手の耳に刺して、スマホを取り返すと2人で逃げます。
逃げている最中にカーチャから電話があり「かけ直すっていうから待ってるのに」と呑気なコメントを寄越しました。カーチャは状況を知らないから、無理もありません。
人気のないショッピングモールの裏手に逃げた母は、笑いだしました。「考えれば祝日で店が閉まっているのに、ショッピング・ツアーっておかしいよね。これだからロシアはいつも…」と言います。
どうやらロシアはいつもフィンランドに観光客を提供(?)しているようです。
日没まであと5時間あります。どうにか逃げきろうと思った母子2人は、モールの裏手でじっとしています。
雑貨店でマリヤに噛まれた母の傷をスタースがチェックしますが、そう深くありません。吸血鬼説も消えたので母も安心です。「念のため帰ったら消毒しよう」とスタースは言いました。
母は煙草を吸い始め、スタースもくれと言います。母は文句も言わずに差し出し、2人でそれぞれ吸いました。
「父のことを忘れかけて来た」とスタースが言い、それをきっかけに軽口代わりに母子で父の思い出を話します。昔は痩せてたのに太ってハゲたとか、いびきがうるさいとか言って、母子は笑いました。
うとうとしていた母子の目の前に、幼い少女がやってきました。
少女は「フィンランド人? 外国人?」と2人に聞き、母の脛を齧り始めます。
母子はそれをフルボッコにし、ついでに腕をもいで齧りました。
フィンランド人の少女を齧ったので、もうこれで食べられる危険性はなくなりました。でも自分たちも同じ人肉種になっちゃったなあ…と、スタースと母は座ったまま呆けていました。

みんなの感想

ライターの感想

なんじゃこりゃー、な作品。
70分ほどの作品なのだが、前半がたるい。ゆるい展開。ブラックコメディも入っているようで、会話が頓珍漢。
後半に畳みかけてくるのだが、この展開も中途半端にぬるい。でも悪くはない。
バッドエンド…なのか、非常に悩むところ。
DVDパッケージとなる少女が、ラストで2人にフルボッコにされる女の子。
ぼやっと放心している母子を映して、唐突にエンド…というこの無駄のなさもよかった。
ロシアとフィンランドが作るとこうなるのね。多少の自虐も入っててユニーク。
がぶっとかぶりつくのだけど、ゾンビでも吸血鬼でもない「ふつうの人間」が正体だったというのも面白い。

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