「マギー」のネタバレあらすじ結末

マギーの紹介:2015年製作のアメリカ映画。アーノルド・シュワルツェネッガーがゾンビ化する娘を守ろうと苦悩する父親を演じ、自ら製作も手がけたホラー風味の人間ドラマ。人々をゾンビ化させるウイルスが蔓延する近未来を舞台に、父娘の愛を描く。アビゲイル・ブレスリンがゾンビ化していく娘に扮し、愛する家族を襲うかもしれないという不安にさいなまれる心情を丁寧に演じる。

予告動画

マギーの主な出演者

ウェイド・ヴォーゲル(アーノルド・シュワルツェネッガー)、マーガレット・ヴォーゲル〔マギー〕(アビゲイル・ブレスリン)、キャロライン・ヴォーゲル(ジョエリー・リチャードソン)、レイ(ダグラス・M・グリフィン)、ホルト(J・D・エバーモア)、ボニー(レイチェル・ウイットマン・グローブス)、カプラン医師(ジョディ・ムーア)、トレント(ブライス・ロメロ)

マギーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①近未来のアメリカ。腐歩病ウイルスの蔓延により世界は甚大な被害を受けていた。ウェイドの娘・マギーが感染者に噛まれて感染し、ウェイドは最後の決断に迫られる。 ②発症するまでのわずかの間を家族で過ごしたウェイドとマギー。ウェイドは決断を下せず、マギーは自宅の屋根から投身自殺した。

【起】- マギーのあらすじ1

近未来のアメリカ、ミズーリ州西部。
世界的な伝染病が発生し、数か月が経過していました。アメリカ政府は伝染病の「腐歩病ウイルス」の抑制対策を開始します。
「腐歩病」は農作物だけでなく人間も感染します。文字通り、生きながら腐っていき、やがて理性を失って人を襲うようになります。
感染した農作物を救う手立てはなく、農務省は焼却を勧告しました。被害の拡大を防ぐためです。感染した畑は焼かれ、あとには何も残りません。
都市部の被害は甚大でした。多くの感染者が街を跋扈し、都市は荒れ果ててしまいましたが、隔離対策のおかげで感染率は30%低下しました。しかし戒厳令は現在もなお続いています。
治療方法やワクチンに関しては、アメリカ政府は沈黙を続けていました。先の見えない状態で、感染者は隔離するしか手だてがなく、有効なワクチンがまだ開発されていないのが現状です。
腐歩病は、感染すると身体の一部が黒ずみます。これは皮膚が壊死しているからで、血液も黒くなります。
感染者の症状が進まないうちは理性を保っているので、通常の生活を送ることができます。飛沫感染、接触感染はなく経口感染もありませんから、感染者と一緒に生活していても問題はありません。
しかしウイルス感染者の症状は確実に進行します。感染者は食欲が失せます。やがて嗅覚が鋭くなる時があり、ここが見分ける兆候で〝変転(ターン)〟と呼ばれます。
ターンを迎えるとじきに食欲が出てきますが、感染者は理性を失い、捕食対象は人間になります。ターンを迎えた人間に噛まれるとウイルス感染します。
田舎町に住む16歳の娘マーガレット・ヴォーゲル、通称・マギーは、外出禁止令の出ているカンザスシティに遊びに行き、感染者に左腕を噛まれて感染しました。知らせを聞いた父ウェイド・ヴォーゲルは病院に駆け付けます。
基本的に感染者は隔離病棟に収容されますが、そこの待遇はあまりよくありません。治療方法は見つかっていないので、隔離所で凶暴化した人間がどうなるかは公表されていませんが、現実的には殺処分されていると思われます。
考えたウェイドはガーメン医師に会い、娘・マギーを引き取る決断をしました。地元のヴァーン医師の口利きで依頼します。
感染した家族を引き取る選択をする人もいました。但しその場合、〝変転(ターン)〟の兆候が見られたら速やかに当局に知らせろと念押しされた後、ウェイドはマギーを車に乗せて帰ります。
ウェイドの家には娘のマギーの他に、後妻のキャロラインと長男・ボビーと娘・モリーがいます。マギーの母・サラは亡くなり、ウェイドはキャロラインと再婚して、ボビーとモリーを儲けました。ボビーもモリーもまだ幼い少年少女です。
マギーを変転まで家で過ごさせることを、キャロラインも納得していました。しかし念のため、マギーを迎えるのと入れ違いに、ボビーとモリーはおばのところへ預けます。マギーは2人と別れを惜しみました。
感染者は最終段階に至る前に数日間は普通の状態でいられるので、その時間を大切にしようと、マギーも父・ウェイドも思っています。

【承】- マギーのあらすじ2

しかし戻ったものの、具体的に何をして過ごせばよいのか分かりません。初日は普段どおりの生活をしながらも、マギーは不安を抱えていました。いつ変転して周囲の者を襲うか心配です。
夕食時、父・ウェイドはマギーが家出している間に、女友達のアリーが電話をくれたと言いました。後で連絡してやれと言います。
夕食の席は3人ともあまり会話しませんでした。話す糸口が見つからず、父・ウェイドも義母・キャロラインもマギーも、困った顔をしています。
マギーが「2週間私を捜してくれたの?」と聞き、ウェイドは肯定しました。亡き妻・サラにマギーを守ると約束したからと、ウェイドは付け足します。
マギーは全く食欲がないのですが、食べろと言う父・ウェイドに勧められ、無理に口に食事を運びましいた。
食後、義母・キャロラインが「見ていられない。どうなるか分かっていて見ているなんて無理」と言います。キャロラインは義理の母親とはいえ、幼い頃からマギーを育てているので、気持ちはすっかり実母のつもりでした。
食後、マギーはボーイフレンドのフレッドに電話をかけますが、留守だったので電話を切ります。
ウェイドは農場に出て作物を調べ、感染した畑を焼き払いました。
まだ問題が落着したわけではないのに、学校が再開する予定だというラジオニュースが入ります。ウェイドたちの住む地域はずっと停電が続いており、自家発電機で対応していました。
庭のブランコに乗っていたマギーは左指を骨折しました。指の先が取れて骨が露出して困ったマギーは、義母・キャロラインが医者に電話している間に包丁を使い、まっすぐ切断します。
身体が腐っているので、大した出血はなく黒い血が少し出るだけです。包帯を巻いて処置しますが、戻って来た義母・キャロラインは、マギーがしたことを見て嘆きました。
同じ頃に森へ行ったウェイドは、アンダーソン家の父・ネイサンとその娘・ジュリアに会いました。しかし2人とも様子が変です。
呼びかけに反応せず襲ってくる2人を、やむなくウェイドは斧で殴り殺しました。警察を呼びます。
保安官のホルトとレイは遺体回収車を呼ぶと、ウェイドに事情聴取をしました。レイ保安官はアンダーソン家の話をします。
アンダーソン家は妻・ボニーが変転したと知りながら、2人を世間から隠していました。その気持ちが理解できるウェイドは、「マギーは誰にも渡さない」と言います。レイ保安官は冷静に考えろと言って去りました。
帰って来たウェイドに、マギーが自分で蝕まれた指を切ったと義母・キャロラインが報告し、ウェイドはキャロラインにアンダーソン家のことを報告します。ウェイドは、マギーもいずれああなるのだと考えながら、残りの時間を大事にしようと考えました。
深夜、物音で目覚めたウェイドが外に出ると、隣人のボニーが車で訪れていました。田舎なので隣人でも遠いので、車で来ています。
ボニーはやりきれない思いを訴えるために、ウェイドに事情を話しました。感染は4歳の娘・ジュリアから始まったこと、感染者は隔離所で監禁され、ひどい待遇を受けると聞いていたので夫婦で見張っていたこと、でもある夜、見張っていた夫・ネイサンが噛まれて感染したこと…。

【転】- マギーのあらすじ3

遺体のところへ案内してくれと言われたウェイドは、森の奥にボニーを連れていきました。ボニーは遺体を見て泣き崩れます。
翌早朝、遺体回収車はネイサンとジュリアを運び、ボニーもそれに同行しました。
ウェイドは朝、人のいなくなったアンダーソン家に行きます。立ち入り禁止の黄色いテープを無視して家の中に入り、親子3人の家族写真を見て、明日は我が身と思いながら友人宅の悲劇にウェイドは涙しました。
ヴァーン医師のところへ定期健診でマギーを連れていきます。目の周囲に患者独特の赤い発疹が出ているので、マギーはサングラスをつけました。
ヴァーン医師はマギーを診察します。マギーは背中の静脈が目立つようになり、瞳孔部分も白濁し始めていました。指の傷を見た医師は「傷の腐食はやがて止まるから、身体を大事にしろ」と言い、マギーの皮膚のサンプルを採取します。
ヴァーン医師はウェイドだけ呼ぶと、症状の進行がかなり速いことを告げました。そのうちに別のもの…つまり人肉を欲するようになると言い、そうなった場合の3つの選択肢を示します。
1つめは隔離所に入れること、2つめは隔離所で使う薬を投与すること、3つめはひと思いに殺すことです。隔離所で使う薬を投与すると、最後まで理性を保っていられるそうですが、副作用として極限の痛みを伴うとのことでした。
ヴァーン医師は暗に3つめの、変転したらひと思いに殺すのを推奨します。それが家族にとっても本人にとっても幸福なようでした。
夜、車の修理をするウェイドとマギーは、マギーの母親のサラの思い出を話します。サラは園芸家で、ヒナギクが好きだったのでマギーにマーガレットという名をつけました。
その夜、マギーは襲われた日の夢を見ました。反射的に起きて包帯を取って噛まれた傷を見ると、そこからウジが2匹こぼれ落ちます。それを見てマギーは泣きました。
翌日、女友達のアリーが会いに来て、同級生の男子・トレントやキャリーと一緒に遊ぼうと言います。義母・キャロラインがヒナギクのネックレスをマギーに渡し、マギーは大喜びしました。
夜、マギーはアリーと一緒に同級生が集まるパーティーに行きました。10人ほどが集まっています。他の同級生は、学校が再開することを嘆いていました。
トレントと会ったマギーは、トレントも感染していると知ります。トレントも症状が進んでおり、身体のあちこちが黒ずんでいました。
トレントは家の近くに感染者の少女が現れて、父を呼ぼうと背を向けた瞬間に噛まれたとマギーに話します。でも少女は無意識にトレントを噛んだようで、後悔しているようだった、父がその子を撃ったと言いました。
トレントとマギーは思い合っていましたが、感染する今までお互い告白できずにいました。もっと早くにキスしたかったと言い、キスします。
パーティーが終わり、アリーがマギーを家まで送ってくれました。「来週もまた会えるよね」といつも通りを装って別れますが、アリーはマギーともう会えないのを理解していて、悲しそうな顔をします。

【結】- マギーのあらすじ4

…匂いがする、とマギーが言い始めました。義母・キャロラインは最初、マギーの変化に気づかずに「食べ物の匂いよ。ウェイドが料理してるんだわ」と言って階下におりますが、台所には人の気配も火の気もありません。
そこで初めてキャロラインは、マギーが言う「匂い」とは人肉のことで、つまり自分のことだと思い至りました。
目が白濁し始めたマギーのために目薬を持って行ったキャロラインですが、防御のため後ろ手にハサミを隠し持ちます。料理のことを聞かれたキャロラインは、話をはぐらかしました。
マギーにトレントから電話がかかり、マギーは家に会いに行きます。トレントは部屋に閉じこもっていて、マギーの呼びかけにも部屋から出ませんでした。
扉越しに「父の匂いを感じた」と言ったトレントは、突入してきた警官隊に連行されます。マギーはそれを黙って見ているしかできませんでした。
森の中で鳴き声を聞いたマギーは、罠に捕まっているキツネを見つけます。その血の匂いの誘惑に負けたマギーはキツネを齧り、口の周囲を血まみれにして家に帰りました。ウェイドとキャロラインは人を襲ったのかと混乱します。
キャロラインは隔離所に送れと言い、ウェイドは森へ見に行って何が起きたか知りました。罠にかかったキツネを取り、証拠を隠します。
キャロラインは家を出ました。ウェイドはキツネの肉を食卓に出し、マギーに食べさせます。
決断の時は迫っていると思いながらも、ウェイドはまだ決めかねていました。
翌日、保安官のホルトとレイが、マギーに会わせてくれとやってきました。チェックのためです。
ウェイドが制止して揉み合いになりますが、マギーが自ら家から出て来て「まだ大丈夫よ」と答えます(本当に発症すると理性を失うので、受け答えができない)。
2人の保安官はマギーがまだ変転していないのを確認して立ち去りますが、去り際にレイ保安官が「どうするか決めておけ」とアドバイスしました。
ウェイドは娘・マギーに「見せたいものがある」と言って、森の奥に連れていきます。母・サラの墓の周囲に、白いマーガレット(ヒナギク)の花を一面に植えていました。
それを見たマギーは、父・ウェイドに「私の苦しみを終わらせるって約束して。私にはこれ以上無理よ」と殺してくれと頼みます。それでもウェイドは決断できませんでした。
夜、ヴァーン医師がウェイドを訪問すると、隔離所で使う薬を手渡します。しかし薬を渡しながら、ヴァーン医師はウェイドが持っている猟銃を見て「そっち(銃)を使え」と言って立ち去りました。銃だと一瞬で死ねるのに対し、薬だと最期の時まで苦しいからです。
マギーは義理の弟妹のボビーとモリーと電話しているつもりでしたが、実際には電話は繋がっていませんでした。
翌朝、階段を下りて来たマギーは、ソファで眠っているウェイドに静かに近寄ります。全身の静脈は真っ黒に浮き出ていました。
マギーはウェイドの顔のそばでしばらくじっとしていましたが、額にキスをすると立ち去ります。ウェイドは起きていましたが、寝ている振りをしました(変転したマギーに噛まれてもいいと思っていた)。
マギーはそのまま屋根の上にのぼり、母の思い出を振り返りながら飛び降りて死にました。

みんなの感想

ライターの感想

アーノルド・シュワルツェネッガーが主演ですが、アクションはほぼありません!(保安官と揉み合う程度)
大事な娘が徐々にゾンビ化していく。ゾンビ化して理性を失ったとき、どうするかという決断を迫られる役が、シュワちゃんの役。
うう、はっきり言って「全編とおして、くらい」です。だってもう結末は見えてるんだもん。絶対に発症するって判ってるのに…。
シュワちゃんは決断を下せず、マギーが自殺するという、ある意味「卑怯な結末」。
本当は、つらくっても父に処置を下してもらいたかった。
グロいシーンがあるので、カテゴリーをホラーにしたけども、内容的にはヒューマンドラマ。
ドラマ性、家族愛の要素が非常に強い。ただし、指切断や静脈浮き出るなどの、グロテスク描写もあるので、苦手な人は気をつけて。

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