「マザーハウス(恐怖の使者)」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

マザーハウス 恐怖の使者の紹介:2013年公開のベネズエラ映画。夫と2人の息子を殺した容疑で終身刑に処された女。30年後に家に戻った女が見たものは…。前半はシンプルなホラー、徐々にミステリー要素が加わり、後半になるとさらにSF的要素までもが加わって加速するという、ジャンル分けが難しいストーリー。ホラーなのに見終わった後、妙に感動する。

予告動画

マザーハウス(恐怖の使者)の主な出演者

ドゥルセ・アリダ(ルディー・ロドリゲス)、フアン=ホセ・エルナンデス(ゴンサーロ・クベロ)、レオポルド・エルナンデス(ロスメル・ブスタマンテ)、司祭(ギジェルモ・ガルシア)

マザーハウス(恐怖の使者)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1981年11月、ある家で父フアン=ホセが死に息子・レオポルドが行方不明になった。母・ドゥルセが逮捕され終身刑を言い渡されるが、30年後に自宅で余生を過ごすことを許される。 ②そこでドゥルセは驚愕の事実を知った。そこは11月11日11時11分11秒にタイムリープできる家で、失踪や殺害は30年後の自分が関わっていた。

【起】- マザーハウス(恐怖の使者)のあらすじ1

(この映画は過去と現在が交互に描かれて時系列がぐちゃぐちゃになっています。今回は分かりやすさ重視で、あえて時系列順に並べます。そのため映画の描かれ方とは少し異なりますが、あしからず)
1981年11月。ベネズエラ。
非常に古い洋館に、ある一家が住んでいました。
父フアン=ホセ・エルナンデスは現在失職中で、母ドゥルセ・アリダは生活が苦しいのを気に病んでいました。2人の間には、7歳くらいの長男・レオポルドと5歳くらいの次男・ロドリゴがいます。
レオポルドとロドリゴはいつも一緒で、近所の同じ年頃の子どもたち4人(男2人女2人、レオポルドとロドリゴ入れたら6人)と遊んでいました。レオポルドはサライという女の子が好きでしたが、ロドリゴもサライが好きです。
男の子4人はおしっこを風船に入れ、見知らぬ男の人に投げるいたずらをしました。野球も男女6人で遊びます。
早く帰って来いと母・ドゥルセに言われていたのに、兄弟の帰宅は暗くなってからでした。ドゥルセは兄弟を叱り、特に兄・レオポルドには弟の手本になれと促します。
でもレオポルドは不満でした。弟とそう年齢が違わないのに兄というだけできつく叱られ、弟・ロドリゴは母・ドゥルセと一緒のベッドで寝られるのに、自分はベッドには来てはならない…レオポルドだって母・ドゥルセに甘えたいのです。
拗ねたレオポルドのてのひらに、母・ドゥルセは小さな真珠のような球体を握らせました(①)。それはムーンストーンという魔法の石で「怖い時にこれを握れば、母が助けに現れる」お守りだと言います。
レオポルドはムーンストーンを大事にしまいました。
その夜遅くに父がフアン=ホセが帰宅します。まだ仕事は見つかっていません。父と母は口論になり、父は家を出て角のバーに飲みに行きました。
さてその日の深夜、非常に怖い事件が起きました。父・フアン=ホセがいない家に、侵入者があったのです。
乱暴に叩かれるドアに、母・ドゥルセは最初、夫が戻ってきたのかと思いました。キーチェーンをつけてドアを開けると誰もおらず、閉めようとすると手が伸びてきて、ドゥルセはつかまれます。ドゥルセは裁ちばさみで撃退しましたが、怖い思いをしました。
次男・ロドリゴの部屋にも侵入者がありました。部屋が開き、ろうそくの照明が消えます。怖いのでロドリゴはシーツを頭からかぶりました。
母・ドゥルセは子どもたちの安否を確認しようとしますが、全ての部屋が施錠されており、合鍵を探して包丁を武器に家を見回ります。
レオポルドもロドリゴも無事でした。ほっとしたドゥルセは2人の子どもを抱きしめました。

【承】- マザーハウス(恐怖の使者)のあらすじ2

翌日、警察に侵入者の通報をしたドゥルセは相手の特徴を聞かれますが、見ていないので答えられません。家に関することで恨まれていたか事情を聞かれますが、これも特にありませんでした。
レオポルドが母・ドゥルセにこっそり話します。「昨夜、女の人が来て話をした。僕とロドリゴを遊ばせるなと伝えてって。そしてこれを渡せって」そう言ってレオポルドは紙きれを渡しました。
紙きれを見た母・ドゥルセは血相を変えます。そこには「フアン=ホセが息子を殺す」と書かれていたのです。
ドゥルセは悩みましたが、翌日「なにか悪いことが起きている」と夫フアン=ホセに打ち明けて、メモを見せました。そして離婚をしたいと夫に言い、荷造りを始めます。
フアン=ホセからすると、自分の知らない間に起きたできごとですから「離婚を有利に進めるために、妻・ドゥルセが仕組んだでまかせ」ではないかと考えました。
フアン=ホセは離婚を承諾せず、もし離婚しても親権は渡さないと言います。離婚の話は宙に浮いたままになりました。
ドゥルセは占い師に占ってもらおうと考えます。占い師は盲目の車椅子の女性・ビクトリアで、妹が付き添っていました。ドゥルセはビクトリアに「事故で死にかけ、神の力で2つの世界に行った」「時を超えることができる」と言われますが、意味がちっとも分かりません。
家に来てもらって、みてもらいます。ビクトリアは塩を床にまき、部屋を暗くして召喚の儀式を行ないました。
「パパ、何してるの?」「お前は俺の子じゃない」「パパ、そんなこと」「俺の息子はロドリゴだけだ」…すべて、イタコのように乗り移られたビクトリアがひとりでしゃべっています。
当時のドゥルセには、理解不能なことばかりでした。ビクトリアの能力は本当のものですが、それが分かるのは皮肉にも30年後です。
ロドリゴがサライに軽くキスをして、ムーンストーン(②)のプレゼントをするのを、兄・レオポルドは見てしまいました。サライと弟・ロドリゴがいいムードなのでレオポルドは声をかけて邪魔しますが、サライは恋人宣言をします。
サライを弟・ロドリゴにとられたレオポルドは不機嫌になり、その後の野球でも弟・ロドリゴが空振りするのを茶化しました。
その日ロドリゴが野球のゲーム中に転倒し、石で頭を打って死にます。不幸な事故です。
1981年11月11日、ロドリゴの葬儀が行なわれました。母・ドゥルセは放心状態で、レオポルドも泣きます。レオポルドはいちばんの親友・マリオに「仲間は君だけだ」と言って、2人だけに分かる握手(親指を立てあったり握り直したりする、独特の握手)をしました。

【転】- マザーハウス(恐怖の使者)のあらすじ3

葬儀の夜、父フアン=ホセがロドリゴの写真を見て嘆きながら、ふとベッドの下にある鍵を見つけます。その鍵を使って母・ドゥルセの机の引き出しを開け、手紙を読みました。
そこには「僕たちの息子には僕の名前をつけて レオポルド・ロドリゲス」とありました。レオポルドが自分の息子ではないと知った父フアン=ホセは逆上し、包丁を持ち出して息子を殺そうとします。
(実はここが映画の冒頭だったりします。本当に時系列がぐちゃぐちゃで、ラストにならないと意味が分からない仕組みです)
…気絶から目が覚めると、母・ドゥルセは左頬を包丁で深く切っており、父フアン=ホセは包丁で刺殺されていました。
息子・レオポルドは無事です。レオポルドは母・ドゥルセに近寄ろうとしますが、強い力で後ろに引っ張られ、目の前から消えました。
翌日、警察が来て捜査をし、ドゥルセは夫フアン=ホセと息子・レオポルド殺しの容疑で終身刑に処されます。レオポルドの遺体は発見されませんでしたが、殺しただろうと勝手に判断されました。
…30年後、2011年11月。
高齢になったドゥルセは、終身刑ではありますが高齢女性に認められた特権で、自宅に戻ることを許されます。但し警察の監視はありますし、司祭がたまに訪問します。
30年振りに古い家に戻ったドゥルセは、家の中に老人の男の姿を見かけました。幾度となくその姿を目にします。
ある時には鏡に赤い字で「11 11 11 11 11 11」と書いて立ち去りました。ドゥルセは恐怖にかられ、司祭に「発狂したわけじゃないのよ。幽霊が見えるの」と相談しました。
気になった司祭は歴史資料館へ行き、ドゥルセが住む家の歴史を調べ始めました。すると、ドゥルセの家では30年おきに、謎の失踪事件が起きていたのです。
その家は約100年前、イラヒムという建築家が「生命体の絶対的な真実を見つける」と言って建てました。しかしその後、イラヒムを含め家族全員がいなくなります。
空き家になった家は政府所有になり、貧困層の人に安く売られました。しかしその後家を購入した人たちは、ことごとくいなくなっていました。
1921年11月には「ホセ・アビレスとソラヤ・ロドリゲスが失踪」、1951年11月には「英国出身のエックハルト一家が、不自然な状況で失踪」とあります。
そして…1981年11月には、ドゥルセが関わった、レオポルド失踪事件です。
司祭ははたと気づきます。鏡に書かれた「11 11 11 11 11 11」という文字は、「(20)11年11月11日11時11分11秒」という意味ではないかと。
死を選択しようと考えていたドゥルセに、司祭はそれを告げ、「子供たちの目には、母が神に見える」と言い添えます。
奇しくもその日が11月11日です。夜11時11分にドゥルセは何が起きるのか待ちました。

【結】- マザーハウス(恐怖の使者)のあらすじ4

夜、ドゥルセは部屋の扉を開けてみました。すると30年前と数日前の自分がいて吃驚仰天します。思わず手を入れてしまいますが、そういえば30年前の自分は裁ちばさみで応戦したと思い、慌てて手をひっこめます。
つまり…侵入者があった夜の「侵入者」はドゥルセ自身だったのです。
分かりやすく説明すると、この家では「11月11日(夜)11時11分11秒」にタイムリープできる不思議な家だったのです。しかも時空を行ったり来たりできます。
慌てたドゥルセはその直後、30年前のレオポルドに逢います。思わずドゥルセはレオポルドを抱き締めますが、レオポルドが怪訝な顔をするので「30年後のママよ」と言いました。
そうだった、この日の少し後にロドリゴが野球で死ぬのだ、そして事件の夜には逆上した父が襲うのだと思い出したドゥルセは、レオポルドに「フアン=ホセが息子を殺す」と書いたメモを渡すと、「3日間だけロドリゴと遊ぶな」と言います。野球の日さえ2人が遊ぶのを避ければ、ロドリゴが死ぬのを避けられるかもしれない、そういう配慮です。
また別の事象も起きていました。1981年11月11日のレオポルドは、死んだはずの弟・ロドリゴと会っていました。ロドリゴはシーツをかぶって怯えていたので、レオポルドはロドリゴにムーンストーンをプレゼントし「怖い時にこれを握れば、僕が助けに現れる」と弟に言いました。①で母からもらったムーンストーンは、この時に弟に渡され、そして②の時にロドリゴからサライに渡されます。
その後1981年11月11日に戻ったレオポルドは、フアン=ホセに「さっきロドリゴに会った」と言ったのですが、手紙を読んでレオポルドは実子ではないと知ったフアン=ホセの怒りを買いました。
フアン=ホセは包丁を手にレオポルドを襲います。しかし、ずっと我が子と思っていた息子なので、殺せません。ためらっているフアン=ホセは、2011年から来たドゥルセに包丁で殺されました(フアン=ホセ殺害の犯人は30年後のドゥルセだった)。
さて、2011年のドゥルセは老人の男を見つけたので、追って地下室に行きます。そこでさらに衝撃的な事実を知ります。
老人男性は、2071年から来た、自分の息子・レオポルドでした。ムーンストーンを見せて証明します。
レオポルドはドゥルセに「僕は12歳の時に父と同じ病を発症する(レオポルドの実父は病死)。80年代では治療法がないが、2011年に連れてくれば治療ができる」と告げ、1981年のレオポルドが父フアン=ホセに狙われるので包丁も渡します。
考え悩んだドゥルセですが、やはりわが子が大事なのでレオポルドをさらい(1981年、レオポルドが闇の中に引っ張られたのは、2011年のドゥルセが連れて行ったから)2011年の世界に連れてきました。
…こうして30年が経過して初めて、すべての謎が氷解しました。
翌朝、司祭にすべてを告げたドゥルセは、1981年から連れて来たレオポルドを見せます。司祭は…実はマリオでした。30年振りに親友の握手をした2人は、互いを確認して喜びます。
レオポルドは司祭に引き取られ、遺伝性の心臓病を治すことになりました。道を歩く2人に微笑みかけた女性は大人になったサライで、その胸にはムーンストーンが輝いていました。
〝最高の母ディオニーとママリダに捧ぐ〟

みんなの感想

ライターの感想

ほんとこれ、吃驚する映画。ネタバレ読んでしまっても、ぜひ見てもらいたい。
序盤が「気絶から目を覚ました母。気づくと夫は死んでるし、息子は目の前でいなくなっちゃうし」。
「しかも自分が犯人として終身刑になっちゃうし」。
…可哀想。で、一気に30年後に時間経過。
ここからちょっとずつ、内容が明らかになっていく。実は4人家族だったんだよ~(もう1人息子がいたんだよ)とか、夫婦仲は微妙でね…とか。
ラストが圧巻。いままで見ていた「?」な事象がすべてパタパタとドミノ倒しのように明らかになっていく。
ムーンストーンひとつとってもそう。
最初は「あれ? 兄だけに渡すみたいなことを母は言うけど、実は弟にも渡してたんじゃん」と思ってたら、そうじゃないのだ。
兄の手から弟の手に渡り、弟がサライちゃんに渡し、…というふうに…あれ、でもなんで増えちゃった?
オカルトチックな展開なんだけど、見終わった後、感動~。

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