「ムカデ人間」のネタバレあらすじ結末

ムカデ人間の紹介:2010年公開のオランダ映画。複数の人間の口と肛門をつなげてムカデ人間を作るという、世にもおぞましい手術の全貌をトム・シックス監督が赤裸々に映像化したホラー。全三部作の予定で『ムカデ人間2』『ムカデ人間3』も作られた。

この映画を無料で観る

予告動画

ムカデ人間の主な出演者

ヨーゼフ・ハイター博士(ディーター・ラーザー)、リンジー(アシュリー・C・ウィリアムズ)、ジェニー(アシュリン・イェニー)、カツロー(北村昭博)、クランツ刑事(アンドリュー・レオポルド)、フェラー刑事(ピーター・ブランケンシュタイン)、エイミー(ローズマリー・アナベラ)

ムカデ人間のネタバレあらすじ

【起】- ムカデ人間のあらすじ1

ドイツ郊外の森の奥に豪奢な一戸建てを建てて、引退した外科医・ヨーゼフ・ハイター博士が住んでいました。
ハイター博士はかつてシャム双生児の離合手術の名医で知られていました。しかし引退後は、これまで自身が行ってきた分離手術とは正反対の、人間の口と肛門を繋げて「ムカデ人間」を創造したいという願望を持っています。
その準備段階として、半年前に三匹の愛犬・ロットワイラー犬(ドイツで警察犬や牧牛犬に使われるメジャーな犬種。全身が黒で口と眉部分が茶色い大型犬)の口と肛門を結合させ、一つの生命体に変えることに成功しました。犬たちはその後死んでしまいますが、ハイター博士は実験成功とみなし、犬たちのために〝わが愛しき3匹の犬〟と墓を作ります。
次なる段階として、ハイター博士はいよいよ「繋げるための人間」を確保する機会を狙っています。
ある日ハイター博士はハイウェイ(高速道路)を1本それた脇道に車を停車させ、獲物を狙っていました。待ちながらハイター博士は「ムカデ犬」の写真を満足げに眺めると、犬の写真を布で拭き清めます。
トラックが後ろに停車し、中から中年男性がトイレットペーパー片手に下車しました。用を足すために草むらへ入っていきます。
博士は麻酔銃を手に、男の後ろ姿に近寄りました…。
…2人の若い女性・リンジーとジェニーは、アメリカ・ニューヨークからヨーロッパに旅行へ来ていました。レンタカーを借りて、気ままな車での旅です。
オランダからドイツに来た2人は、ホテルにチェックインしました。次はイタリアに行く予定です。
フロントに電話して、地元のバー〝バンカー〟への道筋を問い合わせました。その後2人はホテルを出て、リンジーが運転する車で移動します。
ジェニーが道を訊いたのですが2人は迷子になり、暗闇の中を運転していると左前輪がパンクしてしまいました。
レンタカー会社に電話しようにも、森の奥なので圏外で携帯電話は通じません。おまけに雷が鳴り、雨が降りそうな気配です。
後ろから黒い車がやってきました。停車する2人の白い車に向けて、太っちょめがねの中年男性の運転手が声をかけますが、リンジーとジェニーはドイツ語が分かりません。運転手は卑猥な言葉を連発します。
言葉は理解できないながらも身の危険を感じた2人は無視を決め込み、しばらくすると中年男性の車は立ち去りました。リンジーとジェニーは車を出て、徒歩で電話を借りに家を探します。
懐中電灯1つで森の中を歩き続けたリンジーとジェニーは、へとへとになって口論を始めた頃、森の奥に家の光を発見します。雨も降り始め、2人は急いで光めざして移動しました。
広くて近代的な、新しい家でした。ほぼ1周するような形で玄関を探したリンジーとジェニーはドアフォンを鳴らします。中からいかめしい形相の初老男性が顔を覗かせました。ハイター博士です。 この映画を無料で観る

【承】- ムカデ人間のあらすじ2

パンクしたので電話を借りたいと言ったリンジーとジェニーは、家に入れてもらいました。他に人がいないか2人に確認した後、ハイター博士は2人を家に入れると施錠します。
水を所望されたハイター博士は、台所で水に睡眠薬を入れながら、車の救援センターに電話をしているふりをしました。居間のソファに座ったリンジーとジェニーは安心します。
ハイター博士は「遅くとも30分で着くと言っていた」と告げると水を手渡すと、何をするわけでもなくソファの向かい側でくつろぎました。警戒心をゆるめた2人は、水を口にします。
親戚同士なのかと会話した流れで、リンジーはハイターが既婚者か質問し「私は人間嫌いだ」という答えが返ってきました。
びっくりしたリンジーがコップを倒すと、ハイター博士は早口のドイツ語で罵ります。ハイター博士の豹変ぶりにリンジーは驚きました。
怒りながらもハイター博士はタオルを持ってきてくれます。ジェニーはすでに眠そうで、リンジーはタクシーを呼んで帰ろうと思いますが、吐き気がしました。睡眠薬ロヒプノールの副作用です。
すでに眠りこんだジェニーの横で、ハイター博士はリンジーの頭をわし掴みにすると、麻酔薬をうなじに注射しました。
…翌朝目覚めたリンジーは、手足を拘束されベッドにあおむけに固定されているのを知って驚きます。横にはジェニーと、見知らぬ中年男(ハイター博士が捕まえたトラック運転手)が同じくベッドに拘束されていました。
3人を満足げに見やったハイター博士は、さるぐつわをした中年男を「(大柄すぎて)適合しない」という理由で却下し、毒薬注射で殺されます。その後、遺体は庭の隅に大きな穴を掘って埋められました。
ハイター博士は出かけ、新たな男を仕入れてきます。日本人男性・カツローでした。カツローはドイツ語も英語も理解せず、日本語を喋るのみです。
ハイター博士は白衣に着替えると、スライドで3人の被験者に手術内容を得々と説明します。図解で分かりやすい説明です。
手術とは「ムカデ人間」を作るものでした。3人をくっつけるというのです。
先頭からA体、B体、C体とし、まず3人の人体の膝蓋骨(しつがいこつ 膝の皿の部分)の靭帯を切除し、素早く動けないようにします。
その後四つん這いにし、B体とC体は、中切歯&側切歯&犬歯を上下両方の顎から抜き、口角を切開します(逆V字型に)。
さらに尻の肉もV字型に切開し、A体の肛門とB体の口唇、B体の肛門とC体の口唇を縫合します。
養分はAが口から摂取し、Bを通過してCの肛門から排泄させる(つまりBとCは排泄物を摂取する)という恐ろしいものでした。
これで胃系統による結合が完成し、3体がひとつの生命体になると、ハイター博士は言います。

【転】- ムカデ人間のあらすじ3

リンジーとジェニーとカツローは、医学用語でべらべら説明されて言葉は理解不能ですが(カツローは英語も理解できないので余計に)、スライドのイラストで言わんとすることは理解しました。ショックを受けます。
ハイター博士はプロポフォールという麻酔薬をカツローに打ち、ジェニーにも打ちました。その隙に急いで拘束を解いてリンジーは逃げますが、邸内は広く迷います。ちなみに手術室は地下にあり、地下にはほかにプールもあります。
「私は変態だ!」と開き直りながらハイター博士はリンジーを追います。寝室に施錠し立てこもったリンジーは、ガラス張りの窓をデスクライトで割って家の外に出ようとしますが、ハイター博士が窓の外に先回りして麻酔銃の台尻でガラスを割って侵入しました。リンジーはプールに逃げます。
麻酔銃を水にもぐってやりすごそうとするリンジーに怒ったハイター博士は、リンジーを真ん中部分にすることに決定しました。切開部分が多い(口も尻もだから)中央部分が最も苦痛を伴う場所です。
ブレーカーが落ちて様子を見に行ったハイター博士の隙をつき、ジェニーを助けに行ったリンジーは、背中に麻酔銃を撃たれて倒れました。
手術は真摯におこなわれ、ムカデ人間が誕生します。3人の回復を待つ間、ハイター博士は業者に頼んで割れたガラス窓を入れてもらいました。
手術の結果に満足したハイター博士は、ブランデーを飲みながらしげしげと観察し、一眼レフで撮影し、手鏡でリンジーやジェニーにあらゆる角度から見せます。先頭はカツローで、リンジー、ジェニーの順番です。
感極まってうれし涙を流したハイター博士は、鏡を持ちながらバンザイしました。ムカデ人間はほぼ全裸で、膝と尻、口周りのみ包帯が巻かれていました。
続いてハイター博士は、ムカデ人間をペットにするべくしつけ棒を持って調教を開始します。外に連れ出すとカツローに新聞を咥えさせ、持ってこいと指示しました。カツローは新聞を何度も落として反抗しますが、靭帯を損傷しリンジーとジェニーと結合されているため、暴れられません。
それでも考えたカツローは、ハイター博士の足を噛みます。ハイター博士はおしおきでビンタをし、鼻の穴に指を突っ込んで「カミカゼのクロ野郎」と罵ります。ハイター博士はブーツを着用することにしました。
カツローが便意を催しました。否が応でもそれはリンジーの口に入り、ハイター博士は大興奮です。
夜、室内でオリに入れられた3人は騒ぎます。うるさいと怒ったハイター博士は、声帯も切るべきだったと悔いました。
ハイター博士が全裸でプールで泳ぐ時、ムカデ人間たちは横で脱走を開始し、しつけ用のムチで叩かれます。
健康状態をチェックしたハイター博士は、リンジーが便秘症だと知り便秘薬ネオスチグミンを口の端から投入しました。最後尾のジェニーは病気で死にかけています。ハイター博士は代わりが必要だと考えました。

【結】- ムカデ人間のあらすじ4

その時ドアフォンが鳴り、皆が注目します。ハイター博士がインターフォンに出ると警察でした。ハイター博士は白衣を脱ぐとムカデ人間を地下の施術室に置いたまま、1階玄関へ行って対応します。防音対策はなされているので、ムカデ人間らの声は聞こえません。
訪れたクランツ刑事とフェラー刑事は、行方不明になったリンジーとジェニーを探していました。心当たりはないかとハイター博士に問い、博士は知らないと答えます。
ハイター博士は睡眠薬入りの水を2人にすすめました。ジェニーを切り捨てて刑事2人を繋げ、4体にするつもりでうきうきします。
カツローは後ろの女性2人に合図をすると少し前に出て、手術用メスを取りました。
ハイター博士は地下室を見せろと言われ、断ります。刑事2人は捜査令状を取りに一旦退却しました。
ムカデ人間を隠そうと急いで地下に降りたハイター博士は、ムカデ人間がいないことに驚きます。隠れていたカツローがメスでハイター博士の足の甲を2回刺し、思わずしゃがんだハイター博士の首の肉を噛み切ると雄たけびをあげました。
そのまま3人はカツローの「いち、に」の合図で協力して階上に行こうと移動を開始します。無理な結合なので、包帯に血が滲みます。
リンジーが先日脱走を試みた部屋に案内しますが、ガラスはもう業者によって張られており、リンジーはカツローの肩を叩いてデスクライトを示し、カツローはライトで窓を割ろうと努力しました。ガラスにひびが入ります。
ハイター博士が這いながらもメスを持って追ってきて、カツローと対峙します。「目には目を、歯には歯を」とハイター博士は言いました。
カツローは割れたガラスの破片で立ち向かおうとしますが、唐突に笑うと日本語で博士に話しかけます。「俺は虫けらのような存在だけど、人間でいたい」と言い、カツローはガラスで自分の喉を切り裂き、自殺しました。ハイター博士はショックを受けます。
先ほどの刑事2人が捜査令状を用意して訪問しました。博士はプールへ逃げます。ムカデ人間は1階寝室にいます。
応答がないので邸内に侵入したフェラー刑事とクランツ刑事は、二手に分かれて捜索を開始しました。
クランツ刑事は地下で施術室を見つけ、続いて1階寝室でムカデ人間を見て驚愕します。
同じ時、フェラー刑事は水に入った睡眠薬が効いてきて吐き、ハイター博士に発砲されてプールに落ちました。
発砲音を聞いて駆け付けたクランツ刑事は、腹部を撃たれながらもハイター博士の眉間に銃弾を撃ち込みます。ハイター博士は即死でした。
クランツ刑事は前向きに倒れ、プールに浮かんで絶命します。
ムカデ人間たちは、寝室に残されていました。ジェニーが息絶えます。1人残ったリンジーはなすすべもなく、ただ鏡に映った自分の姿を見るしかありませんでした。
(エンド後)〝ムカデ人間は三部作です〟宣言&『ムカデ人間2』の予告、「今度は12人」

みんなの感想

ライターの感想

男の子なら幼少期に昆虫や爬虫類で、少し残酷な実験をしたことがある人もいるのでは?
くっつけてみたいな、こんなふうに…というふうに空想したことはあっても、それを実現する人はありません。映画界でもありません。
そのタブーを打ち破った今作品。いろんな意味で突き抜けてます。そして、いろんな場所にツッコミどころ満載です。
真面目に撮影してますが、内容は真面目じゃありませんから、真面目に視聴してはいけません。
シャム双生児の離合手術で名医として知られた…って、それ、自己申告ですから! 百歩譲ってそうだったにせよ、施術内容はあまりに乱雑です。ただくっつければいいって…(汗)。
ヨーゼフ・ハイター博士をディーター・ラーザー氏という俳優さんが、常時テンションマックスで演じてます。クレイジー度が高く、レクター博士(『沈黙の羊たち』)の対極的存在。インパクトはとにかくあります。
この役者さんは『ムカデ人間3』でも復活を果たします。その際にもテンションマックスで演じてくれます(笑)。
インパクトといえば、できあがったムカデ人間も、見ちゃうとしばらく映像残ってしまうかも。
当初は先頭部分を別の役者がすることになっていましたが、予定が合わなくなり、オーディションに受かった北村昭博が演じました。
彼はこの作品で評価され、アメリカのテレビドラマ『HEROES』へ抜擢されるわけですが、これも有名なエピソード。
「何してんねん」「外せやゴルアァァ」「お前変態ちゃうんか」…関西人という設定? あ、ジャパニーズヤクザらしいですけど。かと思えば標準語で「お願いだから帰してくれ」「やめろ、頼む」と懇願してみたり。
最後の自殺シーンではいきなり「あなたは神様ですか。俺は虫けらです。親を捨て、子を捨て、あらゆるものを拒絶して生きてきました」「俺は虫けらだけど、人間でいたい」「おっさん、姉ちゃんたち、これ、奇妙な世界やな」…確かこういう感じの科白だったんですが…キリスト教!?
ヤクザで日本語しかしゃべれないのにキリスト教徒…想像すると、ちょっと笑えました。不謹慎でゴメンナサイ。
にしてもラストのリンジーさん、せつないねえ。どうしようねえ。…刑事2人も行方不明になったから、たぶんすぐ助けは来るだろうけど、トラウマになりそうだよね。傷跡も残るし。
ちなみにこの続編の『ムカデ人間2』は、シリーズちゅう最もエグいです。1も相当ですけど。グロいの苦手な人には決してオススメできません!

映画の感想を投稿する

映画「ムカデ人間」の商品はこちら