「レジデント」のネタバレあらすじ結末

レジデントの紹介:2015年製作のデンマーク映画。『アンチクライスト』のプロデューサーが放つゾンビホラー。特集企画『未体験ゾーンの映画たち2017』の一作。不審死を遂げたある老人の死体が消えた一件をきっかけに、平穏な町が制限区域となり外出禁止令が発令される…。

予告動画

レジデントの主な出演者

グスタフ(ベンジャミン・エンゲル)、ディノ(トールス・リュービュー)、ペルニール(ミレ・ディーネセン)、キャスパー(ミケル・ビアクケーア)、ソニア(マリー・ハマー・ボーダ)、マイ(エラ・ソルガード)

レジデントのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①デンマークの首都コペンハーゲンの北に位置するソーゲンフリーの町である日、テレビ前で死んだ老人がいなくなるという事件が発生。それを皮切りに町をパトカーが出動し、やがて軍隊が外出禁止令を出して見張り始めた。 ②原因不明のウイルスによりゾンビが発生、治療方法はなし。グスタフとソニアは逃げて森へ行くが町全体が空爆された。

【起】- レジデントのあらすじ1

(最初に盛大にネタバレ失礼。この作品はゾンビ映画なのだが、終盤までゾンビが出てこないという実に新鮮な切り口の映画。何が起こっているのか知らされないまま、孤立させられ、情報を与えられない市民の不安を描いたもの)

デンマークのソーゲンフリーは、首都コペンハーゲンからほどなく北にある場所です。閑静な住宅街が広がっている一帯でした。
母・ペルニールが娘・マイを抱きかかえながら「心配いらないわ」と声をかけます。
物音がした方へ顔を向け、「ディノ? ディノなの?」と夫の名を呼びました(このシーンは終盤に出てくる)…。

グスタフは10代後半の若い男性です。父・ディノ、母・ペルニール、幼い妹・マイとの4人暮らしでした。
両親の仲はよく、マイペースな父と少し口うるさいものの温和な母に囲まれています。妹・マイは白いホーランドロップのうさぎ・ニノスをかわいがっています。
その日、海辺で遊んで自転車で帰ってきたグスタフは、隣家に引っ越してきた一家を見ました。両親と、自分と同じくらいの年の頃の女の子がいるのを、荷物を運び込む様子を観察して確認します。
テレビでは、ソーゲンフリーの介護施設で集団感染が発生し、8人の入居者が重体に陥って病院に搬送されたニュースが流れていました。これが予兆ではあるのですが、誰も気づきません。
昼間、グスタフの一家はパーティーに参加しました。そこで父・ディノは親友のキャスパーに、狩猟免許を取れと勧められます。免許を取得し猟銃を所持しているキャスパーは、ディノと一緒に狩りに行きたいらしくてしきりと勧めますが、ディノは生き物を殺すのは嫌だと拒否します。
そのパーティーの席上で吐いている男性をグスタフは見ますが、酔っ払いと思います。
老女・エルナが道を歩いてくると「テレビの前で夫(クラウス)が倒れて動かない。蒼い顔をして、冷たくなっている」と言いました。それを聞いたグスタフは父・ディノに知らせにいき、ディノとその友・キャスパーが老女・エルナの家に急ぎます。
夜に帰宅した父・ディノは、テレビの前で倒れていたというクラウスの姿がなく、救急隊員とともに探したものの、見つからなかったと言いました。
父・ディノは無遠慮に幼い娘・マイの前で説明したので、母・ペルニールが「薬局に買い物に行ったのよね」とごまかします。察したディノも「そうそう。家族のために薬を買いに行った」と話を合わせました。
グスタフは引っ越してきたばかりの隣家が気になり、夜にこっそり双眼鏡で覗きます。かわいらしい女の子を見ていると、パトカーがサイレンを鳴らして通過しました。その音で外を見た女の子とグスタフの目が合い、覗いていたことがばれます。

翌朝。
隣家の女の子を見つけたグスタフは、スケボーに乗りながら話しかけました。最初はつれない態度を取っていた女の子・ソニアも、すぐに警戒心を解き、笑顔を見せます。
ソニアが近所の探索に行くというので、グスタフは案内を買って出ました。近所を案内した後、森に連れていきます。その頃には2人はすっかり意気投合していました。
マイがうさぎのニノスを探します(ニノスはどうなったか不明)。
父・ディノが衝突音を聞いて駆けつけると、交通事故を起こした直後でした。車に轢かれた人物は血まみれです。
パトカーと救急車が通りかかったのでディノは手を振りましたが、パトカーも救急車も別のところへ急行して行き、通過しました。
テレビでは、行動制限区域の緊急警報発令のニュースが流れます。区域内の住民は家に入って動かぬよう政府が指示を出しました。
制限区域は川北とビールムとソーゲンフリー間のエリアで、グスタフたちの地域がまさしくそのエリアです。
ラジオでもテレビでも繰り返し警報が発せられ、父・ディノはグスタフを探しに車を出しました。しかし見つかりません。
森へ行ったグスタフとソニアは、血に染まった葉っぱを見つけました。その直後、サイレンが町中に流れたので帰宅します。

【承】- レジデントのあらすじ2

父・ディノに外出を叱られたグスタフは、ニュースを知らなかったと言い返しました。
夜、ソニアの部屋に明かりがついたのを見たグスタフは、窓のそばに近づきます。ソニアが手を振り、グスタフも手を振り返しました。
父・ディノが部屋に入ってきたので、グスタフはゲームをしているふりをします。
その夜、娘のマイが母・ペルニールに、ママよりも先に死にたいと言いました。青くて冷たいママを見たくないというのが理由です。
母・ペルニールは科学の進歩がめざましいことを説明し、将来の人間は死ななくなるのよと説明しました(この映画のストーリーを暗示しているよう)。
その夜、例の老女(テレビの前で夫が動かない発言をした老女)・エルナが飼い犬・プサの吠える声を聞きますが、声は唐突にやみました。夫・クラウスが帰ってくると、エルナを襲います…。

グスタフたちの住む地域に、深夜、軍隊が出動しました。道路を進んでいきます。
マイは寝ていますが、グスタフは気づきました。父・ディノが様子を見ようと外に出ると、兵士に「家に戻れ」と命令されます。

翌日。
テレビで「緊急対策本部が設置されたものの、死者は感染者の数は不明であること」と「国立血清研究所が感染源のウイルスを特定中」「スウェーデンの大学の専門家チームも協力する」というニュースが流れます。
「感染した人は病院へ行かず専用ダイヤルへ連絡を」という文言も、おかしなものでした。
グスタフが死者数を隠していると指摘しますが、父・ディノは1980年代のサッカー場の天井崩落事件を挙げ、無用なパニックが死者の増加を招いたと諭しました。
ディノの友人・キャスパーが咳をすると、若い妻・アナが露骨に距離を取ります。
道路は軍の監視下にありました。暴走して突っ切ろうとした車が、躊躇なく発砲され止められるのを見た父・ディノとグスタフは、不安になります。

…軍隊が除染作業を開始します。何を除染しているのかは不明です。
兵士たちが1軒1軒を訪問して、住人に舌を見せるようガラス越しに命令しました。
その後、全部の家を黒いビニールシートで覆います。感染者、非感染者の有無は関係なしです。
ニュースでは、ソーゲンフリーの病院で名誉あるアンデルセン医師が対応に当たっていることと、治療法が見つかっていないことが知らされます。
アナはキャスパーを置いて1人で家を出ようとしますが、軍隊が許しませんでした。威嚇発砲するので、アナもあきらめて家に戻ります。
地域一帯が隔離され、食料も軍隊による配給になりました。家の中に閉じ込められ、一歩も外を出ることを許されず、グスタフたちは家族単位で孤立します。

1か月が経過してもウイルスの正体も、治療法、対処法が分からないままでした。
外出禁止命令をもてあまし、グスタフたちはホームビデオを鑑賞して時間をつぶします。
ラジオニュースで、ウイルスはソーゲンフリーで猛威を振るい、ビールムにも広がっており、リュンビューにも拡大しそうな勢いだと報道されました。
ソニアの家に、軍隊がなだれこみます。物音を聞きつけ、黒いビニールシートを破って覗いて知ったグスタフが駆けつけようとしますが、父・ディノに制止されました。
その後、グスタフは父・ディノと軍隊の目を盗んで、家を抜け出します。
家を抜け出したグスタフは、まず大型作業車を観察しました。何かを積み込んでいるようです。
兵士が、命令をきかずに外出した人間には、容赦なく発砲しているのも目撃します。
学校には、遺体らしきものが次々に運ばれていました。引き立てられている者もいます。
病院で治療が行われているというのは嘘でした。引き立てられた人たちは、殺されます。
グスタフがトラックの荷台を開けると、遺体が落ちました。その音で軍隊に見つかったグスタフは、狙撃されながらも一目散に逃げます。

【転】- レジデントのあらすじ3

逃げたためグスタフは知りませんでしたが、トラックの荷台には生きた人間もいました。
生きた人間はグスタフが去った後、わらわらと出てきたようです…。

軍隊が急に撤退を始めました(おそらく、グスタフが開けた荷台から出てきたゾンビたちの対応に追われ、招集がかかったと思われる)。
その隙をついて、キャスパーの妻・アナが車に乗って逃げます。
グスタフは隣家のソニアのところへ行きました。そしてソニアとソニアの母・マリアを連れて家に戻ります。
父・ディノに無断の外出を咎められたグスタフは、病院で感染者は治療されずに殺されていると訴えました。隣家のソニアと母・マリアを入れようとすると、最初、父・ディノは反対して家に戻せと言います。
マリアの夫・サイモンが発症して暴れ始め、マリアを階段から突き落としたという話を聞くと、ディノは同情を寄せました。グスタフの母・ペルニールも反対しますが、ディノは擁護する側に回ります。
マリアは足にケガをしていました。部屋の一室をソニアと母・マリアに提供します。

グスタフが部屋に行くと、ソニアがマリアのケガの手当てをしていました。左膝下に縦に三本のひっかき傷ができています。父・サイモンが母・マリアを襲った時にできた傷だと、ソニアはグスタフに言いました。
テレビは全くつかなくなりました。放送がされなくなったのか、電源をつけてもスノーノイズばかりでニュースが見られません。
どこか外から悲鳴が聞こえました。グスタフが家を覆うビニールシートを破って外を観察しようとします。
グスタフが窓に顔を寄せると、手が伸びてきてグスタフを襲おうとしました。しかも複数の人間の手です。
ガラスが割れる音で気づいた父・ディノが素早く行動し、手からグスタフを引き離すと、グスタフとディノが本棚を移動させて、割れた窓をふさぎました。本棚で割れた窓は隠れました。
反対側の扉からディノの友人・キャスパーの呼びかける声が聞こえ、キャスパーが入ってきました。キャスパーは、「奴らに遭遇して威嚇発砲したが、それでも襲ってきた」と言います。「奴ら」の正体がつかめないので、グスタフたちは戸惑いました。

グスタフたちは材木を切断して、家中の窓ガラスに×印で補強をします。
2階の窓から覗くと、襲ってきたのは人間のようでした。しかし動きがのろく、ぼうっと立っているように見えます。
グスタフが観察すると、彼らは点滅する明かりを凝視していました。わらわらと街灯に集まってきます。
「明かりに反応する」と気づいたグスタフは、それを父・ディノに報告しました。家の中の電気を消し、ろうそくのわずかな明かりで夜を過ごします。
そこへアナが戻ってきました。アナは高速道路まで逃げたものの、道路が封鎖されていたと言います。
交代で夜の見張りをすることにしました。
ソニアは、母の具合がよくなったとディノに嘘をつきました。本当は母・マリアの足の傷は悪化して、短時間で膝下は膨れて爛れていました。
グスタフの部屋にやってきたソニアは、グスタフに身体を許します。
その後、母・マリアの様子を見に行きました。マリアの足は腫れており、「燃える、燃えるわ」とうなされています。

朝。
状況を呑み込めない妹・マイは、まだうさぎのニノスを探しています。
配給がなくなったので食事が尽きました。みんなで1台の車に乗って脱出しようという案が出ます。
その前に近所の偵察をと、ディノとキャスパーが猟銃を持って見回りに行きました。
昼間の近所は無人で、しんと静まっています。不気味なくらいです。
電柱に衝突した車のワイパーが動いており、そこには人間の内臓のようなものがこびりついていました。
オフィス街にはゴミが散乱しています。ディノとキャスパーは車道に車の列が放置されているのを見ました。

【結】- レジデントのあらすじ4

1人の男の遺体があります。男は頭部を銃撃されたようです。
境界線まで近づいたディノとキャスパーに、拡声器で警告がありました。国防軍が「5秒以内に立ち去らないと発砲する」と言います。
キャスパーの頭にスコープの赤い光が照射されているのを見たディノは、国防軍の警告が本気だと気づき、急いで退いて隠れました。
ディノとキャスパーは商店街に行きます。商店街は軒並みシャッターが下りており、やはりひとけがありません。
スーパーの陳列棚にはほとんど物資がありません。
奥の非常口から物音がしたので駆けつけると、夫のラースを探す女性を発見しました。
非常口の向こう側を覗いたディノは、初めてゾンビと遭遇します。キャスパーは襲われて噛みつかれました。ディノはキャスパーの銃を取ります。
それとともに奥から大量のゾンビが襲来しました。女性と逃げたディノは、スーパーの外へ出ると一息つきました。
女性に礼を言われたディノは、その腕に食料品の箱があるのを見て寄越せと言います。女性は息子が2人いると訴えますが、ディノのほうも家族と仲間が大勢います。申し訳ないと思いながら奪いました。

その頃、家ではソニアの母・マリアが亡くなっていました。
死を悲しんで泣くソニアの代わりに、グスタフがマリアの目を閉じさせて手を組ませ、花を供えてシーツをかぶせます。
妹・マイがいなくなったと、グスタフに母・ペルニールが言いました。母とグスタフで手分けして近所を探します。
母・ペルニールとグスタフは、路上で兵士の遺体を発見しました。
物音がする家の中に入った2人は、ハエがたかったベビーベッドを見ます。
テレビの前で夫が倒れていると言い、帰宅した夫・サイモンに噛まれて感染した老婆・エルナが、うさぎのニノスを探す妹・マイに会いました。
エルナに襲われたマイが悲鳴を上げます。
その声を聞きつけた父・ディノ、母・ペルニール、グスタフが一斉に駆けつけました。しかしマイは老婆に首を噛まれていました。

マイの声を聞きつけて、他のゾンビも一斉に出現します。母・ペルニールがマイを抱いて、父・ディノとグスタフも家に走って戻りました。
家に入ると、ソニアがナイフを持って立っていました。死んだはずの母・マリアが襲ってきたようです。
父・ディノは娘のマイがゾンビになる前に殺そうと言いますが、母・ペルニールは拒否しました。瀕死のマイを抱いて、ディノに引き渡そうとしません。
母・マリアに再び襲われそうになったソニアは、何度も母を刺しました。効果がないので馬乗りになり、眼球を刺して殺します。
外には大量のゾンビが現れていました。グスタフとソニアは火炎瓶を二階から遠くへ投げます。
火炎瓶の炎が燃えている間、ゾンビの動きが止まりました。じっと炎を見つめています。
その間にグスタフはソニアを連れ、ゾンビの間を縫って移動しようとしました。
しかし炎が消えると再びゾンビたちは襲おうとします。
一目散に走って、グスタフとソニアは町から逃げました。

母・ペルニールはマイを看取りました。娘の死を嘆きながらも「心配いらないわ」と声をかけます。
そこへ物音がしました。「ディノ? ディノなの?」と音のほうにペルニールは声をかけます(ここが冒頭の映像)。
猟銃を持ったディノが現れます。ディノはマイを撃とうとしましたが、マイはそれより先に母・ペルニールを噛みました。
今度こそマイを殺さねば…と思いながらも、いざとなるとディノは娘・マイに発砲できません。
ディノも襲ってきた娘・マイの餌食となりました…。

グスタフとソニアは森の中を走って逃げます。行くあてはありません。
その頃、地域のあちらこちらでは、煙が上がっていました。
爆撃の音とともに、画面が真っ暗になります…。
(もしかしたら地域ごと空爆で全滅させたかも。その可能性大)

(映画タイトル『レジデント』の本来の意味は『研修医、後期臨床研究』、ウイルスに関する研究の意味をあてているか。原題は『WHAT WE BECOME』=『私たちが変化するモノ』まだこっちのほうが理解しやすい)

みんなの感想

ライターの感想

パッケージはものものしいんだが、実はあまり残酷なシーンはない。
むしろ1時間過ぎるあたりまで全くといっていいほどゾンビが出てこない。
でも…なんか妙にリアリティがあった。
むしろここまで徹底的にラストまでゾンビが出てこないんだったらば、
(ラストはこれでもかとたたみかけてくるけど)
「いっそ、ゾンビ見せずに終わらせるのもひとつの手かも」と思った。
私としては、この見せずにじらせる手法、なかなか効果的だと好印象。

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