「ヴィジョン暗闇の来訪者」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

ヴィジョン 暗闇の来訪者の紹介:2015年製作のアメリカ映画。『ソウ』シリーズや『ジェサベル』などのケヴィン・グルタート監督が放つサスペンスホラー。交通事故のPTSDに苦しむ中で身ごもった女性が、奇怪な出来事に襲われる姿を描く。

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予告動画

ヴィジョン暗闇の来訪者の主な出演者

イヴリー・マドックス〔イヴィー〕(アイラ・フィッシャー)、デイヴィッド・マドックス(アンソン・マウント)、セイディー(ジリアン・ジェイコブス)、マシスン(ジム・パーソンズ)、ヘレナ(ジョアンナ・キャシディ)、アイリーン(エヴァ・ロンゴリア)、ベン(ブライス・ジョンソン)、ヴィクター・ナポリ(ジョン・デ・ランシー)、ヴィクトリア・ランバート(アニー・テデスコ)、エミリオ(ロベルト・サンチェス)、グレン・バリー(ジェフ・ブランソン)

ヴィジョン暗闇の来訪者のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1年前交通事故に遭ったイヴリーは事故のトラウマに悩まされるが、妊娠する。デイヴィッドが購入したぶどう畑の中の一軒家に引っ越すと、怪奇現象が次々に起こる。しかしそれを見るのはイヴリーだけで、デイヴィッドは信じない。また過去にも事件らしきものはない。 ②イヴリーが見ていたヴィジョンは未来のものだった。ヨガ教室で知り合った女性・セイディーが1年前の事故の相手で、子どもを殺されたセイディーは臨月のイヴリーを襲い、腹の子を奪おうとする、その日の光景が見えていたのだった。イヴリーとデイヴィッドはセイディーを撃退。

【起】- ヴィジョン暗闇の来訪者のあらすじ1

アメリカ、ロサンゼルス。
交通事故を起こしたイヴリー・マドックスは、朦朧とした意識で病院に担ぎ込まれていました。
病室で夫のデイヴィッドが何度も呼びかけます。
交通事故で相手の車両には、赤ちゃんが乗っていたようにイヴリーは思いますが、デイヴィッドは「君は悪くない。少し休みなさい」と話をそらしました…。

1年後。
イヴリーは交通事故の件でPTSD(心的外傷後ストレス障害、トラウマ)を発症し、自動車の運転ができなくなっています。
その間、夫・デイヴィッドがイヴリーの気分転換を兼ねてか、ロサンゼルスからカリフォルニア州の田舎の渓谷に居を移し、ワイン醸造の仕事をしようと考えていました。
大きな一軒家とその周辺のぶどう畑を買い、『イヴリーぶどう園』と名付けるつもりです。
イヴリーはトラウマでうつ病になり、抗鬱剤を服用していた時期もありました。
ところが妊娠が発覚し、以来お腹の赤ん坊のことを考えて、服用はやめています。精神科医が「副作用はない」と言っても聞き入れません。
引っ越しを済ませた日、デイヴィッドとイヴリーは近所の人と親しい友人を招き、自宅でパーティーを開きました。イヴリーの親友の女性・アイリーンもやってきます。
パーティーに、有名なバイヤーで発言の影響力が大きな女性ヘレナ・ノールが訪れました。
ヘレナはお手洗いを借りると言って家の中へ入ると、寝室に入りこんで両手を広げて何かを呟いていました。不審に思ったイヴリーが声をかけると、我に返ったヘレナはきまり悪そうに帰っていきます。
その夜、イヴリーはヘレナの行動と、ヘレナが自分の妊娠を知っていたことを夫のデイヴィッドに報告しました。イヴリーは妊娠3か月なのですが、まだ夫婦と医者以外はそれを知らないはずなのです。
深夜、イヴリーは恐ろしい夢を見ました。手が血まみれで、布団をめくると臨月のように膨らんだお腹から出血しているのです。
ベッドの枕元にある金属製の、ツタをかたどった飾りが軋んで、ツルのように曲がりました。
目を覚ましたイヴリーは、あまりにもリアリティのある夢にどきどきします。

翌日の昼間、ぶどう畑を歩いていたイヴリーは、プレハブの倉庫でなぞの男2人があやしげな動きをしているのを見て、不気味に思います。
自転車で坂をおりて産婦人科を訪れたイヴリーは、嫌な夢を見ることを訴えました。服薬を断ったイヴリーに、医者は妊婦向けのヨガを勧めます。
ヨガ教室へ通い始めたイヴリーは、歓待されました。メンバーのみんなに丹田(へそのあたり、力を入れる場所)へ気を送ってもらいます。
同じヨガ教室に通う女性・セイディーと話をしたイヴリーは、ともに妊娠3カ月ということもあり、意気投合しました。

帰宅した後、イヴリーは自宅のすぐ近くにある貯水槽の黒い水に、不気味なものを感じます。じっと見ていると何かが浮かんできますが、見えないままそれは沈んでいきました。
プレハブの倉庫のところには男が2人、何かの取引をしているような感じです。双眼鏡でイヴリーが観察しますが、携帯の着信音が鳴ったので、慌ててイヴリーはしゃがんで隠れました。
デイヴィッドに話をすると、裏の廃墟はエミリオが取り壊す予定になっていて、その打ち合わせではないかと言います。
夜、イヴリーが絵を描いていると、マネキンの顔が妙に気になったので、席を立って近づきました。
自宅の窓から外を見ると、庭先にフードをかぶった人影がありました。イヴリーは施錠を確認してもう一度見ると、人影は近づいていて、イヴリーは驚きます。
デイヴィッドが来てイヴリーの話を聞き、外へ出て確認をしました。デイヴィッドはイヴリーの話をあまり信じておらず、妊娠中だから神経が過敏になっているのだと言います。この家の周囲は畑だから、都会に比べて人もあまり寄りつかないとも言いました。

次のヨガ教室の後、セイディーに話すとセイディーは「母の勘よ」と信じます。
イヴリーはセイディーに、ずっと心にひっかかっていたことを話しました。1年前に交通事故に遭ったこと、それが原因で相手方の赤ちゃんが死んでしまったこと、申し訳なくて謝罪の電話をしても出てもらえず、落ち込んで抗鬱剤を服用していたこと…。抗鬱剤は妊娠が判明して服用をやめたと言うと、セイディーはイヴリーを慰めました。
帰宅したイヴリーは、玄関横の机に置かれたままだったコインが立っているのを見て、ドアが激しく三回ノックされるのを聞きます。
デイヴィッドに電話しますが、出ません。リビングテーブルの椅子の横に拳銃を見て、その後ワインの瓶が破裂しました。
しかしすぐ後にまた見るとそれらはみんな幻影でした。
デイヴィッドはイヴリーを連れて医者に行きます。医者は重篤な幻覚と判断して、副作用のない抗鬱剤の服用を勧めますが、イヴリーは拒否しました。デイヴィッドは、もし次にあるようならばのんでくれと、デイヴィッドはイヴリーに約束させます。

イヴリーは仲良くなったセイディーとその夫・ベンを家に招き、夕食を共にしました。
その際、ベンが「この家、何か憑いているのかも」と言います。イヴリーはなるほどと納得しました。 この映画を無料で観る

【承】- ヴィジョン暗闇の来訪者のあらすじ2

早速イヴリーはセイディーについてきてもらい、不動産業者のところへ行きます。
最近では超常現象などがある場合にはきちんと説明をするのだと不動産業者の男は言いました。というのも、その手の物件が好きで、そういう物件を選んで買う人もいるらしく、人気物件なのだそうです(にわかには信じがたいが)。
過去にあのぶどう園と家に超常現象ならびに事件にあたるものは、80年前までさかぼっても一切ないと、不動産業者は言いました。

帰宅したイヴリーは、今度は「イヴリー、やっと会えた」という声を聞きます。外に出ると一面の霧がかかり「やめて、なぜここに?」という声も聞こえます。
パリへ旅行に出ている親友・アイリーンに電話すると「隣のテレビの音じゃない?」と取り合ってもらえません。寂しくて幻聴を聞いたのかも、とも言われます。
自分が遭遇しているのは、霊的なものなのだと思うとイヴリーが訴えても、デイヴィッドは取り合いません。デイヴィッドは、イヴリーが事故のせいで自分自身を責めているのだと思っているのです。
その夜、イヴリーがデイヴィッドと抱き合おうとした時、一瞬デイヴィッドがフードをかぶった人物に見えました。驚いたイヴリーは悲鳴を上げてデイヴィッドを突き飛ばし、気分を害したデイヴィッドは台所へ移動します。
デイヴィッドが台所に移動したわずかの隙に、イヴリーにマネキンが詰め寄ってきました。驚いたイヴリーは窓ガラスを割って転倒します。
デイヴィッドはその音を聞きつけ駆け寄りますが、イヴリーが心を病んでいると思いました。
約束通り、抗鬱剤を服用することになります。抗鬱剤を服用すると身体がだるくなるので、イヴリーはヨガ教室にも参加せず、外出も控えるようになりました。
胎児は順調に成長し、お腹が大きくなりますが、イヴリーの生活は単調に過ぎていきます。
セイディーから「大丈夫?」というメールが届きますが、それに返信することすら、面倒くさく感じました。返信せず放置します。
抗鬱剤の影響か、幻影も幻聴もぴたりとやみました。身体のだるさはありますが、精神的には穏やかな日々が続きます。

ぶどうが実り、秋も深まった頃。
外出したイヴリーはセイディーと偶然、会いました。お茶を一緒に飲みます。
メールに返信しなかったことを詫びたイヴリーは、みんなに強く勧められて薬を服用していることを告げました。結果的には幻覚を見なくなったので、よかったのかもと付け足します。
セイディーは「今(の調子)はどう?」と聞き、イヴリーは「ぼんやりしている」と答えました。セイディーは、夫のデイヴィッドが何か不都合なことを隠したくて、それでイヴリーに薬を勧めたのではないかと言います。
イヴリーはまさかと思いますが、そのすぐ後、セイディーとイヴリーがいる喫茶店の前をデイヴィッドが見知らぬ金髪女性と会い、車に乗せている現場を見ました。
セイディーの発言の通りかもしれないと思い、帰宅したイヴリーはデイヴィッドの持っている資料をあさります。
すると不気味な写真がたくさん出てきました。目と口のみあしらったハニワのようなものの写真です。黒魔術のようなものや呪術のにおいがします。
イヴリーはデイヴィッドに疑念を抱き、抗鬱剤を服用しているふりをし、こっそりと流しに捨てました。
その日、デイヴィッドに何をしていたか聞くと、エドナヴァレーで大手のバイヤーと会っていたと言います(昼間の女性の件、あながちウソでもなさそう)。

イヴリーは自宅の郵便物の中に、前の住人ジェーン・ポーター宛の手紙が紛れこんでいるのを見つけました。連絡を取りたくて中を開封すると、それは「未返却の図書がある」という図書館からのお知らせで、未返却の図書とは『悪霊の訪問』『悪霊学』など、物騒なものばかりです。
もしかしたらジェーンもイヴリーと同じ目に遭遇していて、それで図書館でそれらの本を借りて調べていたのではないかと考えたイヴリーは、ジェーンに電話をかけてみました。
ジェーンは勝手に手紙を開封されたことに憮然としますが、地元の有名なバイヤー・ヘレナの名前を出すと反応しました。ヘレナとはパーティーの夜、勝手にあがりこんで寝室で妙なことをしていた女性です。
やはりジェーンも家に住んでいた時に、奇妙な体験を味わっていたそうです。
これは自分だけが見ている幻影ではなく、家が関係しているのだと思ったイヴリーは、抗鬱剤の残りをトイレに流しました。
服用を中止した途端に、窓ガラスが割れたり、誰かに足をひっぱられたりします。

何か手がかりを得たいイヴリーは、思い切ってパーティーの夜に寝室にいたヘレナに会いに行きました。そしてパーティーの夜の理由を聞きます。

【転】- ヴィジョン暗闇の来訪者のあらすじ3

「ジェーン・ポーターと電話で話した」ということを報告し、何よりもイヴリー自身が幻影や幻聴に悩まされていることを告げると、ヘレナはイヴリーをハグして話し始めました。
ヘレナは幼い頃から霊感や感受性が強い方で、その力のせいで時々厄介な目に遭遇していたそうです。パーティーの夜も、寝室で強い恐怖を感じたために、お祈りをしていたのだと言いました。これで、イヴリーの家でおかしな現象を見た人間が3人になります。
ヘレナはその感受性を最大限に生かして、有名なバイヤーになっていました。ワインの出来が分かるのです。
イヴリーはヘレナを連れて、自宅近くの貯水槽に連れていきました。そこでヘレナはイヴリーと手を繋ぎ、貯水槽をじっと見ます。
貯水槽からは、男の背中が見えます。男性の人間の遺体と思われるようなものが出てきかけていたのですが、途中でばちゃっと盛大な水しぶきがあがり、次に見るとその姿が消えていました。
ヘレナは「土地にしみつくほど、ひどい邪悪な何かがあったのよ」とリビングでイヴリーに言いますが、具体的に何かは分かりません。
ワインを2人で飲みながら話をしていると、ヘレナの携帯に娘から電話がかかってきました。イヴリーは席を外し、台所へ移動します。
ふとワインのラベルを見ると『醸造者 マグネス・ナポリ』とありました。この土地の有力者の名がヴィクター・ナポリという初老の男性なのですが、同じナポリですので、ヴィクターのご先祖さんだと思われます。
しばらくして部屋に戻るとヘレナの姿はなく、リビングの壁にてのひらの形に血痕が見えました。さらに奥からヘレナのうめき声が聞こえます。
行こうとすると、椅子が次々と邪魔をしました。それでもヘレナのところへ駆け付けて救急車を呼びますが、ヘレナは「勘違いしていた。あなたの問題なのよ」と言って息絶えます。

救急と警察がやってきて、実況見分しました。ヘレナは元々心臓に病を抱えており、心臓発作で亡くなったそうです。
赤いライトが照らすので近所の人たちも集まります。女性の1人が人形を持ち、現地語で何かを話していました。
黒髪の初老の女性はイヴリーにお守りの人形を渡し、「邪悪な力がはびこっている。あなたが来て、より強力に」と言います。
イヴリーはデイヴィッドに、写真のことを問い詰めました。その写真は地元民であるエミリオの使用人がそういう呪術にかぶれており、勝手に置いていったのだと言います。
イヴリーはこの家を出て去りたいと思いますが、デイヴィッドはワイン造りに打ち込むため、家に留まりたいと思います。
イヴリーは荷造りをして家を出ようとします。車に乗り込んだイヴリーは、1つ用事を済ませてからロサンゼルスに帰るとセイディーに電話をし、デイヴィッドからの電話は無視して〝ナポリぶどう園〟へ行きます。
地元の有力者ヴィクター・ナポリに会ったイヴリーは、家のことを質問しました。ヴィクターは答えます。
イヴリーの隣にある廃墟は昔、この土地一帯で一番豪華な家でした。1881年に建てられたそうで、当初はナポリ家が住んでいたそうです。
ところが移り住んだ当初から、怪奇現象に悩まされました。口笛、ノック…説明のつかない現象が次々に起きて、曾祖母が屋敷を引き払う時に、霊媒師を雇ってお祓いをしたそうです。
その際に霊媒師が描いた絵があると言い、ヴィクターは絵を見せました。
その絵はスケッチが何枚も描かれています。最初は何か分からない絵ですが、途中からは明らかにイヴリーらしき顔の女性の絵で、寝ているデイヴィッドの顔の絵もありました。
寝ているデイヴィッドの次の絵は、腹から血を流して倒れる絵です。
ナポリ家はあの家から出て、現在住む家に越したそうです。

ナポリ家を辞したイヴリーは、屋敷を出てすぐにデイヴィッドに電話をかけました。
そしてはるか昔にナポリ家が雇った霊媒師がすでに2人のことを見ていたと告げ「あの怪奇現象は過去のものではなく、未来の光景(ヴィジョン)を見ていたのだ」と言いました。
切迫したイヴリーの声にデイヴィッドも腰を上げる気になります。
デイヴィッドはエミリオに留守番を頼むことを告げ、イヴリーが家の門に着いたらまた電話してくれ(そうしたら自分も家を出て、イヴリーと一緒に行く)と言いました。

夜に自宅へ戻ったイヴリーは電話をしますが、デイヴィッドは出ません。もしやと悪い予感がしたイヴリーは、夢中で車から降りて家の中に入りました。
すると、デイヴィッド、親友のアイリーン、産婦人科医、セラピストのランバートという女性がいます。ランバートはいつぞや街でデイヴィッドと会っていた女性です。
実はデイヴィッドは、電話口ではイヴリーの話を信用したふりをして、陰では待ちかまえていました。デイヴィッドはイヴリーの幻覚などを全く信じておらず、すべて病気のせいだと思っていました。
そこで、産婦人科医と相談してセラピストのランバートを紹介してもらいました。ランバートの実家は牧場なので、そこでイヴリーを出産まで預かる手筈も取っていました。

【結】- ヴィジョン暗闇の来訪者のあらすじ4

自分を信用してくれなかったことに、怒りよりも脱力(落胆)してしまったイヴリーですが、次の瞬間、笛のような音が鳴りました。親友のアイリーンがお茶を淹れるために沸かしていたお湯が沸騰したケトルの音です。
「今晩だ」と気づいたイヴリーが台所から居間に戻ると、机の上にランバートがコインを立てていました。やっぱり今夜起きると思ったイヴリーは「みんな逃げて」と言います。
ドアが三回ノックされます。デイヴィッドがドアを開けると、フードをかぶったセイディーがやってきて「病院へ行く途中で破水しちゃって」と言いながら入ってきました。夫のベンも一緒です。
「私は幽霊ではなく、未来を見ていた(ヴィジョン)」とイヴリーは気づきますが、誰も信じてくれません。
せめてもと思い、台所で携帯を使って警察に通報しようとすると、拳銃を持ったセイディーがやってきて「電話を置いて居間へ来い」と言います。
居間にはベンが猟銃を持ち、残りのメンバーを脅していました。
逃げようとしたランバートが撃たれます。壁にてのひらの血痕がつきました。猟銃をよけいに撃ったため、ワインの瓶に当たって割れます。
デイヴィッドがベンと揉み合いになり、イヴリーはセイディーの銃を奪おうとしますが、その際に誤射が起こって産婦人科医の頭に当たります。セイディーは銃を椅子の横に落としました。
その間に、アイリーンは走って外へ逃げます。
イヴリーはキッチンに逃げて電話を手に取りますが、セイディーが追ってきて包丁を突きつけ、電話を渡せと言います。追ってきたデイヴィッドが包丁を奪ってセイディーの腹を刺しますが、それはにせの腹でした。
セイディーは妊娠しておらず、妊婦の振りをしていたのです(イヴリーに近づいて油断させるため)。
デイヴィッドはセイディーに左脇腹を刺され、倒れました。
イヴリーとセイディーはマネキンを挟んでもみ合いになり、セイディーが窓の外に転倒します。
外ではアイリーンを追跡したベンが、猟銃で撃っていました。
貯水槽に逃げたイヴリーに、近所の男性・レオが近寄ってきます。しかしレオはベンに猟銃で撃たれて貯水槽に落ち、落ちたレオにベンがとどめの一発を撃ちこみました。
ベンに銃の台尻で殴られたイヴリーは気絶します。

朦朧としたなか、イヴリーは足を持って家の中をひきずられていました。ひきずっているのはセイディーです。
必死で椅子を持って抵抗しようとするイヴリーですが、力が入らず叶いません(ヘレナが心臓発作を起こした時に、椅子が邪魔したように見えたものの正体はこれ)。
ベッドに手首を拘束され、足もしばりつけられ、口にガムテープを張られたイヴリーは、セイディーに「せっかく母の勘が働いてたのに」と言われます。
そしてイヴリーはやっと事の真相を知りました。
1年前の交通事故で死んだのは、セイディーの赤ん坊だったのです。元々セイディーは妊娠できないと言われていましたが、奇跡的に授かった男の子でした。
ところがその子が死んでしまったので、セイディーは絶望します。
そんな折、交通事故の相手のイヴリーが妊娠したことをSNSで知り、セイディーは考えました。赤ん坊を奪われたのだから、奪い返せばいいのだと。
セイディーは臨月のイヴリーの腹から、赤ん坊を取り出すつもりで乗り込んできていました。夫のベンにメスを出すよう指示します。
夫のベンはセイディーと同じく復讐の気持ちは持っていましたが、いざイヴリーの腹を切るとなると、おじけづきます。メスなどの器具を入れたバッグを渡すと、後ろにさがって離れてよそを向いて、見ないようにしていました。
イヴリーは思い出します。最初に夢を見た時に、ベッドの枕元のツタの金具が曲がったことを。だから、いけると思います。
セイディーに腹部に薄くメスを入れられたイヴリーは、痛みに襲われながらも右手に力を入れました。すると金属が曲がって折れました。
折れたことで右手が自由になったイヴリーは、その金属の先の尖った部分(折れた部分)でセイディーの首を刺します。
セイディーは頸動脈を切られて、倒れて死亡しました。
ベンはよそ見していたので発見が遅れますが、気づいて妻のセイディーの首から血が出ているのを見ると、逆上してイヴリーに馬乗りになり、首を絞めます。
しかしデイヴィッドがやってきて、ベンを射殺しました。デイヴィッドはすでに救急車も呼んでおり、あとは到着を待てばいいだけです。
「君が言った通りだ。銃が落ちていた」とデイヴィッドは言いました(幻覚や幻聴を信じてくれた)。

…後日。
デイヴィッドとイヴリーは結局ワイン作りをあきらめ、その土地を売ります。
不動産業者が初老の男女を案内します。ご夫婦のうち、買う方の旦那は怪談が好きなのだそうです。
「実はこの家には、興味深い逸話がありましてね…」と不動産業者は、この家にまつわる話を切り出します…。実際、どうやらその手の話が好きで住みたがる人もいるそうで、怪談などの話がある場合には、それをセールスアピールに利用することもあります。
初老のご夫婦が家の中に入った後、玄関横の机の上に、コインが立っているのが見え、それはやがて光にまぎれて見えなくなりました。

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みんなの感想

ライターの感想

なんと、冒頭からホラー入りの、ホラー続きの、クライマックスではサスペンス! いやはや、面白かった。
過去に起きたものを見ていたのではなく、むしろ未来に起きることを過去の人たちも見ていた…というオチはなかなかに斬新。
クライマックスでセイディーがイヴリーの腹を…というのは、高名なフランスホラー映画『屋敷女』ばり。
ただ注意して見てると、セイディーの接近の仕方が露骨すぎるので「こいつ怪しい」とすぐ気付く。
あと…トラウマで車に乗れなかった筈なのに、ナポリ家に行く時には、イヴリーさん普通に車運転してるんですけど…。
そこの説明がなされなかったのが、ちと不満。でも面白さのほうが際立つ。

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