「南極日誌」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

南極日誌の紹介:南極の”到達不能点”を目指す探検隊が陥る恐怖と狂気を描いた、2004年公開の韓国のミステリー・ホラー映画。「ヘンゼルとグレーテル」「愛のタリオ」のイム・ピルソン監督の長編デビュー作です。脚本には同監督他「グエムル-漢江の怪物-」のポンジュノが参加、音楽は「イノセンス」「美しき野獣」の川井憲次、撮影は「オールド・ボーイ」のチョン・ジョフン、特殊効果には「ロード・オブ・ザ・リング」を手がけたスタッフが参加しています。

予告動画

南極日誌の主な出演者

探検隊メンバー:ドヒョン隊長(ソン・ガンホ)、副隊長ヨンミン(パク・ヒスン)、初参加隊員ミンジェ(ユ・ジテ)、通信担当ソンフン(ユン・ジェムン)、撮影担当ジェギョン(チェ・ドクムン)、食事担当グンチャン(キム・ギョンイク)、ベースキャンプ通信係:ユジン(カン・ヘギョン)他。

南極日誌のネタバレあらすじ

【起】- 南極日誌のあらすじ1

雪の丘陵を、6人隊がそりを引いて登攀中、突然、先頭の隊員が雪の深い裂け目に落ちますが、優れたチームワークで引き揚げられ事なきを得ます。彼らは”到達不能点”、南極にある南緯82度08分、東経54度58分、海岸線から最も遠く、1958年にソ連(現ロシア)の探検隊がたった1度到達征服したという、その一点を目指しています。

12月24日、探検10日目、南極では1年の半分が昼、残りが夜で、その日没の日まであと50日。
イブを祝う隊員たち。パソコン画面にはベースキャンプの女性ユジン、普段は町役場勤めのジェギョンはこの探検で引退し家族と暮らすと、皮肉屋で元救助隊員のソンフンは救助は任せろと笑います。小柄で陽気なグンチャンはジウンと結婚予定。前回ドヒョン隊長と共に挑戦し失敗、再挑戦するのは副隊長ヨンミン。そして一番の若手ミンジェは初めての南極に感激しています。高名な探検家ドヒョン隊長からは”到達不能点”まであと1700km、がんばろう!と檄が飛びます。彼らを氷の下から”目玉”が見つめています。

探検21日目。彼らは80年前のイギリス隊の残骸を発見、「Antarctic Journal(南極日誌)」と書かれた日誌を持ち帰ります。預かったのはミンジェで、絵入りでしたが後半の字は読めません。彼は後ろ姿の男の絵が隊長に似てると言い、この探検に参加できた喜びを語ります。
翌日の出発前、ミンジェは日誌に描かれた人数が減っていくことに気づき、ジェギョンは後ろ姿の隊長を撮影中、白い手を目撃。登攀中に倒れます。
探検33日目、ジェギョンの体調は悪化しますが隊長は出発を決断、40日目にジェギョンは限界を訴えますがミンジェに任せ続行、天候が悪化しジェギョンを見失います。取り残されたジェギョンは突然闇にのまれます。それでも隊長は動じず、ミンジェは隊長が身に付けているカラビナが彼が息子に与えたものだと知ります。
翌朝の捜索中、ミンジェはジェギョンのライターを見つけ、隊員たちは日誌の隊員らしき遺体を発見、無線が途絶えます。隊長は150㎞先のノルウェー基地で応援要請しようと言うソンフンを拒否。深夜、隊長がようやく繋がった無線の部品を抜き取り食べてしまいます。

【承】- 南極日誌のあらすじ2

早朝、ソンフンは日誌の氷に獣の目が映る絵をぼんやりと見つめ持ち去りますが、ミンジェはグンチャンに止められ何も言えませんでした。
けれどヨンミンとソンフンが大喧嘩になり、ソンフンが雪渓に落下、隊長だけが穴に近寄りロープを降ろしますが、彼におぶさる子供の姿に怯えて手を放し、ソンフンは落下します。雪渓の底で彼が最期に見たのは、氷山に眠るマンモスの眼でした。
一方、ベースキャンプのユジンは、隊を見失ったと報告中、パソコンにブリザードの中を歩くイギリス隊が映り声を聞きます。その夜、日誌はなぜかミンジェの元に戻っていました。
翌朝、通信機器が全壊したと取り乱すヨンミン。けれど先を急かし2人の件は土産話と言い放つ隊長に隊員らは愕然とし、唯一残ったラジカセを踏み壊すヨンミンを隊長は薄笑いで眺めています。

険しい丘越えの近道を隊長はどしどしと進みます。頂上は不思議な気配で満ち、ヨンミンは重いからと自国のワッペンをはがし、その夜、手のマメさえも軽くすると削ります。グンチャンは笑って食べている粥をボタボタこぼしています。
隊長はおらず、聞けばヨンミンが虚ろな目で「外だ。ただいるだけだ」と答え、隊長の息子の話を始めます。ある日、マンションの15階で1人留守番中の10歳になる息子がひどく怯え”白い人が僕を見てる”と隊長に電話で助けを求めましたが、叱責しその直後転落し死亡した、その時もただ黙っていただけだったと。
グンチャンは笑いながら「前回南極探検で失敗して莫大な借金、息子は自殺、妻とは離婚…」と言いながら粥で汚れた靴下をめくり、どす黒く変色した左の足先をぼんやりと見つめます。
外では隊長が”息子”に導かれた洞窟でぼんやりと人影を見つめていました。

【転】- 南極日誌のあらすじ3

1月31日、探検48日目、日没まで12日。登攀中、ヨンミンはラジカセを踏み同じ場所に戻ったと愕然とします。彼は隊長にELT(捜索救助システムの救命無線機)を使うよう懇願しますが、拒絶されます。また、着けば南極は我々を心から歓迎する、成功すればどんな奇跡でも作れると語りますが、ヨンミンは泣きながら「奇跡ではなく呪いでは」と返します。隊長は極度の近視である彼のメガネを握りつぶし「見えなければ何も怖くないだろ?」と言い捨て歩き出します。

曇り空の下、ミンジェは凍ったジェギュンを、ヨンミンは血塗れのソンフンを見て、水中に落ちる幻覚を見ます。ブリザートの中、くずおれ吐くグンチャンを冷たく見下ろす隊長。ソリには荷物の他に気を失ったミンジェとヨンミン。その時、木造の小屋を発見します。
そこは打ち捨てられた木造のノルウェー基地で、ミンジェはグンチャンを助けに向かいますが、彼はひどく怯えて衰弱し、隊長からELTを盗んで帰ろうと叫ぶのを何とか基地に連れ帰ります。またヨンミンも「隊長は止まらない、全員死ぬ前にELTを盗もう」と言いますが、そこへ隊長が戻ります。夜中、1人荷物を背負い外に出たヨンミンの姿は見る間に吹雪にのまれ、隊長は息子が足元に立つ悪夢にうなされます。

気づいたミンジェは、機材置場らしき小屋で何体もの古い遺体の奥にヨンミンを見つけ駆け寄ります。彼は手首を切っていて「隊長から必要なものを奪おう!」と必死で励ますミンジェに薄く微笑み「彼に全てを奪われるだけだ。ロープを離したのも解らない。彼はそこまでひどい人間じゃなかったのに。何も見えない、もう怖くはない」と息絶えます。慟哭するミンジェは、朽ちた遺体の足元に刻まれた”到達不能点は無い”、日誌の”我々の欲望がここを地獄に変えた”と言う文字に愕然とします。
一方、残されたグンチャンは自分を見つめる隊長に気づきます。彼はグンチャンの壊死した足先を見て手当をしてやろうと優しく言い、ゆっくりとのこぎりで切り始めます。グンチャンは衰弱のため悲鳴も上げられず、出血多量で息絶えます。

【結】- 南極日誌のあらすじ4

基地に駆け戻ったミンジェは、血の海に横たわるグンチャンと、血だらけで振り返り、彼の足を切ったからもう一緒に歩けないとにやりと笑う隊長を見て激昂、殴り掛かります。父親を殴る子供は最低だ!と嘯く隊長に”到達不能点”は無い!あってもおまえを受け入れない!と叫びます。泣きながら殴るミンジェの後ろに、隊長は亡くなった息子を見ていました。
直後に、基地は倒壊、2人は吹雪に呑まれます。

翌朝、晴天の中、がれきから這い出たミンジェは、隊長のカラビナを見つけ、ヨンミンとグンチャンを雪に埋め弔った後、荷物を背負いひとり歩き始めます。雪原を彷徨う彼が力尽きたのは、朽ちた木の杭の”到達不能点”でした。
彼がジュギョンのライターを鏡にしてひげを剃り、1人佇むうちついに夜が訪れます。
雪を踏む音に気づいたミンジェは、隊長だと知り怯えますが、彼はその脇を素通りし杭に跪き抜こうとします。「ここはただ地上の一点に過ぎない!」と嗚咽するミンジェ。
「俺は止まれない」と隊長。「俺は誰もいなくて誰にも行けないところにしか行けない。ここは俺を受け入れてくれると思った」「おまえは止めてくれると思ったのに」と語りながら、怯え、震え、涙を流しています。
「俺がこんなに寒くて、怖くて、気が変になっていくのに」…。

暗い空には静かにオーロラが輝き、ミンジェはELTのスイッチを入れ倒れています。
その赤い点滅を彼方から見つめる隊長は、踵を返し、闇に向かって歩き去っていきました。

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