「富江BEGINNING」のネタバレあらすじ結末

富江 BEGINNINGの紹介:2005年公開の日本映画。伊藤潤二のマンガを原作とした映画『富江』シリーズの第5弾で、時系列的には映画第1作の前日譚にあたる。美しいが傲慢な富江に殺意を抱く男たちが富江を殺すが、富江は何度殺害されても蘇ってくる。

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富江BEGINNINGの主な出演者

川上富江(松本莉緒)、松原礼子(今宿麻美)、山本健一(水橋研二)、高山奈津(菜葉菜)、篠田真澄(黒川マヤ)、池野直子(岩崎友香)、井上恭平(三浦哲郁 現・三浦アキフミ)、権藤英治(フジヤマ)、吉野拓巳(杉内貴)、高木教諭(森下能幸)

富江BEGINNINGのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ごく平凡な県立新生高等学校3年C組に、ある日美貌の持ち主・川上富江が転校してくる。男子生徒は美貌の虜に、女子生徒は嫉妬の感情を抱く。わずか1か月で富江はクラスを掌握した。 ②時が経過するにつれ、男子生徒の恋慕は殺意に変化する。富江は殺されクラス全員の数にバラバラにされるが、翌日富江は登校しクラスはパニックに。大人になった山本は富江のパーツを手に入れた。

【起】- 富江BEGINNINGのあらすじ1

現在。
廃校となった県立新生高等学校に、赤いトレンチコートの女性・松原礼子が入っていきました。教室に行くと、椅子に座っていたのは同級生の山本健一だけです。
「結局私と山本君だけか」と言った礼子は、頭にスカーフを巻いていました。山本は右目に眼帯をしています。
2人は〝1987年度3年C組〟の同窓会の招待状を受け取って学校へ来たのですが、出席者は2人だけでした。3年C組では秋以降にある事件があって、皆現在はばらばらになっています。
「あいつはあそこに座ってたんだよね」と真ん中の前から3番目の席を指して礼子が言い、山本と礼子は当時のことを振り返りました…。
…1987年。
それまでの3年C組の生徒は、ごく平凡な高校生ばかりが集まった、よくいるメンバーばかりでした。ところが10月2日、岐阜の高校から転入生が入ったことにより、クラスは一変します。
自己紹介をした女子生徒は「川上富江です」と言うと、お辞儀をして顔を上げました。富江は長い黒髪に泣きぼくろを持つ美人で、男子生徒たちは皆心を奪われ、女子生徒たちは嫉妬心を燃やします。
この時にほぼ例外だったのが、礼子と山本でした(「ほぼ」です)。
平和だったのは転校初日だけでした。すぐに男子生徒は富江のとりことなります。
富江が転校して1週間も経過する頃には、目に見えてクラスは崩壊し始めていました。
クラスの男子生徒・井上恭平がある日富江を盗撮します。その現場を見つけた権藤英治が率いる男3人組は、フィルムを取り上げようとしてふと「これ現像しろよ」と言いました。
井上と権藤ら4人は暗室にこもって、できあがったばかりの富江の写真を見て喜びます。
いつの間にか忍び込んできた富江に盗撮がばれてあせる4人でしたが、富江は「こういうの慣れてるから」と言ってライターで写真を燃やしました。
井上は、燃え残りの写真の富江の背後に女の霊が浮き出たのを見ますが、かといって富江への思いが変わるわけではありません。
男子生徒に圧倒的人気を誇っていた富江ですが、対照的に女子生徒には嫌われていました。嫉妬やねたみからです。そして何よりも…富江は性格が悪かったのでした。
富江は女子生徒から嫌われますが、唯一礼子だけは違っていました。礼子はクラスの間のわずらわしい人間関係が嫌いなので、一定の距離を保っていました。 この映画を無料で観る

【承】- 富江BEGINNINGのあらすじ2

その礼子に富江が近づき「友達になりたい」と言います。ただし、自分と仲良くすると、礼子も狙われる(いじめられる)だろうと付け加えながら。
富江は「転校するたびにいじめられていた」と告白しました。「人が人をいじめるのは本能なのだ。人間は、人が苦しむのを見るのが好きで、だからいじめる人たちは当然のことをしていて、私は当然のことをされている」と付け加えます。
礼子は富江のことを「天使と悪魔が同居しているようだ」と思いながらも、その不思議な魅力に惹かれて行動を共にしました。しかし後に、自分の考えは浅はかで「富江は悪魔そのもの、悪魔の方がまし」と思うのですが、それは少し先の話です。
富江と礼子が一緒にいるところへ、高山奈津が率いる女3人組が文句を言いにきました。奈津は同じクラスの男子生徒・吉野拓巳と付き合っていたのですが、吉野に色目を使ったと言って、富江に平手打ちをします。
富江はすかさず平手打ちを返し、「聖書に書かれてなかったっけ? 右の頬を打たれたら、相手の頬を打ち返せって」と憎まれ口を叩き、ビンタの応酬が始まりました。
いじめを煽るような文言を吐く富江の心情が理解できないながらも、礼子はどんどん富江に惹かれていきます(同性愛的な気持ちではないのだが、微塵もないとは言い難い感情です)。
富江はある日、礼子に言いました。「私をいじめる奴は許さない。徹底的に復讐するから」と。富江は本気でそう思っているようでした。
やがて富江の逆襲が始まります。
奈津と交際していた吉野をとりこにした富江は、吉野を使って奈津に復讐します。「鬱陶しいんだよ。お前、死ねよ」と言われた奈津は深く傷つきました。
奈津と一緒に行動していた女子生徒・篠田真澄と池野直子は、権藤らに保健室で拉致監禁されます。
手足を拘束された2人を前にした富江は「アフタヌーンティーの時間だ」と言って、2人にゴキブリ入りの紅茶を飲ませたり、カリカリに焼いたイモムシをクッキーと称して食べさせました(なんと、イモムシは富江自身も口にします)。
その一件があって以来、誰も富江に逆らわなくなりました。わずか1か月で、富江はクラスを支配したのです。
富江には不思議な魅力がありました。性格は悪いのですが、美貌の持ち主…それだけではありません。
クラスの皆は「富江を見ていると、だんだん気持ちよくなっていく」のです。本当は皆がやりたかったであろうことを、富江が代わりにやってくれる爽快感というべきものでしょうか。

【転】- 富江BEGINNINGのあらすじ3

富江は決して独裁者になりたかったわけではありません。そう、礼子は想像します。ただ軸の振れが極端なだけなのでしょう。
男子生徒を魅惑していた富江ですが、1か月経過すると、ただの「恋慕」では済まなくなりました。かといって、肉体的に関係を持つといった類の感情を持つわけではありません。
男子生徒たちは…愛情が少しずつ度を超えて、殺意に近い感情を持つようになってきたのです。あの美しい顔をどうにかして苦痛で歪ませたい…そういう思いが湧きあがるようになりました。
ある日、思いつめた井上ら男子生徒3人が、顔を隠して帰宅途中の富江をナイフで襲います。「天誅」と言って襲ってきた井上は富江の右の耳を切り落としました。
「やりなさいよ、意気地なし。私が好きで好きでたまらなくて、殺したくなるんでしょう、井上君!」と言って顔のマスクを外された井上は、正体がばれて逃げます。
その時礼子は、落ちた富江の耳に小さな触手のような足が生えて、草むらに隠れるように逃げたのを目撃して我が目を疑いました。
病院に行きたくないという富江を、礼子は家に匿うと手当てします。富江は「病院に行くと、先生がひどいことするから」と言いました。その口ぶりは、既に何度か経験しているような印象を与えます。
富江の包帯を外すと、富江の耳には新たな耳が生えていました。
「化け物、私のこと、そう思ってるでしょ」「いいのよ、無理しなくて。だって本当にそうだもの。いつもそう言われてきた。何百年も前から」と富江は言います。
「でも私から言わせると、普通の人間こそ化け物だわ」とも、富江は告げました。
富江が普通の人間とは違うと知っても、それでもなお、礼子は富江をかばいます。
そして礼子のほかに、山本も富江の魅力に侵されない人物でした。何が原因かは分かりませんが、クラスの中で礼子と山本だけは、富江に何かするという気持ちにはなりません。
それは担任も例外ではありませんでした。3年C組の担任・高木先生も、富江の魅力に侵されていたのです。
妻子を持つ高木先生は、それでも抗おうとしていました。しかし富江は挑発するように、高木先生を屋上に呼び出して卓球台に縛り付けると、体操服姿で誘惑します。
そこへ唯一富江に対して何の感情も湧かない山本が止めに入りました。止めに入って、富江の「毒」にあたります。それは感染率100%のウィルスみたいなものでした。

【結】- 富江BEGINNINGのあらすじ4

とうとう、きたるべき日が到来します。クラス全員が富江を追いかけまわし、崖から山本が富江を突き落としたのです。富江は頭部から血を流して息絶えました。
高木先生は「こうなったらクラス全員でバラバラにしよう」と言い、クラスの人数分に富江を切断すると、処理するよう指示します。
解体作業に加わらなかったのは崖から落とした山本と礼子だけで、後は全員、富江の死体を切り分けて、無邪気に喜んでいました。富江は38のパーツに切り分けられます。
クラスメイトはそれを、ある者は焼いたり、ある者は川に落としたり、ある者はゴミ箱に捨てたりして処分しました。
高木先生は「これでクラスが一致団結した、平和になった」と思いますが、それを嘲笑するかのように、翌日、富江が登校します。
全く傷のない富江を見たクラスはパニックに陥り、クラスメイトの半分は在学中に自殺をし、残りの半分も転校していきました…。
富江の噂を聞いて、新生高等学校には新入生が入らなくなり、廃校に追いやられます…。
…現在。
大人になった礼子は「富江はプラナリアだ」と思います。プラナリアという原子生物(ナメクジみたいな形状)は身体を2つに切断されると、2つに分裂するという強靭な再生能力を持っていました。
それを絶対細胞といい、富江は人間ではなく、プラナリアみたいなものが進化してできたのではないか、と礼子は思っていました。
大人になった山本は、富江を探していました。あの日以来、富江がいないと正気を保てなくなった山本は、自分で右目を刺して眼球を取り出していました。山本が廃校の同窓会へ来たのも、富江の現在の行方を探すためです。
礼子は割り当てられた富江のパーツ・心臓を捨てずに冷蔵庫に取っており、廃校に持ってきていました。山本は礼子の首を絞めて殺すと、心臓を奪って立ち去ります。
死んだ礼子は、富江となって生き返りました。「礼子は私の一部になった」と富江は言うと、逃げる山本を窓から見送って「せいぜい私の分身と地獄のツアーを楽しむといいわ」とひとりごちります。
その富江を、日本刀で襲った人物がいました。職を追われ妻子を失い路頭に迷った高木先生です。高木先生は何度も日本刀を富江に突き刺すと、首を切断し、心臓をえぐり出して逃げ出します。
…後日、山本が、再生させた富江の頭部を白いビニール袋に入れ、大事そうに抱えて歩いていました。

みんなの感想

ライターの感想

1999年からじわじわと映画でシリーズを重ねた『富江』シリーズ。
同時期に「すごく目立ってヒットした最恐キャラ」として貞子がいるので、富江は目立たない影に追いやられていますが、知る人は知る有名なシリーズ。
増えて行くって観点からいえば、貞子より富江のほうが圧倒的に怖いんですけど!?
ところで私ゃ、冒頭で礼子が赤いトレンチコートに真知子巻き(スカーフを首から頭部にかけて巻く)で現れたから、これがなんかの伏線になるのかと思ってたんだが、うがった見方だったようで、なんもなかった。
山本くんのファッションのダサさ…礼子の時代遅れのファッション…これがずうっと気になって仕方なかったんですけど…。
富江はいつも岐阜からやってくる…これはどうやら作者が岐阜出身ということと関係があるみたい。

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