「心霊写真奇譚」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

心霊写真奇譚の紹介:2006年公開の心霊写真にまつわる5話のホラー・オムニバス・ストーリー。監督は「口裂け女2」「となりの801ちゃん」の寺内幸太郎、「水霊 ミズチ」「END CALL」の山本清史、「ノロイ」「貞子vs伽椰子」の白石晃士。出演は優木まおみ、仲村瑠璃亜、近野成美、三宅梢子などの若手アイドルに加え、ミュージカル「テニスの王子様」(2006年)で知られる加藤和樹、鈴木裕樹、小谷嘉一、足立理などのイケメン俳優陣も充実している。

予告動画

心霊写真奇譚の主な出演者

優木まおみ、仲村瑠璃亜、近野成美、三宅梢子、加藤和樹、鈴木裕樹、小谷嘉一、足立理、他。

心霊写真奇譚のネタバレあらすじ

【起】- 心霊写真奇譚のあらすじ1

「被写体のない写真」
監督/脚本/撮影/寺内幸太郎、共同脚本/カロルコ、出演/琴美(仲村瑠璃亜)、博史(小谷喜一)、今日子(次原かな)

深夜、心霊スポットのトンネル近くの山道をドライブしていたカップルは、すっぴんに裸足のスリップ姿でふらふらと歩く若い女性を見て、慌てて駆け寄り事情を聞きますが、女性は無言で手には「タスケテ」というメモを持っていました。
彼女の名は琴美で、兄の博史と恋人の今日子と共にハイキングに来た内向的な中学生でした。
が、みぞれ混じりの雪道を歩いていた3人は道に迷い、木陰に立つ人影を見て道を聞こうと近づきますが、男は首を吊っていてその足元に「タスケテ」というメモが落ちていました。それはぼんやりと顔のようなモノが写っている心霊写真で、彼らは慌てて逃げ出しますが、遺体はその後ろで音も無く地べたに落ちていました。
警察に連絡しようにも携帯は圏外で、琴美はパニックになり、今日子は自分のリュックの中に不気味な頭部が入っているのを見て悲鳴を上げ足を挫きます。博史は今日子を支えながらしばらく歩きますが、突然立ち止った琴美が道は確かなのかと聞き、あの心霊写真には何が写っていたのか、自殺なのになぜ「タスケテ」という遺書を書いたのか、その上、遺体の目くらい閉じてあげてもよかったんじゃないかと言い出します。彼女の妙な言動にゾッとした博史と今日子は、目は閉じてたと言い張り場を納めます。
夜、3人はなんとか車に戻りますが、携帯は圏外のままで車のエンジンがかからず、なぜか博史のポケットからあの心霊写真が出てきます。彼は写真を丸めて車外に捨て、ハザードをつけたまま助けを呼びに出て行きます。やがて今日子も彼を追って出ますが、1人車に残された琴美が下を向いた時、フロント窓に白い顔が映ります。また、懐中電灯を頼りに、真っ暗な道を歩いていた今日子は、足音を聞いて悲鳴を上げます。
間もなく琴美の携帯が鳴りますが、圏外なのになぜか伝言に「タスケテ」という不気味な声が何通も入っていて、その頃今日子は木立の中で首を吊っていました。やがて博史が連絡が着いたと言いながら戻って来ますが、2人はおらず、スリップ姿の髪の長い女を見て悲鳴を上げます。
スリップ姿の琴美は、カップルにメモを裏返して写真部分を見せます。それは死人のような男が叫んでいる心霊写真で、彼女は目を潤ませ「タシケテ…タシケテ…」と繰り返していました。

【承】- 心霊写真奇譚のあらすじ2

「見ている」
監督/脚本/山本清史、出演/前田真衣(松山まみ)、山本(足立理)、図書館司書(神農幸)

守崎高校に通う前田真衣が、ある日登校すると、生徒たちは「心霊写真激写!合唱コンクールの怪現象」とタイトルの入った貼り紙に集まり彼女を遠巻きにし、去って行きます。それは合唱コンクールで「大地讃頌」を歌う彼女のクラスの写真で、赤丸が付けられた彼女をクラス全員が見ているというありえない写真でした。彼女はその壁新聞を破いて持ち帰り、図書館にその特報を発行した新聞委員を探しに行きますが、司書の女性に今日は見てないけど何かあったらしいと言われます。
翌日、校内はそれを撮影した新聞委員が死亡したと言う噂でもちきりで、生徒たちはあからさまに彼女を避けていましたが、彼女は廊下で新聞委員の山本に部室に呼ばれます。彼は慌ててカーテンを閉め、彼女にネガを渡します。
彼女は拒否しますが、彼はバイト先のDPEで現像したが、心霊写真は初めてだと言い、写真を撮った部員は不登校の末亡くなり、記事を書いた副編集長は行方不明、DPEのパートは目にケガをしたと言い、何も起きてないのは俺たちだけだと話します。その間にも彼はカーテンの隙間を怖れ、彼女にも家のカーテンを閉めるよう忠告し、最近カーテンの向こうでたくさんの人が俺を見てるんだと辛そうに打ち明けます。
帰宅した彼女は自室の遮光カーテンを開けますが何もありませんでした。
が、そのままうたた寝していた彼女は深夜3時過ぎに目を覚まし、窓を叩く音を聞き、「開けて!真衣ちゃん!」という山本の声を聞きます。
彼は「アレに追われてるんだ!早く開けて!真衣ちゃん!」と急かしますが、彼女はカーテンに手を掛けた瞬間、山本が自分を名前で呼ぶはずないと気づきます。その瞬間、ふふふっと笑い声がして、真衣は「あんた誰?!」「そんなの絶対いるはずない!」と怒鳴って一気にカーテンを引き開けます。そこには無数の白い手形が付いていました。
翌日、山本は「見た?」と言っただけでしたが、手形の正体が生きた人間であるはずがないのです。彼女の部屋はベランダの無い3階なのですから。

「思い出のポラロイド」
監督/脚本/白石晃士、出演/ユイ(近野成美)、石川(加藤和樹)、小島(鈴木裕樹)、祥子(岡本明日香)、沢田(関川太郎)、深雪(竹本彩)

親が旅行で留守のユイの家に、友だちの祥子と大人びた石川、お調子者の小島の4人が集まりクリスマスパーティーで盛り上がっていました。祥子はユイと石川のツーショットの写メを撮って2人を冷やかしますが、石川はまんざらでもないようです。
ほどなくしてユイはポラロイドカメラを持ち出してきて祥子を撮り、焼き増しができないから世界で一枚の思い出になると自慢します。けれど、実はよく心霊写真も撮れるんだと話し、それまでに撮れた心霊写真を披露します。それは画像に妙な光などが映りこんだもので一同はビビりますが、ユイの父親によればカメラの特性で祥子の写真にも異常はありませんでした。
が、ユイが深雪がなかなか来ない事を気にし始め、祥子が電話をしますが誰も出ません。また、小島が内緒で深雪に思いを寄せている沢田を呼んだと打ち明けますが、祥子は暗いから絶対NG!と憤慨します。そうこうするうち玄関のチャイムが鳴り、ユイは小島と迎えに行き、石川に彼女がいないと聞き浮かれます。
沢田は左手に包帯をして、来る途中自転車で転んだと話し、いきなり祥子が作り笑顔で注いだシャンパンを吹きます。小島はそれを見てゲラゲラ笑って祥子に睨まれたため、ポラロイドで記念写真を撮ろうと言い出します。
5人はツリーの前でポーズをしてタイマーで撮りますが、突然沢田が酔ったと言い乱暴な口ぶりで小島に絡み始めます。居たたまれなくなった小島はテレビをつけますが、かかっていたのは今朝、深雪が全裸の惨殺遺体で発見され捜査中だと言うニュースでした。現場からは被害者以外の血液が見つかり犯人がケガをした可能性があると話していましたが、沢田がテレビを消してしまいます。
その時には、ポラロイドの画像が出ていて、白い壁にうっすらと浮き出た深雪が沢田を見つめている事に気づいた彼らは、沢田にそのケガはどうしたと詰め寄ります。うろたえる彼を祥子が「深雪が好きでトチ狂ったんじゃないでしょうね?!」と責め始めた途端、彼は果物ナイフを振り回し、みんな俺をバカにしやがってとキれ、俺が殺ったんだよ!と怒鳴り、彼らをソファの前に並ばせ、1人づつ順に罵ってポラロイドを撮り、最後にユイに服を脱げと言い出します。
その瞬間キレた小島が掴みかかりますが、腹を刺され倒れます。けれど女子が倒れた小島を介抱している間に、石川が沢田に掴みかかって廊下に消え、間もなく首を刺された沢田がよろよろと現れ、続いて現れた石川の前で息絶えます。
が、ユイは石川だけの写真にも深雪が写っているのを見て、彼が腕にケガをしている事に気づきます。その瞬間、テレビがつき、再び流れ始めたニュース映像の深雪の顔が崩れ死人の眼をぐりぐりと動かし、石川を見つめ「イ・シ・カ・ワ・ク・ン」と呟いた瞬間、彼は絶叫し頽れます。
全員が笑っているポラロイドの中で、石川は沢田の隣にいたのです。

【転】- 心霊写真奇譚のあらすじ3

「望遠男」
監督/寺内幸太郎、脚本/横田直幸、出演/斉藤美穂(三宅梢子)、健二(宇野祥平)、麻衣子(佐倉真衣)、インストラクター(立塚友和、川連廣明)

スイミングクラブのインストラクター斉藤美穂は、美人で明るく誰にでも好かれる人気者です。けれどその隣家のボロアパートの2階に住む健二はカメラ小僧いわゆるカメコで、彼女の水着姿をスクールの隣にあるスタジアムの屋上から望遠レンズで盗撮し、彼女の自宅を自室から眺め悦に入っているストーカーでした。
が、その日、彼が撮影した中に、指導中の彼女の肩に手が写っている心霊写真があり、心配になって覗くと台所の窓の外に黒い靄のような人影を見て驚き、ペットのミドリ亀に相談しますが、当然答えるはずもありません。彼は襟を正して彼女の自宅玄関まで行き、隠し撮りした写真を見せ警告しようとしますが、結局出来ませんでした。
が、翌日、1人で泳いでいた彼女がステップを登り切ったところで、白い手に足首を掴まれ、叫び声をあげ水中に落ちてしまいます。彼女はただバランスを崩しただけと言っていましたが、それをスクールの窓から盗撮していた健二は白い手を目撃、慌てて駆け込みますが受付の男性に声をかけられ退散します。その日の彼女の写真には、縦横に異様な綱のようなモノが映っていました。
彼は、彼女に知らせるため懸命にスクールへと走りますが、その頃、一旦帰ろうとした美穂は忘れた携帯を取りに戻り、同僚の麻衣子に「体調が悪いんじゃないですか?」と聞かれ、マッサージに行くことに。麻衣子は美穂の背後に立つ黒い影を見たのです。
一方健二は、受付で美穂は帰ったと言われ、彼女の家に走りチャイムを鳴らしますが留守でした。
夜になり、2人は途中にある架線下のトンネルでようやく出会いますが、彼女にとっては見知らぬ男でしかない健二は、声もかけられないまますれ違います。彼は美穂の後姿を撮影し始めますが、彼女はモヤモヤした人影に怯え、トンネルの壁へと追い詰められ、喉を押さえて苦しみ始めます。彼にもその人影が見えた時、彼女は道に倒れ、胸を押さえていました。
彼は意を決して彼女に心霊写真を見せ、あなたは何かに取り憑かれてるんじゃないか、放っておいたら大変なことになると話し、ついには内緒で撮ってたとまで打ち明けますが、彼女は彼を見て異常に怯えて叫び、逃げ出します。一人取り残された健二は声を上げて泣きます。

翌朝、スクールでは同僚たちが美穂が塀を乗り越えて電車に飛び込んだと話していました。けれど彼女はそんな子じゃなかったはずだと。
けれど麻衣子は、原因は彼女に取り憑いていた黒い影で、死霊ではなく彼女に強い執着を持つ生霊だと思うと話していました。
健二は部屋の壁に貼った美穂のベストショットを無表情で見つめ、いつものようにラヴェルの「ボレロ」を口ずさみ、トンネルで撮った怯えた美穂の写真を見ます。彼女の後ろには、背景が透けた彼自身が写っていました。

【結】- 心霊写真奇譚のあらすじ4

「届けられたモノ」
監督/脚本/白石晃士、出演/亜季(優木まおみ)、一彦(木村剛)、村人(花房徹)

OLの松田亜季は、山梨県白沢村から届いた差出人の名の無い汚れた封筒を開封します。中には、両親と祖父と少年が古い戸建ての玄関前で撮ったと思しき古い家族写真が一枚入っていて、それを見るうち、後ろには長い髪の何かが現れて覗き込み、彼女の様子もおかしくなります。
亜季は霊感が強いと評判の一彦を喫茶店に呼び、何か感じないかと写真を見せますが、彼は見た途端顔を曇らせ、囁き声を聞き顔を手で覆われ、小さく叫んで飛び上がります。なんだよこれ!と怒る一彦に、彼女は突然届いたが心当たりは無いし、家では囁き声が聞こえ、会社での仕事中には、女性の来客が突然彼女を指差し泡を吹いて昏倒、直後に机の下で彼女の足を掴む白い手を見たと話します。彼は自分の手に負える代物じゃないと言いますが、彼女は差出人は無いが住所があるから、今からそこに連れて行ってと頼みます。
彼は、そんなもの送ってくる奴がまともなはずないと止めますが、彼女は何もせずにこのままじゃおかしくなると言い、デートを餌に納得させます。けれど彼は彼女の背後に長い髪をした女の姿を見ていました。
それは、山梨の田舎にある一戸建てでしたが人気は無く、1人の村人が彼らに声をかけ、そこは何の変哲もないただの空き家だが、なんでだかよく人が立ち寄るのを見るねぇと話し、悪さしなけりゃいいんじゃないかと言って入り方を教え、去って行きました。
家の玄関は確かに写真のものでしたが、一彦は何も感じない、帰ろうと言いますが、亜季は無理やり玄関を開けて家に上がり、一彦も仕方なく付き合うことに。
室内は完全な空家でしたが、亜季だけが囁き声を聞き、廊下の奥の障子の間に入って行きます。
その部屋の床の間には小さく不気味な神棚のようなモノがあり、壁には無数の白い顔が浮き出ていて、四方の壁の上部にはしめ縄と紙垂が飾られています。彼は突然出よう!と叫び彼女を連れ出そうとしますが、顔を押さえて倒れ苦しむうち、顔が醜く崩れ動かなくなります。間もなくパリパリという音がし始め、畳から白い透き通った無数の腕が上がってきて、亜季は悲鳴を上げ引きずり込まれます。

村人は、彼らと分れた後、家の前に戻り待っていたようで、彼らが消えた障子の間に入ってあの神棚を見つめます。
間もなく囁き声がしてあの無数の白い顔は一つの大きな顔となり、彼は一言「はい、お母さん」と言い、2人が落とした写真を拾い、再び差出人の住所だけを書いた封筒に入れ笑みを浮かべます。
ほどなくして、封筒はアパート暮らしの女性の元に届き、その封筒を見つめる女性の背後には、白い無数の手が伸びていました。

みんなの感想

ライターの感想

どれもユルくありがちな心霊写真譚で、ツッコミどころもかなりあるんですが、夜中に1人でイヤフォンで聞きながら鑑賞してるとけっこう怖いんですよこれが。残酷やグロ描写は無いんですが、なんというか、知らぬ間に後ろに何か立ってそうで。
中でも「被写体のない写真」「思い出のポラロイド」「届けられたモノ」はおススメで、「望遠男」の味のある切ないラブストーリーがありがたく思えるくらい。
アイドルとイケメンに埋もれつつも頑張ってるキモいカメコ役宇野祥平も、本作ではメイキングでも真面目に語るイイ兄ちゃんなんですが、後に白石監督のお気に入りとなり「オカルト」で壊れキャラを開眼し(笑)「バチアタリ暴力人間」「超・悪人」「殺人ワークショップ」等々で名を馳せていくとは思いもよらなかったのでしょうねぇ。
このところご無沙汰だなぁと思っていたら「俳優 亀岡拓次」の3番目俳優に出世してたりして。今後も頑張っていただきたいものです。

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