「柔らかい殻」のネタバレあらすじ結末

ホラー映画

柔らかい殻の紹介:1990年制作のイギリス映画。アメリカの田舎町を舞台に、人の内なる狂気や不条理を幻想的な映像で描いている。画家・小説家でカルト的人気を誇るフィリップ・リドリーの初監督作品。ヴィゴ・モーテンセン、リンゼイ・ダンカンが出演。原題はTHE REFLECTING SKIN。

予告動画

柔らかい殻の主な出演者

セス(ジェレミー・クーパー)、ドルフィン(リンゼイ・ダンカン)、キャメロン(ヴィゴ・モーテンセン)

柔らかい殻のネタバレあらすじ

【起】- 柔らかい殻のあらすじ1

1950年代のアメリカの田舎町。8歳のセスは友達のイーブンとキムと大きなカエルを捕まえます。お腹に空気を入れて道端に置くと、町に住むドルフィンという女性が通りがかります。
お腹が膨れたカエルを見て、ドルフィンは近くで様子を伺います。生い茂った稲穂に隠れていたセスは、カエルのお腹をパチンコで当てます。カエルが破裂して、ドルフィンは血まみれとなり、セス達は笑いながら去っていきます。
セスはガソリンスタンドを経営している父の元に戻ってきて、父が本を読んでいるので井戸水の水はいらないかと聞きます。セスの父に何の本を読んでいるのか聞くと、ヴァンパイアの本であると教えてくれます。セスはヴァンパイアについて興味津々です。
黒い車に乗った4人組の男がガソリンを入れに来ます。父に頼まれてセスがガソリンを入れると、男がまた会おうと言って去っていきます。
セスの母親がやってきて、カエルのことを聞いて怒ってきます。セスは謝りに行くように言われて、ドルフィンの家へとやってきます。
ドルフィンはセスを椅子に座るように言って、カエルのことで怒っているのではなく、服が汚れるのが気になったと話します。近くにおいてあった漁で使う槍をセスは気になります。ドルフィンは槍をあげると言ってくれます。
セスは近くの写真を見ていたので、ドルフィンは夫だと話します。最初の一週間は幸せだったけれど、ドルフィンの夫は小屋で自殺しました。
また、太陽が怖いことや、年齢が200歳だとドルフィンはセスに説明します。亡き夫の歯や髪の毛、くしなどを小箱に保管していて、ドルフィンは香料を取り出します。その匂いを嗅いで、夫の匂いがすると彼女は喜びます。
家に帰ったセスは、ドルフィンがヴァンパイアであると思って十字架を作ります。寝る時間だと母がロウソクを消しに来ますが、セスは母が行った後に再度火をつけようとします。母に見つかってしまって、セスは水をひたすら飲まされて苦しみます。
セスの父とイーブンの父が家に帰ってきて、イーブンがいないと困っていました。保安官に連絡するか迷います。

【承】- 柔らかい殻のあらすじ2

セスとキムは、ヴァンパイアのドルフィンがイーブンをさらったと思います。彼女の家に侵入して、棺桶を見つけるために寝室に向かいます。
二人は貝殻や本、カーテンなどを壊して笑います。ドルフィンが帰ってきたので、二人は一階に様子を見に行きます。
彼女は一人椅子に座って自分の体を触り始め、声を出しながら感じています。セス達が家から抜け出そうとすると見つかって、ドルフィンとセス達はお互いに大声をあげます。
帰り道でセスは、鶏を持った二人の女性と出くわします。おかしな声をあげている彼女らとセスはすれ違います。
帰ってきて本を読んでいる父に、井戸水をあげようと汲んでいると、井戸の中にイーブンが死んでいるのをセスは発見します。
警官が自宅にやってきて、セスの父は尋問され、昔の話を持ち出されて泣き始めます。警官は保安官に聞けば分かると言って、17歳の少年とキスしたことなどをぶり返します。
警官が帰った後、セスの母は父に情けないと怒り、父は泣き続けます。
セスが外にいると、父がガソリンスタンドに向かいます。父はガソリンを自らかぶって火を放ちます。ガソリンスタンドはひたすら燃え続けて、セスの母が意気地なしと叫ぶ声がします。
セスは道の先に兄のキャメロンを見つけて、走って会いに行きます。キャメロンはずっとここにいて、セスの面倒を見るからと言います。
父の墓参りに行くと、キャメロンはセスに父が養蜂家になりたかったことを話します。保安官が現れて、セスと二人きりで話したいと言ってきます。
保安官はセスに父から大事な所を触られたりしなかったかと聞くと、セスは触られなかったと言います。セスの父は墓に大事な秘密を持っていったのだと保安官は語り、キャメロンのところに行くようにセスに言います。

【転】- 柔らかい殻のあらすじ3

キャメロンは墓参りに来ていたドルフィンと出会って、彼女が名前を呼んでくれます。アクセントと響きが良くて、キャメロンは彼女に夢中になります。止めようとするセスに、キャメロンは邪魔くさくなって怒ります。
セスはキムに相談して、何とかしないとキャメロンが危ないと考えます。二人が小屋に行くと何やら異臭がしてきます。
大きな卵を発見して中を開けると、赤ちゃんの形をした何かを見つけます。セスは天使だと考えて、イーブンの生まれ変わりだと思います。キムが自分のだと主張しますが、セスは認めずに自宅に持ち帰ります。
キャメロンは先程怒ったことを謝罪してきて、財布の中にあった写真を見せてくれます。写真には銀色の赤ちゃんと抱きかかえている大人が映し出されていました。
キャメロンは日本の赤ちゃんだと言うと、誰なのかとセスは執拗に聞きます。誰かはわからないとキャメロンが答えて、彼は女性のヌード写真とキャメロンとセスの写った写真をセスにあげます。
眠っていて目覚めたセスは、キャメロンから出かけてくるという声を聞きます。キャメロンがドルフィンの家に行くと言うので、セスは慌てて追いかけます。
裏口から侵入すると、キャメロンはドルフィンと話しをしていました。戦争の話しや爆弾が好きであること、戦争に行って花火みたいな爆撃を島国で見たとキャメロンはドルフィンに語ります。
ドルフィンはキャメロンにキスをして服を脱がします。セスがドアの隙間から覗くと、ドルフィンの膝の上にキャメロンが横になっていました。
驚いて外に出たセスはキムが歩いてくるので声をかけます。黒い車に乗った4人組の男が現れてキムを連れ去ります。セスはキムが連れ去られるのを見続けます。

【結】- 柔らかい殻のあらすじ4

自宅で目を覚ましたセスは、洗面所で顔を洗います。キャメロンが使っていたクシを見つけると、彼の髪がたくさんついていました。このままではドルフィンにキャメロンが殺されると思います。
酔っ払ったイーブンの父が現れて、家に石を投げてきて窓ガラスが割れます。キャメロンが出ていって落ち着かせようとしますが、イーブンの父は皆いなくなったと動揺して、セスの母に突っかかってきます。
セスがドルフィンからもらった槍を持って、イーブンの父はキャメロンに襲いかかります。刃の部分を手で受け止めて、キャメロンはイーブンの父を殴って気絶させます。
セスがキャメロンの手を治療していると、ドルフィンがやってきて心配します。キスをしている二人の姿を見てセスは眉間にしわを寄せています。
セスが外を歩いていると、キムの母親が気が狂ったかのようにセスに当たってきます。小屋からキムが遺体となって発見されます。
保安官は本当に何も知らないのかとセスに聞いてきますが、セスは何も知らないと一点張りです。必ず犯人を捕まえると保安官は怒っています。
キャメロンは歯茎から血が出ていて、体重も減り、髪も抜けていっていました。
セスはドルフィンがヴァンパイアであることを打ち明けます。ドルフィンが若返っているのは、キャメロンの血を吸っているからだと話しますが、キャメロンは馬鹿げてると信じませんでした。
セスは、道端で町へ行く車を待っているドルフィンに会います。彼女はキャメロンのことを愛してると言います。
黒い車に乗った4人組の男が現れて、ドルフィンは町に行くのか聞いて乗せてもらいます。男達は笑いながら喜んで乗せて行きます。
友達が死んだセス、夫に死なれたセスの母、更にやつれたキャメロンが家の前に座っています。キャメロンは向こうのほうに保安官の車が止まっているのを見つけて疑問に思います。待ってよとセスが引き止めながら、キャメロンは走って向かいます。
キャメロンが見たのは、ドルフィンの亡くなっている姿でした。泣き崩れたキャメロンはドルフィンの遺体を抱きしめます。
ただただ泣き続けるキャメロンを見て、セスは稲穂の中を走っていきます。夕日が沈んでいく中、セスは大声で叫び続けます。

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みんなの感想

ライターの感想

この映画は長閑なアメリカの田舎町を舞台に、稲穂が生い茂る映像が綺麗に映し出されています。セスの家のガソリンスタンドの周りやドルフィンの家が、現実的なものであるはずなのに、幻想的な雰囲気を与えてくれます。
その理由に場面一つ一つが幻想的な絵のようであり、登場人物の台詞や仕草、行動までもが芸術的な印象をもたらしていることが考えられます。
また、映画内で流れる壮大な曲も理由と言えます。劇中で話題になる天使をイメージしたかのように、天国に行っているかのような感動を与える曲の数々が流れます。
ヴィゴ・モーテンセンとリンゼイ・ダンカンの演技力が映像美と重なり合っていて、二人の愛し合う場面は見所となっています。
最後まで見終わって、セスの周りで起こる悲劇が印象的で、記憶に焼き付く場面の数々に余韻が残り続けます。この作品の世界観にはどっぷりハマってしまうこと間違いなしです。

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